世界の終わり、あるいは始まり

世界の終わり、あるいは始まり

946円 (税込)

4pt

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。既存のミステリの枠を超越した、崩壊と再生を描く衝撃の問題作。

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世界の終わり、あるいは始まり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    すべて妄想だと、途中でわかったが、最初はこんなに早い段階で終わりに近づき、この先何の物語が書かれるのかと思っていた。
    どの妄想も先が読めず、結局救いようがないが、現実の世界では、どのような最後を迎えるのだろう。と思っていた。
    パンドラの箱を用いて、どのような現実が待っていようと、希

    0
    2022年12月09日

    Posted by ブクログ

    やはりこの作家の作品は展開の仕方が予想つかないのでどれも面白い。
    今回は息子が殺人を犯したのかどうか、証拠はあるが本人には聞けず妄想だけがどんどん膨らんでいく。
    最初ははらはらしていたが、次の展開では妄想だと判断。
    最後は父親がどんな決断をしたのか分からないが最初に殺された近所の子のニュースから妄想

    0
    2021年03月13日

    Posted by ブクログ

    我が息子が犯した事件なのか?否か?父親の苦悩と妄想の繰り返し。
    どこまでが現実の描写かわからなくなるが、手は止まらず読み進めてしまった。
    タイトルに納得!

    0
    2022年04月23日

    Posted by ブクログ

    結末が気になり、あっという間に読み切ってしまった。途中、妄想の描写が多くて、どこまでが現実でどこまでが妄想なのか混乱する箇所があった。父親の気持ちを想像して胸が痛くなったが、自分ならどうする?と考えさせられた。終わり方が少しモヤっとした。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    すごい。読み応えある1冊だった…
    読んでいて 辛くなってくる
    けど
    それ以上に読まされた。
    予想以上の話のながれ
    これは?どっち??ってなる
    そういう意味では とても面白い

    内容は 読みながら思考がぐるぐる。
    被害者側、加害者側の心情
    周りからの目や気持ち、行動
    人を殺す。ということについて
    あぁ

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ

     自分が富樫修の立場だったなら、可愛い我が子が得体の知れないサイコパスだったなら。自らを冷血と自覚する富樫でなくとも、自分の息子が連続児童誘拐殺人事件の犯人かもしれないと思うと現実逃避に走りたくなるだろう。この結末では数々の最悪の想像を経て、遂に真実と向き合う覚悟ができたと信じたい。親としてどう更生

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    今までにないミステリーではあるが、それが良かったと感じるところもあればモヤモヤ感が残って嫌な感じになるところもあってなんとも言えない感じ!

    0
    2023年06月25日

    Posted by ブクログ

    マトリョーシカのような構成。
    一人称だからこそ人間の正直さ、素直さ、冷酷さが際立ち、ひどいと思いながらも自分にも同じ部分を見つけてしまう。
    とはいえ子に対する気持ちのドライさは母親と父親の違いがあるだろうな。

    お父さんの想像の中の息子がリアルな息子よりだいぶ終わってて、たまにリアルな息子が出てくる

    0
    2022年11月03日

    Posted by ブクログ

    いかにも歌野晶午の作品らしく、設定そのものに影響するタイプの小説。
    多少長いな、と思うかもしれない。
    結局未来がどうなるかなんて分からないんだなと思った。

    0
    2021年01月14日

    Posted by ブクログ

    歌野晶午による心理サスペンスの問題作。連続誘拐殺人事件で、主人公の父親が自分の小学6年生の息子を疑い始める設定が秀逸。物語の後半は父親の妄想や想像のシミュレーションが延々と続き、どこまでが現実でどこからが妄想か判然としない独特な構成。
    良い点: 親としての苦悩や葛藤がリアルに描かれ、感情移入しやすい

    0
    2025年10月11日

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