歌野晶午のレビュー一覧

  • 家守

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    「家」にまつわる5篇からなる短編集。

    「人形師の家で」
    「家守」
    「埴生の宿」
    「鄙」
    「転居先不明」

    短編ながらもしっかりとしたプロット、大胆なトリックもあったりで、各話ともそれなりに楽しめましたが、「読者の予想を必ず裏切る、衝撃のミステリ!」っていう謳い文句に、期待値が上がり過ぎてしまった感が否めません。

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    2023年04月25日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    ネタバレ

    小学生の息子が連続男児誘拐殺害事件の犯人なのでは?と疑惑を持った主人公。後半のパートはその主人公の妄想?想像?の巻き戻し、巻き戻し、巻き戻しの連続。面白い展開です。
    最後に抱いた希望が「世界の終わり」でなく「世界の始まり」になれば良いな。

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    2023年04月18日
  • 絶望ノート

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    中学生の照音は、いじめっ子を殺して下さいと、神様にお願いする。そうすると、実際にいじめっ子が死亡して…。
    終盤、真相が明かされたときは「そっか、期待しすぎたかな…」と思ったけど…、そこからがすごかった。
    どんでん返しにつぐどんでん返しで、ラスト100頁は、ずっとどんでん返しだった。

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    2023年04月03日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリの端緒を開いた『十角館の殺人』刊行から三十周年を記念したアンソロジー。新本格第一世代のレジェンド作家七名の夢の競演。


    「名探偵」をテーマに書かれたレジェンド作家のアンソロジー。
    「名探偵」をテーマに、とはいえ、実はストレートに探偵ものミステリを書いてる方は少ない印象。ちょっとメタフィクションっぽかったり、今までの新本格の歴史への郷愁を感じさせるものだったり。
    ただ、短篇でも粒ぞろいで、この作家陣の並びだけでも非常に贅沢なものを読んでいる満足感があります。

    個人的には我孫子武丸さん『プロジェクト:シャーロック』と歌野晶午さんの『天才少年の見た夢は』が好きでした。どちらもちょっ

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    2023年03月30日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    久しぶりの著者。

    同じ町で立て続けに起きた事件について
    小学生の姪や兄と会話することで
    真相に気付くストーリー。

    前の事件が次の事件にも少なからず
    影響を与える展開は好きでしたね。

    続きを読まなきゃ。

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    2023年03月24日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    「どんでん返し おすすめ」とかで検索するとヒットする作品で、前から気になっていたので購入。

    「そうきたか!」と唸ってしまうようなどんでん返し、かといえばそうじゃなかった。ラストの数行でこちらの予想をある程度裏切ってくれるのだけど、自分の期待値は越えていなかったかな。

    とはいえ、一定以上のクオリティは間違いなくあると思うので、買って失敗ということにはならないとはず。

    可もなく不可もなくということで☆3つ。

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    2023年03月03日
  • ブードゥー・チャイルド

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    面白かった。出版当時の1998年を知っている人は、チャットでオフ会とか、とりあえずCGIで掲示板とか、懐かしさで二度美味しい感じなのかな。なんというか、ネットで出てくる情報が中途半端だよね。

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    2023年02月17日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    おみごとです!
    表題でおおかたの想像はつくのですが、その期待を裏切らないアンハッピーエンドの11連発。

    あ…と軽いものから、おお!…と周到なものや、嗚呼…とやるせないものまでいろんなイヤミスが盛りだくさん。
    短編集なので、通勤通学にいかがでしょう!と言いたいところですが、1日のスタートにこの世界観に浸ればどんよりすること請け合い。
    「おはよう!」と声をかけてくれた友人や同僚に引き攣った笑顔を見せることになるやもしれません。

    11話もあるのに、読後に各目次を振り返るとどれもストーリーをしっかり思い出せるインパクトある短編集になっていると思います。

    個人的には
    「サクラチル」
    「消された15

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    2023年02月06日
  • ずっとあなたが好きでした

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    正確に書くと星3.4。
    短編集で、どんでん返しとはいかないまでも最後にビックリの仕掛けがあった。
    短編集の内容は恋愛に絡んだものだった。

