歌野晶午のレビュー一覧

  • ずっとあなたが好きでした

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    ……ブウウーーーーーーーーンンンーーーーンンン……
    こんな蜜蜂の唸るような音をききながら
    この本を開いたことを思い出す。

    歌野晶午といえば葉桜。
    今作もそれに通ずなぁと感じた。
    なかなか分厚いのであるが
    短編集であるが故
    サクサクと読める。
    短編集が苦手とか言われれば
    それまでなのだが。

    様々な年代、シチュエーションでの
    一癖ある恋愛物語。
    次に体験するのは貴方かもしれません。

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    2021年05月19日
  • 絶望ノート

    購入済み

    やっぱり歌野晶午は面白い!

    幾重にも張り巡らされたどんでん返し!
    イジメの内容に読むのが辛くなりながらも、胸の空く展開があるんだろう、と我慢しながら読み進めたらそれどころではなかった。
    何人か、あれ、あの人はあれだけ?と言う登場人物がいなくはないし、ラストに関わってくる人物も少しその関わり方の理由が弱いかな、とは思ったものの、全体的にはとても読みごたえのある裏切られ裏切られ裏切られ、な展開の1冊だった。

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    2021年04月28日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    やはりこの作家の作品は展開の仕方が予想つかないのでどれも面白い。
    今回は息子が殺人を犯したのかどうか、証拠はあるが本人には聞けず妄想だけがどんどん膨らんでいく。
    最初ははらはらしていたが、次の展開では妄想だと判断。
    最後は父親がどんな決断をしたのか分からないが最初に殺された近所の子のニュースから妄想が発展していったと思いたい。
    、親の責任を放棄して現実逃避はやるせない。
    最後は読者に委ねる形をとったのかな??

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    2021年03月13日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    久しぶりの★5作品!

    たまたま平行して江戸川乱歩の「蜘蛛男」を読んでいたから、現代のテクノロジーが導入されているにもかかわらず違和感のない世界観が展開されている点により驚愕。

    江戸川乱歩をまったく知らなくても楽しめる。
    薄気味悪さがクセになる。

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    2020年12月21日
  • ずっとあなたが好きでした

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    最後で、まさかの大笑いさせてもらったので、☆4から+1個の☆5評価。
    2度読みしますねー、これは

    私的に、今まで読んだ中でオチが一番好きな本だった

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    2021年01月02日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    前半の1このヒントからあれよあれよと、解き明かしていったのは、爽快だった

    後半の仕掛けにもスゴいびっくりしたし。

    探偵のキャラも私はとても好きだった

    歌野晶午は、コレと多分いちばん有名なアレしか読んでないけど、私の中でブームが来そうだ

    あと、これシリーズものなんだね、過去の本少し調べたけど手に入る気がしない……
    紙ベースがホントは良いけど、電子書籍でもいいから、やってくれないかなぁ……


    次は歌野晶午の短編読むぞー


    追記
    このシリーズの前のが、装い新たにでてるじゃないかー(嬉)

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    2021年03月02日
  • ずっとあなたが好きでした

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    表題作含む13作品。669ページ
    男目線の恋模様そこにミステリーが加わり
    そしてそれだけではなく・・・
    書きたいけど我慢します
    最後の大矢博子の解説もよかったです
    帯の二度読み必至、三度読み推奨というのも
    読んだらうなずけました
    歌野晶午すごい!

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    2020年11月08日
  • 7人の名探偵

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    ミステリーアンソロジー7作品短編集。あとがき解説無。
    新本格30周年記念に寄せて7人の名探偵を一気に味わえる心にくい演出です。
    順に読み進め7作目の『仮題・ぬえの密室』に全てが集約され、ずっしりとした本格の歴史を感じました。これから読まれる方にも入りやすい作品を探すのにお勧めです。

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    2020年11月03日
  • ずっとあなたが好きでした

    購入済み

    普通の恋愛小説としても十分楽しめましたが、このような仕掛けがあったとは!!

    最後のほうで気が付くのですが、途中で分かる人はほとんどいないと思いますよ。

    最初のお話から順番に読んでください。

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    2020年10月02日
  • 7人の名探偵

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    ネタバレ

    新本格30周年の記念アンソロジー。
    新本格に夢中になってたのが20年前くらいなので、思えば自分も年をとったものだなあと。あと、出産~育児で読書から離れていたのもあり、これで久しぶりに読んだ作者も結構いたりして懐かしくなった。
    全体を通して、ストレートな本格の割合が低くて、結構意外だった。全員の個性が良く出ているというか。意外とみんなゴリゴリの本格というわけではないんだねえ、なんて思った。でもそれがつまらないわけでは無くて、それもとても楽しめた!!

