【感想・ネタバレ】女王様と私のレビュー

あらすじ

真藤数馬は冴えないオタクだ。無職でもちろん独身。でも「ひきこもり」ってやつじゃない。週1でビデオ屋にも行くし、秋葉原にも月1で出かけてる。今日も可愛い妹と楽しいデートのはずだった。あの「女王様」に出逢うまでは…。数馬にとって、彼女との出逢いがめくるめく悪夢への第一歩だったのだ。―全く先が読めない展開。個性的で謎めいた登場人物。数慄的リーダビリティが脳を刺激する、未曾有の衝撃サスペンス。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歌野晶午を偏愛している私です。何度目かの、でも久々の再読。やっぱりおもしろいです。ミステリーとして、張り巡らされた伏線、世界が反転するようなビッグどんでん返しが存分に楽しめることに加えて、主人公のオタクの前に現れる美少女キャラ、めくりめく非日常、まさかまさかの展開、などなど、楽しみどころ満載。後味が悪いっちゃあ悪いけど、物語全体としてはアクティブな冒険の中にいるような感じで、ぐいぐい読めます。万人にオススメという訳ではないのかもしれないけど、歌野晶午の中ではブラック要素少ないし、ぜひ読んでほしい一冊です。

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2015年06月26日

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冒頭から、巧みなミスリードによる
「え、そう来たか」的どんでん返し満載(^ ^
話がどんどん思わぬ方向に流れていき、
読む手を止められないとはこのこと(^ ^;

情けない主人公が逞しく成長して、
探偵役を務める話...かと思って読んでると、
かなり「禁じ手」のどんでん返しで
足下をすくわれるのは、正に歌野節全開(^ ^;

内容的に、もしかしたら賛否が分かれるか?
特に結末は何とも言えないペーソスが漂いつつ、
実はお話としてはかなり悲惨なような...(^ ^;

秋の夜長に、寝不足必至の一冊です(^ ^

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2012年10月15日

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ネタバレ

様々なトリックを畳み掛ける演出はさすが。中盤ちょっと中だるみはあったけど、最後のオチもキレイに決まっていて満足。

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2011年10月14日

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ネタバレ

2009/9/26 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2018/2/4〜2/7

3年ぶりの歌野作品。いやいや、またまたやられました、歌野流の大仕掛に。この作品はどういう仕掛けかと探りながら読み進めるも、解説で杉江松恋さんも書いているように、目前の展開が気になってどんどん読み進めてしまった。うまい!

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2018年02月07日

Posted by ブクログ

引きこもりのオタクと小学生の女の子のお話
本編のほとんどの妄想編でそんなのありなの?
いいのそれで?なんていうことがいろいろありましたが
あ、妄想だからいいのかなと
最初と最後にちょっとだけ現実編がありますが
まぁ妄想で楽しませてもらいました

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2020年11月04日

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最初、キモオタの日常を描いただけの物語かと思ったら、やっぱり殺人事件が起こって、ミステリ的展開に突入していく。そこからは、反則スレスレっていうか、もうこれ、アウトじゃない!?みたいな展開が連発して、何回も唖然とさせられながら、力技でエンディングを迎える。もうこれは、こういうもんだとして楽しんだ方が良いんですね、きっと。ミステリとしての結構云々にとやかく言っても仕方ない。そういう意味では良くできたエンタメ作品だと思うし、”向日葵の~”のときに覚えた反発心を、今回はあまり自覚しなかったのです。読み手としての心持の違いかな。自分の読解力の成長と思いたい。

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2018年04月11日

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ネタバレ

後味がとてもわるいけれど、嫌いじゃない。読み終わってはじめて表紙裏?の絵夢と数馬の会話の意味がわかった。

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2015年10月01日

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ネタバレ

発想が面白いですよね。悲哀と狂気を含んでいるのに、どこかコミカルと言うか重苦しさを上手く躱していると言うか。
キャラがとんでもなくステレオタイプなのもまた、この作品においては説得力を増すいい材料になっていたかと思います。
最初は口調なんかがいちいち気になっていたんですけど、徐々に「これはこれで正解だな」って感じられるようになりました。

