歌野晶午のレビュー一覧

  • 春から夏、やがて冬

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    まさかの展開に驚き。
    しつこい女だな〜鬱陶しいね〜図太いな〜。冬でもサンダルのしつこい女はちょっと関わりたくないよね。偽善者みたいな事言ったり、ハメたり、頼ったり…イライラしたわ。
    それにしても真実は何だったんだろう。
    哀しい気持ちになったな。
    こんなに救われない事があるのか…と虚しい気持ちになった。

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    2021年08月19日
  • 死体を買う男

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    作中作が登場する長編。あらすじから乱歩と朔太郎がメインとなって活躍するのかと思っていたのだがちょっと違っていた。結末は正直言ってそれほど意外でも突飛でもないのだが、それでも最後の犯人の心情のリアルさはなかなか真に迫っていたように思う。

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    2021年08月02日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    安楽椅子探偵のひとみとおじさんの歳三のコンビで事件を解決する短編集と思っていたが、ひとみは全然推理しないことに驚いた。このシリーズを初めて読んだので続編は違うのかもしれないけど。
    それぞれの話の結末はそこまで面白いというわけではないが、前の話と関連性のある事件や、最後に明かされる母親の話とか、連作短編らしいところはとてもよかった。

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    2021年07月28日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    文章そのものは読みやすいし、ストーリーもいろいろ考えさせられる内容です。

    が、ものすごく壮大な妄想を何回も繰り返し読まされたような、結末が曖昧で不完全燃焼的な読後感。

    結局、お父さんはどうしたの?息子はどうなったの?
    妻は?娘は?

    なんか読者にお任せというよりは、作者自身に次々にアイディアが浮かんで書いてはみたものの、どうにも収拾がつかなくなってしまったのかななんて邪推してしまいました。

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    2021年05月12日
  • 7人の名探偵

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    全編書き下ろしアンソロジー作品で、それぞれの作品に名探偵が登場します。

    中には、シリーズ物の人物が出てくる作品もあって、キャラや世界観が分かりづらい話も少し…

    30周年記念作品と言う事で、豪華な顔ぶれが揃っているので、ミステリー好きの人には嬉しい作品です。

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    2021年05月08日
  • 家守

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    「家」をテーマにした五編のミステリー。どれも後味は悪いがミステリーとしては楽しめた。

    「人形師の家で」
    冒頭、人形師と彼が造った女性の人形との夢とも幻想とも現実とも分からないシーンがある。その後、主人公の青年がかつて住んでいた町に戻り自身に関する秘密の確認をするのだが、それが冒頭のシーンにこうした形で繋がるとは。一番罪深いのは…。

    「家守」
    密室トリックは散々読んできたが、これはちょっと斬新。力業という感じもするが面白い。しかしタイトルからしてもメインテーマはそこではなく、被害者がなぜ頑なにその家を離れようとしなかったかという物語。何とも暗澹たる思いにさせられる。

    「埴生の宿」
    記憶が混

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    2021年05月05日
  • 新装版 白い家の殺人

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    信濃譲二探偵のシリーズものの二作目らしい。私は一作も読んでなかったが、探偵のキャラクターはなかなか良い。多くは語らないが友人思い。
    ところどころ市之瀬への友情を伺い知れる。
    市之瀬の間違った推理にはイライラするところもあるけど、犯人の犯行動機には少し悲しい思いになる。
    娘が殺されたのは完全にとばっちりで可哀想。

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    2021年05月01日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    歌野晶午のミステリ連作短編集
    殺人事件を捜査する独身捜査官が、姪(小学生!)との会話にヒントを得て、事件の謎を解いていく連作短編ミステリです。伏線と謎解きの絶妙さが「いかにも歌野ミステリ」なのですが・・・
    サブタイトルの「舞田ひとみの推理ノート」に偽りアリ!
    ネタバレになるのでこれ以上は言えませんが・・(^_^;)

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    2021年03月27日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    以前読んだ「誘拐リフレイン」で高校生だったひとみが小学五年生になってて、前作の過去話なのかと思ったのですが、本作の方が先に出ていたんですね。「誘拐リフレイン」と同じノリで、ひとみがいろんなことに頭を突っ込んでいくような話を想定していたら、ほとんど歳三の活躍を描いた内容だったので、ちょっと期待と違った感があります。

    前作の印象から「舞田ひとみシリーズ」は、ひとみの無茶な(けれど事件の核心に繋がる)行動が特徴のシリーズだと思っていました。なのでそれがない本作には、最後の最後で何か驚きの仕掛けがあるのかも、という期待をどうしても抱いてしまいます(「葉桜の季節に~」の印象も未だ残ってるので……)。そ

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    2021年03月14日
  • 春から夏、やがて冬

