歌野晶午のレビュー一覧

  • それは令和のことでした、

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    初読みの作家さん
    ホラーミステリー系の作家さんかと思っていたのですが、今作はどんでん返しや、読後感が気になるいやミスぽい私的に好きなジャンルの短編集でした。
    他の作品もぜひ読んでみたいです

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    2025年02月19日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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     何か事件が起こる気しかしない、そんな物々しい雰囲気が漂う作品が七編収録された短編集で、ある時は恋人同士の諍い、ある時は嫁と姑の確執、またある時はイジメによって起きる悲劇など絶望感を極限まで煮詰めたものばかりで胸糞でありながらどれも続きが気になる面白さだった。特に表題作の『正月十一日、鏡殺し』が一番面白かった。

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    2025年02月18日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    タイトル通り、後味の悪い作品を集めた短編集。
    後味が悪い中に、思いがけない展開があるのがさすが。
    歌野さん、だからやめられないのだ。

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    2025年02月12日
  • 間宵の母

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    なかなか面白かった!
    外面がよい夢之丞さん。
    感じが良くて愛想良くて人気者で…。
    私の中では超イケメンを想像笑
    しかしまさかなぁ。
    そんな人とは…。恐ろしい裏の顔。
    そういう人と結婚すると、己代子としては精神的に壊れてしまうだろうなぁ。

    それにしても、現実として自分と接する人たちがどんどん不幸になったとしたら、私ならやっぱり病んでしまうかなぁ。
    ホラー感だけじゃなく、ミステリー要素も強くてかなり良かった!

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    2025年01月18日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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     ある夏の終わり、〈私〉は軍艦島の世界遺産登録を記念して行われることになったプロジェクションマッピングイベントに参加するため、長崎港に到着したものの、台風の影響で船は出なかった。落ち込む〈私〉に一人の男が話しかけてきた。目的がなくなり、市内を一緒に回ることになった、その途中、彼と彼から紹介されたスマホの画面の向こうにいる『彼女』の身の上について聞かされる。美しい『彼女』はアイドルユニット『マイヨジェンヌ』のメンバー、ヴィーナスだ、と彼は言う。だけど〈私〉は彼の話に違和感を覚えて――「スマホと旅する男」

     職を失い、定年一歩手前で主夫になった太郎。テレビ局のプロデューサーとして順調なキャリアを

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    2025年01月11日
  • 家守

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    人の住処がテーマのミステリー短編集
    「全然推理できない」謎を解き明かしていくのではなく「分かりそう」な内容で確実にミスリードされる
    最終的には「こういうことっぽく見えるけど、絶対違うんだろうなー騙されてるんだろうなー」と逆張りしながら読むことになる

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    2025年01月03日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ゲームのために殺人を犯す五人の倫理観にゾクゾクしたけれど、やりとりはコミカルにも感じられて読みやすい。人間ドラマ等が一切なく推理ゲームだけが淡々と進むので問題集のような読み応えがあった。驚きが声に出てしまうほどのトリックや展開も沢山あり大満足。

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    2024年12月31日
  • 絶望ノート

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    ネタバレ

    この子、怖い。
    神様はいない、という悲痛な叫びのような日記に同情
    しながら、時には共感しながら最初は読んでいた。
    日記の部分があまりに多くて、その多くは斜め読みし
    てしまったけど、後半、母親に直接語りかけるような
    書き方に違和感を覚えた。他にも母親に関することは
    ”こうして欲しい”と言ってるように聞こえて、最後で
    腑に落ちた。
    母親の”創作”という疑念は、息子がいじめられている
    という事実を受け入れたくない気持ちからきたものだ
    ったのかもしれないけど、多少は直感もあったのでは
    ないかとも思う。
    口から発せられる言葉と文字で書かれた言葉とでは、
    人はどちらの方をより信じるか…というのは、確かに

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    2024年12月27日
  • ずっとあなたが好きでした

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    少し物足りなさも感じながら読み進めていると最後にそうだったのかと!見事に繋がりました。今回も作者の仕掛けにやられました。小説でしかできない見事な仕掛けに。

