歌野晶午のレビュー一覧

  • ハッピーエンドにさよならを

    Posted by ブクログ

    普段はどちらかといえばハッピーエンドを好むが、ひょんなことからこの本に出会い久しぶりに小説を読んだ。
    短編集で読みやすく、しっかりオチがついているので満足度は高い。
    タイトルのとおりバッドエンドしかないので後味が悪く一気読みすると少し暗い気持ちにはなった。

    0
    2024年08月12日
  • 家守

    Posted by ブクログ

    5編の家に関する短編。

    Wカバーっていうの?カバーが2枚付いてるもので、帯の役目をしているんですが
    それに
    「残念なお知らせ これを読んだら家にはもう帰れません」
    って書いてあって
    そんなに怖いの?
    ってドキドキして読んだのですが、大丈夫です。帰れますww

    5編とも秀逸な謎解き!!
    こういうのって読みながら「どうせ〇〇なんでしょ?」なんて思うんだけど、
    そしてそれが大体そうなるんだけど、さらにもうひとつ!!ってところが
    全部面白かった。
    「埴生の宿」なんて読んですぐに友達に話してしまった。

    ホラーじゃなくてよかった。

    0
    2024年08月07日
  • 死体を買う男

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩の未発表小説が発見された!という体で、とある作品が発表された。それは実話をベースにした小説で、覆面新人作家によるものだった。
    出版社は江戸川乱歩を匂わせてそれを発表、話題性を狙う…って話なんだけど個人的に体調のせいか、すごく読みづらかった。
    わたしのイメージの乱歩とは全然違うし、萩原朔太郎も同様に違う。小説内の小説としてのストーリーと、現実のストーリーと、それも読みにくい。
    飛ばして読んでも構わないって…それはない。
    最後の最後でどんでん返し⁇いや予測つきましたけど…好きな作家さんですが今回はハマらず。

    0
    2024年07月22日
  • 絶望ノート

    Posted by ブクログ

    いじめを受けている割には悲壮感のない日記に感じられた。
    最後の結末は長い日記を読まされた割にはしっくりこなかった。
    期待なしすぎだったのだろうか。

    0
    2024年07月14日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

    Posted by ブクログ

    刑事の歳三が捜査中の事件について、何気ない小学生の姪との会話からヒントを得て、それまで断片的であった情報が突然繋がって解決するという構成の短編集。
    これ以上ひとみとの生活描写が増えると間延びしそうというギリギリの線で仕上がっているのは短編だからでしょうか。
    強い魅力は感じないものの、気軽に読むには良いかなと思います。

    0
    2024年07月11日
  • 家守

    Posted by ブクログ

    家にまつわる怖い話、事件の話
    期待していた以上に話が練り込まれていて、話の真相が想像の一歩上を行く感じが心地よくて一気読みした。
    短編集だったためか満願を思い出した。3.7

    0
    2024年07月03日
  • ずっとあなたが好きでした

    Posted by ブクログ

    1日1話ずつ読んでいたため、後半に全体の仕掛けに気付いたけれど時すでに遅し。今更読み返すのも面倒だし、残念ながら少し黒いところがある恋愛にまつわる短編集として読み終えてしまった。
    久し振りに歌野作品を読んだので、彼がすごく手の込んだ作品を書く人だということを失念していたことも敗因です。

    0
    2024年04月14日
  • 間宵の母

    Posted by ブクログ

    良く考えられている凄い話だとは思うけど、とにかく読後感が悪い。
    ずーっと嫌な感じがつきまとっていて、こんな気持ちになるために時間を使ったのかと思うと、正直読まなきゃ良かったと思った。
    好みの問題だけど、私は嫌ミスはダメだと痛感した。

    0
    2024年03月01日
  • 春から夏、やがて冬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    歌野晶午はいくつか読んだが、そのなかでもこれはあんまり面白くなかった。楽しめなかった。
    キャラ造形や展開は良いんだけど、詰めの甘さというか、そうなる?エモいのか?という疑問がわいてしまってダメだった。

    死んだ娘と同い年の人間に甘くなる人間臭さや、事故まで仕事人間、事故後は妻を支え、妻を失ってはポッキリ折れて、肺癌でもう生きる気力も無い主人公が得た気力が復讐。しかしそれは仕組まれたもので偽りで、助けたかった彼女が犯人だなんて主人公にとってはショックだろうなあとしか。余計な重圧じゃなかったのかと自分は思った。

    そもそも、ますみの頭の回らなさを描いておきながら主人公を騙せる話を創作出来るのがフィ

    0
    2024年02月25日
  • 新装版 長い家の殺人

    Posted by ブクログ

    ハウダニット(どうやったか)とフーダニット(誰がやったか)が焦点となります。
    あんなに伏線があったのに、全く予測不能でした。
    1988年に発売された、歌野さんのデビュー作です。

