歌野晶午のレビュー一覧

  • それは令和のことでした、

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    ハッピーエンドにさよならを、みたいなブラックな短編集。今の問題を色々絡めた内容がひねった感じで楽しめた。こうしてみると令和暗いなー。

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    2025年08月10日
  • ブードゥー・チャイルド

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    前世の記憶がある少年の家で起きた母の殺人事件。そして数日後、父も襲われる。少年が持つ前世の秘密とは…

    ブログ文化懐かしい。ジュリアンの登場で一気に解決に向かうところは急だったけど、なんか物悲しさと、でも前向きに生きようとするところが良かった。

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    2025年08月06日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    真宵の母=真宵己代子は、宿主を変えて生き続けていた…

    前作では、孫娘に取り憑いていたのだが、娘が全てを消し去ろうと火をつけた際に栢原蒼空の身体に乗り移ってしまった。
    頭のなかで聞こえる己代子の声を終わらせるには死ぬしかないと尖ったペン先を耳の奥に突き刺したのだが…。

    蒼空を思いのまま操り、支配し続ける己代子。

    蒼空と己代子の会話は、普通に孫を諌める頑固な祖母といった感じなのだが、思いのまま動けない蒼空。
    自分の家族が最悪であった為に同じ匂いのする者がわかるのか、訳ありのリアナのことを突き放すことができない蒼空が、父のミツルと対峙する。
    彼が命をかけてとった行動は…

    恐怖なのだが、ここま

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    2025年08月03日
  • 春から夏、やがて冬

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    ネタバレ

    平田誠
    スーパー「ベンキョードー吉浦上町店」まの保安責任者。

    末永ますみ
    万引き犯。二十代。

    丸橋
    万引き犯。初老の男。

    リョウ
    山岸亮太。ますみの彼氏。

    中島勢津子
    スーパーの従業員。

    三村柚那
    スーパーの従業員。十七で出産し、十八で結婚、二十歳で第二子をもうけ、二十二歳の現在、第三子を妊娠中。

    平田英理子
    平田の妻。自殺した。

    平田春夏
    車に轢かれて十七歳で死んだ。平田の娘。

    小瀬木
    医者。平田の高校の後輩。

    塚本
    スーパーの店長。

    森泉麻尋
    平田の姪。

    森泉三千代
    英理子の妹。麻尋が四つの時に離婚し、女手一つで家庭を守っている。

    ナカちゃん


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    2025年07月16日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    江戸川乱歩の名作群を現代風にアップデート!?
    乱歩オマージュ短編集。
    椅子の中に人間はいるのか?「椅子?人間!」
    あのD坂と同じ動機なのか?「Dの殺人事件、まことに恐ろしきは」
    人間以外への恋の果てには「人でなしの恋から始まる物語」
    乱歩読んでたらより楽しめる作品!

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    2025年07月13日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    まだ続編あるからか微妙な終わりだった。確かに殺人犯が自分の犯した殺人を推理ゲームとして出題するというテーマは斬新ですが、主要なトリックはわりかし王道で面白くはないです。

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    2025年07月12日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    面白かった。
    んだけど、浜倉市で起きている一連の事件が、最後に1つの原因に収束してめっちゃ納得できるのかな?って思いながら(期待しながら)読んでたから、最後が肩透かしだった。
    「最近、なんでこんなに物騒なの」って愛さんが言う理由がそれなのかな~って思ってたから…。
    だから、「え?理由ってそっち側??」ってなりました。
    推理としては、歳三が突然ピーンと線と線がつながってバタバタ解説に入ってしまうので、一緒に推理しながら読みたい時には合わないかも。

    これこれこういう事件がありました⇒主人公ピーンときた⇒いきなり解説

    というショートショートの連続でその背景で主人公家族の群像劇が少々という感じだっ

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    2025年06月27日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    『葉桜の~』以外の作品も読んでみたかったので。
    序盤はあまりのめり込めず、最後まではしんどいなぁ…なんて思っていたけど
    徐々にキャラやテンポも掴めてきて面白さが分かってきた感じ。内容的にはけっこう残虐なのに、個性的なキャラのおかげでそれを感じさせない。
    とても不思議な感じ。
    最後、色んな意味で驚かされたけど、まさかあんないい所で終わるとは…続編があるようだけど、気が進めばいつか読むのかも。
    なんだかんだで、あのメンバーに愛着が沸いてしまっているのは確か。

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    2025年06月14日
  • 絶望ノート

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    ネタバレ

    胸糞悪い終わり方でびっくりした。
    分厚いし読めるかなと思ったけど、思ったよりあっという間に読めてしまった。
    ラストは驚きが多いけど…家族で話す時間が少しでもなかったのだろうかと悲しくなった。
    みんな救われないし読んでて辛い。
    爽快感もないので読む時のタイミングでは引きずってしまいそう