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    2024年12月13日
  • 間宵の母

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    ネタバレ

    歌野晶午さんのホラーミステリーということで読んでみた。
    間宵己代子は20歳以上年下の夫夢之丞に駆け落ち不倫をされて以来、年中おかしな行動を取り始める…
    •己代子の娘紗江子に近づく同級生、紗江子の娘和香子の友達たちが、間宵家と関わる中で混沌に巻き込まれていく。
    •家中のものに間宵夢之丞と書いてあったり、駆け落ちした不倫相手の女である西崎早苗の顔写真に”WANTED”の文字をつけたビラをあちこちに貼り付けていたり、己代子の狂っぷり(常にお経を読み上げていたり…お隣さんに毎日怒鳴り込んだり、己代子異常性が脳内でリアルに想像できて恐ろしかった。
    •夢之丞はかつて娘の同級生に目をつけ、娘を使って家におび

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    2024年12月01日
  • 春から夏、やがて冬

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     孤独な中年男性と万引き犯の女性のハートフルストーリー…ではなく少しのズレからどんどん登場人物が苦しむようになっていく過程が読んでいてきつかったが、読みやすい文体と奇妙な違和感が気になり読み終えた。結果的にはこの出会いは神の慈悲か、悪魔の罠か、この作品を読んだ人と一緒に考えたくなる作品だった。

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    2024年11月30日
  • 春から夏、やがて冬

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    ミステリ小説では必至とも言える「死」の扱いが今まで読んだ作品とは一風変わっていた気がする。一つの「死」が取り巻くどうしようもない現実がリアルで、異様に重くのしかかってきた。彼らはどうするのが正解だったのか、、やるせない後味だけれど内容は二転三転、面白かった。

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    2024年11月11日
  • それは令和のことでした、

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    主人公が巻き込まれる厄介事が、自分に起こったらとドキドキしながら読んだ。展開や結末が、良い意味で裏切られるので、読む手が止まらなかった。

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    2024年11月07日
  • それは令和のことでした、

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    いいイヤミス短編集だったなー
    どれも最後のドンデン返しがかなりきいてました。
    「わたしが告発する!」と「君は認知障害で」「彼女の煙が晴れるとき」が良かった。

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    2024年11月01日
  • ハッピーエンドにさよならを

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     ハッピーエンドを迎えられなかった11話が収録された短編集で、どの話も終始陰鬱な雰囲気が漂いつつも所々に見られる違和感がラストへ向けた伏線となっており短いながらも切れ味抜群だった。全部陰鬱なラストなのにさっぱりした読後感なのが奇妙だった。

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    2024年10月21日
  • それは令和のことでした、

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    ふとある場面が頭に浮かんで、何だっけ?
    と思ったら、この本の内容でした笑
    結末が転じることぱないですね、毎話。

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    2024年10月07日
  • 春から夏、やがて冬

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    いやこれだけ複雑にいろいろなことが絡み合っているというなら裁判で人を裁くなど無理ではないか、なんて思ってしまうが。まぁ小説といえば小説だし、しかし事実は小説より奇なり、なんていう話もあるしねぇ。
    途中展開はありがちな話で文字数も少なくスルーと読めるので、最後にどう持っていくんかと思ったけどこのドンデンドンデンっぷりがやり過ぎというか策士策に溺れる感もありつつ救われない感じは好きだった。

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    2024年09月01日
  • 死体を買う男

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    白骨記の小説とそれを巡る小説家の話。この白骨記という作中作がまぁ面白い!白浜で女装をした学生が自死しそれを乱歩と詩人萩原が謎解くんやけど展開に面白いように引っかかり転がされ、存分に楽しんだ所に予想外の角度からやってくる現実。引き込まれて面白かったなぁ。

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    2024年07月18日
  • そして名探偵は生まれた

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    著者らしいちょっとした捻りが効いた中編集で迚も楽しめた。
    特に『生存者、一名』は終わり方含めてお気に入り。

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    2024年07月15日
  • 間宵の母

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    久しぶりに歌野晶午読んだ(^ ^)
    一気読み大賞1位の帯のとおり、とくに序盤はどうなるの??どういうこと???と引き込まれるシーンの連続。
    オチはなんとも。悲しい
    映像化してもおもしろいと思う。

    また、初めて眼にする単語がいくつかあり、調べながら読んだ。御母堂とか。賢くなったw

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    2024年06月27日