歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミステリ短編集、全8編
七つの殺人というタイトルですが、増補版という事で8つの短編が収録されています
お得
以下抜粋して雑感
『烏勧請』
偶然の要素とか、それは犯人がそう考えたんでしょうでまとめられてしまうところとか、ちょっと気になるところはあるにはあります
が、納得してしまいます、説得力が凄い
収録作で2番目に好き
『有罪としての不在』
読者への挑戦付きの一作
探偵役の信濃譲二が語る「推理とはそういうものだ」という理論が印象的
そしてこの結末、いやー、やられました
収録作で1番好き、というか、これまでに読んできた短編ミステリの中でもかなり上位、とても記憶に残るお話でした
『マルムシ』
これが増補版で追加された一作
巻末で歌野先生が語るには、某パズル本に収録された一問と「トリックの原理だけでなく、それにより現出する事象も一緒で、見栄えが完全に一致していた」(P.438)との事
なるほどー
信濃譲二シリーズは『長い家の殺人』しか読んでいないので、残りの二作も読んでみたくなりました
これまた先生の巻末補足によると
「信濃譲二の探偵譚はもう書かないと決め」(P.440)ているようなので、なおさら読んでみたくなりました -
Posted by ブクログ
家にまつわる推理短編集。
とても面白く読みました。怖いような要素はあまりなく、それよりもふんわりと陰惨な雰囲気を漂わせながら、事件が起こり推理されていきます。
ミステリーとしてよくできていて、「家守」では、時を隔てた2つの事件が、全く絡まないように見えて最後の最後にリンクするというような驚きがあり、他の話も含めて作者がものすごく事件の仕掛けや組み立てを緻密に考えていることが伺えました。
叙述トリックというのでしょうか。意図的にセリフの発言者を誤読させてみたり、書かれてはいなかったが実はこのときはこうでしたみたいな後出しの設定とか、そういった不満を感じさせる要素もありませんでした。よくできたお話だなあと感心。