 ただ序盤で妄想であると記述してはいるものの、中盤で完全なネタバレをしてしまうのはちょっと早かったかな?
小学生なのに整形も殺しも平気で行う加藤月もぶっ飛んだ母親の知佳も妄想内って事を明かしておかないとさすがに
違和感が出てきてしまうのはその通りですし設定を明かしてからもこれといった破綻は見えませんでしたけど、
やっぱりそれでも「結局何でもアリ」というのが前提になってしまうと、読む側として緊張感を持てなくなってしまうと思うんです。
いくら願い事には回数制限があると言っても、いざとなりゃ妄想をやめればいいだけって話になってしまいますからね。
実際本編では数馬もそうしましたし。
まぁその原因となった「既に三笠大雅を殺す願望をしていた」ってのは素直に上手いなって思いましたけどね。

 妄想妹の絵夢の人物像、個人的にクスリと笑えました。なんと言うか、男の幼稚な願望がモロに出てる感じがして。
盲目的に慕ってくれて無邪気で幼い妹的な部分と自分を引っ張って鼓舞してくれる姉的な部分両方を兼ね揃えている・・・
作者さん、正直だなぁと(笑)

数馬はこんだけトリックやら何やら考える能力があるなら、それをもっと活かせば良かったのに。勿体ない。羨ましい。

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2013年06月24日

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色々とやらかしてくれる歌野さんの本で、有面なのを選んでみました。

ロリ・オタ・プーの青年が主人公。
人形を妹だと思い込んで、街中でも平気で話しかけたりする、アレな人。
そんな彼が一人の女王様的な少女と出会います。
彼女に振り回されることで、彼は少しづつ変わっていくんですが、途中で事件が発生し……という内容。

導入の粗筋を書いてみたんですが、ネタばれになりそうなので、もうこれ以上は何にも書けません。
ただ、「この後どうなるんだろう?」と夢中になって読んだとだけ書いておきます。
あと巻末の解説で「人間に対する尊厳を踏みにじっている」とあるんですが、確かにそうだなぁと思います。
インモラルな本なので、単純にお勧めは出来ないかなぁと。

あと、この本の表紙なんですが、な~んかエロスを感じます。
文庫カバーを忘れて、むき出しで電車で読んだんですが、恥ずかしかったです……

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2012年03月25日

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引きこもりデブキモニートオタクの描写がうまかった気がする。
オチもなかなか。
だった気がするんだがハッキリと覚えてない。

「密室殺人ゲーム」もそうだが、
ネットとか今回のオタク系な題材をうまいこと描写していてリアリティがある。

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2012年03月10日

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ギャル語ゎょみづらぃ…読みづらさを再現しようとしたけど無理(笑)
二重三重に用意されたサプライズには流石だと思いました。

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2012年01月28日

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まただまされたー。でもそれが良い。結末はちょっと悲しくなったけど。登場人物に対する感情じゃなくて、登場人物を取り巻く現実の現状というか。でも腑に落ちたし良かった。また違う作品を読みたくなった。

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2011年11月30日

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表紙かわいい。こういうタイトルの映画ありましたね。内容は違うけれど。それはともかく、いつの間にこんなものを書くようになったのだろうというのが、いちばんの驚き。白い家とか長い家の名残はほとんどありませんね。いちばん問題になるのは、オチだと思うけれど、私はそれもありかなと思います。だって、途中で明らかに変だもの。4回だけお願いかなえてくれる券。みたいなのが登場した時点で、すわ、まったく新しい実験ミステリなのか?とおもいきやオチではそうではないことが判明するという。で、これまで付き合って読んできたのになによー。という気にもなるのですが、まあ、そりゃそうだわなという気にもなる。だって、作品に出てくる女の子があげるお洋服のブランド名が変だもん。ギャル系とそうじゃないものが一人の女の子の趣向の中に混じっていて。。ま、それは、作者の調査不足、あるいは「お兄ちゃん」の妄想だからとかかもしれませんが。しかし、ギャルしゃべりには圧倒されました。拗音使いまくりデソ。だったら、メールもギャル文字・デコメになりそなもんだけど、縦書きではやはりそこはむりなのかしら。しかし、こんな頭のおかしくなりそうな文体を駆使しているのと、44歳ニートの異常なこだわりの描写には大いに感心。なので、星よっつだョ。

