【感想・ネタバレ】密室殺人ゲーム王手飛車取りのレビュー

あらすじ

頭狂人044APD"aXe(アクス)"ザンギャ君"伴道全教授"。奇妙なニックネームの5人が、ネット上で殺人推理ゲームの出題をしあう。ただし、ここで語られる殺人はすべて、出題者の手で実行ずみの現実に起きた殺人なのである…。リアル殺人ゲームの行き着く先は!? 歌野本格の粋を心して堪能せよ。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

好みの分かれる作品だと思う。平気で殺人を行う登場人物の倫理観の無さが不快だったが、後半、何かあるのだろうと期待して読み進めた。そして期待どおりだった。
 



(以下ネタバレ含む)












歌野昌午さんは叙述トリックが上手な作家さんなんでしょうか?(歌野さん作品今回で2冊目)頭狂人が女性ということにびっくり。男だと思い込んで疑いもしなかった。人って知らず知らずに思い込みがあるものなんだなあと思い知った感じ。
最後、平気で人を殺す人達が、頭狂人の死を思い止まらせようとするところも興味深い。
To be continued で終了して「えっ!?」。とても次が気になる終わり方。正直ゲームで殺人するというのが好みでないので、続編は読まないつもりだったが、どうしよう…。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネット上で殺人事件の推理合戦をする5人。1人が出題者で4人が探偵として謎を解く。これを5人が順番に行う。ただし、出題者は実際に殺人を行わなければならない。犯人は必ず出題者となる。解くべき謎は密室トリックやアリバイトリック、ミッシングリンクなど。それぞれの思考を凝らした殺人ゲームが行われる。

「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」
「画期的なトリックを思いついたのに、自分の胸のうちにとどめておけって?」

次々と殺人を行う5人の人間味のなさに閉口してしまいますが、ネット上でのやり取りや推理合戦での自信満々だったり悔しがったり感心したりする姿は、とても人間臭く感じました。

読むほどに殺人の推理だけでなく、5人それぞれの正体も気になっています。
そして、一気にラストへ、、、。
えっ!続き、気になるやないの〜

ところで、なぜタイトルに「王手飛車取り」?攻めのすごい手?
私の勉強不足のため、考えてみたけどよくわかりませんでした(泣)

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2025年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誰が話しているのか分かりづらくて読み進めるのに時間がかかった。でも、面白いと思えるトリックは沢山あったし、正体が判明した時はちゃんと驚いた。残り100ページ辺りからとっても面白くなって夢中で読み進めた。でも「そっち系の終わり方か〜」と、心から満足する結末ではなかったので、星四つにしました。

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2025年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はじめの数ページで引き込まれた。実際に殺人をしてそれをクイズにするという悪趣味っぷり…。
殺人を遊びにしてしまっているというところで、登場人物全員に嫌悪感がずっとある。
頭狂人の性別、その後044APDの正体、と二回驚けるのは楽しい。
散々罪のない人を殺してきた彼らが、頭狂人の行動に対して慌てるラストは滑稽である。
最後全員どんな人物か明かされるが、それを知った後に二周目を読むと味わい深い。例えばQ1で兄妹で謎を解いているのとか、Q2で伴道全教授の中の人を当てようとする流れにコロンボが激しく嫌がるなど。

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2025年04月21日

ネタバレ 購入済み

ちょうど良い難易度

ハウダニット重視の読者への挑戦状としては非常に良い難易度で──一部は分かるけど全部は分からないという塩梅──この手の趣向のミステリーの理想を体現しています。
ただ、主人公に関する叙述トリックは最初のエピソード時点から容易に予測できてしまうため、そこだけは減点ポイントです。
しかし、全体としては本当によくできているので本心からお薦めできます。ゲーム感覚で推理を楽しみたい方には特に。

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2022年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5人の殺人鬼達の犯罪クイズ形式のような短編集。
ビデオチャットという設定も面白いし、ネットの繋がりだからこそできる終盤のどんでん返しは驚いた。
しかも二回転。

ただ、小説内でも書かれてたが各問題の犯人が=出題者で、なぜ起こしたのかという動機はなく、トリック崩し(アリバイ崩しと密室崩し)が問題のキモなので、前提条件を理解するまででダルくなって読み進めるのが遅くなってしまった。

2024.0608.29

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2025年06月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めてすぐに、こういう展開じゃないと面白くないし、そうなるだろうなと思って読み始めた。

結果そうなった。
それが少し残念だった。

性別の判断はつかなかったが、展開的にはそうじゃないと面白くならないように感じた。

その伏線を用いる為に前半部分から後半途中まで伏線を巡らせていたが、これが退屈でならなかった。

犯人が分かっている謎解き。
トリックの解明は読者目線では、そんなに楽しさを感じなかった。

個人的にはやはりミステリーは犯人に驚かされたい。

ただ、後半はその伏線回収もあって面白くなってくるが終わり方が不完全燃焼...

