あらすじ
頭狂人044APD"aXe(アクス)"ザンギャ君"伴道全教授"。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!? 歌野本格の粋を心して堪能せよ。
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Posted by ブクログ
謎解き、展開、キャラクター造形、全てが絶品。
2007年にこの作品が発表されていることに改めて驚く。
現実の地獄化が進み、完全に「社会派」ミステリーになっている。
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ネットで知り合った4人。その中の1人が現実で殺人事件を起こし、その他3人が動機やトリックを推理する殺人ゲームを行っている。
500ページ超の大作にも関わらず、途中で一度も飽きる瞬間を感じさせない圧倒的なシナリオ。
登場人物の個性が容易に想像できるほど際立っていて、あっと驚く終盤の伏線回収にも効いている。
Posted by ブクログ
リアルの触れ合いではなく、インターネット上の交流で繋がる五人の狂人たちによる「殺人ゲーム」は自分たちが行った殺人のトリックを周りの人たちで解き明かしていくリアル殺人ゲームであった。
顔も声も人となりもわからずにある種「記号化」されている登場人物たち、虚構の中で交流する彼らが、現実の「殺人」という形で繋がりを見出すところに狂気やサイコパス性を感じた。特に密室殺人や崩せないアリバイ、連続殺人の法則性などに対するアンサーとして読み手の現実の考えを超えた、ある種の「虚構」の考え、ゲーム上のように感じるようなトリックが展開されており、読み手を虚構の中に入れ込む作品としての構造があったように感じた。
設定としてもインターネット上でのやり取りといったものからも読み手は「虚構」として捉えやすく、どちらかというと鑑賞物のように、第三者のように作品と向き合うのだが、ラストに近づくにつれて明かされる登場人物たちの真実は読み手を一歩離れた世界から一気に小説内の「虚構」の世界へと引き摺り込むような力があり、歌野晶午さんらしい構成力を感じた。
ラストのシーンの登場人物たちの振る舞いは「虚構の彼ら」の振る舞いなのか、それとも「現実の彼ら」の振る舞いなのか、読む手が止まらない、少し「現実離れ」の世界観を「第三者としても」「作品内に落とし込んだ人格としても」楽しんで欲しい。
Posted by ブクログ
好みの分かれる作品だと思う。平気で殺人を行う登場人物の倫理観の無さが不快だったが、後半、何かあるのだろうと期待して読み進めた。そして期待どおりだった。
(以下ネタバレ含む)
歌野昌午さんは叙述トリックが上手な作家さんなんでしょうか?(歌野さん作品今回で2冊目)頭狂人が女性ということにびっくり。男だと思い込んで疑いもしなかった。人って知らず知らずに思い込みがあるものなんだなあと思い知った感じ。
最後、平気で人を殺す人達が、頭狂人の死を思い止まらせようとするところも興味深い。
To be continued で終了して「えっ!?」。とても次が気になる終わり方。正直ゲームで殺人するというのが好みでないので、続編は読まないつもりだったが、どうしよう…。
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身近には居てほしくない人たちだけど、ケンカしたりダラダラ喋ってたりしてるのを読んでるうちにみんなのことけっこう好きになっててやばかった
最後がどうなったのかわからなくて気になる
Posted by ブクログ
面白かった!それぞれのキャラも立ってたし読者に向けた謎解き要素もありページをめくる手が止まらなかった。
想像もしてなかったラストもあれはあれでアリ。
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ネット上で自らが既に起こした殺人のトリックを出題し合うリアル推理ゲームに興じる5人の話。フーダニットや倫理観を排したシチュエーションは人を選ぶものの文体が読みやすく、厚みのわりにすぐに読み終えてしまった。
先に完結編の方を読んでしまっていたけれど、トリックのオーソドックスさと推理ゲームの外側で語られる物語性はこちらの方が好みだった。
Posted by ブクログ
新しいタイプのミステリー小説で、いつもとは違う刺激で面白かった。
ラストがパッとしないところだけが、、、
まぁ続編を読んでない自分が悪いのかもしれないが。
顔も名前も年齢も、お互い何もかもわからない5人がオンライン上で自作した謎を解き合う。まさしくミステリーオタクの推理ごっこ。ただ一つ違うところは、それら全ての謎は、実際に行われたものだということだ。
ミッシングリンクから解き明かせ!次は誰を殺すでしょう?