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2011年09月03日

Posted by ブクログ

オタクとそのオタクをけなしてけなしまくる女王様のお話。そして相当な分厚さの小説を頑張って読んだ結果、何が残ったんだろう。。。と自分を反省してしまう小説である。
ハマる人にはハマるとは思うし、ここまで読ませる作者の力量も認めざる得ない。なかなか類をみないとも言える。そういう意味では一読の価値はある。
序盤は叙述トリックが怒涛の勢いで押し寄せるのも他にはないかな。
ただし人に堂々と勧めることはしないと思う、人を選ぶ小説である。

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2025年11月26日

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お前はディスコかー!!(ディスコ探偵水曜日)
と突っ込みたくなるようなイライラ感。男のロマン?なのか?
変態が変体するかと思いきや、やっぱり変態だった話。読めばなれるが、ギャル文字にイライラ加速する。

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2020年03月14日

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後味のいい小説ではないことは確か。この設定には賛否両論だろう。
ただ、言えるのは、この小説も再読はないだろうという事。

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2019年07月10日

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ネタバレ

引きこもりの40過ぎのオタクが殺人事件に巻き込まれて…。さすがに歌野晶午氏の作品だけあって、一筋縄ではいかない。

オタクが女王様?にイジられる冒頭から、事件に巻き込まれ、さらにはオタクの恋愛?再生?色々な要素を含ませながら常に意表を突く展開が畳みかけられる。
最後の最後まで予断を許さない展開で一気に読める。

でも、しかし…、いかんせん話が長いしあまりにも荒唐無稽すぎて説得力はゼロ。映画ではこういうネタがあったが。

そして、この展開だから当然カタルシスはゼロ。
歌野氏の作品の場合、モラルや現実的な設定は軽く超越するのでそこはいいとしても、無駄な描写や会話エピソードが鼻につく。
もう少しスッキリした方が、面白かったような気がする。

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2018年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

評価
 サプライズ ★★★☆☆
 熱中度   ★★★☆☆
 インパクト ★★★★☆
 キャラクター★★★★☆
 読後感   ★★☆☆☆
 希少価値  ★☆☆☆☆
 総合評価  ★★★☆☆

