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Posted by ブクログ
歌野晶午さんの本を読むのは今作が初めてです。
いじめられている少年、太刀川照音(たちかわしょーん)。ジョン・レノンかぶれの父親と瑤子(よーこ)の間に生まれた彼の日記からこの物語は始まります。
母親、父親……と移り変わっていく語り口から、彼が神に祈り続けた結果、自分をいじめていた男子生徒が呪い殺されてしまったように見えますが、真相は果たして……?
という物語。
文庫本には珍しくずっしりと重い647ページの大作ですが、次はどうなるんだろうと期待が膨らんですぐに読み終えてしまいました。
いじめ描写がかなりリアルで、過度な脚色をされていなさそうなのが怖い。実際、照音のようにいじめに苦しんでいる人間は数多くいるのではないかと安易に想像がつくほどです。
しかし、後半になるにしたがってポツポツと明かされていく謎の種明かしはやがてどんでん返しとなり、個人的には大きな種明かしよりも、「そこ、こうだったのか!」という点が別にあったりします(笑)
ネタバレしない前提の感想なので面白さがイマイチ伝わらないかもしれませんが、ミステリー小説にありがちな「あいつも怪しい、こいつも怪しい」ではなくて、(そういう風に読むと余計に分からなくなる)まさに語り口からのトリック、言葉の世界でしか通じない仕掛け(とあとがきで言われていました)そのものといった感じです。
私は他の方のレビューをちょこちょこ読んでから読み進めてしまったので、中には確信スレスレのコメントをされている方もいるので、読み終えるまで謎は大事に取っておきたい方はレビューを見ない方がいいかも。
また他の作品も読んでみたいと感じました。
おすすめです!
【今回、この本で感じたテーマ】
・いじめ
・家族(の問題)
・親類
・殺人
・犯罪
Posted by ブクログ
終盤に信じられない大どんでん返し
なんて読むしかないでしょ!!
となったけど
なんとなくオチが先読みできてしまって残念
でも「これはいじめの物語だ」という簡単な話ではなく
本当にいろいろと絡まりあった大作でないかと思う
あと登場人物全員がまったく好きになれない
タイトル通り、読み始めから読み終わりまで
すべて「絶望」状態で楽しめました
桜葉…は何年か前に読んでたけどこれもすごく面白かったような、
でも私はこちらのほうが面白かった
すごく分厚い本なのにあっという間だった
ちなみに別にジョンレノンは好きではないので
その知識があったらもっと楽しかったのかも
本当にイヤミスもイヤミス
誰も救われない希望がない話
でも大好き(笑)
やっぱり歌野晶午は面白い!
幾重にも張り巡らされたどんでん返し!
イジメの内容に読むのが辛くなりながらも、胸の空く展開があるんだろう、と我慢しながら読み進めたらそれどころではなかった。
何人か、あれ、あの人はあれだけ?と言う登場人物がいなくはないし、ラストに関わってくる人物も少しその関わり方の理由が弱いかな、とは思ったものの、全体的にはとても読みごたえのある裏切られ裏切られ裏切られ、な展開の1冊だった。
Posted by ブクログ
自分はまだ20半ばで、子供はいませんが、もし自分の子供がいじめられていると知ったらどうするのでしょう。
他の人も書いてあるように、ここの登場人物が全員好きになれない。偏った視点からだから、もちろん私情も入っているでしょうが、にしても嫌な奴らばかりやな。
結末は予想の数段上だったので、良かったです。
いじめとかの小説になると、いじめを知らないふりをして過ごしていたのかなと思ったり思わなかったり。
受け取り方次第だから分からないことも多いし、僕自身も嫌だと思うこともあったなと。
ちゃんと伝える術が子どもにはない(知らない)ことを自覚して大人になろうと思いました。
Posted by ブクログ
ブク友さんのレビューから気になり読んでみた。
絶望しかないと聞いてはいたけど…
本当に絶望しかない!!!叫
いじめにあっている中学生男子の日記が主体となって物語が進む。
いじめの内容とか、それに対する思いが日記に書いてあるんだけど、やることや考え方がやっぱりまだ中学生だなあ…それにしても劣悪。という生々しさもあったし、親や周りの大人の行動も現実的。
そんな中、日記で【死んで欲しい】と想い書き綴った相手が本当に死ぬ。次々に死ぬ。
一体誰が!?というミステリー。
先が気になって後ろから読みたくなった笑
結末はそうきたか…!!!
筆者である歌野晶午さんの【葉桜の季節に君を想うということ】よりか驚きは少なかったものの、それでもびっくり。
そしてやっぱり絶望しかなかった
なかなか厚みのある1冊だけど、不思議と長いとは感じなかった。
【いじめ】という問題に目を向けることも出来るし、ハッピーエンドは待っていないけど気になる方はぜひ。
こちらの1冊に出会わせてくださったブク友様、感謝です☆
Posted by ブクログ
中学生の太刀川照音はイジメに遭っていた。その苦しみ、怒り、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に日々記していく。ある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り【神】と崇め殺人を依頼したところ叶ってしまう。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈るたび悲劇が起きていく。神とは?友達とは?親子とは?望みが絶たれていく様が描かれた驚愕ミステリ。
歌野晶午2作品目。
前読【ハッピーエンドにさよならを】が傑作だったこと、ブク友・奏悟さんより「ぜひやれられてみて欲しい」とのリクエストもあって、長きに渡り積読棚に鎮座していた本書を手に取るに至った。
約600ページの厚さに躊躇を感じていたものの、とても読みやすい文体かつ内容がスリリングでハラハラドキドキとページをめくる手が止まらなかった。
確かにここに絶望があった。いや、絶望しかなかった。
主人公のショーン(太刀川照音)の絶望ノートという名の日記を主として進行していくのだが、悲惨燦々たるや否や、わや。兎角、イジメの描写がリアル過ぎて息が詰まる。そして、イジメをうけた側の本音と怨念節がエゲツなく胸の奥がギューっと鳴った。
個人的には10月24日(水)の日記が1番エグられた。
誰かの死を願う日記よりも自然過ぎて深くエグられた。
イジメという言葉に心身的アレルギーや不適応と感じられる方は避けた方が良い作品かもしれない。私はミステリ作品として、延いては社会問題をテーマとした作品として傑作に1票。
大人に振り回される子供、子供に振り回される大人、どっちもどっち。掛け違えたボタンに気付いているのなら、決してそのままにしてはいけない。
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小説・文芸
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