歌野晶午のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレどんな話か全く分からない状態で読み始めたけど、ぐんぐん読み進められた。特に、主人公の圧倒的行動力、特殊な体験。他の作品と比べて特別大きな謎や事件という意味でのインパクトはないんだけど、読む手が止まらない感じ。
登場人物がほとんどみんな老人で、麻宮さくらが実は古屋節子で成瀬を騙そうとしていたのは驚いた。最後の人生についての話も勇気を貰える締めだったと思う。
ただ、俺は叙述トリックがあまり好きじゃないんだろうなと気付いた。読み手を誤解させるのが叙述トリックだから、やや無理があると感じる部分や印象と合わないと感じる部分が出てしまう。うわー騙された!みたいな感動はあまり感じない感性なんだと思う。
ただ -
Posted by ブクログ
見事などんでん返し。思わず声を上げてしまった。
これまでにも叙述トリックを扱った作品を何冊か読んできたため、それなりに警戒しながら読んでいた。それでも、さすがにこれは全く予想できなかった。
しかも驚かされるのは一度ではない。何度も認識をひっくり返され、そのたびに先が気になってページをめくる手が止まらなくなった。
どんでん返しが明らかになった瞬間、それまで頭の中で思い描いていた物語が一気に崩れ去り、別の形へと再構築されていく。その処理が追いつかず、しばらく呆然としてしまった。
物語は主人公の語りを軸に、複数の人物や時間軸を行き来しながら展開していく。一見すると本筋とのつながりが見えにくい -
Posted by ブクログ
ネタバレプレイヤーネームはそのままに、5人によるネット上での殺人事件の推理合戦が再び行われる。
今回も「誰にも解けないアリバイ工作をしたい」「美しい密室トリックを完成させたい」という知的好奇心のためだけに嬉々として殺人が行われる。そのための犯行が緻密でびっくりするほど手が込んでいて、唖然としてしまう。
そして、対照的に殺す「命」に対しては、どこまでも軽い。
彼らにとっては、ただのゲームなのだから。
だからこそ、このラストになってしまうのかしら。
『人の命は等しいと片桐は思っている。等しく無価値だと。子供の時からそう思っていた。だから彼は躊躇なく人を殺す。
「人」とは他人だけを指しているのではない -
Posted by ブクログ
ネタバレ我孫子武丸『切断』
もはや十八番。犯人の男が渦中の女の子自身(もう一つの人格)。ちゃんとどんでん返しとして成立しているし、トップバッターとして良かった。
神永学『欲動』
タナトスに魅入られる人、というのはよくあるテーマ。挿入部分が玲子ってことには気づいたけど、担任教師か…ありがちな罠に何度もしてやられる…よくできた話!
背筋『怪談』
最後の台詞にゾクッ…!怪談すぎる!
途中であ〜そんなもんか〜と思わせときつつ、ちゃんとオチてオモロくて狡い!一番◎
真梨幸子『コンコルド』
う、うーん暫定最下位かも
矢樹純『拡散』
叙述トリックではない…だと…。まあ全部そうでもね、うん、おもんないからさ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレwhiteのときも思ったけど、最後の一行というタイトルでまとめるほどの驚きは別にない。
普通にミステリーのアンソロジーだったら最後に期待しない分もう少しおもしろく感じられそうだけど…
『プカプカ島』は初読みの作家さんだったし、オノマトペに気を取られすぎでいたから、最後の黒い卵の正体に「わー!そうだったか!そう言われればそうだよ」と楽しい驚きだった。
結果、一番おもしろい作品だった。
『雷鳴と稲妻』はこの夏メルカトル鮎シリーズに手を出そうかと考えていたので、様子見にちょうどいいと思ったけど…なにこれ?
ストーリーもおもしろい、ミステリーの世界観も好み、なのに最後ちょっとよくわからん。
本当に