歌野晶午のレビュー一覧

  • 家守

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    歌野さんが描く「家」にまつわるミステリ短編集。どの話も奇妙でスリルがあってページを捲る手が止まらない。

    最初の「人形師の家で」はピグマリオンの話から不気味さを醸し出し意外な結末に。「家守」では自動殺人装置のトリックを当日の天候に違和感を感じたところから暴かれる。「埴生の宿」は認知症の高齢者介護の高給バイトを引き受け、そこから思わぬ展開に。「鄙」も完璧なミステリ。まさかの犯人?「転居先不明」はプロバビリティーの犯罪。いわゆる未必の故意。一番好みでラストも秀逸だった。

    歌野さんの本に間違いはないな、と著作を読むたび思う。

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    2022年04月30日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    ネタバレ

    父親の妄想ではあったが、何通りもの結末が考えさせられたミステリーは初めてだった。本当に自分の息子が誘拐殺人犯と何か繋がりがあるのか?それとも息子が犯人なのか?と父目線での考察に非常にハラハラさせられた。
    最後結末を濁しているのも、想像力を掻き立てられ個人的にはおもしろかった。

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    2022年04月30日
  • 絶望ノート

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    終盤に信じられない大どんでん返し
    なんて読むしかないでしょ!!
    となったけど
    なんとなくオチが先読みできてしまって残念

    でも「これはいじめの物語だ」という簡単な話ではなく
    本当にいろいろと絡まりあった大作でないかと思う

    あと登場人物全員がまったく好きになれない
    タイトル通り、読み始めから読み終わりまで
    すべて「絶望」状態で楽しめました

    桜葉…は何年か前に読んでたけどこれもすごく面白かったような、
    でも私はこちらのほうが面白かった

    すごく分厚い本なのにあっという間だった
    ちなみに別にジョンレノンは好きではないので
    その知識があったらもっと楽しかったのかも

    本当にイヤミスもイヤミス
    誰も救われない希望がない話
    でも大好き(笑)

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    2021年12月02日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    購入済み

    紙と鉛筆のご準備を

    2回読みました。1回目を読み終えた時に色々なことを確認したい衝動に駆られ、2回目は紙と鉛筆を準備して読みました。ミステリーの内容も最高でしたが、歌野さんの読者に対するメッセージ性もあって、読後にあたたかい気持ちになりました。とても素敵な作品でした。

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    2021年11月24日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    恋愛の短編集だと思って読み始めて、最後のネタバラシで全てが繋がってそういうこと!と納得しながら読みました。1回だけでなく2回3回読んで色んな伏線に気づくことが出来るんだろうなと思います。

    最後の1行でオチをつけてきたり、色んな意味で裏切られることが多くてとてもワクワクしました。

    全てのことが繋がると主人公はどうしようもなく惚れっぽいし女が好きな体質なんだなと呆れてクスッと笑ってしまうようなキャラクターでいいなぁと思いました。

    個人的に好きだったのは「別れの刃」と「まどろみ」かなあと思います。秘密の関係っぽくて優越感に浸っていたところからフラれて刺されるところまでのちょっとずつ不穏な空気になっていって最後に衝撃が来る感じや、なんでもない日常に幸せを感じながらも今後のことについての不安があり、しかしなんとなく焦りながらも怠惰に過ごしてしまう感じの雰囲気が好きだと感じました。

    これから時系列順に2回目を読んで伏線を見つけていきたいと思います。

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    2021年11月17日
  • ずっとあなたが好きでした

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    これは短編なのか?恋愛もの?それともミステテリー?
    騙されたと思って読んでちょうだい。騙されると思うから。

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    2021年10月11日
  • 絶望ノート

    ネタバレ 購入済み

    さすが歌野先生!

    読んでも決して愉快な気分にはなれない
    のに、読むのが止められませんでした。
    主人公が救われるのを願って読み進め、
    何が起こっているのか分からず真相が
    知りたくて読み進め・・・。最後まで
    読んだら、もう、力が抜けてしまって、
    もう、何がなんだか。という気分を1冊
    で味わってしまいました。なんだか、
    本当に、なんだか・・・という気持ち
    です。暗い話が苦手な人にはおすすめ
    できませんが、やっぱり歌野先生は凄い!

