歌野晶午のレビュー一覧

  • さらわれたい女

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    ネタバレ

    そう言うトリックかぁと納得してから、それで主人公どうするの?
    復習するの?やめときなよ。
    それとも返り討ちにあっちゃうの?
    何てハラハラしてたら、そう来たか!
    うん、それがいいと思いました。悪くないです。

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    2015年01月16日
  • ガラス張りの誘拐

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    連続婦女殺人魔の犯人は誰?犯行声明文を出したのは誰? 
    中年刑事・佐原の娘を誘拐したのは誰?身代金の受け渡しに要求してきた犯人の目的とは? 
    謎だらけでどうなるのか楽しみでどんどん読み進む。と急にストップがかかる。戸惑いながら読んでいき新たな真実にぶつかる。
    ただの殺人事件で終わらないところがやっぱり歌野晶午だなと勝手に思って感心してしまった。

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    2014年09月30日
  • 女王様と私

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    本来文章というのは不完全な情報だ。
    全てを文章で説明すると冗長だし、読みづらい。
    だから世の中の文章は、一定のコンセンサスを前提として成立している。

    人の脳は文章を読みながら頭の中でイメージを想起するが、イメージ化するにあたって与えられていない情報については経験上最もありそうな情報を補完する。

    読み進めるうちに新しい情報が与えられると、仮置きしていた情報が書き換えられていくので、新しい情報が意外な内容だと驚く。

    本書にはこうした細かい叙述トリックと大枠の叙述トリックが同在していて、主人公の姿、ヒロインの姿、妹の姿、物語の前提条件すらもコロコロ変わるのが面白い。

    中盤以降のなんでもアリの

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    2014年06月14日
  • 女王様と私

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    まあまあ。
    歌野さんの得意のやつ。
    ミステリとしては特筆すべきものはないんですが、設定が相変わらずぶっ飛んでいていい。
    しかしこの作者を読み込んでいれば特に感動もない。
    自らハードルを上げてしまった作者の悲しさか。
    歌野晶午はこんなもんではない。

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    2014年04月20日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    歌野晶午は葉桜で衝撃を受けてからずっと好きだったから、この本も買おうって思った
    殺人ゲームみたいな感じだと思ったけど、冒頭の作者の言葉にもあるとおり、名探偵も巧妙なトリックもない話だったかな
    でも面白かった
    あたしは猫のやつが一番好き。どんどん主人公が壊れてくのがたまらなく面白いよねー

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    2014年03月24日
  • 女王様と私

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    ネタバレ

    ガキうざいの一言に尽きる。
    しかも、またしてもあのオチ(途中だからオチじゃない?)かよって感じ。
    歌野 晶午はしばらくいいかなと思った。
    (と言いつつ、密室殺人ゲームシリーズを読みたいに入れてますが)

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    2014年03月15日
  • 女王様と私

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    だいぶ昔に読んだ一冊。歌野晶午先生の作品の中で読んだ二冊目だけどあまりに後味が悪いのを読んでしまった感じ、おかげでしばらく歌野晶午先生の作品から離れてしまってます。

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    2014年03月05日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    どれも面白いお話でしたが、先日手に取った「家守」に比べ
    過剰に奇をてらった感があり、少し読みづらく感じました。
    また、後半に捻りを利かせてくるのを知ってしまっているので
    ついオチが読めてしまうのも残念でした^^;
    しかし、展開にワクワクできる短編集なので暇つぶしには最適です。

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    2014年02月26日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    前の話の方がおもしろいという困ったパターン。だんだん暗い話になっていくというのもあるんですが、結末が読めてしまうのがどうも。暗い話に限って結末が読める自分もどうかと思いますが。

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    2014年01月20日
  • 絶望ノート

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    解説が著者のあの本と比べすぎでちょっと微妙な感じだったのです
    お話は中盤まで引き込まれるのですが、骨組みが分かる頃には切ないというかなんと言うか……

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    2024年08月11日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    ネタバレ

