歌野晶午のレビュー一覧

  • 密室殺人ゲーム2.0

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    虚構からの現実への侵食。そのゲームの真意とは

    密室殺人ゲームシリーズの続編はここでは語れないネタバレの要素がたくさんあるためぜひ実際に手に取って読んでほしい。今作も五人のハンドルネームプレイヤーによ
    るインターネット上での殺人ゲームの謎解きは「誰が殺したか」は明白、出題者ということで「どうやって殺したか?」といった古典的な謎解きに集中することができる。

    と思ったらそれはまた違く、衝撃的な展開やトリックに驚き、そこには「なぜ殺したか」や人間関係といった背景や動機の要素も加わるといった何層もの構造が実物であった。

    特に「意外性のある被害者」、「意外性のある加害者」、そして一つの殺人のために行われた凶行に含まれる狂気はもちろん読み手としてはフィクションとして捉えられる反面、この作品世界の人たちにとってはノンフィクションである。昨今現実と虚構、リアルとバーチャルが溶け合いつつある現状をまさに読み切った作者の想いがここにあると感じた。

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    2026年04月15日
  • ●●にいたる病

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    思った以上にホラーだった、、、
    1作目の凄惨で残虐で陰惨で猟奇的で、いきなりくじけそうになった。
    執筆陣を見て、ミステリ多めと思っていたので、油断したというか。
    でも、イヤミスのイメージの強い真梨幸子さんの『コンコルド』はかなり好きだし、最終話の
    歌野晶午さん『いたらぬ』のタイトルからしてすごく好み。

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    2026年04月14日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    5人(4人か)の会話が楽しかった!頭の回転が早い早い。自分もこんな風に話せたら人生レベルアップできそう。
    ストーリーも面白かったけど、最後の方の頭狂人の言動にはついていけなかった。どうしちゃったの急に。
    初めての歌野晶午さんの作品。すごい方だなぁと。でもフィクションじゃなきゃ到底受け入れられない怖い話。

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    2026年04月14日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    ネタバレ

    前作が面白く続編も読破
    前作同様に探偵と犯人をローテーションしていく物語

    冒頭から疑問がありながらでその真相と新たな展開は新鮮だったが、前作の設定や各キャラが面白くて続きを読みたかったので正直少しもやった

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    2026年04月13日
  • ●●にいたる病

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    殺戮いたる病ほどはグロさも叙述トリックも刺激不足ではあったけれど面白かった。我孫子さんのあれはミステリーとしてはよいのか?と思ったけれど、さすが1番グロさがあってよかった。背筋は他の作品イマイチできたいしていなかったけど、オチの感じが好みで見直した笑

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    2026年04月13日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    『間宵の母』の続編でした。けっこう面白かったような記憶はあったけれど、内容忘れてて、あらすじをネットで読んで、なんとなく思い出しながら読みました。
    前作はホラーな印象だったの気がするけど、これは雰囲気全然違う。
    コミカルな雰囲気で、昭和18年生まれの間宵の母と18歳の栢原蒼空のコンビが面白くて楽しめました。ラストはそうきたか!次もある?

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    2026年04月10日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    ミステリ短編集、全8編
    七つの殺人というタイトルですが、増補版という事で8つの短編が収録されています
    お得

    以下抜粋して雑感

    『烏勧請』
    偶然の要素とか、それは犯人がそう考えたんでしょうでまとめられてしまうところとか、ちょっと気になるところはあるにはあります
    が、納得してしまいます、説得力が凄い
    収録作で2番目に好き

    『有罪としての不在』
    読者への挑戦付きの一作
    探偵役の信濃譲二が語る「推理とはそういうものだ」という理論が印象的
    そしてこの結末、いやー、やられました
    収録作で1番好き、というか、これまでに読んできた短編ミステリの中でもかなり上位、とても記憶に残るお話でした

    『マルムシ』
    これが増補版で追加された一作
    巻末で歌野先生が語るには、某パズル本に収録された一問と「トリックの原理だけでなく、それにより現出する事象も一緒で、見栄えが完全に一致していた」(P.438)との事
    なるほどー


    信濃譲二シリーズは『長い家の殺人』しか読んでいないので、残りの二作も読んでみたくなりました
    これまた先生の巻末補足によると
    「信濃譲二の探偵譚はもう書かないと決め」(P.440)ているようなので、なおさら読んでみたくなりました

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    2026年03月29日
  • 絶望ノート

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    読みやすくて最後のオチまでワクワクして読みました。
    ただ、途中で読めてしまったのと、女ヤンキー先輩が謎なのが少し残念

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    2026年03月28日
  • ●●にいたる病

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    うまいのはやはり背筋さんのですね。どれも面白かった!

