歌野晶午のレビュー一覧

  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

    Posted by ブクログ

    どれも面白いお話でしたが、先日手に取った「家守」に比べ
    過剰に奇をてらった感があり、少し読みづらく感じました。
    また、後半に捻りを利かせてくるのを知ってしまっているので
    ついオチが読めてしまうのも残念でした^^;
    しかし、展開にワクワクできる短編集なので暇つぶしには最適です。

    0
    2014年02月26日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

    Posted by ブクログ

    ミステリと言うよりミステリチックな読み物なのでした
    どこまでが妄想でどこからが現実なのかdkdkしてしまうのです

    0
    2024年08月11日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

    Posted by ブクログ

    前の話の方がおもしろいという困ったパターン。だんだん暗い話になっていくというのもあるんですが、結末が読めてしまうのがどうも。暗い話に限って結末が読める自分もどうかと思いますが。

    0
    2014年01月20日
  • 絶望ノート

    Posted by ブクログ

    解説が著者のあの本と比べすぎでちょっと微妙な感じだったのです
    お話は中盤まで引き込まれるのですが、骨組みが分かる頃には切ないというかなんと言うか……

    0
    2024年08月11日
  • ブードゥー・チャイルド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前世の記憶がある主人公が、記憶によく似た状況で義理の母親を殺される。そこに残された紋章は記憶にあるバロン・サムディの紋章だった。
    義理の兄弟と推理を進めるうちに、日下部晃士の実の母親の隠された秘密に行き当たる。
    強引な展開だが、歌野晶午らしいアット驚く展開が待っています。

    0
    2013年12月30日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    B

    知り合いに勧められたから

    ROMMYという歌手が殺される話。

    歌野2冊目。

    もう一歩!
    完成度が高い。著者のレベルは高いと感じるが、凄い!と思うにはもう一歩何かが欲しかった。意外性のない優等生作。

    というか、サスペンスだからか?
    ミステリというほど、謎解きはしていない。

    もう一冊、著者の本を読みたい。
    一捻りやクセを入れてきたら、この著者面白くなるなと思った。

    0
    2013年11月25日
  • 安達ヶ原の鬼密室

    Posted by ブクログ

    おどろおどろしい題名にも拘らず、冒頭は可愛らしい「ジュブナイル風の物語」が始まります。途中で「日本人留学生と切り裂き魔の物語」が始まり、更にその途中で、メインの「安達ヶ原の鬼密室」の物語が始まります。
    これらの物語に共通点があるのですが、それが「安達ヶ原の鬼密室」の謎を解く鍵になっています。途中挿入されている「密室の行水者」がバレバレのヒントになっているのは残念ですが、非常に斬新な構成だと思いました。
    メイン以外の物語は完全に独立した物語なので、一緒に収録する必然性がないのが難点ですが、一風変わった作品として一読の価値があると思います。

    0
    2013年10月05日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

    Posted by ブクログ

    殺人事件のトリック自体は拍子抜けするほど簡単なものでした。
    ただ、本書の見所はその先にある「ROMMYは何者なのか」と、「中村がROMMYを支え続けた理由」にあります。最近のミステリーでは主流とも言えるオチでやや温い感じでしたが、表紙や死体解体の理由、そしてROMMYの歌詞をも真相に絡めるところは流石だなと思いました。力作だと思います。

    0
    2014年05月30日
  • 新装版 動く家の殺人

    Posted by ブクログ

    三部作の中で一番良かったと思います。構成やプロットの切り口が良く、ミステリー作家としての力量を感じさせます。
    衝撃的な冒頭から始まり、ぐいぐい物語に引き込まれていきます。著者らしいどんでん返しもあり非常に楽しめましたが、殺人事件の真相はちょっとがっかりさせられました。

    0
    2013年10月04日
  • 新装版 白い家の殺人

    Posted by ブクログ

    舞台設定はすごく好きです。雪の別荘、怪しい家族、どんな事件が起こるかワクワクしました。
    第一の殺人は殺人状況とその現場の異常性が印象に残った程度で、第二の殺人と共に及第点といった感じです。第三の殺人は少々お粗末かなと思いました。
    全体的に『長い家の殺人』よりも手が込んでいると思いました。

    0
    2013年10月04日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

    Posted by ブクログ

    本格ミステリーという範疇から少しズレたミステリー。トリック自体は素直で、ミスリードの罠をあれこれ探るよりも、登場人物に添って読んでいく方が楽しめる。
    自分の限界について悩み、苦しむ姿を描いた作品は個人的に好きなので、スポーツ愛好者や何かに本気で打ち込んだ経験のある人は割と入り込める作品なのでは。