    #怖い

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    2022年09月29日
  • ずっとあなたが好きでした

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    大好きな歌野晶午さんの作品。

    読み始め、面白いんだけどなんだか普通の物語が続く。かと思いきや、やっぱりそれだけではなかった。もちろん最後の解説から読んだのだが、そこにはこれ以上読むとネタバレなので本書を読んだ後に…と注意書きがあったにもかかわらず、ページを捲ってしまうのが私の性分。3行ほどですぐに後悔する羽目になった。だがそれでも面白く読めてしまう歌野さんの筆力たるや。ネタバレがいつくるのかとワクワクするのもスパイスの一つ。分かっていながら読んだのにもう一度読み返してしまう。ページ数が多いけどサクサク読めてしまう。

    好色一代男、を読みたくなった。

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    2021年07月05日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    未読と思って読み始めたが、
    以前に読んだ本を加筆・改題したものだった(^ ^;

    でもだいぶ手を加えられたのか、
    私の記憶力が怪しくなったのか(^ ^;
    途中まで既読であることに全く気づかず(^ ^;
    三作目の結末まで読んで、ようやく思い出した(^ ^;

    確か以前に読んだときは、
    「舞田ひとみ11歳、ダンス ときどき探偵」
    みたいなタイトルだったような。
    で、確か「タイトルになってる割には
    舞田ひとみが探偵として活躍しない」
    という印象を抱いたような(^ ^;

    今作では、タイトルから舞田ひとみが抜けた分、
    若い刑事の活躍譚として読めるような。
    その謎解きのきっかけとして、ひとみが役立っている。

    時に何の説明もなく出てくる近しい(らしい)
    登場人物がいるが...最後の最後に関係性が分かる。
    分かると、あ、この「続編」にあたるあれに出てきた
    あの人か、とつながってスッキリする(^ ^

    ...もしや普通の記憶力を持っている人ならば(^ ^;
    もっと早くに気づくのだろうか(^ ^;
    でも「続編」を読んでない人には、
    やはり誰だかわからないように書いてるよなぁ...(^ ^;

    とにかく既読だろうがお初だろうが、
    楽しく読めることは間違いない(^ ^
    やや牽強付会の感は無きにしも非ずだが、
    毎度の「どんでん返し」は快感である(^ ^

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    2021年05月30日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ……ブウウーーーーーーーーンンンーーーーンンン……
    こんな蜜蜂の唸るような音をききながら
    この本を開いたことを思い出す。

    歌野晶午といえば葉桜。
    今作もそれに通ずなぁと感じた。
    なかなか分厚いのであるが
    短編集であるが故
    サクサクと読める。
    短編集が苦手とか言われれば
    それまでなのだが。

    様々な年代、シチュエーションでの
    一癖ある恋愛物語。
    次に体験するのは貴方かもしれません。

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    2021年05月19日
  • 絶望ノート

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    やっぱり歌野晶午は面白い!

    幾重にも張り巡らされたどんでん返し!
    イジメの内容に読むのが辛くなりながらも、胸の空く展開があるんだろう、と我慢しながら読み進めたらそれどころではなかった。
    何人か、あれ、あの人はあれだけ?と言う登場人物がいなくはないし、ラストに関わってくる人物も少しその関わり方の理由が弱いかな、とは思ったものの、全体的にはとても読みごたえのある裏切られ裏切られ裏切られ、な展開の1冊だった。

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    2021年04月28日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    やはりこの作家の作品は展開の仕方が予想つかないのでどれも面白い。
    今回は息子が殺人を犯したのかどうか、証拠はあるが本人には聞けず妄想だけがどんどん膨らんでいく。
    最初ははらはらしていたが、次の展開では妄想だと判断。
    最後は父親がどんな決断をしたのか分からないが最初に殺された近所の子のニュースから妄想が発展していったと思いたい。
    、親の責任を放棄して現実逃避はやるせない。
    最後は読者に委ねる形をとったのかな??

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    2021年03月13日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    久しぶりの★5作品!

    たまたま平行して江戸川乱歩の「蜘蛛男」を読んでいたから、現代のテクノロジーが導入されているにもかかわらず違和感のない世界観が展開されている点により驚愕。

    江戸川乱歩をまったく知らなくても楽しめる。
    薄気味悪さがクセになる。

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    2020年12月21日
  • ずっとあなたが好きでした

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    最後で、まさかの大笑いさせてもらったので、☆4から+1個の☆5評価。
    2度読みしますねー、これは

    私的に、今まで読んだ中でオチが一番好きな本だった

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    2021年01月02日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    前半の1このヒントからあれよあれよと、解き明かしていったのは、爽快だった

    後半の仕掛けにもスゴいびっくりしたし。

    探偵のキャラも私はとても好きだった

    歌野晶午は、コレと多分いちばん有名なアレしか読んでないけど、私の中でブームが来そうだ

    あと、これシリーズものなんだね、過去の本少し調べたけど手に入る気がしない……
    紙ベースがホントは良いけど、電子書籍でもいいから、やってくれないかなぁ……


    次は歌野晶午の短編読むぞー


    追記
    このシリーズの前のが、装い新たにでてるじゃないかー(嬉)

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    2021年03月02日
  • ずっとあなたが好きでした

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    表題作含む13作品。669ページ
    男目線の恋模様そこにミステリーが加わり
    そしてそれだけではなく・・・
    書きたいけど我慢します
    最後の大矢博子の解説もよかったです
    帯の二度読み必至、三度読み推奨というのも
    読んだらうなずけました
    歌野晶午すごい!