〇 サプライズ ★★★☆☆
 河合来未の正体が加藤月だったというオチがサプライズ。真藤数馬の妄想の世界という設定のため,SF的な要素もある。歌野晶午の描く河合来未=加藤月や真藤数馬の内面的な描写が結構しっかりしているので,加藤月が真藤数馬をはめようとしていたというところで驚くことができる。とはいえ,そこまで大きなサプライズがある作品ではない。
〇 熱中度   ★★★★☆
 真藤数馬の妄想の世界は,妄想の世界だけあって何でもアリ。どう進むのか興味を持って読むことができる。このあたりは,アニメやライトノベルの世界に近いのかもしれない。殺人が立て続けに起きるし,真藤数馬が逮捕され取調べを受けるところなど,どうなるのか予測できない。しかし,妄想の世界ということであっさり脱出。そこから捜査になる。三笠大雅の存在の軽さも含め,後半~終盤はかなり駆け足。このあたりを作りこめば傑作になったかも。それでもリーダビリティは高い。
〇 インパクト ★★★★☆
 真藤数馬のオタクキャラのインパクトがある。また,河合来未=加藤月もインパクト抜群。そもそも大部分が真藤数馬の妄想という構成,そして父と母を殺害していたという救いのない現実。サプライズはそれほどでもないがインパクトはかなり高い。
〇  キャラクター★★★★☆
 河合来未=加藤月もキャラクター抜群。主要な登場人物はこの二人くらい。あとは人形の絵夢。しかし,キャラクターは立っている。真藤数馬は正真正銘にむかつくキャラとして描かれている。しかし,ちょっと間違えば自分もこうなっていたかもしれないというリアリティがある。歌野晶午の世界に出てくるオタクはリアル過ぎてちょっと怖い。
〇 読後感   ★★☆☆☆
 ひどい妄想の先にある悲惨な現実。そもそも44歳ニートの引きこもりのキモオタという主人公。読後感は結構きついものがある。
〇 希少価値  ★☆☆☆☆
 歌野晶午は人気作家。希少価値はあまりない。
〇 総合評価  ★★★☆☆
 歌野晶午が描くオタクは,ちょうど,自分と世代が近いこともあってかなりリアル。今の人生からちょっと間違っていたら,こういう生活をしていた可能性もあるというリアルな恐怖がある。そして,描かれている悲惨な現実。真藤数馬のキャラクターはかなりキツイが共感してしまう部分があるのも悲しい。
 妄想部分がそれなりにミステリとして面白い。そして,妄想世界なだけあって何でもアリ。どう話が進むか分からない興味から熱中度は高い。オチは夢オチともとれるオチで,途中のリーダビリティの高さに比べるとイマイチ。河合来未=加藤月だったというオチは読めてしまう。総合的に見ると,傑作になり損ねた作品というイメージ。歌野晶午にはこういう作品が多そう。テイストとしては折原一に近い。ある種の人間にしか感じられない奇妙なリアリティと高いリーダビリティ。オチとサプライズがもう少しあれば…。★3で。
〇 メモ
 真藤数馬は44歳の引きこもり。プロローグは現実。進藤数馬の誕生日のシーン。続いて進藤数馬の妄想。妹扱いしているフィギュアの絵夢と日暮里の繊維街に向かう。そして日暮里で口の悪い小学生の少女に絡まられる。翌日の日曜日,渋谷に呼び出され,フランス料理をたかられる。続いて木曜日,銀座で寿司をたかられ,映画を見る。少女は来未(くるみ)と名乗り,「☆★☆★☆」のライブのチケットを公衆電話から買うように言う。
 来未からの連絡は3週間後。杠詩音という友人が殺害されたことにショックを受けていた。数馬は来未からメールアドレスを聞き,詩音についての情報を聞く。その後,小籠包の店で詩音についての話を聞く。続いて楢葉凜々香の殺人事件が起こる。凜々香も,来未と同じクラスだった。詩音はウリをしていた。凜々香は,虐待を受けている父に会いに東京に来ていた。進藤数馬は,来未のために連続殺人事件を捜査しようと考える。そして,警察官に見せる偽装をして,来未達の担任だった増田輝明の家に行く。
 増田の家に行くと増田は死んでいた。その後警察に緊急逮捕される。その後厳しい取調べを受ける。来未の同級生だった佐島香菜莉が殺害され,その凶器として真藤数馬のナイフが使われる。
 詩音,凜々香及び香菜莉の三人の殺害において,真藤を犯人とする証拠が次々と見つかる。真藤は来未来にはめられたのか。真藤は雑居棒でホモの17番という囚人に襲われ,外に出た時に連絡するように言われ,連絡先を聞く。
 真藤の前に絵夢が現れる。絵夢はこの世界は真藤の空想の世界だと告げる。絵夢は4つの願いをかなえることができるというルールを告げる。そのうちの1つの願いとして,真藤は留置所を出る。
 真藤は河合来未のモデルの撮影会の会場に行き,来未に会う。来未に真藤のことを知らない人だと言われ,真藤は来未を殺害しようとする。しかし未遂で終わり,願いを使って脱出する。次の願いで絵夢を16歳の生身の人間にして,ホテルに泊まる。
 続いて来未が殺害される。ここで,真藤は雑居棒であった16番の男に連絡する。16番の男は三笠大雅という便利屋。三笠は捜査の上,加藤月という少女が,来未達のグループにいたと告げる。その後,三笠はなぜか死ぬ。そして,真藤は三笠に紹介された整形外科医のところに行く途中で,「河合来未」を見付ける。
 真相。真藤数馬が「河合来未」として会っていたのは加藤月だった。月は整形で河合来未そっくりな顔になっていた。詩音がウリをしていたのは本当。月は詩音を殺害し,隠し持っていた携帯を奪った。そして,銀座で真藤と会っていた日に凜々香を殺害。その後,増田を殺害し、真藤に罪を負わせようとする。その日に真藤のナイフ見つかったので香菜莉を殺害。最後に来未を殺害した。加藤月が死体のそばにスイレンを置いたのは,再生を願ってのこと。真藤は4つ目の願いで来未が捕まるように祈るがかなわない。そこで,空想を終わらせる。実は,4つ目の願いは,真藤が真犯人である谷口真夏の捜査をしていた三笠を殺害するために使っていた。
 現実。現実で真藤は父と母を殺害していた。その事実から逃れるために空想をしていたのだ。

