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歌野晶午×江戸川乱歩――貴方を「非日常の興奮」に導く、超ミステリが誕生!
カメラマンの「私」が渋谷の道玄坂で出会い、交流するようになったのは、賢いが生意気な少年・聖也。その日も私は道玄坂のダイニングバーで聖也と話していたが、向いの薬局の様子がおかしい。駆けつけた私たちが発見したのは、カーペットの上に倒れた、上半身裸の女性だった。その後、私と聖也は事件を探り始める。しかし、私はあることに気がついてしまい、元の世界には戻れなくなっていた――(表題作)。
長崎港を訪れた「私」は、ビデオ通話で恋人に風景を見せながら旅する奇妙な男と出会う。男に誘われた路面電車での観光の車中、「私」はその恋人が、人気アイドルのヴィーナスだと明かされる。だが、2人の馴れ初めを語る男の話には、明らかにおかしな点があり……(「スマホと旅する男」)。
「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「お勢登場」「赤い部屋」「陰獣」「人でなしの恋」「二銭銅貨」……本格ミステリ界随一の騙しの達人が、江戸川乱歩の名作群を最先端テクノロジーでアップデートした、驚愕の翻案ミステリ短編集!
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Posted by ブクログ
ある夏の終わり、〈私〉は軍艦島の世界遺産登録を記念して行われることになったプロジェクションマッピングイベントに参加するため、長崎港に到着したものの、台風の影響で船は出なかった。落ち込む〈私〉に一人の男が話しかけてきた。目的がなくなり、市内を一緒に回ることになった、その途中、彼と彼から紹介されたスマホの画面の向こうにいる『彼女』の身の上について聞かされる。美しい『彼女』はアイドルユニット『マイヨジェンヌ』のメンバー、ヴィーナスだ、と彼は言う。だけど〈私〉は彼の話に違和感を覚えて――「スマホと旅する男」
職を失い、定年一歩手前で主夫になった太郎。テレビ局のプロデューサーとして順調なキャリアを送る妻は若い男と不倫し、夫婦仲はもう冷え切ってしまっていた。子どももいないふたりの家に家族が増えることになった。認知症になった妻の父親だ。うまくいかない義父への介護に憎しみを募らせていく中で、太郎は一篇の小説と出会った。江戸川乱歩の「お勢登場」だ。――「「お勢登場」を読んだ男」
ということで本書は、全七編の短篇集です。全篇、江戸川乱歩の作品を現代風にアレンジするという点で統一されています。どれも切れ味の良い結末と底意地の悪さが光っていて、表題作や「「お勢登場」を読んだ男」あたりはその容赦のなさに思わず笑ってしまうくらいでした。安穏とした読み心地を許さない作者らしさのようなものを強く感じて、とても好ましかったです。個人的に一番好きなのは、幻想小説的な美しさもある「スマホと旅する男」で、続いて、主人公の生来の気質が結末と密接に絡む「陰獣幻戯」かなぁ、という感じです。
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小説・文芸
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