歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ…いやあ〜、なるほど。
恐れ入った。w
ちょうど去年のこの時期、『火車/宮部みゆき著』を読んでいたと思うけど、なんかそれっぽい重めのミステリーかなあ、というのが最初の印象。
読み進めていくと、話が過去に行ったり現在に戻ったり、それに伴って登場人物が変わるし増えるし…、この人たちがどう繋がって来るのかと、途中から整理がつかなくなってきたが、終盤でそれが集約された時、アハ体験をしたような感覚を覚えた。w
いや、うまいこと読者の先入観を利用させられたなあw。
これは映像化は難しいだろうなあ。『文章』だからこそのトリックかも知れない。
序盤と終盤で、登場人物たち(主人公の将虎)が見ていた視点が自分た -
Posted by ブクログ
ネタバレ全然騙された。でも華麗にミスリードされるくらいが1番楽しめるよね。
少しだけもったいなかったこと。
おすすめされたはいいものの小説の始まり方と最初の数章が全然はまらなくて半年くらい置きっぱ。そんな中で久しぶりに読み始めると全然登場人物とか覚えておらず、途中から物語が進んだように読んでしまった。その結果、そもそも主人公の名前が全く分かってなかった。最後の家での面談(対決?)の際に必要以上にわからなかった自分がいる。もったいなさすぎる。
登場人物が若いと考えるのは偏見?いやそう狙われてたのだししょうがないよね。でも元気な高齢者がいたっていいし、事実そのようだというのはとても学びだった。
いつ恋 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ特に面白かった話を紹介
【切断にいたる病】:我孫子武丸
殺人鬼:鬼頭樹=AV女優:南野楓花がラストのトリック
【欲動にいたる病】:神永学
登場人物
比嘉直哉(15)秋本弘之(15)
平井玲子(15)※と思わせておいておそらく30代後半
さらに教師で主人公、中西浩太の中学時代の先輩
【怪談にいたる病】:背筋
相談者Aさんは35歳※とみせて精神病患者で実年齢は20歳
「旨いか?」の一言がゾワッとする
【コンコルドにいたる病】
コンコルド効果:
それまでの労力の損切りが出来ず、泥沼にハマること
コントのような展開。
担当編集者と作家の話
【しあわせにいたらぬ病】
平山比佐子(81)
夫は良治 -
Posted by ブクログ
タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。
ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。
でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。
クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい
私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷 -
Posted by ブクログ
歌野晶午さんによる短編集、令和の時代に蔓延る人々の陰湿さや権利主張、対話や協調よりも相手を如何に打ちのめすかの叩きや拒絶などアフアーコロナで浮き彫りになった人々の温かさの欠如、手を取り合わなくなった個の世界が広がっている。どの短編も現状の問題に対する作者なりのアンサーが描かれており、短編を8つではなく幾つもの長編を読んだような心への訴えが感じられた。
「彼の名は」では親の主義主張に翻弄された子どもの生きづらさや苦心が描かれて、それは最後の一行でより明らかになった。
「有情無情」では事実の切り取りにより権利や迫害を主張し相手を捩じ伏せようとする最近のネット社会にある人の惨さが、地域社会という