歌野晶午のレビュー一覧

  • 絶望ノート

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    中学生の太刀川照音はイジメに遭っていた。その苦しみ、怒り、両親への不満を「絶望ノート」と名づけた日記帳に日々記していく。ある日、校庭で人間の頭部大の石を見つけて持ち帰り【神】と崇め殺人を依頼したところ叶ってしまう。照音は次々に名前を日記帳に書きつけ神に祈るたび悲劇が起きていく。神とは?友達とは?親子とは?望みが絶たれていく様が描かれた驚愕ミステリ。

    歌野晶午2作品目。
    前読【ハッピーエンドにさよならを】が傑作だったこと、ブク友・奏悟さんより「ぜひやれられてみて欲しい」とのリクエストもあって、長きに渡り積読棚に鎮座していた本書を手に取るに至った。

    約600ページの厚さに躊躇を感じていたものの

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    2022年05月28日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    ネタバレ

    倒叙だったり、暗号モノだったり、怪しげな宗教が絡んだりとどれも一風変わってはいるが、根源にあるのはれっきとした本格。

    個人的に好きなのは下の三編

    『有罪という名の不在』
    かなり捻られた挑戦モノ。まずは犯人は「おばちゃん」というのに驚き。全く見えていなかった。
    そしてそれで終わりかと思いきや、その裏にはもう一つの事件が。攻略法を読めばなるほど!となるが、難易度は鬼。

    『水難の夜』
    個人的ベスト。本物の篠崎が来たとき、犯人は死んだふりをしていたが、警察が来たため篠崎を殺して入れ替わった。偽篠崎を「篠崎」と呼ぶのは、まぁ視点人物がそう思い込んでいるから良し。短い中でも綺麗に驚かされるし、手がか

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    2022年05月27日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    有名な乱歩作品を現代風にアレンジした翻案物の短編集。
    しっかり乱歩を踏襲してあり、現代の技術を使ってあり、と面白かった。
    乱歩をまた読もうかなぁ…

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    2022年05月13日
  • ずっとあなたが好きでした

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    結構分厚い本。なんの前情報もなく読んだのが幸いした。もしこれから読もうと思ってる人がいるなら是非、このタイトルをネットで検索するのは読み終わってからにして欲しい。

    最初の話はとても短い。最後の1行で「あらー」ってなる。軽い感じのこういう話が続いていくんだろうなと思わせる。恋愛的星新一みたいな感じなのだろうかと想像しながら読む。
    でも違う。
    『舞姫』は中でも比較的長い話で、その中で起こる殺人事件がメインのように見えて実は違う。最後の1行で「おぉー」ってなる。こんな話も入ってるのか、バラエティに富んだ短編集だなと思う。
    でも違う。


    13個の色とりどりの積み木。積み重ねて、ガッシャンガラガラ〜

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    2022年04月30日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

    ネタバレ 購入済み

    ちょうど良い難易度

    ハウダニット重視の読者への挑戦状としては非常に良い難易度で──一部は分かるけど全部は分からないという塩梅──この手の趣向のミステリーの理想を体現しています。
    ただ、主人公に関する叙述トリックは最初のエピソード時点から容易に予測できてしまうため、そこだけは減点ポイントです。
    しかし、全体としては本当によくできているので本心からお薦めできます。ゲーム感覚で推理を楽しみたい方には特に。

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    2022年04月22日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

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    全く予想だにしてませんでした笑
    そうね、この方は葉桜の作者だもんね笑
    そういうトリックしちゃうよね。笑笑
    読者を騙すトリック。そして、希望に溢れるラスト。読みやすい文章。これぞ、歌野晶午文学ですね。

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    2022年03月18日
  • ブードゥー・チャイルド

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    これは素晴らしい。綺麗に纏まっています。そして『春から夏、やがて冬』のような切なさもある。これぞ歌野晶午ですかね、、、
    やっぱりイヤミスも良いけどこうやってしっかり最後まで拾ってくれると、読んでる側としては気持ちが良い。単なるミステリーだけでなく、人間ドラマが中心なので飽きない。いい作品でした。

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    2022年03月15日
  • 死体を買う男

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    「白骨鬼」という探偵小説からこの物語が始まる。その作中で、縊死体が消えるという珍事が起きる。警察は風により、崖から海へ落ちたと結論づけたが…
    この雰囲気、謎が謎を呼ぶ展開。江戸川乱歩が好きな人には堪らないだろう。

    最後の最後にこの本の題名に納得。

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    2022年03月08日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    ネタバレ

    うーん、唸らされました。
    やっぱり歌野晶午は『読ませる』作家ですね。
    最後の展開にはもちろん賛否両論あるとおもいますが、個人的にはアリかなと。
    さんざん妄想やってきて、色んなことを読者に考えさせて、その中で父親の性格も垣間見えて、って運んできた最後に、『いやー、ほんとのほんとはこうだったんですわー』って言われても、私は冷めると思います。だって、さんざんここまで妄想してきたのに、多分この最後にどんな結末を用意しても、イマイチに終わると思いますからね。
    あえて本当のところはぼかす。けれども、絶望の中に希望を見出す。良い小説というのは、結末を完全体に書き切るのではなく、読者にそのあとの展開を予想させ

