歌野晶午のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ歌野晶午さんだ!と脊髄反射で手にしましたが、これは…なんて言ったらいいんだろ…。
ちょっと不思議な読後感ですが、決してつまらない訳ではないです。だけど、ゴリゴリの謎解きミステリと思って(よーし、謎解いてやるぞ〜!)っていうスタンスで読むと、肩透かしをくらったような気持ちになるとは思います。
・殺人事件とその謎と叙述トリック
・同窓会マジックと各人の過去や思い出と現在
これだけの要素、それぞれをもっと近づけて絡ませる事も当然できたんだろうけど、それはそれでどこかで読んだことあるような作品になってたかもしれないな、と思うので、各章が時々、ほんのわずかずつ絡んでるこの仕あがりが唯一無二で、私は楽し -
Posted by ブクログ
歌野晶午による心理サスペンスの問題作。連続誘拐殺人事件で、主人公の父親が自分の小学6年生の息子を疑い始める設定が秀逸。物語の後半は父親の妄想や想像のシミュレーションが延々と続き、どこまでが現実でどこからが妄想か判然としない独特な構成。
良い点: 親としての苦悩や葛藤がリアルに描かれ、感情移入しやすい。複数の結末を想像させるマルチエンディング的要素で、読者を最後まで引き込む。犯罪加害者家族の心境や社会的制裁についても深く考えさせられる内容。
注意点: 妄想パートが長く、読み進めるのが辛い場面もある。真相が曖昧で、スッキリした解決を求める読者には物足りなさを感じる可能性。
パンドラの箱の希望で締め -
Posted by ブクログ
我孫子武丸さんデビュー35周年記念ということで、殺戮にいたる病からタイトルをとった各作家さんによるオマージュ的オムニバス。
まえがきでご本人が書かれているように、編集者さんのアイデアありきのものなので、作家さんごとにタイトルは共通しているものの、テイストが全く異なり…。
正直、我孫子武丸さんご自身がいちばん力が入っていないような…。
その中でも背筋さんは、モキュメンタリー作家さんと受け取られていますが、普通の物語もうまくまとまっているし、
八樹純さんのは別の著作を読めばしっかりその世界観を楽しめるらしいです。
とはいえ、ラストに行くまでは、淡々と読んでおりましたが、
歌野晶午さんよ。
さ -
Posted by ブクログ
明確なトリックがあって、そのトリックを明かして犯人を明かすっていうオーソドックスな推理小説。私の好きなタイプではなかったけど中々面白かったかな。
どうしてその行動に至ったのか、犯人含む登場人物が何をどう感じてその行動に至ったのか。そういうものにフォーカスしたい私には物足りないけど、それは趣味の問題ですからね。
ちょっと、この人!っていう主人公が分かりづらくてはじめのうちは誰目線で読み進めていけばいいのか分からず混乱したけど、途中から明瞭になって読みやすくなる。かなり後半から出てくる人物にいいとこ全部っていかれるのは私は好きじゃないけど。笑
これぞ王道推理小説といえる数々の伏線散らばめと回 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは歌野式アンチミステリなのかしら?
旅行参加者のエピソードが積み重ねられていくが、それはメインの謎に対して何の伏線でもない
江藤洋基=大島健司という叙述トリックが仕掛けられていてるが、それも事件には何の関係もない
かと思えば、最終章で突然事件の真相が語られメインの謎は解決してしまう
しかもあまりにもあっさりと、あっけなく、味気なく
というかそもそも、久我陽一郎殺しが『メインの謎』という自分の認識自体を見直すべきなのでは?
事件と関係なくても叙述トリックがあればミステリなのか?
そもそもミステリってなんだ?
みたいな考えになってきます
ラスト、鳥飼雄悟=久我陽一郎の不在、という作