歌野晶午のレビュー一覧
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ネタバレ冒頭は情交シーンが続いて読みづらかったけど、すぐに面白くなった。主人公に行動力があって、うじうじしたりビビったりせずどんどん行動していくので、すごくテンポよく進む。
物語に出てくる無関係同士だと思ってたこの人とこの人が同一人物、的なパターンはよくあるけど、登場人物たちの全体的な年齢が高かったっていうパターンは初めてで面白かった。
全員20代半ばくらいだと思ってたから、若いのにあんまり仕事もせず何してんだろとは思ってたけど、年金暮らしのじいちゃんばあちゃんだったとは…。
あと、東京住みの私からすると馴染みのある場所とか学校とかが出てくるのも面白かった。少し年代が前のものだから、今とは少し変わ -
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ネタバレ終盤のとある単語を見た瞬間、「ドユコト??」と思わず声が出た。そのまましばらく読み進めることができず、何度もページを遡り、そしてやられた…と思った。その単語とは「孫」です。
登場人物たちがたまに古い言い回しのセリフを言うことがあり違和感を覚えていたものの、2000年代だしなぁ…と特に深入りはしなかったが、そういうことだったのか!と納得。
途中に出てきたドコモの機種もどんなやつだろう?と気になったが、調べなくて良かった〜
叙述トリックによるどんでん返しなので、純粋に推理小説としての殺人のトリックを楽しみたいという人には物足りないかも。 -
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家にまつわる推理短編集。
とても面白く読みました。怖いような要素はあまりなく、それよりもふんわりと陰惨な雰囲気を漂わせながら、事件が起こり推理されていきます。
ミステリーとしてよくできていて、「家守」では、時を隔てた2つの事件が、全く絡まないように見えて最後の最後にリンクするというような驚きがあり、他の話も含めて作者がものすごく事件の仕掛けや組み立てを緻密に考えていることが伺えました。
叙述トリックというのでしょうか。意図的にセリフの発言者を誤読させてみたり、書かれてはいなかったが実はこのときはこうでしたみたいな後出しの設定とか、そういった不満を感じさせる要素もありませんでした。よくできた -
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ネタバレ成瀬将虎という元探偵の男が、同じフィットネスクラブに通う愛子から蓬莱倶楽部という悪徳な団体の悪事を掴むために内偵して欲しいという依頼を実行していく話。途中、自殺を図った麻宮さくらという女と出会い、ストーリーが交わっていく。
見事にしてやられた。
解決編を読むまで将虎が20代の遊び盛りな男としか思っていなかった。高校生のキヨシとの年齢差をしっかりと描かれたのもミスリードだったのか。
確かに言われてみれば警備員やら色んな仕事をして定職についてない割には、高級料理やタクシー代を奢ったりして「金持ってるな」と思っていた。
2人とも偽名を使っていた事、更に年齢の叙述トリックに気づかされると、今まで読