歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「今さら変えられない」と、つい保守的な選択をしてしまうことはないだろうか。
葉桜の季節に君を想うということ は、そんな凝り固まった思考を、爽快な驚きで解きほぐしてくれるミステリーだ。主人公・成瀬将虎の行動力を軸に、悪徳商法を巡るスリリングな展開と、情熱的な恋の要素が軽快に交錯していく。
本作の最大の魅力は、読者の「無意識の先入観」を逆手に取った仕掛けにある。読みながら自然と抱いてしまう前提が、ある瞬間に覆される。その驚きは単なるトリックにとどまらず、自分の思考のクセに気づかされる体験へと変わる。
そして、この作品は二度読むことで真価を発揮する。何気ない会話や日常の描写に、全く異なる意味が -
Posted by ブクログ
ミステリ短編集、全8編
七つの殺人というタイトルですが、増補版という事で8つの短編が収録されています
お得
以下抜粋して雑感
『烏勧請』
偶然の要素とか、それは犯人がそう考えたんでしょうでまとめられてしまうところとか、ちょっと気になるところはあるにはあります
が、納得してしまいます、説得力が凄い
収録作で2番目に好き
『有罪としての不在』
読者への挑戦付きの一作
探偵役の信濃譲二が語る「推理とはそういうものだ」という理論が印象的
そしてこの結末、いやー、やられました
収録作で1番好き、というか、これまでに読んできた短編ミステリの中でもかなり上位、とても記憶に残るお話でした
『マルムシ』 -
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