歌野晶午のレビュー一覧

  • ずっとあなたが好きでした

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    表題作含む13作品。669ページ
    男目線の恋模様そこにミステリーが加わり
    そしてそれだけではなく・・・
    書きたいけど我慢します
    最後の大矢博子の解説もよかったです
    帯の二度読み必至、三度読み推奨というのも
    読んだらうなずけました
    歌野晶午すごい!

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    2020年11月08日
  • 7人の名探偵

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    ミステリーアンソロジー7作品短編集。あとがき解説無。
    新本格30周年記念に寄せて7人の名探偵を一気に味わえる心にくい演出です。
    順に読み進め7作目の『仮題・ぬえの密室』に全てが集約され、ずっしりとした本格の歴史を感じました。これから読まれる方にも入りやすい作品を探すのにお勧めです。

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    2020年11月03日
  • ずっとあなたが好きでした

    購入済み

    普通の恋愛小説としても十分楽しめましたが、このような仕掛けがあったとは!!

    最後のほうで気が付くのですが、途中で分かる人はほとんどいないと思いますよ。

    最初のお話から順番に読んでください。

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    2020年10月02日
  • 7人の名探偵

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    ネタバレ

    新本格30周年の記念アンソロジー。
    新本格に夢中になってたのが20年前くらいなので、思えば自分も年をとったものだなあと。あと、出産~育児で読書から離れていたのもあり、これで久しぶりに読んだ作者も結構いたりして懐かしくなった。
    全体を通して、ストレートな本格の割合が低くて、結構意外だった。全員の個性が良く出ているというか。意外とみんなゴリゴリの本格というわけではないんだねえ、なんて思った。でもそれがつまらないわけでは無くて、それもとても楽しめた!!

    ○「水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件―」
    麻耶雄嵩らしい。「7人の名探偵」と言われてメルカトル出してくるのがすごいと思ってしまった。でもやっぱ

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    2020年09月07日
  • 新装版 長い家の殺人

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    積読消化期間。

    積読本を改めて眺めてみると、その本を購入した理由を思い出す。これは歌野正午さんの本を初めて読んだ時の衝撃がスゴ過ぎて、デビュー作を読みたくなったんだった。もちろん出会いは「葉桜の季節に君を想うということ」。懐かしい。

    この本の最後に「薦」があり、それを書いているのが島田荘司さん。著作は読んだことない。それはさておき、その2人の出会いの物語が面白かった。

    本書の内容は完全なミステリ。密室もので暗号も有り。なんて大胆な発想。でもトリック自体はありがちと言えばありがちか。しかしデビューでこれって。しっかりがっちり堪能できた。

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    2020年05月08日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    まさにまさに、ずっとあなたが好きでした。あなたという様々な女の人が、好きでした。こういう感じ、やっぱり好き。

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    2020年04月20日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

    ”ミステリとは、トリックの奇抜さや、謎解きの秀逸さや、結末の意外性だけで評価されるべきものではない。人の心の不可解さ、人間存在の不思議さと神秘さの追求こそが最大のミステリを規定するものであろう
    その意味において本書は、最大最高のミステリと言えるのである”
    -巻末の解説より

    スーパーで保安責任者として働きこの本の主人公である平田。
    平田が働くスーパーで万引きをした末永ますみ。
    平田は最初普通のサラリーマンとして描かれていくが、末永との出会いによって話が
    進んでいく毎に彼のもつ様々な事情が明らかになっていく。
    末永ますみは、自分の境遇はとても悲惨で、
    自分でも言っているように終始"バカ

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    2020年03月10日
  • 家守

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    全編、ありそうもない捻った動機や殺害方法なのだけど、さらっと読みやすい為か逆に、うん!あるかもしれない。と変に?納得できた。

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    2020年03月06日
  • ずっとあなたが好きでした

    ネタバレ 購入済み

    3度読みのうたい文句に仕掛けを見抜くぞと意気込んだけど、一本一本が秀逸な上にまったく繋がりが分からない。
    そうでもないオチだったとしても、満願に続きいい短編集読めて良かったなーと思ってたら、タネ明かしに3度どころか何度もページを読み返すとんでもない凄さだった!
    今検索したら単行本版の表紙を見たけど、絶対こっちのまま文庫化するべきだと思った。

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    2019年12月03日
  • ずっとあなたが好きでした

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    えええええ!(驚きと呆れ)

    バイト先で知り合った女子高校生との甘い恋
    大学の演劇部での悲しい恋
    就職した会社でフランスに行き知り合ったフランス人女性との儚い恋
    還暦を迎え小学生時代に好きだった女性との叶わぬ恋
    それぞれミステリー要素を持った男女の恋の短編が13話続く。
    しかし内容はごく普通の話。
    どんでん返しの歌野晶午さん。このままでは終わらないでしょう。

    約660ページ。読み応えがありました。
    延々と男女の恋の話が続いていきますが何か釈然としない。
    このまま終わるのかなって思ったが流石歌野晶午さん、最後きっちりと落としてくれました。ちょっとでも触りを書くとすぐにわかってしまうので書けませ

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    2019年09月24日
  • そして名探偵は生まれた

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    数年前に『葉桜の~』を読み面白かったので購入。
    読み始めて短編集(中篇?)だと気付いた。短編などの場合、先が読めてしまうことが多いが、これはそんなことなく楽しんで最後まで読むことが出来た。それぞれが独立した話で、どれも面白かった。

