【感想・ネタバレ】新装版 ROMMY 越境者の夢のレビュー

あらすじ

人気絶頂の歌手ROMMYが、絞殺死体となって発見された。ROMMYの音楽に惚れ込み、支え続けた中村がとる奇妙な行動。一瞬目を離した隙に、ROMMYの死体は何者かに切り刻まれ、奇妙な装飾を施されていた―。一体誰が何のために? 天才歌手に隠された驚愕の真相とは。新本格の雄、歌野晶午の真髄がここに。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

本作はミステリー形式の人間ドラマという表現が適切かもしれませんね。
ミステリーやホラーに登場する遺体バラバラ事件はえてして猟奇的なものや恐怖を演出する為だけの場合が多いが、本作では重要な必然性がある点が他の類書と趣を異にする。
音楽を中心にした本作の金か芸術か?芸術家と芸人の違いはなにか?など身につまされるトピックスが描かれている。
小説という形式は時に優れた哲学書や啓蒙書以上のインパクトを与えることがあるが、本作もそういうタイプの作品だったと思う。
勿論ミステリーとしての醍醐味もあるが、それだけじゃない作品として多くの人にお勧めしたい。

0
2012年10月29日

Posted by ブクログ

このテーマをこの時代に設定して、本格ミステリーとして描いたのはすごい。
初期はいわゆるただ、名探偵が事件を解くという懐かしき本格でしたが、今の歌野晶午に繋がる。
本格は人間を描けないなんて言説はある意味、意味のないことだと思う。

0
2012年01月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終盤にわかる真実についてはなんとなく、わかってしまった。でも、もう1つの真実には全く気づいてなかったので、そこそこ楽しめた。

0
2013年09月15日

Posted by ブクログ

95年発表の、歌野晶午のエポックメイクとなった作品の新装版。とにかくタイミングというのはやはり重要だなぁと思った。何故なら話の根幹はまるで容疑者Xだし、隠されていた重要なファクター(を軸に持ってきたプロット)も既視感がある。でも、それまでの信濃譲二シリーズから考えると確かに重要な転換となった作品に思う。構成が全く葉桜と同じだし…。ROMMYはLady GAGAを、FMはポールマッカートニーを思い浮かべながら読んだ。あと、新装版なのに誤植があってびっくりした

0
2011年12月03日

Posted by ブクログ

トリックは普通レベル。歌野さんの作品は、自分の人生を生き抜くということをなんとか伝えようとしているんだと思う。

0
2011年04月15日

Posted by ブクログ

驚きは少ない。それは、時代が変わったからだと思う。発表当時に読んだらさぞかし衝撃だっただろう。時代が作者に追い付いた。先見の明があったんだろうな。

0
2020年05月17日

Posted by ブクログ

ROMMYが殺害された。

サスペンスの為、早めに犯人はわかるのだが、犯人というか、解体者が何故、ROMMYの身体を切り刻んだか。

?と感じたところ全てが伏線となっており、最後の最後で、おお!となった。

ROMMY、不器用すぎるよ。
周りの人に対しての愛情をもっと伝えても良かったのではないのかな

まぁ、しかし、一番可哀想なのは、何も関係なかったのに殺された真鍋睦子さんだよね。

0
2016年02月14日

Posted by ブクログ

キャラクターに個性があり葛藤がありドラマとしての部分が面白く読み応えがある。殺人事件の部分はオマケのようなモノ。

0
2016年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

B

知り合いに勧められたから

ROMMYという歌手が殺される話。

歌野2冊目。

もう一歩!
完成度が高い。著者のレベルは高いと感じるが、凄い!と思うにはもう一歩何かが欲しかった。意外性のない優等生作。

というか、サスペンスだからか?
ミステリというほど、謎解きはしていない。

もう一冊、著者の本を読みたい。
一捻りやクセを入れてきたら、この著者面白くなるなと思った。

0
2013年11月25日

Posted by ブクログ

殺人事件のトリック自体は拍子抜けするほど簡単なものでした。
ただ、本書の見所はその先にある「ROMMYは何者なのか」と、「中村がROMMYを支え続けた理由」にあります。最近のミステリーでは主流とも言えるオチでやや温い感じでしたが、表紙や死体解体の理由、そしてROMMYの歌詞をも真相に絡めるところは流石だなと思いました。力作だと思います。

0
2014年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 今読み終えると「おお!」って話だけれど(驚いているんだよ)、でもこれが元々出版された95年だと「おおおぉぉぉ!???」となっていたんだろうか。

 いやー。私はもう最初のビックリで「え?どういうこと?」ってなってましたよ。最後まで驚かされた。

0
2012年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カリスマ歌手ROMMYがスタジオで殺された。
その日海外大物アーティストの収録があったため
スタジオの出入りはタイトに警備され
非常口はオートロックである。
つまり外部犯ではない…と気づいたカメラマンは内部犯を疑う。
そして目を放した隙にROMMYがバラバラ死体となった!なぜ!
という確かに驚くがちょっと天外かなー作品。

0
2011年12月25日

Posted by ブクログ

面白くないわけではないのだけど
彼の他の作品のほうが好きだなあ。
読んでる最中に面白くないわけではないけど
読み終わった後に残念ながら残るものがないというか。
ちょっと毛色の変わった2時間サスペンスみたいだった。

0
2011年12月03日

Posted by ブクログ

読んでる最中は星2つだなと思ったが、読み終わった時にはなんとか星3つが付けれるかな、と思った。
歌野晶午の作品が好きでなければ勧めにくいと感じた。

0
2011年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これって初版が95年なんだね。話の肝になる部分、当時は今より風当たりが強く、なかなかカミングアウトできなかったのだろう。
現在では、ある程度市民権も得ているし、特に芸能界では全く違和感がなくなっている。

なので、今読むとROMMYが秘密を告白したときの衝撃は小さい。時代の流れなのでしょうがないのでしょうが。

0
2011年05月01日

Posted by ブクログ

予想外のオチ。読み終わってから思い返すと、伏線がチラホラと。写真だったり、手紙だったり、歌詞だったりと遊び心に溢れた一冊。

0
2011年02月01日

「小説」ランキング