歌野晶午のレビュー一覧

  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    キャラクターに個性があり葛藤がありドラマとしての部分が面白く読み応えがある。殺人事件の部分はオマケのようなモノ。

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    2016年02月11日
  • さらわれたい女

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    なんとなく予想ついてしまったと言うか、他に疑わしい人がいなかったと言うか、誘拐してください、だなんて、そうそう頼んでくる人なんていないわな。

    探偵さんが、どうなるかハラハラした。

    二転三転は確かにしたけど、少し物足りなかったような気がしてしまったのは、きっと日頃からミステリーばかり読んでいるせいで深読みしすぎてしまうからですね。

    先入観なく読み進めたかった一作。

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    2016年01月18日
  • 死体を買う男

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    ネタバレ

     西崎和哉という無名の作家が「白骨鬼」という江戸川乱歩が主人公の小説を,作者が分からない小説として発表する。細身辰時というミステリ作家は,西崎に対し,「白骨鬼」を自分の名前で発表したいと告げる。西崎が首肯しないと,裏から手を回し,最終回に当たる第三回を雑誌に掲載させないという手段を取り,自分の名前で発表するように,西崎に迫るというストーリーの話。
     作中作の「白骨鬼」は,江戸川乱歩がワトソン役で,萩原朔太郎が探偵役になっている。この作品は,江戸川乱歩好きなら楽しめるのかもしれないが,そういった加点要素がないと,全く楽しめないというレベルではないが,及第点以下の作品でしかない。
     真相は,「白骨

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    2022年11月12日
  • さらわれたい女

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    ネタバレ

     誘拐モノ。便利屋のもとに,「夫の愛を確かめるために,私を誘拐してください」という依頼がされる。物語の前半は,便利屋による誘拐。1991年当時の最新の通信技術を使った誘拐が展開される。伝言ダイヤルやダイヤルQ2を使ったトリックであり,今となっては,「これって何?」と感じてしまう。最新の技術を使ったミステリは,すぐに古臭くなってしまう…どころかわけがわからない作品になってしまう。
     短編ミステリだったら,単なる誘拐モノになるのだろうが,この作品には続きがある。むしろこちらがメイントリック。便利屋に誘拐を依頼した「小宮山佐緒理」は,「津島さと子」であり,狂言誘拐ではなく,死体遺棄をさせるために,狂

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    2016年01月04日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    ネタバレ

    意外性    ★★★★☆   
    熱中度    ★★☆☆☆
    読後感    ★★☆☆☆
    印象深さ   ★★★☆☆ 
    キャラクター ★★★★☆
    入手困難   ★☆☆☆☆
    トータル   ★★★☆☆

    ネット上で知り合った5人が殺人ゲームを行う。それぞれの殺人者が,実際に殺人を行い,殺人方法やミッシングリングの謎などを出題する。
    出題される問題は,ややバカミスっぽいトリックぞろい。しかし,頭狂人と伴道全教授が女性だったり,頭狂人が044APDの妹であるという叙述トリックが効果的に使われている。
    ゲーム的な小説として読めばそこそこ楽しめる作品。

    ○ 登場人物
    頭狂人
     ダース・ベイダーのお面を被っている

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    2025年01月03日
  • そして名探偵は生まれた

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    ネタバレ

     雪の山荘,孤島などの密室小説を集めた短編集。歌野晶午の作品は,本格ミステリらしい本格ミステリが多く,好きな作家の一人である。
     「そして名探偵は生まれた」では,関わった事件について書いた小説によって損害賠償を請求されたことがあり,関わった事件について語ることすらしなくなった卑屈な探偵役が登場する。なんともひねくれた作品。真相を解明するのではなく,犯人をゆすろうとし,ワトソン役に殺されるという真相。ワトソン役が,名探偵になろうと誓うラストシーンが「そして名探偵は生まれた」というタイトルと相まって印象に残る。
     「生存者,一名」は爆発テロを行った新興宗教団体のメンバーが無人島で希少な食料をめぐっ

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    2022年08月21日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    一つ一つの短編は、昭和の香りがして、また展開も面白く楽しめた。
    ただ、少々強引なオチも。
    しかし、全て読み終わった後に、全話を繋ぐ何かがあるかと勝手に期待したが、無かった。

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    2015年09月26日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    歌野晶午の初期短編集という事で、これまで読んできた後発の作品のアイディアに繋がるようなネタが散見された、特にプラットホームのカオス。これと表題作の読んでる最中の嫌な気分と後味の悪さはやっぱり歌野晶午だなぁと思う。

