歌野晶午のレビュー一覧

  • 魔王城殺人事件

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    小学生の少年探偵団が殺人事件に遭遇するお話。ページ数は少ないが次々に事件が起こるので、余計なエピソードがなくコンパクトに纏まっていたように思う。一気に読み終わったし、すっきりとした読後感だった。
    個人的に、屋敷に忍び込んだことを最後にしっかり叱られる部分がすごく良かった。

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    2020年04月02日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    江戸川乱歩の代表的ミステリを翻案した、歌野晶午のミステリ短編集。
    「人間椅子」「押絵と旅する男」「D坂の殺人事件」「陰獣」等の作品を翻案し、現代版のミステリに仕上げています。
    ミステリらしく意外な結末が多いのですが・・・
    なんだろう?展開のまどろっこしさが勝って、鮮やかさに欠ける感じ・・・がしたのは私だけでしょうか??

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    2020年03月29日
  • 女王様と私

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    お前はディスコかー!!(ディスコ探偵水曜日)
    と突っ込みたくなるようなイライラ感。男のロマン?なのか?
    変態が変体するかと思いきや、やっぱり変態だった話。読めばなれるが、ギャル文字にイライラ加速する。

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    2020年03月14日
  • 新装版 長い家の殺人

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    途中でトリックには気づいたけれど、楽しく読み終えた。伏線を張りすぎな感じもする。デビュー作だからいいだろう。

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    2020年02月09日
  • 家守

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    家を軸にした5つの物語

    何かいつも見られている気がする。と妻は夫に相談する。
    その原因、夫が東京で破格値で買った一軒家は昔一家惨殺事件があった家だった。
    それ以来妻は物音が聞こえ、見えないものが見えるように。もう限界というところまできていた…。

    表題の「家守」も面白かったが最後の「転居先不明」が一番読み応えがありました。

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    2020年02月08日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    短編集。あの信濃譲二が探偵役。短編集ということで事件も謎解きもそこまで奇抜で意外性のあるものは少なかったけれど「ドア⇄ドア」の犯人の機転とそれ故の失敗の顛末は面白く読めた。他にも「W=mgh」の遺体の状態をリアルに考えるとちょっと笑ってしまうかもしれない。一番気に入ったのは読者への挑戦がいい味出してる「有罪としての不在」かな。

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    2020年01月24日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    やっぱり、元のお話を読んでしまっているといくらどんでん返しが待っていても素直にビックリできない残念さはある。ただ、江戸川乱歩のキモチ悪さは少しも薄れていない。

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    2020年01月14日
  • そして名探偵は生まれた

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    密室がテーマの4つの短編集。
    雪の山荘、無人島、館、雪の住宅。

    ①表題
    雪の山荘での密室殺人。
    名探偵の誕生方法に注目だ。

    ②生存者、一名
    無人島での連続殺人。
    読者には事後の新聞記事が提示されているが、
    生存者一名が誰なのか、最後まで目が離せない。

    ③ 館という名の楽園で
    館での殺人ゲーム。
    ミステリー好きが高じて、奇妙な館を建てた男性。
    知人を招待して推理ゲームを行う。
    館の主人の気持ちになれたのが新鮮。

    ④ 夏の雪、冬のサンバ
    外国人ばかりが暮らす古いアパートでの殺人。
    古いアパート、外国色、が味噌。

    どれも一味違うトリックで驚きがあったが、
    短編なのでどっぷりと世界観に入り込

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    2019年12月22日
  • 新装版 動く家の殺人

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    割と古典的?殺人事件。

    会社の方からお借りした一冊。
    少し時代は古いが十分楽しめる作品だった。

    信濃譲ニが殺された。
    話はそこから展開していく。

    信濃譲ニ?
    この作家さんの名探偵なのかな?
    自分には記憶が無く、取り敢えず御手洗清とかそういう位置付けで読んでみる。
    多分その読み方が正しいのだろう。

    劇団の中で起こる殺人事件。
    事件が起こった小屋は、かつて劇団の中での事故で娘の命を失った、建築家の父親が建てた小屋だった。

    犯人は誰なのか!?何故殺されなければならなかったのか!?