展開が読めてしまったので、少し残念な結果となった。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
ネットの友人と推理ゲームをするが、そのゲームで使う事件は実際に自分達で起こすという話。
みんなで順番に事件を起こしていって自分達で推理をするというのが斬新。
残虐な事件のはずなのにみんなが当たり前のようにしていて感覚が狂う。
みんなの会話が本当に友達と話してる感じで面白い。ただの仲良しじゃなくて議論している感じも良かった。
1個1個の事件が短いから短編集のような感覚で読める。
屋根裏に1ヶ月潜伏していたトリックの事件が1番面白かった。
続きが気になる終わり方だったからシリーズ全部読みたい。
面白かった。

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2025年03月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前評判を聞いて期待値が高まり過ぎていたのか、少し物足りなさを感じた。構造上whyとwhoには触れられないことが原因か(最後はwhoの要素があったが、前振りが丁寧なのでよめる)。
設定は面白いし、他作品と差別化はできているので良作ではある。
続編はまた気が向いたときに。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

意外性    ★★★★☆   
熱中度    ★★☆☆☆
読後感    ★★☆☆☆
印象深さ   ★★★☆☆ 
キャラクター ★★★★☆
入手困難   ★☆☆☆☆
トータル   ★★★☆☆

ネット上で知り合った5人が殺人ゲームを行う。それぞれの殺人者が,実際に殺人を行い,殺人方法やミッシングリングの謎などを出題する。
出題される問題は,ややバカミスっぽいトリックぞろい。しかし,頭狂人と伴道全教授が女性だったり,頭狂人が044APDの妹であるという叙述トリックが効果的に使われている。
ゲーム的な小説として読めばそこそこ楽しめる作品。

○ 登場人物
頭狂人
 ダース・ベイダーのお面を被っている。正体は女子大生。
044APD
 ピントをわざとぼかしているような映像を映している。正体は,女子大生の兄。
axe
 ジェイソンのようなホッケーマスクを被っている。正体は警察官の会計課の職員。
ザンギャ君
 カメツキガメを画面に映している。正体は工場で働いている人。
伴道全教授
 黄色いアフロのかつらをかぶり,レンズがぐるぐる渦を巻いた眼鏡を掛けている。正体は女子高生。

Q1 次は誰を殺しますか
 aXeが殺人者として出題したミッシングリングの問題。動物にゆかりのある人物を干支に関連付けて殺害していた。猫にゆかりのある人物を殺害したときは,被害者がベトナム人であり,ベトナムではウサギの代わりに猫が干支に存在しているというのがミソ。
Q2 推理ゲームの世は更けて
 伴道全教授が出題。実際に殺害はせず,推理クイズとして出題。鉄道もののアリバイ崩し。水上5号と草津5号が一体化しているというトリック。
Q3 生首に聞いてみる?
 ザンギャ君が出題。密室トリック。密室で,花瓶に生首を生けた事件。密室は,ドライアイスを使ったトリック。死体がしゃべったというトリックも,ドライアイスを使ったもの。
Q4 ホーチミン-浜名湖五千キロの壁
 伴道全教授が出題。アリバイトリック。ホーチミンからチャーター便を利用して帰国して,アリバイを作った。
Q5 求道者の密室
 044APDが出題。警備員が巡回し,各戸にはホームセキュリティ・システムが備わった二重の密室で起こった殺人事件。トリックは,振興住宅の入居が始まった時点,引っ越しの段階から家に忍び込んでいたというもの。
Q6 究極の犯人当てはこのあとすぐ
 かつらの下に凶器を入れてサウナで殺害するというトリックや,コマイという魚を凶器として殺害するトリックという脱力もののトリックを利用した推理クイズが紹介される。出題者は伴道全教授とaXe。
Q7 密室でなく,アリバイでもなく
 出題者は頭狂人。妹が兄の死体を発見したという事件。トリックは,「妹」が頭狂人であり,出題者が犯人であったというフーダニット。頭狂人が男であると思い込ませる叙述トリックがしこまれる。しかし,真の意外性は被害者。被害者は044ADPだったのだ。
Q? 誰が彼女を殺せますか?救えますか?
 オフ会を開き,頭狂人,aXe,ザンギャ君,伴道全教授が集まる。頭狂人が自らの命を掛け,爆弾を仕掛けた椅子に座る。ロシアンルーレットのようなシステムで,aXe,ザンギャ君,伴道全教授の誰かが立つと,頭狂人の椅子に仕込まれた爆弾が爆発するという。三人は,頭狂人を殺害するのか?救うのか?最後の結末は語られないまま,物語は終わる。

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2025年01月03日

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