歌野晶午のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ見事な叙述トリック!
完全に騙されたし、頭の中で文を映像化する人ほど面白い感覚を味わえると思う。思い描いてた人物がみんな一気に歳をとるという笑
みーんなぴちぴちだと思ってたのに!
でもなんか野球の例ばっかり出すなーとか、俳優さんとか映画のタイトルの例が全くわからんなーとか思ってた。あと保険金って若いのに5000万もかけられるもんなの?!とかも思ったけど高齢者だと思えば全て合点がいく。最後の注釈もおもしろかったなー。それも含め作品だと思った!
確かにダレるところもあったし、直接関係する話じゃないものもあったけど映像として面白い叙述トリックを読みたい人にはおすすめしたい本だと思った!人物一致のトリ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えてから「間宵の母」とやらの続編と知る。
タイトルや表紙だけで選んでいる弊害が出てしまった結果だ。
しかし間宵巳代子と栢山蒼空とのやりとりの中でおおまかな過去がわかるのでこちらから読んでも特段不便は無いかも。
孫娘への角膜移植をきっかけにその人物の乗っ取りに成功した昭和18年生まれの巳代子。
火災によって孫娘が亡くなる時に18歳の少年、蒼空の身体に入りこむ。
本来なら早くて半年でその人物の完全な乗っ取りに成功しており、身体は器でしかなかった。
しかし蒼空の身体は一筋縄では行かない。
頭の中から聞こえてくる巳代子との共同生活の中出会った、毒親に虐げられている少女リアナ。
虐待の末施設育ちの -
Posted by ブクログ
虚構からの現実への侵食。そのゲームの真意とは
密室殺人ゲームシリーズの続編はここでは語れないネタバレの要素がたくさんあるためぜひ実際に手に取って読んでほしい。今作も五人のハンドルネームプレイヤーによ
るインターネット上での殺人ゲームの謎解きは「誰が殺したか」は明白、出題者ということで「どうやって殺したか?」といった古典的な謎解きに集中することができる。
と思ったらそれはまた違く、衝撃的な展開やトリックに驚き、そこには「なぜ殺したか」や人間関係といった背景や動機の要素も加わるといった何層もの構造が実物であった。
特に「意外性のある被害者」、「意外性のある加害者」、そして一つの殺人のために行 -
Posted by ブクログ
ネタバレ星4(正直3.5くらい)
頭狂人が女性であることや、殺した兄=チャット仲間の可能性には途中で気づけたので、そこはちょっと嬉しかった。
伴道全教授が女子高校生だったのには驚いた。完全に成人男性だと思い込んでいたので、いい意味で裏切られたポイント。
ただ全体的に会話劇中心で、読むのがややしんどく感じる場面も多かった。トリックやロジックそのものを楽しむタイプの作品で、自分はそこにあまり興味が持てない分、評価は少し伸びなかった。
結末が明かされないまま続編へ続く構成には驚いたけど、個人的にはこの一冊でしっかり完結してほしかったというのが正直な感想。 -
Posted by ブクログ
ミステリ短編集、全8編
七つの殺人というタイトルですが、増補版という事で8つの短編が収録されています
お得
以下抜粋して雑感
『烏勧請』
偶然の要素とか、それは犯人がそう考えたんでしょうでまとめられてしまうところとか、ちょっと気になるところはあるにはあります
が、納得してしまいます、説得力が凄い
収録作で2番目に好き
『有罪としての不在』
読者への挑戦付きの一作
探偵役の信濃譲二が語る「推理とはそういうものだ」という理論が印象的
そしてこの結末、いやー、やられました
収録作で1番好き、というか、これまでに読んできた短編ミステリの中でもかなり上位、とても記憶に残るお話でした
『マルムシ』