歌野晶午のレビュー一覧

  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    まず事件を担当する刑事の名前が歳三(としみ)であるというところに心惹かれてしまった、新選組好きの悲しい性…。この本はそんな刑事が、その刑事が入り浸っている家で姪の何気ない言葉にヒントを得て事件を解決していくというストーリー。

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    2024年06月20日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    ネタバレ

    前から気になっている歌野さんの作品を読んでみた。
    どの作品も、ふぇ?!となる最後が用意されていて、歌野さん独特の趣向に満ちた作品ばかりでした。
    !!!!以下とてもネタバレ含みます!!!!



    •移住してきた老夫婦に隠された衝撃の事実(旦那でなく)がある「サクラチル」
    •全てを捨てて育てた息子の晴れ姿を臨時ニュースで見逃す「消された15番」
    •娘の小学生試験の無理矢理受験のイヤイヤな「防疫」
    •ストーカー化した男からどうやって逃れられるかの物語「殺人休暇」
    •パチンコ中毒母親が目を離して子供がパチンコ玉飲んじゃうブラックユーモア悲劇「In the lap of the mother」
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    2024年06月10日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    短編集
    いくつかの話の落ちに はっとさせられたものもがあったが、長い…と思う1本もあり
    なんとなく言い回しが古く感じられるものがあったが 全体的に面白かった

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    2024年05月25日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    タイトル通り後味のよくない短編集。
    なのに面白い。
    バッドエンドではなく、このアンハッピーエンド感がちょうど良い。
    打ちのめされるようなショックの代わりに不幸な結末が用意されている。
    全く予期せぬ展開に驚いたり、先入観にとらわれて騙されたりしながら、結局最後まで楽しんでしまった。

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    2024年05月03日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    かなり厚い本でしたが一気読みでした。
    こんなに都合よくと思うところもありましたが、タイトルどおり相次ぐ誘拐にドキドキしました。
    気軽に物語に身を委ねて読むには最適でした。

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    2024年04月04日
  • 春から夏、やがて冬

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    久しぶりの歌野作品。

    最初から最後まで暗い世界の中で物語は展開していて鬱々としているのになぜか頁を繰る手がとまらない。

    果たしてますみは平田の心を救えたのか?という疑問は残したままだけど、個人的見解てはさらなる苦痛を与えてしまったのではないかと思う。きっと精一杯考えた末の行動だったのだろうけど。誰も幸せになれなかった途轍もなく悲しい人生を送って人たちのはなし。

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    2024年03月24日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    文章一つ一つに意味があり、丁寧に読みたい本。短編集ながら、人間の本質的な部分に迫った内容になっており、考えながら読むので中身がありすぎる。時代が少し古いので「保母」と言う言葉やジェンダーに関する感覚が今では違和感を感じるが、虐待など今も繰り返される問題と向き合い、知らない間に読者の心理が弄ばれ引きずり込まれる。読書というより、自分が当事者として実際に経験したような読後感。各短編の不気味な終わりかたがゾクリとして、それがまた良い。好き。

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    2024年02月19日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

    死が救いであり希望だったはすが、死をもって救われた。偽の真実だとしてもそれを真実と信じたままでいられたら主人公にとっては最良の選択と満足した最期を迎えられる。
    じゃあ彼女は?結果的に彼女は「君におすすめのギャンブル」に負けたことになる。大金は手に入らず命も落とした。彼女は賭けをしたんじゃないだろうか?と勘繰りをしてしまう。復讐されるか、赦されるか。主人公が生きることを望んでいた彼女にとって、人殺しの罪で投獄中に死ぬことを彼女は望んだだろうか?作中何度か出てくる自嘲するためのバカという言葉。バカ故に極端なバカな方法をもって救おうとしたのかもしれない。
    どちらも孤独でなかったとしたら、少しでも他人

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    2024年01月25日
  • 絶望ノート

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    自分はまだ20半ばで、子供はいませんが、もし自分の子供がいじめられていると知ったらどうするのでしょう。

    他の人も書いてあるように、ここの登場人物が全員好きになれない。偏った視点からだから、もちろん私情も入っているでしょうが、にしても嫌な奴らばかりやな。

    結末は予想の数段上だったので、良かったです。

    いじめとかの小説になると、いじめを知らないふりをして過ごしていたのかなと思ったり思わなかったり。
    受け取り方次第だから分からないことも多いし、僕自身も嫌だと思うこともあったなと。
    ちゃんと伝える術が子どもにはない(知らない)ことを自覚して大人になろうと思いました。

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    2023年12月30日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    現実味のない、虚構ならではの世界。
    本格ミステリー読者をデフォルメした姿で描かれた登場人物。被害者は誰でもよくて、密室殺人をしたいだけの彼ら。もちろん犯人は出題者本人。人殺しと事件解決を担う二面性を持った彼らを批判的に思う反面、展開が楽しみで仕方なかった。永遠に覚めない夢を見ている気分、なんとも言えない気持ち悪さが心地いい。600ページという分厚さが読み応え抜群の一冊。

