歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
歌野晶午の原点を、と思いストックされていたこちらの作品。どうせなら新装改訂版を読みたかったので長らく積読本と化しておりましたがやっと巡ってきてくれたので早速読んでみた。
一直線の長い廊下に連なるいくつもの部屋、1度消えて再び現れる死体。「愛」を感じるプロローグとの繋がりの読めない不明な展開。
そして2度目の類似した殺人事件。
登場人物に動機らしい動機が全く感じられず、最早本当に泥棒の仕業か!?!?なんて萎え一直線の推理に到達しましたが、なるほどこれは読めない。
風来坊の元メンバーの登場に戸惑い、ギャンブルなトリックに小首が捻れ、動機に口が尖った。
曲の中に隠されたメッセージの難解さとそれを -
Posted by ブクログ
主に恋心を綴った短編集。と見せかけて……
話自体はどれもそんなに面白い訳ではないと思う。
サスペンス仕立てだったり、ジュブナイルだったり、どんでん返し有りーのと多彩で作者の力量が感じられる。
所々で見た事ある名前が出てきたりするので、何となく察してはいた。
それにしても、主人公の節制の無い女好きには呆れてしまった(笑)どんなに振られても、別れても、めげない生きる力とか……
そんな彼でも自殺を望んだり、底辺の生活をしてアル中になったりと色々な人生のターンを経験して来たのかぁ?
これを思いついた作者は密かにほくそ笑んだのかな。しかし発表媒体を見るとあちこち変わったりしているので、イマイチ仕