歌野晶午のレビュー一覧
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虚構からの現実への侵食。そのゲームの真意とは
密室殺人ゲームシリーズの続編はここでは語れないネタバレの要素がたくさんあるためぜひ実際に手に取って読んでほしい。今作も五人のハンドルネームプレイヤーによ
るインターネット上での殺人ゲームの謎解きは「誰が殺したか」は明白、出題者ということで「どうやって殺したか?」といった古典的な謎解きに集中することができる。
と思ったらそれはまた違く、衝撃的な展開やトリックに驚き、そこには「なぜ殺したか」や人間関係といった背景や動機の要素も加わるといった何層もの構造が実物であった。
特に「意外性のある被害者」、「意外性のある加害者」、そして一つの殺人のために行 -
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ネタバレ星4(正直3.5くらい)
頭狂人が女性であることや、殺した兄=チャット仲間の可能性には途中で気づけたので、そこはちょっと嬉しかった。
伴道全教授が女子高校生だったのには驚いた。完全に成人男性だと思い込んでいたので、いい意味で裏切られたポイント。
ただ全体的に会話劇中心で、読むのがややしんどく感じる場面も多かった。トリックやロジックそのものを楽しむタイプの作品で、自分はそこにあまり興味が持てない分、評価は少し伸びなかった。
結末が明かされないまま続編へ続く構成には驚いたけど、個人的にはこの一冊でしっかり完結してほしかったというのが正直な感想。 -
Posted by ブクログ
ミステリ短編集、全8編
七つの殺人というタイトルですが、増補版という事で8つの短編が収録されています
お得
以下抜粋して雑感
『烏勧請』
偶然の要素とか、それは犯人がそう考えたんでしょうでまとめられてしまうところとか、ちょっと気になるところはあるにはあります
が、納得してしまいます、説得力が凄い
収録作で2番目に好き
『有罪としての不在』
読者への挑戦付きの一作
探偵役の信濃譲二が語る「推理とはそういうものだ」という理論が印象的
そしてこの結末、いやー、やられました
収録作で1番好き、というか、これまでに読んできた短編ミステリの中でもかなり上位、とても記憶に残るお話でした
『マルムシ』