パーフェクトセキュリティ?三重の密室をもう破ったでしょう?
まさに瞬間移動?海外に居ながらどう日本で殺人を犯したでしょう?
ミステリー小説の世界の謎を、実際に創り出す。
そして辿り着く予想だにしない結末。
イカれた世界でイカれた謎を解いてみよう。
これはゲームです。人が死ぬ。
Posted by ブクログ
読んだことがある人へ
今やこの小説の話は現実化ありえると思いませんか
当時イロモノと思われたのにもかかわらずです
今現在リアル小説に見えませんか?
僕だけですか
そうですか
構成上ちょっと長いけど、多分内容は今後忘れること無いな
Posted by ブクログ
ミステリーは普段読まないのだが、事件の解明に必要な要素のうち、どれの解明を重視するのかで分類があるのは存じ上げている。
犯人が誰なのか?に焦点を当てるフーダニット、アリバイ有・密室・凶器無し等 犯行不可能に思える殺人をどのようにやったかのトリックを探るハウダニット、なぜ犯行に至ったのか犯人の動機を推理するホワイダニット。
密室殺人ゲーム王手飛車取りがどれかと申しますと、純度100%のハウダニット本!です!!
頭狂人、044APD、aXe、ザンギャ君、伴道全教授の5人が探偵ごっこ仲間として推理ゲームするのだが、お題は各人が起こした殺人事件についてだ。
皆で持ち回りで密室殺人事件のトリックを考え実行し出題する。
""犯人☆確定""&""動機:探偵ごっこの為""
普通に倫理観-ZERO-なのだが、タチが悪いことに回を重ねるにつれて全員がもっと刺激のあるテーマを求めようとしてトリックの奇天烈さが加速していく。
自分はパ〜なので全然トリックを見破ることはできないが、登場人物達がテンポ良く推理を進めていく様子は自分も会議に参加しているようでとても面白い。トリック自体も面白い。
登場人物達に愛着も湧く、のだが、、、
読み進めて気付いたけどこの人も面白いな!!と好き判定をした直後に、ずっと推してたラブぴがめちゃくちゃになっちゃってよ……
それでもHAPPY PARTY☆NIGHTが来て大団円かと一瞬思わせといて、実のところ狂人(くるんちゅ)によるさらなる快楽、刺激を求めたデスゲーム(デスゲームではない)が始まったので、後半ずっとどんでん返しの荒波にあおられて面白かった。現場からは以上です。
Posted by ブクログ
5人によるリアル推理ゲーム
かなり悪趣味の5人による掛け合いがコミカルで、実際に起きた殺人との温度感に引き込まれる。
ミステリーオタクとの掛け合いがテンポがいいのに、内容は人としてやばすぎるのが妙に面白くてスルスル読めてしまう。
ミステリ好きというのは、何かしら謎を解く、もしくは解かれることに快感を覚えるんだろうなーと。トリックはやっぱり解かれる、もしくは回答を提示されてようやく完成で、その完成に魅入られる一定数がいるんだろうな。
個人的にはコロンボ氏の問題がイカれてて好き。
Posted by ブクログ
ネット上で殺人事件の推理合戦をする5人。1人が出題者で4人が探偵として謎を解く。これを5人が順番に行う。ただし、出題者は実際に殺人を行わなければならない。犯人は必ず出題者となる。解くべき謎は密室トリックやアリバイトリック、ミッシングリンクなど。それぞれの思考を凝らした殺人ゲームが行われる。
「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」
「画期的なトリックを思いついたのに、自分の胸のうちにとどめておけって?」
次々と殺人を行う5人の人間味のなさに閉口してしまいますが、ネット上でのやり取りや推理合戦での自信満々だったり悔しがったり感心したりする姿は、とても人間臭く感じました。
読むほどに殺人の推理だけでなく、5人それぞれの正体も気になっています。
そして、一気にラストへ、、、。
えっ!続き、気になるやないの〜
ところで、なぜタイトルに「王手飛車取り」?攻めのすごい手?
