【感想・ネタバレ】7人の名探偵のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年11月03日

ミステリーアンソロジー7作品短編集。あとがき解説無。
新本格30周年記念に寄せて7人の名探偵を一気に味わえる心にくい演出です。
順に読み進め7作目の『仮題・ぬえの密室』に全てが集約され、ずっしりとした本格の歴史を感じました。これから読まれる方にも入りやすい作品を探すのにお勧めです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月07日

新本格30周年の記念アンソロジー。
新本格に夢中になってたのが20年前くらいなので、思えば自分も年をとったものだなあと。あと、出産~育児で読書から離れていたのもあり、これで久しぶりに読んだ作者も結構いたりして懐かしくなった。
全体を通して、ストレートな本格の割合が低くて、結構意外だった。全員の個性が...続きを読む良く出ているというか。意外とみんなゴリゴリの本格というわけではないんだねえ、なんて思った。でもそれがつまらないわけでは無くて、それもとても楽しめた!!

○「水曜日と金曜日が嫌いー大鏡家殺人事件―」
麻耶雄嵩らしい。「7人の名探偵」と言われてメルカトル出してくるのがすごいと思ってしまった。でもやっぱりデビュー作の探偵だものね。個性がすごい。
day to dayの企画の作品で、「諸事情で家を焼け出され」みたいな記述があり、何かしらの事件に巻き込まれたりしたのかな、不運っぽいしな、と思っていたら、この、最後にとってつけたような一文で大笑いしてしまった。ひどい……。

○「独饅頭怖い 推理の一問題」
山口雅也ものすごく久しぶりに読んだ。面白かったけど、うーん。なんとなく「7人の名探偵」に私が求める物とは違うというか。

○プロジェクト:シャーロック
我孫子武丸も久しぶり。これ面白かった。我孫子武丸らしい、という感じがするけど、久しぶりに読んだので、そこらへんは最近はどうなのかな。違うのかも。私が読んでいた頃の我孫子武丸っぽさ。こういうガジェット的な物を取り込んでいくのがやっぱりうまいんだと思う。
短くスッキリまとまってて、新本格30周年の探偵の世界とは?って思ったりした。

○船長が死んだ夜
ストレートな本格。「カナダ金貨」で先に読んでいたけど、読み返してもやっぱり端正な文章で好きだなあと思う。

○あべこべの遺書
こちらもストレートなミステリ。法月綸太郎も久しぶり……。分かりやすい文章で好きだな。
法月綸太郎はやっぱり短篇が好き~。
完全に最後まで事件を見届けられないところが法月綸太郎のキャラクターとしての限度なのかな。警視とその一般人の息子というコンビだと……。

○天才少年の見た夢は
面白かったけど、ネタかぶりが……。読んでるうちに、「あ、これは……」ってわかってしまうものね。でもすごく面白かった。全く別の短編集とかだったらすごくよかったのに……。
実は歌野晶午は初めてだったので、このあといくつか読んでみたいなって思った。読もう!

○仮題・ぬえの密室
これはミステリ……なのか?笑
ちょうどウロボロスシリーズ、しかも基礎論を読んだばかりなのもあり、またしても実名小説!みたいな気持ちになりながら楽しめた。しかも、ウロボロスだとかなりメイン人物扱いの綾辻先生視点の……。ってまた現実と小説がごっちゃになってしまう。
有栖川ファンはドキドキしちゃったねえ……。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月11日

新本格ミステリの作家さん7人による「名探偵」がテーマのアンソロジー。面白かったです。
メルカトル鮎(シリーズ未読でした)、火村英生、法月綸太郎と名探偵シリーズもあれば、綾辻さんは深泥丘なんだ…という楽しみもありました。探偵AIは2作品。
「プロジェクト・シャーロック」のみ既読でした。シャーロック・ホ...続きを読むームズのAIがあるなら教授もね…という。マイアミの鑑識課員やラスベガスの科学捜査研究所もプロジェクトに参加してくるのも面白かった…以前、募金の名義に名探偵ものの作品の登場人物名を使ってたリストを目にしたことがあって錚々たるメンバーだったのを思い出したりしました。
「天才少年の見た夢は」の戦中シェルター密室殺人も大変なことでした。究極の安楽椅子探偵ってそういうことか…(気付きませんでした)。
綾辻さんのお話の、作家さん大集合はこのアンソロジーの締めくくりとして良かったです。小野不由美さんまで。麻耶雄嵩さん……。
新本格、好きなジャンルだなぁと改めて思いました。これからも読みます。