    0
    2024年02月25日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

    Posted by ブクログ

    陸上選手に焦点を当てたミステリ作品。
    作者らしいトリッキーなトリックが炸裂するけど、有名な「葉桜」に比べると少しパンチが弱いかも。
    けれど、選手の心理描写なども合わさって、その淡白さが作品の雰囲気に一役買ってると思いました。

    この作品割と賛否両論なのですが、その理由がメインのトリックがアンフェアであることに起因するそうで...
    確かに予備知識が前提ではあるんですが、結構露骨な伏線が序盤に散りばめられており、そこからこの発想に行き着くのは、頭が良い人ならイケるんじゃないかと思います。(自分の頭脳だけならまだしも、今の時代ネットもありますし。)
    ただトリックの性質上、謎を解かないまま読んだ方が楽

    0
    2024年02月21日
  • 死体を買う男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作中作として描かれる【白骨鬼】を細見達明氏が纏め、出版した、という作品。

    読み進めると、現実なのか作中作なのかちょっと混乱する。なんで作中作なのか、分かりにくいなぁと思っていたけれど、最後の最後でどんでん返し。
    後半誰が誰だか頭ごちゃごちゃになって何度も戻った(笑)
    よくできてるなぁ、と感心しつつ、ありがちかもなぁ、という気持ちもありつつ。

    0
    2024年01月30日
  • ハッピーエンドにさよならを

    Posted by ブクログ

    タイトルの通りの作品で、救いが無く読み終わった後もスッキリはしませんでしたが楽しく読めました。最後の話の叙述トリックは、この作家の別な作品を思い出しました。

    0
    2024年01月29日
  • 密室殺人ゲーム2.0

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おいふざけんな!!aXeが中年ハゲおじであることをようやく受け入れて、いやむしろそれが可愛いと思って2.0を手に取ったのに。

    「実は別人でした」!?
    おまけに「実は女でした」!?

    おい!!人をおちょくるのも大概にしてくれよ!!
    私は彼らが好きだったの!前作の彼らが!
    それをさぁ それをさぁ!
    いや、前回の終わり方からして別人かもしれないとは思ってた 思っていたけどさぁ
    そこを「はぁ。本当に別人ですが」なんてちょっぴりひどいんじゃないのかい!?
    っていうかエミュレートが上手すぎるだろ。
    どんだけオリジナルメンバー信奉してんだよ。
    この殺人フリークたちめ。許さん

    あ〜〜〜〜〜あ!!!!!!!

    0
    2023年12月23日
  • ずっとあなたが好きでした

    匿名

    購入済み

    短編で、どれもよくある日常の話しでしたが
    ラストでビックリしました。

    0
    2023年12月10日
  • 密室殺人ゲーム2.0

    Posted by ブクログ

    最後こうなるか、という感じ。あまり好きな終わり方ではなかったかも。派手さは無いけど手のこんだ推理小説って感じかも

    0
    2023年12月04日
  • 春から夏、やがて冬

    Posted by ブクログ

    ミステリー小説には「オチは凄いが途中が退屈」という作品がちょいちょいありますが、この本は最初から最後までとても面白かったです。
    夢中になって読みました。
    短めでサクッと読めるのもいいですね。

    ただ、帯の『葉桜の季節に〜…を超える衝撃』と言うのは言い過ぎですね。
    葉桜の方がよっぽど衝撃的でした。

    展開がかなり読めてしまったのでどんでん返しを求めて読むのはオススメしませんが、あまり期待せず読むと楽しめると思います!

    0
    2023年11月17日
  • そして名探偵は生まれた

    Posted by ブクログ

    「生存者一名」のタイトルに見覚えがあったが、結末は記憶になかった。漫画で読んだのだろうか。
    いずれの話も結末に意外性があり楽しめます。
    でもわたしの中では「葉桜….」を超えることはできなかった。
    どの話も漫画で読んだかも。でも、主人公や犯人が違っていたような…。同じ作者の類似作品もあるのだろうか。

    0
    2023年11月09日
  • ハッピーエンドにさよならを

    Posted by ブクログ

    残念ながら推理という点においては期待ない方が良い。大体が先の読めるものだから。
    とはいえ、ただのアンハッピーエンド集ではなく、物語のあちこちに世の社会問題を取り入れているところは良かった。
    それでも、星3つ。うーん、イマイチ。

    0
    2023年10月30日
  • 死体を買う男

    Posted by ブクログ

    作中作品の小説でした。
    作中作品が何かの鍵を握っているのは考えたが、余計にわからなくなった。
    作中作品も現代も一癖あり、楽しめました。
    ただ、少し読みにくいのが難点かな。


    乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック
    乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む!

    乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!

    0
    2023年10月07日