歌野晶午のレビュー一覧

  • そして名探偵は生まれた

    Posted by ブクログ

    中編集。四つの話が収録されているが一番気に入ったのは「生存者、一名」かな。全部密室ものなのだけれどどれもこれもただの密室ではないところが良い。

    0
    2019年10月05日
  • 安達ヶ原の鬼密室

    Posted by ブクログ

    本編の前に「こうへいくんとナノレンジャー」「The Ripper with Edouard」の2作がいきなり出てきて何?と思ったけど、鬼密室とトリックが同じだったのね。他にも作中の「展望風呂殺人事件」も全てからくりが繋がってて、同じようなネタをうまく1つの作品に構成させてるところが面白かった。

    0
    2019年10月04日
  • ずっとあなたが好きでした

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読書会でオススメされた小説。歌野晶午は「葉桜の季節〜」以来2作目。

    驚きの仕掛けがあることだけ教えてもらっていたが、4作目あたりで何となくネタの見当はついた。『黄泉路より』で人に惚れやすい人生だったという文章から少し見えてきて、あだ名や偽名が多いあたりで繋がりを隠そうとしているんだなと確信を強めた。ただ、明らかに名字が違う話もあったため、もしかしたら2、3人いるのかなとも思ったりしたが。

    『葉桜〜』と同じ感想になるが、やはり作者の作品は苦手だ。というより叙述トリックに気持ち良さではなく、ズルさを覚えてしまう。素直な驚きはあるが、どうしても上手いなとか考え込んだんだろうなといった裏側を見過ぎ

    0
    2019年09月29日
  • ずっとあなたが好きでした

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ツイッターのフォロワーさんに薦めていただいた本。
    恋愛をテーマにした短編集。
    しかしここは歌野晶午さん。すごい仕掛けが待ってました…! 歌野晶午さんを知ったのは、以前ビストロSMAPのときに、読書好きの中居君が勧めていたのがきっかけ。中居くんが推薦していた「葉桜の季節に君を思うということ」もとても好きな作品。

    0
    2019年09月03日
  • 新装版 白い家の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私の推理力は徹並だった。
    ことごとく推理する内容が同じで凹んだ。
    最後まで何ひとつわからなかった。

    1番目のトリックは窓を閉めに行くのとか危険すぎるし、3番目のトリックは…種明かしされても本当にできるんだろうかという感じ。(ミステリーにはそういうトリックも往々にあるが…)動機となった再会についても、偶然を通りこして奇跡レベル。読みものとしては楽しめたが、おススメしたいかは疑問。

    0
    2019年08月10日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    後味のいい小説ではないことは確か。この設定には賛否両論だろう。
    ただ、言えるのは、この小説も再読はないだろうという事。

    0
    2019年07月10日
  • 新装版 動く家の殺人

    Posted by ブクログ

    結論からいおう。
    信濃譲二は殺された。

    から始まる衝撃の信濃譲二シリーズ。

    そこに作者の意図がある気はしていた。
    前作との違和感もあって、そこにはすぐに気づいた。

    途中で恭子が「歳の…」って言っちゃってたしね。

    けれど、マスターストロークの事件は、本当にその結論なのか…と落胆した。六年もあいたのがやっぱり不思議。

    これで信濃譲二シリーズは終わりかな。
    いつかまた会いたいとも思う。

    市之瀬徹が前作みたいじゃなくて良かった。

    0
    2019年04月21日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

    Posted by ブクログ

    彼女が勤めに出たのは、このままでは姑を殺してしまうと思ったからだった。

    歌野さんの初短編集。イヤミス詰め合わせ。とはいえ謎を解くことがメインではなく、事件に向かっていくさまがメインなのでよりいや〜な感じが楽しい。「記憶の囚人」がなんか好き。いつも通り全部悪夢みたいな短編。(褒めてる)

    0
    2019年02月08日
  • 新装版 長い家の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     歌野晶午さんのデビュー作。
     探偵信濃譲二が初めて出てくるのもここ。
     開始数ページで登場人物の関係や性格などがわかるようにまとめてあるのはお見事。
     トリックはなかなかダイナミックだが、前半に全てのヒントが書かれており、フェアな作家だと感じる。

    0
    2019年02月04日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    引きこもりの40過ぎのオタクが殺人事件に巻き込まれて…。さすがに歌野晶午氏の作品だけあって、一筋縄ではいかない。

    オタクが女王様?にイジられる冒頭から、事件に巻き込まれ、さらにはオタクの恋愛?再生?色々な要素を含ませながら常に意表を突く展開が畳みかけられる。
    最後の最後まで予断を許さない展開で一気に読める。

    でも、しかし…、いかんせん話が長いしあまりにも荒唐無稽すぎて説得力はゼロ。映画ではこういうネタがあったが。

    そして、この展開だから当然カタルシスはゼロ。
    歌野氏の作品の場合、モラルや現実的な設定は軽く超越するのでそこはいいとしても、無駄な描写や会話エピソードが鼻につく。
    もう少しスッ

    0
    2018年11月24日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

    Posted by ブクログ

    一気読み!本のタイトルで騙されたぁ!! でも時系列は苦手らしく、読み解くのに時間かかりました汗 わかってみると、ほぉ!!!あっぱれですわ!!という感じ。この単純な話なのに伏線で騙される感じがなんとも好き。

