歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前から気になっている歌野さんの作品を読んでみた。
どの作品も、ふぇ?!となる最後が用意されていて、歌野さん独特の趣向に満ちた作品ばかりでした。
!!!!以下とてもネタバレ含みます!!!!
•移住してきた老夫婦に隠された衝撃の事実(旦那でなく)がある「サクラチル」
•全てを捨てて育てた息子の晴れ姿を臨時ニュースで見逃す「消された15番」
•娘の小学生試験の無理矢理受験のイヤイヤな「防疫」
•ストーカー化した男からどうやって逃れられるかの物語「殺人休暇」
•パチンコ中毒母親が目を離して子供がパチンコ玉飲んじゃうブラックユーモア悲劇「In the lap of the mother」
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Posted by ブクログ
ネタバレ死が救いであり希望だったはすが、死をもって救われた。偽の真実だとしてもそれを真実と信じたままでいられたら主人公にとっては最良の選択と満足した最期を迎えられる。
じゃあ彼女は?結果的に彼女は「君におすすめのギャンブル」に負けたことになる。大金は手に入らず命も落とした。彼女は賭けをしたんじゃないだろうか?と勘繰りをしてしまう。復讐されるか、赦されるか。主人公が生きることを望んでいた彼女にとって、人殺しの罪で投獄中に死ぬことを彼女は望んだだろうか?作中何度か出てくる自嘲するためのバカという言葉。バカ故に極端なバカな方法をもって救おうとしたのかもしれない。
どちらも孤独でなかったとしたら、少しでも他人 -
Posted by ブクログ
自分はまだ20半ばで、子供はいませんが、もし自分の子供がいじめられていると知ったらどうするのでしょう。
他の人も書いてあるように、ここの登場人物が全員好きになれない。偏った視点からだから、もちろん私情も入っているでしょうが、にしても嫌な奴らばかりやな。
結末は予想の数段上だったので、良かったです。
いじめとかの小説になると、いじめを知らないふりをして過ごしていたのかなと思ったり思わなかったり。
受け取り方次第だから分からないことも多いし、僕自身も嫌だと思うこともあったなと。
ちゃんと伝える術が子どもにはない(知らない)ことを自覚して大人になろうと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中編作四遍からなる本。
この中では『館という名の楽園で』が一番好きだった。いかにもな館で起きる殺人事件、はミステリ好きには王道で憧れなので、それを大人になったらごっこでも実現させたい!と思う気持ちはすごくわかる。
被害者役がほんとに死ぬやつだろ…?!て思ってたらそんなことなくてよかった笑
最期はしんみりしたけど、それでも彼らは最後にミステリ好きの仲間たちと夢が叶えられて嬉しかっただろうなあ。
『生存者、一名』はサバイバルものですごく好きな題材なんだけど……
女性の妊娠と、そこで生まれた子供が〜、みたいな仕掛けはまじで妊娠出産を軽く身過ぎてるから嫌い。ちょっと気持ち悪くなって、そしたらあとはお