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スーパーの保安責任者の男と万引き犯の女。偶然の出会いは神の思し召しか、悪魔の罠か? ミステリーの限界を超えた“現代の神話”
スーパーの保安責任者・平田誠は、ある日、店で万引きを働いた末永ますみを捕まえた。いつもは情け容赦なく警察へ引き渡す平田だったが、免許証の生年月日を見て気が変わった。昭和60年生まれ。それは平田にとって特別な意味があった。平田はますみを見逃すことにした。これがきっかけで二人に交流が生まれ、やがて平田は己の身の上をますみに語り始める――。
偶然の出会いは神の思し召しか、悪魔の罠か?
二人を結ぶ運命の糸は、思いもよらない結末へと繋がっていた!トリックなし。しかし、ラストで世界が反転する!
“絶望”と“救済”のミステリー。
解説・榎本正樹
Posted by ブクログ 2023年08月10日
これは面白い
天性のホームランバッター歌野晶午
三振もするがこれはホームラン
スーパーの万引犯の処遇を決める責任者と万引したダメ女の話しなんだけどなんか読みやすいなと思ってた所からの後半怒涛の展開
完全にこっちが緩い球投げてたとこに打ち込まれたわ
表紙が「葉桜の〜」に似てたから、あああれ系かな?...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月24日
歌野晶午著「春から夏、やがて冬」
この作品はミステリーであるが、ミステリーの形をとった人間ドラマであることの比率の方がより大きいと感じた。
「桜庭の季節に君を想うということ」でも著者には「やられた!」と思ったが今回はやられた以上にミステリーの答えが人間の思い、愛、生き様に思いを馳せ感慨深いのでした...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月24日
久しぶりの歌野作品。
最初から最後まで暗い世界の中で物語は展開していて鬱々としているのになぜか頁を繰る手がとまらない。
果たしてますみは平田の心を救えたのか?という疑問は残したままだけど、個人的見解てはさらなる苦痛を与えてしまったのではないかと思う。きっと精一杯考えた末の行動だったのだろうけど。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月16日
さすが歌野晶午さん。
一筋縄ではいかない展開に、後半ドキドキが止まりませんでした。
暗くて重いですが、読みやすくてどんどん引き込まれます。
ミステリーとも少し違うような印象で、深い余韻が残るような色々考えさせられる作品でした。
やはり人の気持ちというのは、他人にはわからないし伝わらないものなのかなぁ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月17日
初めての歌野晶午作品
「春から夏、やがて冬」
題名も意味深で、読む順番としては合ってたのか?
登場人物ー平田誠は自分の名前平田の「平」は平凡の「平」だと自負していた、
スーパーの保安担当、ある日万引きした末永ますみを二度としないというところで許してしまった、
彼女は同居人から酷いDVを受けている...続きを読む
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