私の勉強不足のため、考えてみたけどよくわかりませんでした(泣)
Posted by ブクログ
誰が話しているのか分かりづらくて読み進めるのに時間がかかった。でも、面白いと思えるトリックは沢山あったし、正体が判明した時はちゃんと驚いた。残り100ページ辺りからとっても面白くなって夢中で読み進めた。でも「そっち系の終わり方か〜」と、心から満足する結末ではなかったので、星四つにしました。
Posted by ブクログ
ほとんどがゲーム参加者5人の掛け合いで、尖ったキャラクターたちの低倫理なやりとりをサクサクと摂取できます。
「高級コース料理」というよりも、どちらかというと「おやつ」か「おつまみ」の感覚でした。
エピローグには蛇足感がありますが、それ以外は個人的に好きです。
Posted by ブクログ
はじめの数ページで引き込まれた。実際に殺人をしてそれをクイズにするという悪趣味っぷり…。
殺人を遊びにしてしまっているというところで、登場人物全員に嫌悪感がずっとある。
頭狂人の性別、その後044APDの正体、と二回驚けるのは楽しい。
散々罪のない人を殺してきた彼らが、頭狂人の行動に対して慌てるラストは滑稽である。
最後全員どんな人物か明かされるが、それを知った後に二周目を読むと味わい深い。例えばQ1で兄妹で謎を解いているのとか、Q2で伴道全教授の中の人を当てようとする流れにコロンボが激しく嫌がるなど。
Posted by ブクログ
最後の頭狂人の話は面白かったな。
それまでの他の人の番の謎解きに関しては、トリックとしては別に驚くほどのものでもなかったけど、
ただそれまでの話1つ1つが最後の話の伏線のためと考えると、複雑化するより良いのかもしれない。
結局、謎のために無差別に殺人を繰り返していくという所謂サイコパス的な思考を持っている人達の集まり(なのでそこに理由を求めるのは違うとは思うが)
倫理観の欠片も無いわけで、そこに至るまでの論理的な思考が皆無で「問題を出すため」なのはいかがなのかとも思ったけど、そういった狂気じみた思考も楽しむものなんだろうな。
ちょうど良い難易度
ハウダニット重視の読者への挑戦状としては非常に良い難易度で──一部は分かるけど全部は分からないという塩梅──この手の趣向のミステリーの理想を体現しています。
ただ、主人公に関する叙述トリックは最初のエピソード時点から容易に予測できてしまうため、そこだけは減点ポイントです。
しかし、全体としては本当によくできているので本心からお薦めできます。ゲーム感覚で推理を楽しみたい方には特に。
Posted by ブクログ
3.5
SNSでお薦めされているのを見て手に取った。読み終わってから、葉桜の〜の著者だと知り、それを知らずに手にとり、読み終わってから事実を知った自分に1番衝撃を受けた。
正直内容的には、ん〜。なんていうか、推理してる人達の話をただただ読んでる感じで、そこまで入っていけなかった。終わり方が終わり方なだけに続編は気になるが、買うかは迷うところ。
Posted by ブクログ
まだ続編あるからか微妙な終わりだった。確かに殺人犯が自分の犯した殺人を推理ゲームとして出題するというテーマは斬新ですが、主要なトリックはわりかし王道で面白くはないです。
Posted by ブクログ
『葉桜の~』以外の作品も読んでみたかったので。
序盤はあまりのめり込めず、最後まではしんどいなぁ…なんて思っていたけど
徐々にキャラやテンポも掴めてきて面白さが分かってきた感じ。内容的にはけっこう残虐なのに、個性的なキャラのおかげでそれを感じさせない。
とても不思議な感じ。
最後、色んな意味で驚かされたけど、まさかあんないい所で終わるとは…続編があるようだけど、気が進めばいつか読むのかも。
なんだかんだで、あのメンバーに愛着が沸いてしまっているのは確か。
Posted by ブクログ
5人の殺人鬼達の犯罪クイズ形式のような短編集。
ビデオチャットという設定も面白いし、ネットの繋がりだからこそできる終盤のどんでん返しは驚いた。
しかも二回転。
ただ、小説内でも書かれてたが各問題の犯人が=出題者で、なぜ起こしたのかという動機はなく、トリック崩し(アリバイ崩しと密室崩し)が問題のキモなので、前提条件を理解するまででダルくなって読み進めるのが遅くなってしまった。
2024.0608.29
Posted by ブクログ
とにかくトリックはなんだ!?って言う、
ミステリー好きには大好物な感じ…なの?
