歌野晶午のレビュー一覧

  • 葉桜の季節に君を想うということ

    購入済み

    最後に感嘆

    あぁっいいっってなった最後の部分で感動が数十倍になった

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    2022年11月13日
  • 間宵の母

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    帯でやたら怖い怖いと煽ってるからビビって読み始めたら、歌野節前回のエンタメ小説だった。「女王様と私」に近いものがあるが、よりホラー寄りでより多重な構造になってる。ひさびさに濃い歌野晶午を読めて最高だった!

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    2022年11月13日
  • 絶望ノート

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    歌野晶午さんの本を読むのは今作が初めてです。

     いじめられている少年、太刀川照音(たちかわしょーん)。ジョン・レノンかぶれの父親と瑤子(よーこ)の間に生まれた彼の日記からこの物語は始まります。
     母親、父親……と移り変わっていく語り口から、彼が神に祈り続けた結果、自分をいじめていた男子生徒が呪い殺されてしまったように見えますが、真相は果たして……?
     という物語。

     文庫本には珍しくずっしりと重い647ページの大作ですが、次はどうなるんだろうと期待が膨らんですぐに読み終えてしまいました。
     いじめ描写がかなりリアルで、過度な脚色をされていなさそうなのが怖い。実際、照音のようにいじめに苦しん

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    2022年11月12日
  • 間宵の母

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    歌野晶午『間宵の母』双葉文庫。

    『間宵の父』『間宵の母』『間宵の娘』『間宵の宿り』と4つの話で構成された連作形式のイヤミス風ホラー小説。

    綿密に組み立てられた恐ろしい罠による恐怖の連続……

    歌野晶午の作品を読むのは『葉桜の季節に君を想うということ』に次いで2作目。

    間宵己代子と娘の紗江子、紗江子の娘の和香菜の三代に亘り、繰り広げられる忌まわしいき物語。最後の『間宵の宿り』で全ての謎が明らかにされるが、余りのことに愕然とする。

    『間宵の父』。小学三年生の間宵紗江子には母親の己代子よりかなり若くてイケメンの夢之丞という名の義父が居た。ある時、紗江子と親友同士だった西崎詩穂の母親が夢之丞と

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    2022年09月13日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    11作もの短編が収録されていて、どれもアンチハッピーエンドで新鮮だった。どれも面白かったが、「おねえちゃん」、「サクラチル」、「In the lap of the mother」、「尊厳、死」が好きだった。人の不幸を喜ぶ人には面白い作品だ。

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    2022年08月22日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    ネタバレ

    個人的には防疫と尊厳、死が面白かった。
    特に「尊厳、死」を読んで自分の先入観に気づかされた。これこそ歌野さんが書く私が好きな話だ!と感じた。

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    2022年07月08日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    ネタバレ

    面白かったです。
    王手飛車取りの続きが知りたくて読みました。
    結局あのオフ会でメンバーはどうなったのかが明かされないまましばらく話が続きます。
    1ページ目から最後の最後まで興奮しっぱなしでした。3作目のマニアックスも読みたいです。



    以下ネタバレです。
    オフ会後の展開について書きます。












    王手飛車取りでのオフ会後、頭狂人の死亡とAXEの逮捕が判明しています。負傷したAXEが病院に行って警察の取り調べを受けたためにサークル活動の詳細が世間に流出してしまい、模倣犯が流行ります。作品の途中で同じHNを使用した模倣犯で構成されたサークルであることが明かされ、密室殺人ゲーム2.

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    2022年06月11日
  • 魔王城殺人事件

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    少年探偵団が、主役の話。
    すらすらと読み進めることが出来、謎の種明かしもしっかりとしており楽しんで読むことができた。

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    2022年05月26日
  • 死体を買う男

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    江戸川乱歩作品を知らなくても面白く読めると思います

    生粋のミステリ好きが書くミステリ!!
    という感じ

    種明かし部も、これでもかこれでもかと出るわ出るわで
    しかも、ひとつ残らずすべて綺麗に伏線回収がされているし、
    文章自体はちょっと時代を感じるんだけど
    それでもちゃんと全部理解できたし
    作中作?スタイルなんで
    またすごいお得感

    桜葉…
    絶望ノート
    など
    もう歌野晶午さん最高です

    もう

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    2022年05月19日
  • 家守

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    歌野さんが描く「家」にまつわるミステリ短編集。どの話も奇妙でスリルがあってページを捲る手が止まらない。

    最初の「人形師の家で」はピグマリオンの話から不気味さを醸し出し意外な結末に。「家守」では自動殺人装置のトリックを当日の天候に違和感を感じたところから暴かれる。「埴生の宿」は認知症の高齢者介護の高給バイトを引き受け、そこから思わぬ展開に。「鄙」も完璧なミステリ。まさかの犯人?「転居先不明」はプロバビリティーの犯罪。いわゆる未必の故意。一番好みでラストも秀逸だった。

    歌野さんの本に間違いはないな、と著作を読むたび思う。

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    2022年04月30日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    初めてこの手の小説を読んだ。
    うまく騙されたなーと。違和感をおぼえてくるあたりから、その違和感に気付かされるあたりは秀逸。