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    2025年06月08日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    5人の殺人鬼達の犯罪クイズ形式のような短編集。
    ビデオチャットという設定も面白いし、ネットの繋がりだからこそできる終盤のどんでん返しは驚いた。
    しかも二回転。

    ただ、小説内でも書かれてたが各問題の犯人が=出題者で、なぜ起こしたのかという動機はなく、トリック崩し(アリバイ崩しと密室崩し)が問題のキモなので、前提条件を理解するまででダルくなって読み進めるのが遅くなってしまった。

    2024.0608.29

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    2025年06月08日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    よんだことあるようないような…記憶が笑。今回のは読むのさいごつかれちゃったな。ループものみたいなかんじで…すこしくどかった

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    2025年06月05日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    とにかくトリックはなんだ!?って言う、
    ミステリー好きには大好物な感じ…なの?
    なんか、その辺はちょっと私的には前半、あんまり進まない感じだった。
    謎が解けても、あーそーなんだ、くらいで。
    後半は、ちょっと引き込まれて、
    あれ!びっくり!もあったけど、なんか総じて私の中では盛り上がりに欠けたかな。
    ラストも、ん?コレで終わりか?と。

    いろいろ読み取れない私がダメなんかなぁ、

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    2025年06月03日
  • 死体を買う男

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    江戸川乱歩の未発表小説が発見された!?

    帯にあったこの一言を見て即買い
    小学生の頃に江戸川乱歩にハマり完読した私にとって、歯間からよだれが漏れ出るほどそそられた

    2重3重で仕掛けられるトリックについていくのがやっとでした

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    2025年05月31日
  • 死体を買う男

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    なかなか面白かった
    タイトルの意味が、ネタバレを見てなるほどと思わされた
    トリックなどはある程度予想は出来たものの、ラストまでしっかり楽しめた

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    2025年05月23日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    読み始めてすぐに、こういう展開じゃないと面白くないし、そうなるだろうなと思って読み始めた。

    結果そうなった。
    それが少し残念だった。

    性別の判断はつかなかったが、展開的にはそうじゃないと面白くならないように感じた。

    その伏線を用いる為に前半部分から後半途中まで伏線を巡らせていたが、これが退屈でならなかった。

    犯人が分かっている謎解き。
    トリックの解明は読者目線では、そんなに楽しさを感じなかった。

    個人的にはやはりミステリーは犯人に驚かされたい。

    ただ、後半はその伏線回収もあって面白くなってくるが終わり方が不完全燃焼...

    展開が読めてしまったので、少し残念な結果となった。

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    2025年05月05日
  • それは令和のことでした、

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    ネタバレ

    7編の短編と1編のショートショート。
    イヤミスでスタートし徐々に暗くやりきれない話題ばかりが続くが最後の叙述トリック物の「彼女の煙が晴れるとき」で気分が逆転する構成はよかった。
    だがどれも令和ならではの話題とは言えず本の題名とのつながりはよくわからない。

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    2025年05月02日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    人が簡単に死にすぎ!探偵役たちがウダウダと言い訳しすぎ!わかんないわかんないとうるさすぎ!と普段天才VS天才のミステリーを読みすぎてモヤモヤした序盤だった。
    後半やっと面白くなってきたー!となるもオチにんん???となってます。

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    2025年04月22日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    犯罪者たちが自慢げに語る事件の推理ゲーム。
    こいつらに何にも感情移入はできないけど、
    謎解きも解けるレベルだったり、ストーリーとしてもちゃんとサスペンスしててよかったかと。
    でもじぶんの期待よりは驚きが物足りなかったかな〜 続編みてよければこれも評価あがるかも?

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    2025年04月06日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    つくりは非常に面白い。
    どの展開も説得力があり、納得させられる。

    しかし、親父が頼りないような気がしないでもない。

    自分が親父ならどうするだろうか。

    子供が真っ直ぐに育つとは何なのか。
    人を殺さなければ真っ直ぐなのか。
    悪さをしなければ、いい子なのか。

    親と子の正しいあるべき姿とは一体何なのか。

    子育てを自分に出来るのか。
    そんな事を考えさせられた一冊である。

    作品は非常に読みやすくハラハラさせられる。
    何よりこのタイトルが好きだ。

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    2025年04月06日
  • それは令和のことでした、

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    『葉桜の季節に君を想うということ』以来のファンです。
    小説ならではの死角トリックというか、ものすごく文章が上手いのだと思う。
    なんの違和感も抱かせずにミスリードされています。
    どのキャラクターもいきいきとしていて、話も面白く、ひきこまれているうちに、アッと驚かされ、舌を巻きます。
    短編では勿体無いようなキャラがたくさんいて、面白かったです。

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    2025年03月27日