歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作があり、今作を読み始め、最初に感じるのは、やはりなぜ彼らがここにいるのかという事。前作のラストは?結末があったはずだが?と疑問を持ちながらも読み進める。
相変わらずの殺人事件と残虐なのに軽い作風は何か機会的だが、所々登場人物達に違和感を感じてしまう。
今作もトリックなどは決して大量生産の為ではなくそれぞれの登場人物が、それぞれで実行した魅力的なものが多い。
結末を持って、まあ、納得かなぁと思える作品だが、何故か物足りない感じもしてしまう。
歌野晶午で最初に手に取ったシリーズがこんなにもイカれているとは(笑)。しかもシリーズ化されており誰よりも筆者に恐怖を覚えた。 -
Posted by ブクログ
新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。
「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。
個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっ -
Posted by ブクログ
おみごとです!
表題でおおかたの想像はつくのですが、その期待を裏切らないアンハッピーエンドの11連発。
あ…と軽いものから、おお!…と周到なものや、嗚呼…とやるせないものまでいろんなイヤミスが盛りだくさん。
短編集なので、通勤通学にいかがでしょう!と言いたいところですが、1日のスタートにこの世界観に浸ればどんよりすること請け合い。
「おはよう!」と声をかけてくれた友人や同僚に引き攣った笑顔を見せることになるやもしれません。
11話もあるのに、読後に各目次を振り返るとどれもストーリーをしっかり思い出せるインパクトある短編集になっていると思います。
個人的には
「サクラチル」
「消された15