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    2025年11月23日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    ネタバレ

    父親の妄想ではあったが、何通りもの結末が考えさせられたミステリーは初めてだった。本当に自分の息子が誘拐殺人犯と何か繋がりがあるのか?それとも息子が犯人なのか?と父目線での考察に非常にハラハラさせられた。
    最後結末を濁しているのも、想像力を掻き立てられ個人的にはおもしろかった。

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    2022年04月30日
  • 絶望ノート

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    初読み作家さん。滅茶苦茶面白かった。とてつもなく構成が上手い。
    予備知識なく読み始めたので、これは青春小説か、オカルトが、ミステリーか、もしくはホラーなのか!?と
    どう転ぶか先が気になり一気読み
    終盤はなかなかブラックかつシニカルで、それも好み
    救いのない話だけど、どこかコミカルに読めるのは文体の影響か

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    2021年12月10日
  • 絶望ノート

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    終盤に信じられない大どんでん返し
    なんて読むしかないでしょ!!
    となったけど
    なんとなくオチが先読みできてしまって残念

    でも「これはいじめの物語だ」という簡単な話ではなく
    本当にいろいろと絡まりあった大作でないかと思う

    あと登場人物全員がまったく好きになれない
    タイトル通り、読み始めから読み終わりまで
    すべて「絶望」状態で楽しめました

    桜葉…は何年か前に読んでたけどこれもすごく面白かったような、
    でも私はこちらのほうが面白かった

    すごく分厚い本なのにあっという間だった
    ちなみに別にジョンレノンは好きではないので
    その知識があったらもっと楽しかったのかも

    本当にイヤミスもイヤミス
    誰も

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    2021年12月02日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    購入済み

    紙と鉛筆のご準備を

    2回読みました。1回目を読み終えた時に色々なことを確認したい衝動に駆られ、2回目は紙と鉛筆を準備して読みました。ミステリーの内容も最高でしたが、歌野さんの読者に対するメッセージ性もあって、読後にあたたかい気持ちになりました。とても素敵な作品でした。

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    2021年11月24日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    恋愛の短編集だと思って読み始めて、最後のネタバラシで全てが繋がってそういうこと!と納得しながら読みました。1回だけでなく2回3回読んで色んな伏線に気づくことが出来るんだろうなと思います。

    最後の1行でオチをつけてきたり、色んな意味で裏切られることが多くてとてもワクワクしました。

    全てのことが繋がると主人公はどうしようもなく惚れっぽいし女が好きな体質なんだなと呆れてクスッと笑ってしまうようなキャラクターでいいなぁと思いました。

    個人的に好きだったのは「別れの刃」と「まどろみ」かなあと思います。秘密の関係っぽくて優越感に浸っていたところからフラれて刺されるところまでのちょっとずつ不穏な空気に

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    2021年11月17日
  • ずっとあなたが好きでした

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    これは短編なのか?恋愛もの?それともミステテリー?
    騙されたと思って読んでちょうだい。騙されると思うから。

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    2021年10月11日
  • 絶望ノート

    ネタバレ 購入済み

    さすが歌野先生!

    読んでも決して愉快な気分にはなれない
    のに、読むのが止められませんでした。
    主人公が救われるのを願って読み進め、
    何が起こっているのか分からず真相が
    知りたくて読み進め・・・。最後まで
    読んだら、もう、力が抜けてしまって、
    もう、何がなんだか。という気分を1冊
    で味わってしまいました。なんだか、
    本当に、なんだか・・・という気持ち
    です。暗い話が苦手な人にはおすすめ
    できませんが、やっぱり歌野先生は凄い!

    #怖い

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    2022年09月29日
  • ずっとあなたが好きでした

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    大好きな歌野晶午さんの作品。

    読み始め、面白いんだけどなんだか普通の物語が続く。かと思いきや、やっぱりそれだけではなかった。もちろん最後の解説から読んだのだが、そこにはこれ以上読むとネタバレなので本書を読んだ後に…と注意書きがあったにもかかわらず、ページを捲ってしまうのが私の性分。3行ほどですぐに後悔する羽目になった。だがそれでも面白く読めてしまう歌野さんの筆力たるや。ネタバレがいつくるのかとワクワクするのもスパイスの一つ。分かっていながら読んだのにもう一度読み返してしまう。ページ数が多いけどサクサク読めてしまう。

    好色一代男、を読みたくなった。

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    2021年07月05日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    未読と思って読み始めたが、
    以前に読んだ本を加筆・改題したものだった(^ ^;

    でもだいぶ手を加えられたのか、
    私の記憶力が怪しくなったのか(^ ^;
    途中まで既読であることに全く気づかず(^ ^;
    三作目の結末まで読んで、ようやく思い出した(^ ^;

    確か以前に読んだときは、
    「舞田ひとみ11歳、ダンス ときどき探偵」
    みたいなタイトルだったような。
    で、確か「タイトルになってる割には
    舞田ひとみが探偵として活躍しない」
    という印象を抱いたような(^ ^;

    今作では、タイトルから舞田ひとみが抜けた分、
    若い刑事の活躍譚として読めるような。
    その謎解きのきっかけとして、ひとみが役立ってい

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    2021年05月30日