    いくつかのどんでん返しがあり、ミステリ好きには十分楽しませてもらえる作品だった(*^▽^*)

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    2019年11月04日
  • そして名探偵は生まれた

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    中編集。四つの話が収録されているが一番気に入ったのは「生存者、一名」かな。全部密室ものなのだけれどどれもこれもただの密室ではないところが良い。

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    2019年10月05日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    本編の前に「こうへいくんとナノレンジャー」「The Ripper with Edouard」の2作がいきなり出てきて何?と思ったけど、鬼密室とトリックが同じだったのね。他にも作中の「展望風呂殺人事件」も全てからくりが繋がってて、同じようなネタをうまく1つの作品に構成させてるところが面白かった。

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    2019年10月04日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    読書会でオススメされた小説。歌野晶午は「葉桜の季節〜」以来2作目。

    驚きの仕掛けがあることだけ教えてもらっていたが、4作目あたりで何となくネタの見当はついた。『黄泉路より』で人に惚れやすい人生だったという文章から少し見えてきて、あだ名や偽名が多いあたりで繋がりを隠そうとしているんだなと確信を強めた。ただ、明らかに名字が違う話もあったため、もしかしたら2、3人いるのかなとも思ったりしたが。

    『葉桜〜』と同じ感想になるが、やはり作者の作品は苦手だ。というより叙述トリックに気持ち良さではなく、ズルさを覚えてしまう。素直な驚きはあるが、どうしても上手いなとか考え込んだんだろうなといった裏側を見過ぎ

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    2019年09月29日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    ツイッターのフォロワーさんに薦めていただいた本。
    恋愛をテーマにした短編集。
    しかしここは歌野晶午さん。すごい仕掛けが待ってました…! 歌野晶午さんを知ったのは、以前ビストロSMAPのときに、読書好きの中居君が勧めていたのがきっかけ。中居くんが推薦していた「葉桜の季節に君を思うということ」もとても好きな作品。

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    2019年09月03日
  • 新装版 白い家の殺人

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    ネタバレ

    私の推理力は徹並だった。
    ことごとく推理する内容が同じで凹んだ。
    最後まで何ひとつわからなかった。

    1番目のトリックは窓を閉めに行くのとか危険すぎるし、3番目のトリックは…種明かしされても本当にできるんだろうかという感じ。(ミステリーにはそういうトリックも往々にあるが…)動機となった再会についても、偶然を通りこして奇跡レベル。読みものとしては楽しめたが、おススメしたいかは疑問。

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    2019年08月10日
  • 女王様と私

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    後味のいい小説ではないことは確か。この設定には賛否両論だろう。
    ただ、言えるのは、この小説も再読はないだろうという事。

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    2019年07月10日
  • 新装版 動く家の殺人

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    結論からいおう。
    信濃譲二は殺された。

    から始まる衝撃の信濃譲二シリーズ。

    そこに作者の意図がある気はしていた。
    前作との違和感もあって、そこにはすぐに気づいた。

    途中で恭子が「歳の…」って言っちゃってたしね。

    けれど、マスターストロークの事件は、本当にその結論なのか…と落胆した。六年もあいたのがやっぱり不思議。

    これで信濃譲二シリーズは終わりかな。
    いつかまた会いたいとも思う。

    市之瀬徹が前作みたいじゃなくて良かった。

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    2019年04月21日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった。

    歌野さんの初短編集。イヤミス詰め合わせ。とはいえ謎を解くことがメインではなく、事件に向かっていくさまがメインなのでよりいや〜な感じが楽しい。「記憶の囚人」がなんか好き。いつも通り全部悪夢みたいな短編。(褒めてる)

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    2019年02月08日
  • 新装版 長い家の殺人

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    ネタバレ

     歌野晶午さんのデビュー作。
     探偵信濃譲二が初めて出てくるのもここ。
     開始数ページで登場人物の関係や性格などがわかるようにまとめてあるのはお見事。
     トリックはなかなかダイナミックだが、前半に全てのヒントが書かれており、フェアな作家だと感じる。

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    2019年02月04日
  • 女王様と私

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    ネタバレ

    引きこもりの40過ぎのオタクが殺人事件に巻き込まれて…。さすがに歌野晶午氏の作品だけあって、一筋縄ではいかない。

    オタクが女王様?にイジられる冒頭から、事件に巻き込まれ、さらにはオタクの恋愛?再生?色々な要素を含ませながら常に意表を突く展開が畳みかけられる。
    最後の最後まで予断を許さない展開で一気に読める。

    でも、しかし…、いかんせん話が長いしあまりにも荒唐無稽すぎて説得力はゼロ。映画ではこういうネタがあったが。

    そして、この展開だから当然カタルシスはゼロ。
    歌野氏の作品の場合、モラルや現実的な設定は軽く超越するのでそこはいいとしても、無駄な描写や会話エピソードが鼻につく。
    もう少しスッ

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    2018年11月24日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

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    一気読み!本のタイトルで騙されたぁ!! でも時系列は苦手らしく、読み解くのに時間かかりました汗 わかってみると、ほぉ!!!あっぱれですわ!!という感じ。この単純な話なのに伏線で騙される感じがなんとも好き。

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    2018年09月04日