歌野晶午のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
8編からなる、パンチの効いた短編集
印象に残ったのは、「彼の名は」「有情無情」
「わたしが告発する!」「無実が二人を分かつまで」
「彼女の煙が晴れるとき」
〈彼の名は〉
第1話目から、最後で、えーーーーーーーっと
なった。‥なるほど、これが聞いていた、
この作家さんのどんでん返しか‥
途中のイジメの描写が結構キツい。
主人公が人を殺めてしまった、という心理は分からないでもないが、その原因となった
名前が‥(太郎)その名前をつけた母親の
思考回路、完全におかしい。
〈有情無情〉
救いようのない話だった。
悪いのは誰だ?老人はただ、親切心から
した事だったのに性犯罪者とされてしまう。
自分が手 -
Posted by ブクログ
短編ミステリー5編
「人形師の家で」
山の上にある洋館には近づくな…
大人達に内緒で遊びに行くようになった男児3人がかくれんぼの最中に一人が神隠しに?
「家守」
ある住宅でナイトキャップが顔を塞ぎ窒息し死亡するという事件が…事故か殺人か?
「植生の宿」
認知症の老人と同居し話相手になるだけ?
高額なバイト代に釣られた青年の転末は…
「鄙」ひな
知人に教えられ山の中の集落に旅行にきた兄弟
滞在中に知り合った男が自殺した!?
「転居先不明」
東京の一軒家を激安で購入した夫婦
ある日から妻は視線を感じ追い詰められていくが…
どの話も事件が起こり、捜査というより解説調の謎解きが始まるとい -
Posted by ブクログ
ネタバレ歌野晶午さんだ!と脊髄反射で手にしましたが、これは…なんて言ったらいいんだろ…。
ちょっと不思議な読後感ですが、決してつまらない訳ではないです。だけど、ゴリゴリの謎解きミステリと思って(よーし、謎解いてやるぞ〜!)っていうスタンスで読むと、肩透かしをくらったような気持ちになるとは思います。
・殺人事件とその謎と叙述トリック
・同窓会マジックと各人の過去や思い出と現在
これだけの要素、それぞれをもっと近づけて絡ませる事も当然できたんだろうけど、それはそれでどこかで読んだことあるような作品になってたかもしれないな、と思うので、各章が時々、ほんのわずかずつ絡んでるこの仕あがりが唯一無二で、私は楽し -
Posted by ブクログ
歌野晶午による心理サスペンスの問題作。連続誘拐殺人事件で、主人公の父親が自分の小学6年生の息子を疑い始める設定が秀逸。物語の後半は父親の妄想や想像のシミュレーションが延々と続き、どこまでが現実でどこからが妄想か判然としない独特な構成。
良い点: 親としての苦悩や葛藤がリアルに描かれ、感情移入しやすい。複数の結末を想像させるマルチエンディング的要素で、読者を最後まで引き込む。犯罪加害者家族の心境や社会的制裁についても深く考えさせられる内容。
注意点: 妄想パートが長く、読み進めるのが辛い場面もある。真相が曖昧で、スッキリした解決を求める読者には物足りなさを感じる可能性。
パンドラの箱の希望で締め