なんか、その辺はちょっと私的には前半、あんまり進まない感じだった。
謎が解けても、あーそーなんだ、くらいで。
後半は、ちょっと引き込まれて、
あれ!びっくり!もあったけど、なんか総じて私の中では盛り上がりに欠けたかな。
ラストも、ん?コレで終わりか?と。
いろいろ読み取れない私がダメなんかなぁ、
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに、こういう展開じゃないと面白くないし、そうなるだろうなと思って読み始めた。
結果そうなった。
それが少し残念だった。
性別の判断はつかなかったが、展開的にはそうじゃないと面白くならないように感じた。
その伏線を用いる為に前半部分から後半途中まで伏線を巡らせていたが、これが退屈でならなかった。
犯人が分かっている謎解き。
トリックの解明は読者目線では、そんなに楽しさを感じなかった。
個人的にはやはりミステリーは犯人に驚かされたい。
ただ、後半はその伏線回収もあって面白くなってくるが終わり方が不完全燃焼...
展開が読めてしまったので、少し残念な結果となった。
Posted by ブクログ
人が簡単に死にすぎ!探偵役たちがウダウダと言い訳しすぎ!わかんないわかんないとうるさすぎ!と普段天才VS天才のミステリーを読みすぎてモヤモヤした序盤だった。
後半やっと面白くなってきたー!となるもオチにんん???となってます。
Posted by ブクログ
犯罪者たちが自慢げに語る事件の推理ゲーム。
こいつらに何にも感情移入はできないけど、
謎解きも解けるレベルだったり、ストーリーとしてもちゃんとサスペンスしててよかったかと。
でもじぶんの期待よりは驚きが物足りなかったかな〜 続編みてよければこれも評価あがるかも?
Posted by ブクログ
面白かった。
ネットの友人と推理ゲームをするが、そのゲームで使う事件は実際に自分達で起こすという話。
みんなで順番に事件を起こしていって自分達で推理をするというのが斬新。
残虐な事件のはずなのにみんなが当たり前のようにしていて感覚が狂う。
みんなの会話が本当に友達と話してる感じで面白い。ただの仲良しじゃなくて議論している感じも良かった。
1個1個の事件が短いから短編集のような感覚で読める。
屋根裏に1ヶ月潜伏していたトリックの事件が1番面白かった。
続きが気になる終わり方だったからシリーズ全部読みたい。
面白かった。
Posted by ブクログ
前評判を聞いて期待値が高まり過ぎていたのか、少し物足りなさを感じた。構造上whyとwhoには触れられないことが原因か(最後はwhoの要素があったが、前振りが丁寧なのでよめる)。
設定は面白いし、他作品と差別化はできているので良作ではある。
続編はまた気が向いたときに。
Posted by ブクログ
殺人推理ゲームを出題しあうオンラインサークル。ただし出題はすべて本当に起きた事件で……!?
