歌野晶午のレビュー一覧

  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    15年ほど前に、夢中で読んだ記憶がある。
    年間500冊ほど、人生で一番本を読んでいた時期で、ほぼ記憶に残っていない中
    印象に残っている一冊。
    もう一度読みたいような…当時感じたどうしょうもなく逃げられない焦燥を再度感じるのが怖いような…

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    2026年10月21日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    時系列、視点が様々なエピソードが散らばりながら、ラスト100ページで一気に紡がれる。
    「え?序盤にこう書いてあったのに…」と何度も読み返しては「そういうことか…!」と唸りました。

    歳をとった時、人生が下を向いた頃にまた読み返したい。

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    2026年10月14日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    探偵ごっこと称して、自分たちで殺人を犯し、そのトリックを仲間に推理させるという設定がとにかく面白かった。

    トリックを考えること自体はあっても、それを実際に実行してしまうのだから、登場人物たちの頭のねじは相当ぶっ飛んでいる。しかも、トリックを披露したいがために平然と殺人を犯し、家族でさえ容赦がない。その異常な価値観には終始不気味さを感じた。

    特に驚いたのは、密室を作り出すために天井裏に1か月も潜伏していたこと。普通の殺人事件ではそこまでしないだろうと思うが、面白いトリックを成立させるためなら、どんな手間も惜しまない。その発想の柔軟さと突き抜けた狂気が、この作品の魅力だった。

    5人がそれぞれ問題を出し合う短編集のような構成で読みやすく、トリックそのものも楽しめた。さらに、全員男性だと思い込んでいたので、頭狂人や伴道全教授の正体が明らかになったときは驚いた。特に教授の正体がさらっと明かされたのが印象的で、それまでの描写やトリックの意味がつながっていくのも面白かった。

    最初は3部作だと知らずに読み始め、最後にTo Be Continuedと出てきてびっくりした。続きが気になるので2.0も読みたい。

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    2026年10月14日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    この本を読むまで、私は一切ミステリーを読んだ事がなく、ミステリーってこんなに面白いんだ!と、自身の価値観に新しい一歩を踏み出させてくれた。とても思い入れのある温かい作品。

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    2026年10月11日
  • 新装版 長い家の殺人

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    歌野晶午さんのデビュー作ということ以外知らずに読みました。大胆なトリックというものが読んでいて中盤ら辺で分かりました。
    このバレやすいトリックに対しては非常に面白いと思いました。トリックが分かるから面白くないにならないくらいプロローグの伏線回収や登場人物の内面描写や信濃が現れてからのテンポ感の良さなど満足いくミステリー小説でした。

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    2026年09月19日
  • 死体を買う男

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    ネタバレ

    江戸川乱歩の同人誌で神
    作中作と本作と、二重構造のミステリー。でありながら、作中作が本当に面白い。特に後半の二転三転する所がたまらない。
    萩原朔太郎と江戸川乱歩を並べた時に、朔太郎の方を探偵にするセンスよ。
    朔ちゃんのカリスマティックな探偵描写(俗っぽく言うと、『メロい』)!乱歩っぽい文体と展開!特に序盤の「始まるぞ!というワクワク感」が最高。トリック自体は単純だが、魅せ方が素晴らしい。
    これだけでも面白いのに、作中作外のストーリーも面白い。文句なし……

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    2026年09月13日
  • そして名探偵は生まれた

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    短編が4編入っており、それぞれのテイストが全然違う作品となっていた。なかなかボリュームのある1冊となっていて、表題作が1番面白かった。

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    2026年08月19日
  • ●●にいたる病

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    どの作品も面白かった。叙述トリック作品がある意味約束される結末になるのはわかっていたのだが、よい意味で裏切られて全部楽しめた。

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    2026年08月02日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    最後が煮え切らない結果でした。
    作中に「このあとすぐ!」はこのあとすぐじゃない、というのがありましたが、章のタイトルもこのあとすぐ!で焦らされたので作者さんの面白さを感じました。

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    2026年05月14日
  • 絶望ノート

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    葉桜より、面白かった。
    気持ちよく裏切られた。
    分厚さを感じずに一気読み。
    伏線には気付けるし、怪しいな、っていうのも分かるんだけど展開は読めなくて楽しかった!!