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    2022年02月19日
  • 春から夏、やがて冬

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    途中、これはちょっと無理のある話だなぁとおもっていたが、最後まで読めば納得の終わり方。

    最初から最後までずーっと切ない気持ちで読むことになるけど、どうなる?どうなる?と先が気になり飽きることなく、あっという間に読み終わった。

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    2022年02月10日
  • 名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート

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    青春ミステリで短編集。面白い。

    初めの事件の鮮やかな謎解きが特に気持ちよかった。それで心を掴まれた。

    若さって、軽さと(いい意味で)、時にとてつもない不穏な
    何かを内包している感じが、ミステリーと合ってるなあと。

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    2022年02月09日
  • 新装版 長い家の殺人

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    歌野晶午のデビュー作。

    肝であるトリック、読んでいてなんとなく分かりはしたものの解答まで辿り着けず、真犯人にもだがこれはどちらかというとハウダニットに驚くパターンだった。デビュー作でこのアイデアと実現力は凄いのではないだろうか。
    作中の80年代くらいであろう空気も手伝って、なんとはなしに懐かしさのようなものを感じさせる作品。

    本編とは関係ないが、巻末に島田荘司の『薦』が収録されており、歌野晶午のデビューに至るまでのエピソードが書かれている。歌野氏の人柄が、少し意外なような、作品を読む通りのような、面白いエピソードだった。

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    2022年01月24日
  • 名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート

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    前作では、歳三の推理のきっかけを与えるに過ぎなかったが、本作では、ひとみ自身が推理するようになった。不可解な出来事を、限られた情報をもとに推理していく様はまさに名探偵。

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    2022年01月23日
  • ずっとあなたが好きでした

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    途中までは普通の恋愛の短編集かと思いましたが…
    ただでは終わらない、さすが歌野晶午さんだなと思いました。

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    2022年01月06日
  • 魔王城殺人事件

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    小学生たちが主人公で
    屋敷で起こったことの謎を追う
    あっさり読めるが内容はしっかりしてました
    推理クイズもよかったです

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    2021年12月29日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

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    ネタバレ

    テンポ良く進み、しっかり騙され、そして爽やかな読後感。
    謎解きやトリックにあまり重点を置いておらず、物語そのものもとても面白く、読まされる。
    タイトルも好み。

    トリックに関してはアンフェアだという向きもあるようだが、まぁギリギリフェアかなぁ。
    2月16日にの33日後が3月19日という伏線もあり、そして「ハラダアユミを名乗る女」の中で同じく時間の基準のズレを利用したトリックが示されているところも憎い。

    一つ難癖をつけるとしたら、本来「七年前」と
    「七年後」の間には十七年間の時間差があるべきであり、エチオピア暦のこっちとこっちの西暦を比べて、とかこっちから見てこっちは七年前でこっちから見てこっ

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    2021年12月27日
  • 死体を買う男

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    作中作ってヤツやな。
    作品の中に出て来る作品。

    結局、お前は、兄なのか?弟なのか?どっちやねん!って最後まで引き摺ってしまう…
    更に今は、どの作品の中や?というのもあって、何か微妙に、絡んでて混乱して…(^^;;
    二段三段にトリックしてて、「う〜ん…う〜ん…」と唸らされながら終わりまで〜
    雰囲気は、江戸川乱歩とかが活躍するので、時代がかってる感じやけど、ええ感じ。

    ミステリー小説というより、推理小説って文言が似合う。
    タイトルの「死体を買う…」ってどこに関係するんやろ?
    と思ってたら最後に登場。

    トリックだけだなく、登場人物の心情にもホロリ(T . T)

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    2021年12月26日
  • 家守

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    ネタバレ

    全て「家」に関する短編ミステリー集。
    短い中にしっかりとミステリーが入っているので楽しめました。全話オチにやられます。
    さすがは歌野さん。
    「人形師の家で」の雰囲気が良い感じでした。「転居先不明」の夫には本当にイライラしたので(こんな人いそうだな)結末にスッキリ!!

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    2021年12月19日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

    購入済み

    信濃譲二の短編集

    型破りな探偵の意外にも地に足が着いた推理が癖になる短編集。
    やっぱり信濃譲二というキャラクターは好きになれないけど、読後は不思議と満足感がある。そんな作品。

    #ドキドキハラハラ #エモい #笑える

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    2021年12月14日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    例のハンドルネームの5人が、またもや殺人推理ゲームを決行。王手飛車取に続く密室殺人ゲームシリーズの第2弾。

    各推理ゲームは前作よりも品質が高く、本格ミステリー好きにはたまらないっ 作者はよくもまあこんなトリックをいくつも考えますよね。前作とのつながりも上手で、次回作への期待も膨らみます。ただ、メイントリックは前作のほうが好きかな。

    本シリーズはとにかく殺人なんて何とも思わないキャラクターの描き方がスゴイ。一見、人間身があふれているけど実は冷血漢で極悪。できれば前作のように、各人物像の背景や価値観などを詳しく描いてほしかったです。ただ、最後の一章は怖い…

    ミステリ―としてのバランスは抜群な

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    2021年12月12日