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    2020年11月08日
  • 7人の名探偵

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    ミステリーアンソロジー7作品短編集。あとがき解説無。
    新本格30周年記念に寄せて7人の名探偵を一気に味わえる心にくい演出です。
    順に読み進め7作目の『仮題・ぬえの密室』に全てが集約され、ずっしりとした本格の歴史を感じました。これから読まれる方にも入りやすい作品を探すのにお勧めです。

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    2020年11月03日
  • ずっとあなたが好きでした

    購入済み

    普通の恋愛小説としても十分楽しめましたが、このような仕掛けがあったとは!!

    最後のほうで気が付くのですが、途中で分かる人はほとんどいないと思いますよ。

    最初のお話から順番に読んでください。

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    2020年10月02日
  • 7人の名探偵

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    ネタバレ

    新本格30周年の記念アンソロジー。
    新本格に夢中になってたのが20年前くらいなので、思えば自分も年をとったものだなあと。あと、出産~育児で読書から離れていたのもあり、これで久しぶりに読んだ作者も結構いたりして懐かしくなった。
    全体を通して、ストレートな本格の割合が低くて、結構意外だった。全員の個性が良く出ているというか。意外とみんなゴリゴリの本格というわけではないんだねえ、なんて思った。でもそれがつまらないわけでは無くて、それもとても楽しめた!!

    ○「水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件―」
    麻耶雄嵩らしい。「7人の名探偵」と言われてメルカトル出してくるのがすごいと思ってしまった。でもやっぱりデビュー作の探偵だものね。個性がすごい。
    day to dayの企画の作品で、「諸事情で家を焼け出され」みたいな記述があり、何かしらの事件に巻き込まれたりしたのかな、不運っぽいしな、と思っていたら、この、最後にとってつけたような一文で大笑いしてしまった。ひどい……。

    ○「独饅頭怖い 推理の一問題」
    山口雅也ものすごく久しぶりに読んだ。面白かったけど、うーん。なんとなく「7人の名探偵」に私が求める物とは違うというか。

    ○プロジェクト:シャーロック
    我孫子武丸も久しぶり。これ面白かった。我孫子武丸らしい、という感じがするけど、久しぶりに読んだので、そこらへんは最近はどうなのかな。違うのかも。私が読んでいた頃の我孫子武丸っぽさ。こういうガジェット的な物を取り込んでいくのがやっぱりうまいんだと思う。
    短くスッキリまとまってて、新本格30周年の探偵の世界とは?って思ったりした。

    ○船長が死んだ夜
    ストレートな本格。「カナダ金貨」で先に読んでいたけど、読み返してもやっぱり端正な文章で好きだなあと思う。

    ○あべこべの遺書
    こちらもストレートなミステリ。法月綸太郎も久しぶり……。分かりやすい文章で好きだな。
    法月綸太郎はやっぱり短篇が好き~。
    完全に最後まで事件を見届けられないところが法月綸太郎のキャラクターとしての限度なのかな。警視とその一般人の息子というコンビだと……。

    ○天才少年の見た夢は
    面白かったけど、ネタかぶりが……。読んでるうちに、「あ、これは……」ってわかってしまうものね。でもすごく面白かった。全く別の短編集とかだったらすごくよかったのに……。
    実は歌野晶午は初めてだったので、このあといくつか読んでみたいなって思った。読もう!

    ○仮題・ぬえの密室
    これはミステリ……なのか?笑
    ちょうどウロボロスシリーズ、しかも基礎論を読んだばかりなのもあり、またしても実名小説!みたいな気持ちになりながら楽しめた。しかも、ウロボロスだとかなりメイン人物扱いの綾辻先生視点の……。ってまた現実と小説がごっちゃになってしまう。
    有栖川ファンはドキドキしちゃったねえ……。

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    2020年09月07日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    我が息子が犯した事件なのか?否か?父親の苦悩と妄想の繰り返し。
    どこまでが現実の描写かわからなくなるが、手は止まらず読み進めてしまった。
    タイトルに納得!

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    2022年04月23日