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    2015年09月14日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    絵本風の物語、アメリカで起きた猟奇事件、終戦直前に起きた日本での怪事件の3つが最終的にある共通点で結ばれる点や個々の事件、特に鬼屋敷で経ち続けに起きる怪事件の見せ方は巧い。しかし表題作の鬼屋敷の構造がトリックを露呈しやすくしているのが難か。

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    2015年09月13日
  • そして名探偵は生まれた

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    いわゆる本格もどきの作品を集めた中編集。
    なかでも表題作は、名探偵ってどうやって食ってるんだろう?という子供の頃に感じた疑問に対する答えを盛り込んだ遊び心ある作品でした。
    その他も歌野氏らしいなぁという印象の作品ばかりだと思います。

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    2015年09月10日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    短編集。読み進めるごとに話が重苦しくなる。それぞれ最後にはまさかの結末、やっぱり驚かされる。
    流石歌野晶午‼

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    2015年09月04日
  • そして名探偵は生まれた

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    そして名探偵は生まれた
    生存者、一名
    館という名の楽園で
    夏の雪、冬のサンバ
    中編3つ、短編1つ。
    ①は愚痴の多い名探偵が事件解決のお礼に招かれた山荘でオーナー兼社長が殺された。山荘内、密室。もちろんそれだけではない。
    ②は宗教教団によるテロを起こした犯人達が海外逃亡準備が整うまで孤島に隠れることになったが…。教団に裏切られた犯人達の心情、そして一人一人と人数が減っていく。犯人というより生き残るのは誰だ!
    もちろんそれだけではない。
    ③推理小説好きが頑張って、夢である館を建てた。大学時代の仲間を集めて推理ごっこをすることになったが…。館にまつわる甲冑の話がトリックに絡んで来るため、これを解かな

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    2015年08月16日
  • 新装版 白い家の殺人

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    本格ミステリーと言っていいはず。
    わりと無難な作品、という印象。
    "白い家"は関係薄い。
    『動く家の殺人』より先に読むべきだったか。

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    2015年08月03日
  • 新装版 動く家の殺人

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    信濃譲二シリーズ3作目。
    深水黎一郎『トスカの接吻』や森博嗣『笑わない数学者』を思い出す。が、途中から全然別の方向に。
    これはユーモアミステリー!

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    2015年07月01日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    さすが新本格ミステリーの旗手のひとり、「真っ当」とされるストーリーテリングにトリックにで、シンプルに楽しむことができるそんな中でも、それは本当に情報が足りているか、など思わないでもない作品もあるが、素直に楽しむこともできる。

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    2015年06月01日
  • ジェシカが駆け抜けた七年間について

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    歌野さんらしい、読み応えのある作品でした。
    クライマックスに向かうにつれて、本当にわくわくする。

    蓋を開けてみれば何も謎はない、素直な事件なわけですが、またもや綺麗に騙されました。
    この見事さが本当にはまります。

    ただ、エピローグ(?)部分はちょっと説明が冗長に感じられてしまいました。
    グランドキャニオンのくだりもそうですが、必ずしも一から十まで登場人物の口から語らせなくても良かったのでは?という気もします。

    グランドキャニオンの別れ際の謎くらいは、調べればわかることですし、そのままにしておいても、作品に余韻も出るし、ある日突然気づいてにやり、なんてこともありそうで私好みかな…なんて。

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    2015年04月22日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    ある屋敷で戦時中に起きた「黒塚7人殺し」の真相とは…
    本編前の2つの話はヒントなのだろうと思いながら読んだものの、全然見当のまま読んでいたのでビックリした。最後まで読めば、伏線やヒントも見えるし、絶対分からないということもなさそうに思うが、なんにしてもとんでもトリックなので、やっぱり難しいか。
    八神探偵ってシリーズものなのかな?

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    2015年04月04日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    ジョージの短編集。
    有罪の不在がちょっと理屈っぽかったケド面白かった。ジョージの偉そうなキャラが好き。

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    2015年04月03日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    he had slump. he couldn't wright long stories. 'cos he wrote short stories. he know, they had any weak points.

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    2015年03月16日
  • 女王様と私

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    妄想、妄想、また妄想。同著者の「世界の終りまたははじまり」よりもさらに妄想っぷりが進化している。たまには歌野晶午のハッピーエンド物が読んでみたい・・・。

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    2015年02月14日