    切断にいたる病/我孫子武丸
    欲動にいたる病/神永学
    怪談にいたる病/背筋
    コンコルドにいたる病/真梨幸子
    拡散にいたる病/矢樹純
    しあわせにいたらぬ病/歌野晶午

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    2026年03月23日
  • ●●にいたる病

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    ネタバレ

    矢樹純さんの短編は読んだことあったな。
    背筋さんのは落語のようにオチがついてた。悲しくてゾワッとする。
    真梨幸子さんのお話は、作中作がほんとにイマイチでむしろ面白かった。
    歌野晶午さんのお話は、短いけど濃厚な内容でとてもよかった。

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    2026年02月24日
  • ●●にいたる病

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    いやもう何と豪華な作者陣!それだけでも読む価値ありなんじゃないでしょうか。
    『殺戮にいたる病』をオマージュしているだけあって様々な叙述トリックが読めます。それぞれの話も短くてとても読みやすかったです。
    背筋さんと真梨幸子さんのお話が個人的には好きだけど、どのお話も面白かったです!

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    2026年02月21日
  • 死体を買う男

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    面白かったな〜。
    歌野晶午はソフト面の仕掛けというよりはハード面をガラッと変える仕掛けをしてくる印象。

    トリックがとか推理とか全体の流れの中での物語のソフト面では無く、大前提のハードが最終的にひっくり返る。この感覚が面白い。

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    2026年02月18日
  • ●●にいたる病

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    叙述トリックものは氾濫しているのでさすがにどこかで読んだようなネタがでてくる。でも売れっ子の作家さんらしくどれも面白かった。とくにコンコルドほ楽しくて笑いが止まらなかった。

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    2026年02月17日
  • それはそれはよく燃えた

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    全ての作品が「それはそれはよく燃えた。」という1文から始まる。
    25名の作家からなるアンソロジー。

    その中でも
    市塔 承さん(2025年のメフィスト賞受賞、まだ作品は未発売)を知れただけでも、この本を買う価値があったと思う。

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    2026年01月26日
  • それはそれはよく燃えた

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    「それはそれはよく燃えた」の1文から始まる数多の短編。燃えたのは物質であり概念であり、「燃やす」という人間ならではの行いは唯一つには留まらないのだのと認識させられた。
    黄金の森の神様とレヴナントが印象深かった
    皆川博子の作品は大御所流石の表現力

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    2026年01月23日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    ネタバレ

    面白かった。
    確かに思い返してみれば、ザンギャ君こんなに硬い言葉使ってたっけ?とかコロンボも全く喋らないなとか、勘繰れる伏線はあった。

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    2026年01月18日
  • 家守

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    家にまつわる推理短編集。

    とても面白く読みました。怖いような要素はあまりなく、それよりもふんわりと陰惨な雰囲気を漂わせながら、事件が起こり推理されていきます。
    ミステリーとしてよくできていて、「家守」では、時を隔てた2つの事件が、全く絡まないように見えて最後の最後にリンクするというような驚きがあり、他の話も含めて作者がものすごく事件の仕掛けや組み立てを緻密に考えていることが伺えました。

    叙述トリックというのでしょうか。意図的にセリフの発言者を誤読させてみたり、書かれてはいなかったが実はこのときはこうでしたみたいな後出しの設定とか、そういった不満を感じさせる要素もありませんでした。よくできたお話だなあと感心。

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    2026年01月05日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    乱歩パロディ短編集。パロディとしてもミステリーとしてもイマイチだったんだけど、表題作に出てくるキャラがかわいかった。

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    2026年01月05日
  • 絶望ノート

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    ネタバレ

    葉桜の後、普通のミステリを書くとなるとこうなるよなぁ。ソフトランディングとしてはいいでき。

    と思ってたら解説読んで理解が深まる。
    叙述の必然性が(動機としてはやや弱いものの)用意されたことは革命的なことなのかもしれない。

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    2025年12月10日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    「間宵の母」の続編。

    急にコメディ要素が強くになって、私は前作よりもこっちが好き。

    主人公・柏原蒼空と前作の悪鬼・間宵己代子の会話劇がコミカルで、読んでいて楽しい。
    それが、時々己代子が前に出てくるようになって、いざどうなる⁉︎というところから、ラストへの駆け抜けにはページを捲る手が止まりませんでした。

    ラスト4行のどんでん返し。
    湊かなえさんの[リバース]とも通ずるが、小説という文字でのみ表現される作品ならではのこういう仕掛けが本当に楽しい! 
     
    続編あるのかな?
    あるよね?
    ある意味ブレーンでもあった己代子と別れた蒼空がどうなっていくのか、続きが読みたい!

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    2025年12月05日