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    2026年05月14日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

    うーん、読み終えて苦しくなったというかどういうこと?とすぐに読み返し確認したり。謎解きは読み手側に託されたような形だけれどヒントのように主治医の小瀬木に推理させてやはりそういうことか、と。でも『末永ますみ』の章を読むかぎりはやはり彼女が轢き逃げ犯と確信するに至るのは致し方ないと思う。まさかの偶然も必然と思ってしまい冷静な平田も真実を確認するということもせず犯行に及んでしまった。真相に近づいた小瀬木にしても根拠もなく明らかにすることができない。全てを知るのは読者のみということになる。

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    2026年05月11日
  • それは令和のことでした、

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    8編からなる、令和の殺伐とした空気感や世間の風当たりをリアルに描いた物語。
    毒親、いじめ、SNS、高齢化、同性婚、ヤングケアラーなど、世間で問題になっている事柄をミステリー仕立てで展開し、最後でびっくりさせられる作品。
    ラスト1行で驚かされるものもあり、少し違和感があったのが解消され、うまいなーと感じた。
    つらい終わり方もあったり、どの作品もああ今の時代だなーと思わされる。
    最後の極短編ではそれまでとは異なって、ほんわかする話。

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    2026年05月09日
  • それは令和のことでした、

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    ニュースやネットを賑わせる令和の問題課題がこれでもかとギュッと詰まった短編集。
    キラキラネーム、フェミニスト、小児性愛者、冤罪、ひきこもり、高齢者詐欺、毒親、教育虐待、貧困、不法滞在、性的マイノリティ、未成年喫煙、ヤングケアラー…と本当に盛りだくさん。1話に複数のテーマが盛り込まれている。
    他人事ではない問題にミステリー要素を含めることで読み応えのある1冊になっています。

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    2026年05月05日
  • ●●にいたる病

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     豪華作家陣が集った不朽の名作『殺戮にいたる病』のアンソロジーで、グロテスクだったり人怖だったり社会問題を風刺したものだったりとバラエティーに富んでいて、特に『欲動にいたる病』『怪談にいたる病』が自分好みだった。

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    2026年04月23日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    主人公含む5人のネット友達による推理ゲーム。各々が殺人事件を問題として出題し合う集まりだが、問題となる殺人事件は「出題者本人が犯人」であるという風変わりな作品。

    犯人も分かっている、動機も「面白そうだから」という至極単純な理由。その為全ての事件がハウダニットの形式を取っていた。
    登場人物の名前が風変わりな為、最初は読み進めるのに時間がかかったが、ストーリーが進み核心に近づく内に慣れていき、そこからは面白いようにページを捲る手が止まらなくなっていた。

    まさか頭狂人が最後の事件の犯人、そして身内とは想像できなかった。それどころかコロンボが八田家の子供だと推理していた自分が情けない。

    最後はどうなったのだろう。
    同筆者の「葉桜〜(略)」と同じく、最後に驚かされた作品であった。

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    2026年04月12日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    不謹慎すぎる作品
    でも…、めちゃ面白かったー˙ᴥ˙

    「葉桜の季節…」が個人的にハマらなかったので、あまり他作品を読んでなかったけど、また読み始めよう。

    ラストは、えっ?
    続編が気になりすぎる

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    2026年04月03日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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     衝撃の結末だった前作から続く本作でも悪趣味でありながら知的でもあるリアル殺人ゲームの面白さは健在で、どれもハウダニットに特化していながら一筋縄では行かない謎解きばかり(中にはバカミスっぽいのもあったが)で一つ一つの問題の完成度は本作の方が好みだった。反面、衝撃度は前作の方が上だと感じられた。

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    2026年03月07日
  • それはそれはよく燃えた

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    たくさんの作家さんの作品が一度に楽しめる1冊
    最初の1行は全員一緒なのに、ゾッとしたり、考えさせられたり、驚いたり、意外な結末だったり…次は何が燃えてしまうんだろうと気になるし、短編集なのでサクサク読めた

    私が好きなのは『黄金の森の神様』『燃えろ恋ごころ』『怪物どもの棲家』『レヴナント』『人形供養』

    『忌物を燃やす』は鳥肌たったなぁ…

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    2026年02月21日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    サイコパス!みーんなサイコパス!
    狂ってて面白かった
    急に終わったと思ったら続編があった
    分厚いなと思ったけど会話が多くて読みやすく2日くらいで読破できた

    3.7くらい
    四捨五入して4

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    2026年01月04日
  • それはそれはよく燃えた

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    タイトル『それはそれはよく燃えた』の1文から始まるショートショート集。

    ネットの炎上、恋心、火事など、こんなものまで「燃える」のかと思える作家25人の25作を1冊の本で読めるのはとても贅沢。

    でも後味は25作25様で、ほっこり甘いものもあれば苦々しいもの、ざらっと心地悪いものなど本当にさまざま。

    クイズノックのファンなので河村拓哉さん目当てでこのシリーズを読み始めたが、矢樹純さん、三津田信三さんなど、このシリーズは毎回新しい作家さんと出会えて、読書の幅が広がって嬉しい

    私は総じてホラーが好きなので、今回の『それはそれはよく燃えた』はぞくっとする話が多くて、とても好み。不穏で悲しくて残酷。年末年始たっぷり楽しめた

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    2026年01月02日