展開やトリックは正直ありきたりなものもありますが、仲間内のゲームのためにそこまでする執念は凄いですね。
実在しないとは思いますが、本当にそんなサークルがあってもおかしくないと思わされる作品でした。
しかしラストはどうにもぶん投げた印象でなんだかスッキリしないなあ。
Posted by ブクログ
意外性 ★★★★☆
熱中度 ★★☆☆☆
読後感 ★★☆☆☆
印象深さ ★★★☆☆
キャラクター ★★★★☆
入手困難 ★☆☆☆☆
トータル ★★★☆☆
ネット上で知り合った5人が殺人ゲームを行う。それぞれの殺人者が,実際に殺人を行い,殺人方法やミッシングリングの謎などを出題する。
出題される問題は,ややバカミスっぽいトリックぞろい。しかし,頭狂人と伴道全教授が女性だったり,頭狂人が044APDの妹であるという叙述トリックが効果的に使われている。
ゲーム的な小説として読めばそこそこ楽しめる作品。
○ 登場人物
頭狂人
ダース・ベイダーのお面を被っている。正体は女子大生。
044APD
ピントをわざとぼかしているような映像を映している。正体は,女子大生の兄。
axe
ジェイソンのようなホッケーマスクを被っている。正体は警察官の会計課の職員。
ザンギャ君
カメツキガメを画面に映している。正体は工場で働いている人。
伴道全教授
黄色いアフロのかつらをかぶり,レンズがぐるぐる渦を巻いた眼鏡を掛けている。正体は女子高生。
Q1 次は誰を殺しますか
aXeが殺人者として出題したミッシングリングの問題。動物にゆかりのある人物を干支に関連付けて殺害していた。猫にゆかりのある人物を殺害したときは,被害者がベトナム人であり,ベトナムではウサギの代わりに猫が干支に存在しているというのがミソ。
Q2 推理ゲームの世は更けて
伴道全教授が出題。実際に殺害はせず,推理クイズとして出題。鉄道もののアリバイ崩し。水上5号と草津5号が一体化しているというトリック。
Q3 生首に聞いてみる?
ザンギャ君が出題。密室トリック。密室で,花瓶に生首を生けた事件。密室は,ドライアイスを使ったトリック。死体がしゃべったというトリックも,ドライアイスを使ったもの。
Q4 ホーチミン-浜名湖五千キロの壁
伴道全教授が出題。アリバイトリック。ホーチミンからチャーター便を利用して帰国して,アリバイを作った。
Q5 求道者の密室
044APDが出題。警備員が巡回し,各戸にはホームセキュリティ・システムが備わった二重の密室で起こった殺人事件。トリックは,振興住宅の入居が始まった時点,引っ越しの段階から家に忍び込んでいたというもの。
Q6 究極の犯人当てはこのあとすぐ
かつらの下に凶器を入れてサウナで殺害するというトリックや,コマイという魚を凶器として殺害するトリックという脱力もののトリックを利用した推理クイズが紹介される。出題者は伴道全教授とaXe。
Q7 密室でなく,アリバイでもなく
出題者は頭狂人。妹が兄の死体を発見したという事件。トリックは,「妹」が頭狂人であり,出題者が犯人であったというフーダニット。頭狂人が男であると思い込ませる叙述トリックがしこまれる。しかし,真の意外性は被害者。被害者は044ADPだったのだ。
Q? 誰が彼女を殺せますか?救えますか?
オフ会を開き,頭狂人,aXe,ザンギャ君,伴道全教授が集まる。頭狂人が自らの命を掛け,爆弾を仕掛けた椅子に座る。ロシアンルーレットのようなシステムで,aXe,ザンギャ君,伴道全教授の誰かが立つと,頭狂人の椅子に仕込まれた爆弾が爆発するという。三人は,頭狂人を殺害するのか?救うのか?最後の結末は語られないまま,物語は終わる。