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    受け取り方によって、ハッピーエンドにもバッドエンドにもとれる。それが著者のやりたかったことのようだ。
    ますみは殺されることまで望んでいたのか、そしてますみは本当の犯人ではなかったと平田が知ってしまったら...
    切ない。

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    2021年03月14日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリ30周年記念のアンソロジー

    それぞれのシリーズを知らない読者にとっては、背景が判らない名探偵の出現は唐突だろうが、
    アンソロジーのための書下ろし故か、多分、
    甘めになっている感じがしたので、読み易かった。

    ラストを締めくくる綾辻氏の作品は名探偵モノといっていいか判別し難いが、
    実名の作家たちが登場する 新本格を愛する読者にとっては嬉しい一作だと思う。

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    2021年03月11日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    舞田ひとみ高校生のから入ったので、たぶん最大のびっくりポイントでびっくりできなかった……

    それはそれとして、とても読みやすい1冊だったなぁ

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    2021年03月10日
  • 明日なき暴走

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    中だるみ感があったものの、クライマックスへ近づくにつれ、「来た来た。歌野さんワールド!」とニヤニヤしながら読んでしまった。
    リンネがもう少し活躍してくれたら面白いのになあなんて思いながら読んでいた私。ごめんなさい(笑

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    2021年03月08日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    大久保夫妻がクズすぎるし、
    あの人達では、こんな計画考えられないと思う。

    まあ、面白いけど長いなぁ。

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    2021年03月08日
  • ずっとあなたが好きでした

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    13編からなる恋愛短編小説 ページ数661
    一つ一つの恋愛ストーリーの中に何かしらのミステリー要素が入っており、短編小説が好きな方にはおすすめしたいです!!特に何気ない恋人との日曜日を描いた「まどろみ」ネットでの出会いを描いた「匿名で恋をして」が自分的には好きな作品でした。ですがもともと短編集があまり好きでは無く、それを知らずに手に取ってしまった作品で、正直…途中で読むのやめてしまおうかと思いました。だって長いんですもの…が!全部読んでよかったです。歌野さんにはびっくりさせられっぱなしですo(^-^)o

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    2021年02月23日
  • 新装版 長い家の殺人

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    歌野晶午の原点を、と思いストックされていたこちらの作品。どうせなら新装改訂版を読みたかったので長らく積読本と化しておりましたがやっと巡ってきてくれたので早速読んでみた。

    一直線の長い廊下に連なるいくつもの部屋、1度消えて再び現れる死体。「愛」を感じるプロローグとの繋がりの読めない不明な展開。
    そして2度目の類似した殺人事件。
    登場人物に動機らしい動機が全く感じられず、最早本当に泥棒の仕業か!?!?なんて萎え一直線の推理に到達しましたが、なるほどこれは読めない。

    風来坊の元メンバーの登場に戸惑い、ギャンブルなトリックに小首が捻れ、動機に口が尖った。
    曲の中に隠されたメッセージの難解さとそれを

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    2021年02月20日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    タイトルの短編が一番怖かった。乱歩のオマージュなのでわかってはいたけど、いやミスどころではないのでちょっとあわない。最後の人でなしの恋で救われた。

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    2021年02月07日
  • そして名探偵は生まれた

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    密室系を集めた短編集。
    短編集にも、あっさり迷わされる自分に対して、自己嫌悪たっぷりになりながら…
    好きな感じのは、以下の2つ。
    「そして名探偵は生まれた」
     少し探偵におふざけ入れて面白かったが、ラストは…で、名探偵は生まれてない気がする(^^;;

    「館という名の楽園で」
    良くある館もんやけど、その目的が、何か物悲しくて…
    そんな気になるわなと。

    他のも含めて短編〜中編やけど、楽しめた。
    でも…やっぱり…長編が好きや!(^_^)v

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    2021年01月11日
  • ずっとあなたが好きでした

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    13編の恋愛モノ。
    けれどこれ、歌野晶午さんなんで。
    ただの恋愛モノのわけないじゃん!何が待ってるんだろ!と、注意深く読んだ。
    でもやっぱり最後まで気付けなかった…。これは分かんないわ。すごい。でも、私は最近ただの恋愛モノを読むのがあまり面白いと思えなくて、歌野さんの叙述トリックだから読んだけど、13編は少々長かったかな。

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    2020年12月20日
  • 春から夏、やがて冬

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    凹んでる時に読むものじゃなかった…

    それ抜きにしても、
    期待通り?終盤のひっくり返しがあったけど、歌野晶午で期待値上げすぎたのかな?物足りなさが…

    末永ますみがもう少しキャラクターとして魅力的だったら、もっと感情移入できたかな?
    解説も読んで、キャラ付けの意図もなるほど!って思ったけど、んー物足りないって思ったなぁ

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    2020年12月23日