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    2023年12月29日
  • そして名探偵は生まれた

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    おもしろかった!読者に嘘を吐かない描写で、謎解きに参加できるのが大変おもしろかった。文体も読みやすい。作者の他の本もとても読みたくなった。

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    2023年12月22日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

     一人娘の春夏を轢き逃げで殺され、妻の英理子もそれがもとで自殺、本人も肺癌にかかり生きる希望が消えかかっている平田誠55歳、スーパーの保安責任者。スーパーで万引きし、(平田誠の娘と同年生まれということで)何も訊かれずに無罪放免された末永ますみ24歳。この2人が織りなす物語。平田の闇を聞かされ、平田に生き続けて欲しいと願ったますみが考えたことは。そして、平田のとった行動は。何とも切ないラストですが、後味如何に関わらず、記憶に残る小説です。歌野晶午「春から夏、やがて冬」、2011.10刊行、2014.6文庫。

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    2023年11月08日
  • そして名探偵は生まれた

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    雪の山荘や絶海の孤島など、ミステリ好きならたまらない舞台の中編が4本。作品自体に繋がりはないので、どれから読んでも楽しめる上に読み応えもバッチリ。4本の中では孤島が舞台の「生存者、一名」が結末が意外で面白かったです。

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    2023年11月07日
  • 間宵の母

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    終わらない悪夢
    ミステリーとして何重にも仕掛けられた伏線が回収されていくのに
    マトリョシカ構造の最後の箱の中身がホラーだった、みたいな感じ

    救いのない話なので人には勧めづらいけど(勧めたら嫌われそうで)
    ハロウィンにかこつければおすすめできるかも、な小説

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    2023年10月30日
  • 新装版 動く家の殺人

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    ネタバレ

    信濃譲二シリーズの三作目にして長編最終作。違和感が多い信濃譲二は結局偽物だったが、これは見抜いた読者は多かったのではないか。ただしニセモノでも真相を見抜く推理力があるので相当切れ者。
    ラストのセリフ、手摺の向こうに、彼 はセンス抜群。
    動く家が結局動かないのはタイトル詐欺ではある。

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    2023年09月23日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    シリーズ2作目

    今作から読み始めても前作と直接のつながりは無いので大丈夫だが土台部分を理解する上でも、また中盤あたりでの違和感の払拭することも含めて前作から読むことオススメ

    中々の残虐性は前作同様

    また前作とは違った方向で驚かされた
    まさかコロンボ君が...

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    2023年08月20日
  • 家守

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    5作の家にまつわる短編集。
    『人形師の家で』が1番好き。
    どのお話もはっきりとした最後があるのは読み終えて清々しい。そんな内容ではないがw

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    2023年07月27日
  • そして名探偵は生まれた

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    ネタバレ

    中編作四遍からなる本。
    この中では『館という名の楽園で』が一番好きだった。いかにもな館で起きる殺人事件、はミステリ好きには王道で憧れなので、それを大人になったらごっこでも実現させたい!と思う気持ちはすごくわかる。
    被害者役がほんとに死ぬやつだろ…?!て思ってたらそんなことなくてよかった笑
    最期はしんみりしたけど、それでも彼らは最後にミステリ好きの仲間たちと夢が叶えられて嬉しかっただろうなあ。

    『生存者、一名』はサバイバルものですごく好きな題材なんだけど……
    女性の妊娠と、そこで生まれた子供が〜、みたいな仕掛けはまじで妊娠出産を軽く身過ぎてるから嫌い。ちょっと気持ち悪くなって、そしたらあとはお

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    2023年07月11日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    短編集で読みやすい。

    歌野さんの作品はあまり読んだことがなかったけど、私好みのどんでん返し系が多くて、今まで読んでこなかったことを後悔。

    江戸川乱歩の作品とリンクしていて、原作を知っている人ならさらにおもしろいんだろうなぁと思う。

    個人的に好きだったのは「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」と「赤い部屋はいかにリフォームされたか?」

    歌野さんの作品をコンプリートしたいと思った。「人でなしの恋からはじまる物語」だけ自分で読んだだけではオチがわからなかったから星4。

    作品は星5じゃ足りないくらい。

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    2023年07月10日
  • 死体を買う男

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    何回も騙された!
    どんでん返し好きにはたまらない作品。

    個人的に古典的な表現が多い作品が苦手で、少し読みにくいと感じたので、星4つ。苦手だなぁと思いつつ読み始めたけど、諦めずに最後まで読んでよかった。途中からは引き込まれるように読んでた。

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    2023年07月10日