歌野晶午のレビュー一覧
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真宵の母=真宵己代子は、宿主を変えて生き続けていた…
前作では、孫娘に取り憑いていたのだが、娘が全てを消し去ろうと火をつけた際に栢原蒼空の身体に乗り移ってしまった。
頭のなかで聞こえる己代子の声を終わらせるには死ぬしかないと尖ったペン先を耳の奥に突き刺したのだが…。
蒼空を思いのまま操り、支配し続ける己代子。
蒼空と己代子の会話は、普通に孫を諌める頑固な祖母といった感じなのだが、思いのまま動けない蒼空。
自分の家族が最悪であった為に同じ匂いのする者がわかるのか、訳ありのリアナのことを突き放すことができない蒼空が、父のミツルと対峙する。
彼が命をかけてとった行動は…
恐怖なのだが、ここま -
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ネタバレ平田誠
スーパー「ベンキョードー吉浦上町店」まの保安責任者。
末永ますみ
万引き犯。二十代。
丸橋
万引き犯。初老の男。
リョウ
山岸亮太。ますみの彼氏。
中島勢津子
スーパーの従業員。
三村柚那
スーパーの従業員。十七で出産し、十八で結婚、二十歳で第二子をもうけ、二十二歳の現在、第三子を妊娠中。
平田英理子
平田の妻。自殺した。
平田春夏
車に轢かれて十七歳で死んだ。平田の娘。
小瀬木
医者。平田の高校の後輩。
塚本
スーパーの店長。
森泉麻尋
平田の姪。
森泉三千代
英理子の妹。麻尋が四つの時に離婚し、女手一つで家庭を守っている。
ナカちゃん
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ネタバレ面白かった。
んだけど、浜倉市で起きている一連の事件が、最後に1つの原因に収束してめっちゃ納得できるのかな?って思いながら(期待しながら)読んでたから、最後が肩透かしだった。
「最近、なんでこんなに物騒なの」って愛さんが言う理由がそれなのかな~って思ってたから…。
だから、「え?理由ってそっち側??」ってなりました。
推理としては、歳三が突然ピーンと線と線がつながってバタバタ解説に入ってしまうので、一緒に推理しながら読みたい時には合わないかも。
これこれこういう事件がありました⇒主人公ピーンときた⇒いきなり解説
というショートショートの連続でその背景で主人公家族の群像劇が少々という感じだっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めてすぐに、こういう展開じゃないと面白くないし、そうなるだろうなと思って読み始めた。
結果そうなった。
それが少し残念だった。
性別の判断はつかなかったが、展開的にはそうじゃないと面白くならないように感じた。
その伏線を用いる為に前半部分から後半途中まで伏線を巡らせていたが、これが退屈でならなかった。
犯人が分かっている謎解き。
トリックの解明は読者目線では、そんなに楽しさを感じなかった。
個人的にはやはりミステリーは犯人に驚かされたい。
ただ、後半はその伏線回収もあって面白くなってくるが終わり方が不完全燃焼...
展開が読めてしまったので、少し残念な結果となった。