    B

    知り合いに勧められたから

    ROMMYという歌手が殺される話。

    歌野2冊目。

    もう一歩!
    完成度が高い。著者のレベルは高いと感じるが、凄い!と思うにはもう一歩何かが欲しかった。意外性のない優等生作。

    というか、サスペンスだからか?
    ミステリというほど、謎解きはしていない。

    もう一冊、著者の本を読みたい。
    一捻りやクセを入れてきたら、この著者面白くなるなと思った。

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    2013年11月25日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    おどろおどろしい題名にも拘らず、冒頭は可愛らしい「ジュブナイル風の物語」が始まります。途中で「日本人留学生と切り裂き魔の物語」が始まり、更にその途中で、メインの「安達ヶ原の鬼密室」の物語が始まります。
    これらの物語に共通点があるのですが、それが「安達ヶ原の鬼密室」の謎を解く鍵になっています。途中挿入されている「密室の行水者」がバレバレのヒントになっているのは残念ですが、非常に斬新な構成だと思いました。
    メイン以外の物語は完全に独立した物語なので、一緒に収録する必然性がないのが難点ですが、一風変わった作品として一読の価値があると思います。

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    2013年10月05日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    殺人事件のトリック自体は拍子抜けするほど簡単なものでした。
    ただ、本書の見所はその先にある「ROMMYは何者なのか」と、「中村がROMMYを支え続けた理由」にあります。最近のミステリーでは主流とも言えるオチでやや温い感じでしたが、表紙や死体解体の理由、そしてROMMYの歌詞をも真相に絡めるところは流石だなと思いました。力作だと思います。

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    2014年05月30日
  • 新装版 動く家の殺人

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    三部作の中で一番良かったと思います。構成やプロットの切り口が良く、ミステリー作家としての力量を感じさせます。
    衝撃的な冒頭から始まり、ぐいぐい物語に引き込まれていきます。著者らしいどんでん返しもあり非常に楽しめましたが、殺人事件の真相はちょっとがっかりさせられました。

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    2013年10月04日
  • 新装版 白い家の殺人

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    舞台設定はすごく好きです。雪の別荘、怪しい家族、どんな事件が起こるかワクワクしました。
    第一の殺人は殺人状況とその現場の異常性が印象に残った程度で、第二の殺人と共に及第点といった感じです。第三の殺人は少々お粗末かなと思いました。
    全体的に『長い家の殺人』よりも手が込んでいると思いました。

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    2013年10月04日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

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    本格ミステリーという範疇から少しズレたミステリー。トリック自体は素直で、ミスリードの罠をあれこれ探るよりも、登場人物に添って読んでいく方が楽しめる。
    自分の限界について悩み、苦しむ姿を描いた作品は個人的に好きなので、スポーツ愛好者や何かに本気で打ち込んだ経験のある人は割と入り込める作品なのでは。

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    2013年07月13日
  • ガラス張りの誘拐

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    3つの事件の短編集。かと思いきや、3つの事件は繋がっていた。2つ目の短編のあと、なんだなんだ、と思うけど、最後には種明かしもされ、スッキリしました。

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    2013年07月11日
  • 女王様と私

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    ネタバレ

    ぶっちゃけ、だから何。と言いたくなるような。
    汚らしいものが汚らしく描かれたものをどうして楽しく読むことができるのだろうか。葉桜でもあったが、あれの原型的な叙述トリック――つーか、xxオチ。
    ありえんだろ。って言いたくなる全体的な構成。

    新しい様式に挑戦しているとか、ネットを取り入れた前衛的な作風は感心するが、今となっては古びている問題もある。
    十年前に読んでいれば評価は違うのかもしれないが、ギャル語的なものを今更読んでみても、という気しかしない。

    ただ、歌野らしい文章の上手さとか美味さはあるし、女王様の正体はそうくるか。と驚きはあるけれど、やっぱり、「アレ」は微妙だよな。としか言いようが

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    2013年06月30日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    信濃譲二シリーズの中短編集。一つ一つが手軽に読めるが、短い故にアイディアが詰まっており読み終えた時の満足感が大きかった。水難の夜と有罪としての不在の二編がオススメ。
    推理後の犯人や解決に立ち会った語り手の心情描写の上手さが作者の持ち味だと感じます。

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    2013年05月24日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    鬼密室のトリックについては納得。
    ただ、前後に2作も別の話を入れてヒントにしたり、作中作のような話もあったり、なんか忙しかった。趣向を凝らしすぎ?
    作者は、『葉桜の季節に君を想うということ』の人ですね。

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    2013年05月19日