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Posted by ブクログ 2023年05月25日

日本を代表するミステリ作家による豪華なアンソロジー。
本格ミステリ界を牽引する方々だけあってクオリティは折り紙つきです。
ラストを締める綾辻さんの「仮題・ぬえの密室」が本格ミステリの歴史を感じさせて感慨深い気持ちになりました。(あと麻耶雄嵩の扱いで笑いました)

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Posted by ブクログ 2023年03月07日

新本格ミステリのレジェンド作家による短編集、ではあるけれど、単なるミステリ短編集では済まないのが予想外で面白かった。テーマが『名探偵』であるせいか、『もし名探偵がAIだったら?』という被りもあったけれど、当然物語の展開はまったく違うから、その差異も含めてとても楽しかった。ラストを飾る綾辻行人は、自伝...続きを読むかエッセイのようでもあったけれど、しみじみとした昔語りにレジェンドたちの歴史の重みを感じることが出来、良い余韻の残る締めだったと思う。

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Posted by ブクログ 2021年02月28日

どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進...続きを読むめることができる。

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。


「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフ...続きを読むィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。

個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっとしたIf世界の話なのですが、同じ世界観の話をぜひ読んでみたいです。
また、『天才少年の見た夢は』は、どこか某推理アクションゲームを彷彿させる設定で、それも面白かったですね。

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Posted by ブクログ 2021年05月08日

全編書き下ろしアンソロジー作品で、それぞれの作品に名探偵が登場します。

中には、シリーズ物の人物が出てくる作品もあって、キャラや世界観が分かりづらい話も少し…

30周年記念作品と言う事で、豪華な顔ぶれが揃っているので、ミステリー好きの人には嬉しい作品です。

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Posted by ブクログ 2021年03月11日

新本格ミステリ30周年記念のアンソロジー

それぞれのシリーズを知らない読者にとっては、背景が判らない名探偵の出現は唐突だろうが、
アンソロジーのための書下ろし故か、多分、
甘めになっている感じがしたので、読み易かった。

ラストを締めくくる綾辻氏の作品は名探偵モノといっていいか判別し難いが、
実名...続きを読むの作家たちが登場する 新本格を愛する読者にとっては嬉しい一作だと思う。

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Posted by ブクログ 2020年11月30日

97作品目( * ॑꒳ ॑* )♪アンソロジー作品を読むのは、初めてです。読み始めて、(。-_-。)ウーン失敗だったかな…と思ったけど、有栖川有栖さんの船長が死んだ夜を読み始めてから、ページ捲るスピード早くなりました(*´艸`*)ァハ♪この7人の作家さん達で、歌野晶午さんと綾辻行人さんしか読んだこと...続きを読むなかったので、有栖川有栖さんの小説読んでみたいかなぁと思った( * ॑꒳ ॑* )♪特に綾辻行人さんの本格なのか?って思ったりしたが、実体験の事を書かれていたならば、凄い嬉しい(๑´ლ`๑)笑

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Posted by ブクログ 2020年11月07日

綾辻行人/歌野晶午/法月綸太郎/有栖川有栖/我孫子武丸/山口雅也/麻耶雄嵩の7人の新本格ミステリの旗手による、豪華な豪華なミステリ・アンソロジー。
有栖川有栖の火村英生とかも出てきますが・・・名探偵?の定義って、何でしょう?
(んなモンあるのか??)
本格ですが、私的には・・・??? な、感じでした...続きを読む

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Posted by ブクログ 2020年10月24日

千差万別。『船長が死んだ夜』『あべこべの遺書』は従来っぽい。『仮題・ぬえの密室』はミステリと呼べるのかな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月12日

我孫子さんと綾辻さんのが好き。
本格ミステリかと言われると違うかもしれないが
グイグイ読めた。

麻耶さん、気になっていたので
どんな作風か知れて良かった。

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