    0
    2018年09月04日
  • 家守

    Posted by ブクログ

    家にまつわる話で、すべて見事なトリックです。
    何とも言えぬ読後感を与えるのは意図的なものだろうし、短編集として完成されていますね。
    面白くてぐいぐい読ませます。でも歌野さんの実力を考えると、普通の作品集となってしまうのかな。
    すごいですね。

    0
    2018年07月11日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

    Posted by ブクログ

    「新装版 正月十一日、鏡殺」
    初版の刊行は1996年。


    長編が全く書けなくなった頃、代わりに文量が少ない短編を書くことに集中した結果、また創作意欲が湧き出したとのこと。短編のおかげで今があると作者は語っています。新装化にあたり、修正は施していないため、作者当時の若さを感じ取れる。


    *結末の後味は悪くない(作者初期作品だからか?)のものは●としてます。後味最悪なのは、★としています。
    ■盗聴●
    浪人生の僕は、教えてもらった盗聴技術を駆使して、「カチカチドリを飛ばす」と話す電話を盗聴する。
    ■逃亡者 大河内清秀●
    2人のコーチ(大河内)が交わる?謎が無いように見えるストーリー。
    ■猫部屋

    0
    2018年06月18日
  • ずっとあなたが好きでした

    Posted by ブクログ

    「ずっとあなたが好きでした」 歌野晶午 ★★★☆☆

    600頁くらいあるので物理的に凶暴です。
    内容はまぁ恋の短編集ですが、途中でとある仕掛けが入ります。(お楽しみに)私は壮大に笑いましたww
    仕掛けだけを抜き取って1冊にしたほうがシンプルでよかったと思う。

    0
    2023年10月27日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価
     サプライズ ★★★☆☆
     熱中度   ★★★☆☆
     インパクト ★★★★☆
     キャラクター★★★★☆
     読後感   ★★☆☆☆
     希少価値  ★☆☆☆☆
     総合評価  ★★★☆☆

    〇 サプライズ ★★★☆☆
     河合来未の正体が加藤月だったというオチがサプライズ。真藤数馬の妄想の世界という設定のため,SF的な要素もある。歌野晶午の描く河合来未=加藤月や真藤数馬の内面的な描写が結構しっかりしているので,加藤月が真藤数馬をはめようとしていたというところで驚くことができる。とはいえ,そこまで大きなサプライズがある作品ではない。
    〇 熱中度   ★★★★☆
     真藤数馬の妄想の世界は,妄想の世界

    0
    2018年04月30日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    定年で教壇を降り嘱託で学校史編纂の仕事を続けている70の老人に寄生している44歳の息子。少女の人形を連れまわし一人二役で無聊を慰める。学校にも仕事にも行けないひきこもり状態を情けなくも思うも、さりとて何をすればいいのかも分からない。自分の適性を見出すことができず結局ずるずる家にひきこもる。分かっているのは集団が苦手で勤めには向いていないこと。世の多くの人は、給料がいいとか休暇が多いとか親方日の丸だとか、志とはほど遠い理由から職に就き心を空っぽにして定年まで黙々と働く。自分に何ができるのだろうかと悩み続けるひきこもりは、ある意味よっぽど人間らしいとも思う。ひきこもり状態から何かを契機にめまぐるし

    0
    2018年01月13日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    真藤数馬(オタク)、妹?、河合来未(小学6年生)の3人を中心に話が進む
    来未の同級生2人が殺され次は自分じゃないかと不安な気持ちを数馬に相談する。
    しかし、思っていた事とは違う方向へ進んでいく。

    数馬、オタク度全開です。
    そのオタク(ほぼニート)が殺人事件をきっかけに社会復帰出来るんじゃないかと思い始めるも最後は歌野さん得意のどんでん返しが待っています。

    うーん・・・オタクさんって・・・

    0
    2017年12月16日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    準ひきこもりの真藤数馬。彼は妹の絵夢の服を探しに日暮里を訪れ、そこで女王様と出会う。高い食事をおごらされ、貢がされる日々に快感を覚え始めた頃、競争率が高いアイドルのコンサートのチケットを取るように命令される。何とかネットオークションで獲得したものの、女王様はなぜか気落ちした様子でもういらないと言う。理由は、一緒に行くはずだった友達が殺されたからー。

    とにかくギャル文字?が読みにくい…。絵夢のしゃべり口調はふつうにして欲しかった。演出だったのかもしれないけど。内容はとにかく先が見えずどうなるのか分からなかったけど、ラストは何となく予想できた。

    0
    2017年11月30日
  • 家守

    Posted by ブクログ

    読みやすく、且つ1つ1つの物語がとても面白い。短篇なんだが、その一篇ずつで長篇を書いてもらいたいなと感じた一冊。もしかすると短篇だから良いのかもしれないが。
    短篇ミステリーが苦手な方も、これはオススメしてみたい

    0
    2017年11月09日
  • 新装版 長い家の殺人

    Posted by ブクログ

    『長い家の殺人』が出てすぐ読んでたなーと懐かしさを覚えて再読。
    よくトリックってすぐ忘れるのだけど、さすがに覚えてた。
    島田荘司さんのあとがきが面白かった。

    0
    2017年10月30日