    特に4話目は作者の狙いにきれいに引っかかってしまい、読み終えたときに「やられた!」と一人で叫んでた。笑

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    2016年02月29日
  • そして名探偵は生まれた

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    ネタバレ

    4つの短編のうち、「生存者、一名」が特におもしろかった。冒頭で、生存者一名、死者五名と出てくるので、誰が生き残るのか想像しながら楽しく読めた。

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    2015年09月27日
  • 女王様と私

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    歌野晶午を偏愛している私です。何度目かの、でも久々の再読。やっぱりおもしろいです。ミステリーとして、張り巡らされた伏線、世界が反転するようなビッグどんでん返しが存分に楽しめることに加えて、主人公のオタクの前に現れる美少女キャラ、めくりめく非日常、まさかまさかの展開、などなど、楽しみどころ満載。後味が悪いっちゃあ悪いけど、物語全体としてはアクティブな冒険の中にいるような感じで、ぐいぐい読めます。万人にオススメという訳ではないのかもしれないけど、歌野晶午の中ではブラック要素少ないし、ぜひ読んでほしい一冊です。

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    2015年06月26日
  • さらわれたい女

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    さすが歌野晶午!ってくらい面白かったです。
    タイトルは怪しげすぎて好かなかったけれど、最初から読みやすくスピード感があり、二転三転コロコロと表情が変わっていく展開に鈍感な私は最後まで騙されっ放しでした。

    歌野晶午らしい?、ツンケンとした女性キャラと、ちょっとマヌケででも愛嬌があって応援したくなるようなキャラがいい味になっています。
    二転三転する深刻な事件とは相反して読者を和ませたり一息つかせてくれるので、メリハリがあって良いですね。

    途中から語り手が急に変わることに疑問を抱きつつも、それが鍵だったとは。
    コンゲームとも言える騙し合いのミステリーでした。

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    2015年06月02日
  • 新装版 動く家の殺人

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    『犯人を捕まえ、社会的な制裁を加えることに意味はない。何故なら、事件が起きた段階ですべてが終わっているからだ。

    犯人を捕まえたところで事件以前の状態に戻すことができないのがなによりの証拠じゃないか。

    重要なのは事件を未然に防ぐことで、それがかなわず事件が起きてしまったのなら、犯人捜しはただのゲームさ。だったら、事実から真実を導き出すまでの過程をゲームとして楽しもう。』

    ミステリの存在論ですね。
    このシリーズは好きだったんだけど、長編3作で終わりだなんて残念だ。

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    2015年03月07日
  • 新装版 白い家の殺人

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    『この世には悪という絶対的な存在があるとしか思えない。「悪が栄えたためしはない」というが、それは嘘だね。

    それまでは悪とされていたことでも、支持する人間が増えることによって善へと転化する。逆に善とされていたことが悪になることもある。

    悪は絶えることなく、そして犯罪も、それにともなう悲劇も永遠に続くことだろうよ。

    人間の力で動かせないことだ。』

    歌野晶午は『葉桜の季節に君を想うということ』のイメージが強いけど、こういう正攻法の作品もあるんだな。
    伝統的なスタイルで素晴らしい!しかも「嵐の山荘、密室、雪の足跡、探偵、見取り図、家系図、毒殺、ロープ、離れ、、、」探偵小説のガジェット完全装備じ

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    2015年03月03日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    ネタバレ

    本作はミステリー形式の人間ドラマという表現が適切かもしれませんね。
    ミステリーやホラーに登場する遺体バラバラ事件はえてして猟奇的なものや恐怖を演出する為だけの場合が多いが、本作では重要な必然性がある点が他の類書と趣を異にする。
    音楽を中心にした本作の金か芸術か?芸術家と芸人の違いはなにか?など身につまされるトピックスが描かれている。
    小説という形式は時に優れた哲学書や啓蒙書以上のインパクトを与えることがあるが、本作もそういうタイプの作品だったと思う。
    勿論ミステリーとしての醍醐味もあるが、それだけじゃない作品として多くの人にお勧めしたい。

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    2012年10月29日
  • 女王様と私

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    冒頭から、巧みなミスリードによる
    「え、そう来たか」的どんでん返し満載(^ ^
    話がどんどん思わぬ方向に流れていき、
    読む手を止められないとはこのこと(^ ^;

    情けない主人公が逞しく成長して、
    探偵役を務める話...かと思って読んでると、
    かなり「禁じ手」のどんでん返しで
    足下をすくわれるのは、正に歌野節全開(^ ^;

    内容的に、もしかしたら賛否が分かれるか?
    特に結末は何とも言えないペーソスが漂いつつ、
    実はお話としてはかなり悲惨なような...(^ ^;

    秋の夜長に、寝不足必至の一冊です(^ ^

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    2012年10月15日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    ずっと読みたかった本。大胆なトリックと、読み進めるほどに強まる「嫌〜」な感じ、とても楽しめました。処女短編集とは思えない。
    「逃亡者 大河内清秀」の大どんでん返し、大好きです。

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    2012年07月11日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    ネタバレ

    感想は巻末の解説とほぼ一緒です。最初は小さな反抗心であるとか、利己心であるとか、そういった小さなことなんだけど、結末に至ればそういった小さなことが大きな過ちにつながる。

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    2012年06月11日