歌野晶午のレビュー一覧

  • 死体を買う男

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    発想が素晴らしく、昔の文豪にありがちなねちっこい文章は見事。この手の作品は本家に比べると見劣りすることが多いが、入れ子構造がそれをカバーしている。ただ、結末はまあ落ち着くところに落ち着いた。どんでん返しのテイストは刀城言耶みたいなイメージかな。

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    2022年03月30日
  • 新装版 長い家の殺人

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    うーんまあデビュー作らしいのでまあこれはこれとして。確かに奇想天外なトリックだが、感想は衝撃!というよりも『ほへー』って感じ。やっぱり私は叙述トリックの方が衝撃度が高くて良いのかも。こういうしっかりしたやつは正直あんまり謎解きに参加できないので。

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    2022年03月28日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    んー、私はあんまり、前作との比較のようなことはしたくないんですけど…どうしても、そういう視点をから見ちゃうとねー
    もちろん、単体のお話は面白いんですよ。けれど、やっぱり1作目のことがあるわけで。全てひっくるめてのどんでん返し祭りを期待したいんですね。でも、このゲームの模倣が広がるというのは、中々…

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    2022年03月23日
  • 春から夏、やがて冬

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    こんなミステリーもあるんだと知った。

    ずっと切ないけど、
    先が気になって読み進めさせる
    ストーリー。

    歌野晶午さんの物語は好きですね。

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    2022年03月15日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    乱歩のオマージュ短編集。
    乱歩の元ネタを読んで、歌野版を読み、2倍楽しめた。
    元々乱歩にハマった時期があったのだがお勢登場と押し絵の旅する男の収録されている文庫は持ってなかった。残念。
    乱歩の変態っぷり、歌野の巧みさを改めて思い知った。

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    2022年02月23日
  • 絶望ノート

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    テンポよく読めた。
    日記が現実なのか、嘘なのか、この部分がやはり肝を握ってくるわけで、やはりこの作家は、『現実』と『虚構』の掛け合わせが絶妙なのだと思った。
    最後はもう少しひとひねりあっても良かった気はするが、最後の最後までぐっと引っ張られた。

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    2022年02月15日
  • 新装版 白い家の殺人

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    田辺医師もだけど、一族みんな性格うざすぎでは…?人格者ぽい祖母千鶴もまあまあキチババだし…?

    静香を逆さ吊りにした理由が結局わからなかったんだけどちゃんと読んでないだけかな?

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    2022年02月04日
  • 春から夏、やがて冬

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    切ない話。もうそれだけ。こういうすれ違いが、現実で起こって欲しくないなと願うばかちょっと帯に騙された感があるので、3で(笑)

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    2022年02月03日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    序盤のテンポは素晴らしかったが…中盤にかけて失速感が…終盤の展開に関しては、ちょっと蛇足。
    全体的な構図としては面白かった。

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    2022年01月25日
  • 新装版 長い家の殺人

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    ネタバレ

    叙述トリックで有名な作者だからこれも…?と思ったらオーソドックスな、デビュー作らしい作品だった。

    トリックは昔の作品だからか既視感のあるトリックで、予想の範囲内だった。
    結構運任せなような…そして2人目の方は無理があるくない…?長い家じゃないし…?そこはフィクションだから目を瞑らなきゃいけない?

    戸越が始まりから、なんか嫌なやついるなー、時代が時代だからこういう奴も愛されキャラなん?と思ったらさっさと退場して、やっぱ終始嫌なやつだった笑

    譲二という探偵役は、うまくつくったなあと思う。

    作品全体としては物足りないけど嫌いじゃない。
    これがデビュー作とかじゃなく、そして絶賛されてたら☆2つ

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    2022年01月09日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    後半戦の手法乱用は好きじゃない。だけど全部読んでみて、アドベンチャーゲームのシナリオ分岐をコンプしようとしてる途中の感じだなぁと思った。リアリティは無いけどフィクションとしては楽しめる、ってことか。

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    2021年12月26日
  • 魔王城殺人事件

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    ネタバレ

    出てくる人物は小学生達。
    死体消失トリックも、なんとなく想像がつく。
    だからこそすいすい読める本である。
    ミステリーを読み慣れた人には物足りないかもしれないが、これから出会う子どもにとってはよいと思う。

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    2021年12月19日
  • 絶望ノート

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    叙述トリックが駆使されたミステリ。この手の作品の恒として人は死にますが、事件に至る背景や心の動きは丁寧に書き込まれており納得できるものでした。主人公の手による日記『絶望ノート』の精緻ないじめ描写がつらいです。救われない結末は想像してましたがラスト数十ページでの展開に唖然としました。

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    2021年11月23日
  • 明日なき暴走

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    2つの物語が繋がった時からが、まさに暴走が始まる…
    そして作者らしい予想外な結末でした。
    ただ、ラストが説明ぽくなり過ぎたような…

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    2021年10月30日
  • 新装版 動く家の殺人

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    「結論からいおう。
    信濃譲二は殺された」で始まり、
    「手摺の向こうに、彼」で終わる。
    始まりも終わりも印象的。
    ミステリとしてはトリック、真相は正直大したことはないのだが、やはり歌野晶午の作品の雰囲気が好きだ。
    初期の作品、中期の作品、最近の作品、作風は変化しているが、どこか共通する雰囲気がある。

    歌野晶午然り、有栖川有栖然り、独自の雰囲気を持っている作家は強いのかもしれない。
    "歌野晶午好き"を再認識。

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    2021年09月16日
  • 死体を買う男

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    同じ歌野晶午作品の「葉桜〜」のような驚きや感動を期待しているとちょっと肩透かしを喰らう。

    作中作の形式で江戸川乱歩を真似た文体で書かれているとのことですが、私自身が江戸川乱歩作品を読んだことがないこともあって、文体や時代描写の魅力や上手さがわからなかった…。

    乱歩や朔太郎が好きな読者なら楽しく読めたのかもしれませんが、2人がじゃれてる場面がちょっと冗長だなぁ…と思いながら読みました。

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    2021年08月30日
  • 死体を買う男

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    トリック自体はそこまで新しいものではない。
    でも入れ子構造になっていてテンポ良く読める。
    トリックや伏線回収にそこまで重きを置いておらず、キャラクターの魅力や心情描写で読ませる作品だと思った。
    驚きはなかったけれど、双子の入れ替わりミステリの中ではこれが一番好き。

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    2021年08月28日
  • 新装版 長い家の殺人

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    10数年ぶりの解読。

    途中でトリックを思い出して、こんな内容だったなあと振り替える感じ。


    壁を偽装して部屋移動させたように見せるトリック。
    こんな大がかりなトリックで本当に騙させるか?とちょいツッコミたくはなった。

    あと、エピローグが恋人に宛てたような手紙の末尾で マリへ と出てくるがこれが作中のマリに宛てたものではなく、 マリファナに宛てたものだったとは笑

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    2021年08月27日
  • 名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    星3.5

    友達の高梨さんからの視点で語られるお話。

    高梨さんのお母さんは、あの後どうしたんだろう。

    罪の意識で、子供を育てていけなくなるのでは?

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    2021年08月26日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    途中から父親の妄想の話になり、結局白黒付かない。妄想というより「こういう行動をとったらこういう結末になる」というエピソードがいくつもある感じ。白黒ハッキリして欲しい人には向かない気がするが、各々のエピソードも考えさせられる内容になっていて面白かった。

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    2021年08月19日