    0
    2013年07月13日
  • ガラス張りの誘拐

    Posted by ブクログ

    3つの事件の短編集。かと思いきや、3つの事件は繋がっていた。2つ目の短編のあと、なんだなんだ、と思うけど、最後には種明かしもされ、スッキリしました。

    0
    2013年07月11日
  • 女王様と私

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ぶっちゃけ、だから何。と言いたくなるような。
    汚らしいものが汚らしく描かれたものをどうして楽しく読むことができるのだろうか。葉桜でもあったが、あれの原型的な叙述トリック――つーか、xxオチ。
    ありえんだろ。って言いたくなる全体的な構成。

    新しい様式に挑戦しているとか、ネットを取り入れた前衛的な作風は感心するが、今となっては古びている問題もある。
    十年前に読んでいれば評価は違うのかもしれないが、ギャル語的なものを今更読んでみても、という気しかしない。

    ただ、歌野らしい文章の上手さとか美味さはあるし、女王様の正体はそうくるか。と驚きはあるけれど、やっぱり、「アレ」は微妙だよな。としか言いようが

    0
    2013年06月30日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

    Posted by ブクログ

    信濃譲二シリーズの中短編集。一つ一つが手軽に読めるが、短い故にアイディアが詰まっており読み終えた時の満足感が大きかった。水難の夜と有罪としての不在の二編がオススメ。
    推理後の犯人や解決に立ち会った語り手の心情描写の上手さが作者の持ち味だと感じます。

    0
    2013年05月24日
  • 安達ヶ原の鬼密室

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読んだ。
    鬼密室のトリックについては納得。
    ただ、前後に2作も別の話を入れてヒントにしたり、作中作のような話もあったり、なんか忙しかった。趣向を凝らしすぎ?
    作者は、『葉桜の季節に君を想うということ』の人ですね。

    0
    2013年05月19日
  • 新装版 動く家の殺人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3- 

    【完全ネタバレ感想】
    本編のほとんどは信濃譲二?の一人称で語られるのだが、『長い〜』や『白い〜』の既読者からしてみれば(先に『放浪探偵〜』も読んでいればなおのこと)、こいつは違うなという印象を早々に抱くのではないだろうか。書かれて然るべきことが書かれていないと読み手に気付かれると、作者の作為は簡単に見抜かれてしまう。途中、容易に考えつきそうな自作自演説に一切触れず、物理トリック推理合戦に突入するのも腑に落ちない。そもそも残り頁数からこれが茶番だと察せられて空しいし、何しろ事件の真相は、その真っ先に想像のつく最もありそうな結末に落ち着くのだから、拍子抜けもいいところだ。

    ミステリの創

    0
    2013年05月19日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

    Posted by ブクログ

    歌野晶午は、絶望ノート→すき!、葉桜→まあまあ面白い、ROMMY→断念…と段々評価が下がっていた。
    でも、これは割と良いなあ。解説がとにかく的確で、嫌度が増していく順番とか、湊かなえ以降嫌度テイストのミステリーが増えたとか共感。

    鏡殺しは悲劇だけど、別居すれば良かったのかな。わかりあうまでぶつかればよかったのかなとか色々考えてしまった。たぶんこの物語に嫁姑についてのメッセージ性なんてないんだけど。

    0
    2013年01月26日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

    Posted by ブクログ

    (2013.1.24再読)
    う~ん、一度読んだことのある本なのに、内容をすっかり
    忘れているという私の頭は、一体どうなっているのでしょうか……。

    作者の名前にもあまり馴染みがないし、タイトルだけみても
    「恋愛ものか……? でも私、そんなもの読んだっけ…?」
    と思っていました。

    タイトルだけでは、ミステリーだとは思いもしませんでした!!

    読んでいくとだんだん、「ああ、こういう趣向か…」とわかってくるのですが、
    どの結末も芳しいものではなくて、子育てがちょっと怖くなりました。
    我が子は、雄介みたいに頭がよかったりするわけではないので、
    大丈夫だとは思うけど……。

    この作者の、「葉桜の季節に

    0
    2023年08月28日
  • ガラス張りの誘拐

    Posted by ブクログ

    全三部作の連作中編。
    しかし時系列的に一番最初の話を最後に持ってきて、最後まで読むと真相が分かるといった構成。
    ただ、そこまでの驚きはないし、ご都合主義な展開が結構あるのが気になった。
    読みやすいので一気には読める。

    0
    2013年01月21日
  • 新装版 動く家の殺人

    Posted by ブクログ

    「葉桜~」が良かったので読んでみましたが、島田荘司直系の型破りなトリックが良かった。残念ながら本作のトリックをそのまま流用したドラマ「ケイゾク」を既に見ていたので、驚きが半減していたのだが・・・その手の免疫が無い方にはお勧めです。プロローグから始まって至る所にミスリードの工夫がなされていて、楽しいです。

    0
    2012年10月15日