    ○「水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件―」
    麻耶雄嵩らしい。「7人の名探偵」と言われてメルカトル出してくるのがすごいと思ってしまった。でもやっぱ

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    2020年09月07日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    我が息子が犯した事件なのか?否か?父親の苦悩と妄想の繰り返し。
    どこまでが現実の描写かわからなくなるが、手は止まらず読み進めてしまった。
    タイトルに納得!

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    2022年04月23日
  • 新装版 長い家の殺人

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    積読消化期間。

    積読本を改めて眺めてみると、その本を購入した理由を思い出す。これは歌野正午さんの本を初めて読んだ時の衝撃がスゴ過ぎて、デビュー作を読みたくなったんだった。もちろん出会いは「葉桜の季節に君を想うということ」。懐かしい。

    この本の最後に「薦」があり、それを書いているのが島田荘司さん。著作は読んだことない。それはさておき、その2人の出会いの物語が面白かった。

    本書の内容は完全なミステリ。密室もので暗号も有り。なんて大胆な発想。でもトリック自体はありがちと言えばありがちか。しかしデビューでこれって。しっかりがっちり堪能できた。

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    2020年05月08日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    まさにまさに、ずっとあなたが好きでした。あなたという様々な女の人が、好きでした。こういう感じ、やっぱり好き。

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    2020年04月20日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

    ”ミステリとは、トリックの奇抜さや、謎解きの秀逸さや、結末の意外性だけで評価されるべきものではない。人の心の不可解さ、人間存在の不思議さと神秘さの追求こそが最大のミステリを規定するものであろう
    その意味において本書は、最大最高のミステリと言えるのである”
    -巻末の解説より

    スーパーで保安責任者として働きこの本の主人公である平田。
    平田が働くスーパーで万引きをした末永ますみ。
    平田は最初普通のサラリーマンとして描かれていくが、末永との出会いによって話が
    進んでいく毎に彼のもつ様々な事情が明らかになっていく。
    末永ますみは、自分の境遇はとても悲惨で、
    自分でも言っているように終始"バカ

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    2020年03月10日
  • 家守

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    全編、ありそうもない捻った動機や殺害方法なのだけど、さらっと読みやすい為か逆に、うん!あるかもしれない。と変に?納得できた。

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    2020年03月06日
  • ずっとあなたが好きでした

    ネタバレ 購入済み

    3度読みのうたい文句に仕掛けを見抜くぞと意気込んだけど、一本一本が秀逸な上にまったく繋がりが分からない。
    そうでもないオチだったとしても、満願に続きいい短編集読めて良かったなーと思ってたら、タネ明かしに3度どころか何度もページを読み返すとんでもない凄さだった!
    今検索したら単行本版の表紙を見たけど、絶対こっちのまま文庫化するべきだと思った。

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    2019年12月03日
  • ずっとあなたが好きでした

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    えええええ!(驚きと呆れ)

    バイト先で知り合った女子高校生との甘い恋
    大学の演劇部での悲しい恋
    就職した会社でフランスに行き知り合ったフランス人女性との儚い恋
    還暦を迎え小学生時代に好きだった女性との叶わぬ恋
    それぞれミステリー要素を持った男女の恋の短編が13話続く。
    しかし内容はごく普通の話。
    どんでん返しの歌野晶午さん。このままでは終わらないでしょう。

    約660ページ。読み応えがありました。
    延々と男女の恋の話が続いていきますが何か釈然としない。
    このまま終わるのかなって思ったが流石歌野晶午さん、最後きっちりと落としてくれました。ちょっとでも触りを書くとすぐにわかってしまうので書けませ

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    2019年09月24日
  • そして名探偵は生まれた

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    数年前に『葉桜の~』を読み面白かったので購入。
    読み始めて短編集(中篇?)だと気付いた。短編などの場合、先が読めてしまうことが多いが、これはそんなことなく楽しんで最後まで読むことが出来た。それぞれが独立した話で、どれも面白かった。

    特に4話目は作者の狙いにきれいに引っかかってしまい、読み終えたときに「やられた!」と一人で叫んでた。笑

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    2016年02月29日
  • そして名探偵は生まれた

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    ネタバレ

    4つの短編のうち、「生存者、一名」が特におもしろかった。冒頭で、生存者一名、死者五名と出てくるので、誰が生き残るのか想像しながら楽しく読めた。

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    2015年09月27日
  • 女王様と私

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    歌野晶午を偏愛している私です。何度目かの、でも久々の再読。やっぱりおもしろいです。ミステリーとして、張り巡らされた伏線、世界が反転するようなビッグどんでん返しが存分に楽しめることに加えて、主人公のオタクの前に現れる美少女キャラ、めくりめく非日常、まさかまさかの展開、などなど、楽しみどころ満載。後味が悪いっちゃあ悪いけど、物語全体としてはアクティブな冒険の中にいるような感じで、ぐいぐい読めます。万人にオススメという訳ではないのかもしれないけど、歌野晶午の中ではブラック要素少ないし、ぜひ読んでほしい一冊です。

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    2015年06月26日