歌野晶午のレビュー一覧
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ネタバレ信濃譲二シリーズ短編集
「~家の殺人」に出ていた信濃譲二が学生のときの話
「ドア⇄ドア」
同アパートの住人を衝動的に自室で殺害してしまった男が
証拠隠滅のため死体を被害者宅に運び、玄関のドアを交換する。
「幽霊病棟」
廃墟となった病院に死体を隠した男が落とした財布と取りに戻ると
死体が別の場所に移動しており、学生達が肝試しをしていた。
「烏勧請」
ゴミ屋敷に住む主婦がベランダで死体となって、カラスにつつかれ発見される。
被害者は旦那の浮気が発覚してから、急にゴミを集めはじめたらしい。
「有罪としての不在」
学生寮で殺人事件が発生。容疑者は寮内にいた人物と特定された。
元カノの嫉妬が原因 -
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ネタバレ読み終えてから「間宵の母」とやらの続編と知る。
タイトルや表紙だけで選んでいる弊害が出てしまった結果だ。
しかし間宵巳代子と栢山蒼空とのやりとりの中でおおまかな過去がわかるのでこちらから読んでも特段不便は無いかも。
孫娘への角膜移植をきっかけにその人物の乗っ取りに成功した昭和18年生まれの巳代子。
火災によって孫娘が亡くなる時に18歳の少年、蒼空の身体に入りこむ。
本来なら早くて半年でその人物の完全な乗っ取りに成功しており、身体は器でしかなかった。
しかし蒼空の身体は一筋縄では行かない。
頭の中から聞こえてくる巳代子との共同生活の中出会った、毒親に虐げられている少女リアナ。
虐待の末施設育ちの -
Posted by ブクログ
物語の景色が一変!
身構えながら読み進めていたのに、意表を突いた叙述トリックにはまんまと騙された。
先入観を覆す真実に頭の中が真っ白になり、脳が追いつかない。
読後に物語の全容を振り返ると、認めたくない事実にもしっかり説明がつくのは流石すぎる。人物のやりとりにも違和感を感じさせないで、読者を欺く作者の技量が凄まじい。バラバラだった場面や事柄が最後に繋がるのは気持ちいい!
シンプルに物語の内容も面白くて、自称「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎が悪事や真実を暴くために、果敢に挑む姿には読んでいてスリルを味わいながら楽しめた。そして、とにかく深すぎる物語だった!
好き嫌いが分かれるのも納得 -
Posted by ブクログ
ネタバレ葉桜の季節なので読みました。タイトルからしてラブストーリーなのかなと思いきや、探偵役の主人公が高齢者に悪徳商売をする組織の闇を暴いていく方が本筋。暴いていくというと大袈裟だけど、最終的に自首して犯人も訴える、というところに落ち着いていたはず。主人公の成瀬高虎は、自分のことを「なんでも屋」だと認識しており、過去には探偵事務所で働いていたり、ヤクザをやっていたり、ガードマンをやっていたりなどの多様な経験を持っている。現在と同時並行で過去の話が小出しに出てきて、まあ数年前くらいの話が現在につながってくるのかなくらいで読み進めると、最後10ページで衝撃の事実が明かされる。推理シーンの情報量の多いこと。