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2018年04月30日

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定年で教壇を降り嘱託で学校史編纂の仕事を続けている70の老人に寄生している44歳の息子。少女の人形を連れまわし一人二役で無聊を慰める。学校にも仕事にも行けないひきこもり状態を情けなくも思うも、さりとて何をすればいいのかも分からない。自分の適性を見出すことができず結局ずるずる家にひきこもる。分かっているのは集団が苦手で勤めには向いていないこと。世の多くの人は、給料がいいとか休暇が多いとか親方日の丸だとか、志とはほど遠い理由から職に就き心を空っぽにして定年まで黙々と働く。自分に何ができるのだろうかと悩み続けるひきこもりは、ある意味よっぽど人間らしいとも思う。ひきこもり状態から何かを契機にめまぐるしい豹変を遂げる事例は枚挙にいとまなくある。
不思議な女の子に無理やり引っ張り出され外へと一歩踏み出す。途中からは自らの意思で積極的に社会と接するようにまでなる。ひきこもりから見事に卒業するまでのサクセスストーリーを描くといいたいところだが、現実は、そうそう甘くない。長期化・高齢化しているひきこもり問題の難しさを思い知らされる。切ない胡蝶の夢が痛々しい。

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2018年01月13日

Posted by ブクログ

真藤数馬(オタク)、妹?、河合来未(小学6年生)の3人を中心に話が進む
来未の同級生2人が殺され次は自分じゃないかと不安な気持ちを数馬に相談する。
しかし、思っていた事とは違う方向へ進んでいく。

数馬、オタク度全開です。
そのオタク(ほぼニート)が殺人事件をきっかけに社会復帰出来るんじゃないかと思い始めるも最後は歌野さん得意のどんでん返しが待っています。

うーん・・・オタクさんって・・・

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2017年12月16日

Posted by ブクログ

準ひきこもりの真藤数馬。彼は妹の絵夢の服を探しに日暮里を訪れ、そこで女王様と出会う。高い食事をおごらされ、貢がされる日々に快感を覚え始めた頃、競争率が高いアイドルのコンサートのチケットを取るように命令される。何とかネットオークションで獲得したものの、女王様はなぜか気落ちした様子でもういらないと言う。理由は、一緒に行くはずだった友達が殺されたからー。

とにかくギャル文字?が読みにくい…。絵夢のしゃべり口調はふつうにして欲しかった。演出だったのかもしれないけど。内容はとにかく先が見えずどうなるのか分からなかったけど、ラストは何となく予想できた。

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2017年11月30日

Posted by ブクログ

主人公気持ち悪すぎだし、「女王様」の言動もやだ〜。
不快で読むのやめよっかなーって思ったけど、なんか読んでしまった笑
それに、結構衝撃的だったから星3つ

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2017年08月06日

Posted by ブクログ

現実社会と仮想社会。
リアルな自分とインターネットなどを含む媒体の中で生きている自分。
どんどんその境目があやふやになっていき、本当の自分を見失っていく・・・。
妄想の果てに待っている世界は、たぶん自分が一番楽で生きやすい世界なのだろう。
有り得ない世界への境界線を越えてしまったとき、人は壊れていく一歩を踏み出しているのかもしれない。
結末は中盤でおおよそわかってしまうけれど、最後まで飽きずに読ませる力量はさすが。
とくに12歳の来未のキャラクターが見事すぎて圧倒された。
読者の錯覚を利用し、考え抜かれた構成によって不思議な世界に引きずり込み、そして最後には「またやられた!」が待ち受けている。
サスペンスに分類されているようだが、どちらかというとミステリー色のほうが強い物語のようにも感じた。
歌野さんらしい、驚かせてくれる物語だった。

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2017年04月12日

Posted by ブクログ

40代ヒキオタニートが主人公と言う、なかなかハードルが高い話。
序盤気持ち悪いなーと思いながら読み、途中なかなか面白くなってきたなと思い、終わりはやっぱりキモイと思った。

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2016年02月13日

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妄想、妄想、また妄想。同著者の「世界の終りまたははじまり」よりもさらに妄想っぷりが進化している。たまには歌野晶午のハッピーエンド物が読んでみたい・・・。

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2015年02月14日

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本来文章というのは不完全な情報だ。
全てを文章で説明すると冗長だし、読みづらい。
だから世の中の文章は、一定のコンセンサスを前提として成立している。

人の脳は文章を読みながら頭の中でイメージを想起するが、イメージ化するにあたって与えられていない情報については経験上最もありそうな情報を補完する。

読み進めるうちに新しい情報が与えられると、仮置きしていた情報が書き換えられていくので、新しい情報が意外な内容だと驚く。

本書にはこうした細かい叙述トリックと大枠の叙述トリックが同在していて、主人公の姿、ヒロインの姿、妹の姿、物語の前提条件すらもコロコロ変わるのが面白い。

中盤以降のなんでもアリの展開には食傷したけど、主人公の幼さ、醜さ、哀れさ、欲望、混迷がよく表れてると思う。

読んでる間は楽しかったけど、頭がスッキリはしないので★×3

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2014年06月14日

Posted by ブクログ

まあまあ。
歌野さんの得意のやつ。
ミステリとしては特筆すべきものはないんですが、設定が相変わらずぶっ飛んでいていい。
しかしこの作者を読み込んでいれば特に感動もない。
自らハードルを上げてしまった作者の悲しさか。
歌野晶午はこんなもんではない。

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2014年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ガキうざいの一言に尽きる。
しかも、またしてもあのオチ(途中だからオチじゃない?)かよって感じ。
歌野 晶午はしばらくいいかなと思った。
(と言いつつ、密室殺人ゲームシリーズを読みたいに入れてますが)

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2014年03月15日

Posted by ブクログ

だいぶ昔に読んだ一冊。歌野晶午先生の作品の中で読んだ二冊目だけどあまりに後味が悪いのを読んでしまった感じ、おかげでしばらく歌野晶午先生の作品から離れてしまってます。

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2014年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぶっちゃけ、だから何。と言いたくなるような。
汚らしいものが汚らしく描かれたものをどうして楽しく読むことができるのだろうか。葉桜でもあったが、あれの原型的な叙述トリック――つーか、xxオチ。
ありえんだろ。って言いたくなる全体的な構成。

新しい様式に挑戦しているとか、ネットを取り入れた前衛的な作風は感心するが、今となっては古びている問題もある。
十年前に読んでいれば評価は違うのかもしれないが、ギャル語的なものを今更読んでみても、という気しかしない。

ただ、歌野らしい文章の上手さとか美味さはあるし、女王様の正体はそうくるか。と驚きはあるけれど、やっぱり、「アレ」は微妙だよな。としか言いようがない。

つまり、全ては「アレ」で終わってしまった。そんな感じの作品である。

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2013年06月30日

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