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    2023年01月27日
  • 新装版 長い家の殺人

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    連続歌野晶午。デビュー作ミステリ、すごいまともで驚いた。バンドを舞台にしてたり、曲の蘊蓄がチラついたり、オチに向かう部分なんかも若さを感じる。作者の解説にもあるように、確かに直したくなるかもな、とも思える。島田荘司のあとがきが面白い。

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    2023年01月15日
  • 新装版 白い家の殺人

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    一応、長い家の殺人からのシリーズらしいけど意識してなかった。主人公扱いの徹は、途中からただの当て馬と化してくのが酷面白い。それ以上に犯人を決め付ける登場人物達にはうんざりするが、動機の手がかりなんてほとんどないから仕方ないし、それを踏まえて終盤に明かしに来る展開が良かった。なかなか他では見ない大ネタバラしには驚き呆然として、何なら笑った。基本的には本格ミステリなんで、今の歌野晶午からはイメージが離れてる。

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    2023年01月15日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    前作を読んでいたなら、序盤から「?」マークが灯るはず。そして、段々、謎は深まってきて、中盤でようやく納得。
    個人的には前作のほうが好みかな。前作のほうが驚きも大きかった。

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    2023年01月04日
  • 明日なき暴走

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    倫理観のないテレビマンの男や人を恫喝し暴力を平気で振るり万引きをなんとも思わない若者達など読んでいて好きになれる登場人物はゼロでした。
    殺人鬼になってしまう美容師の若者も境遇には同情するけど…
    大体の登場人物は報いを受けてる気がするけど現実と同じように平等ではないしモヤッとするところもあり。

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    2023年01月01日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    この作者にしては文章が平易
    時折会話文ばかりになって低年齢を意識してるようにも思える
    内容は割とオーソドックスな推理物

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    2022年12月28日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    短編集で読みやすい。でも話の終わらせ方があまり好みじゃなかった。スッキリしない感じ。「殺人休暇」は好きだった。

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    2022年12月09日
  • 春から夏、やがて冬

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    おもしろかったけれど終わり方は消化不良でした。
    物語は、スーパーの保安責任者・平田が万引きをした末永真澄を捕まえたところから始まる。平田が末永を警察に突き出さなかった理由は、亡くした娘と同じ歳だったから。末永はDVに遭いながらも男から離れられず、親切にしてくれる平田を頼るようになる。平田も末永を放っておけず、過剰なまでに世話を焼くようになる。
    ところが…、

    …の後はネタバレになるので記しませんが、「ところが」に至るまではおもしろかったです。平田のひねくれたようで相手を想っている頭の良さそうな喋り方、末永の無教養で依存症が伝わってくるような口調や動作。妻が病んでいく様子も被害者遺族の悲しみがリ

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    2022年12月02日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    江戸川乱歩の名作をモチーフに、歌野晶午が翻案したミステリ短編集。

    翻案といえど乱歩らしさは薄れず、じっとり湿っていて淫靡な感じ。ただ、使われる小道具やギミックは大分現代風になっています。
    どれも何となく後味悪く、ホラー的な話も含まれます。そういうところも乱歩っぽい。

    個人的には『人間椅子』をモチーフにした『椅子? 人間!』がこの中では一番好きでした。じわじわと追い詰められていく恐怖を楽しめます。
    ある意味一番怖いのは、『D坂の殺人事件』をモチーフにした『Dの殺人事件、まことに恐ろしきは』のオチかもしれない。
    ちなみに、私は乱歩の短編では『人でなしの恋』が好きなのですが、それをモチーフにした

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    2022年11月28日
  • 間宵の母

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    最恐のホラー・ミステリーということだったが、得体の知れない気持ち悪さがあった。
    その気持ち悪さが何に起因するか、理由を知りたくてどんどんページをめくっていき、気がつけば一気読みしていた。
    失踪した人間の家族の、地獄のような人生の物語。

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    2022年11月07日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    なんでこのメンバーがと思ったがしっかり回収が
    あった
    ネタのクオリティは前回を下回ったと思う
    最終章は序盤に気づいてしまった

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    2022年11月04日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    読みやすさはよかったが、一つ一つのストーリーは前作に増して無理があるような感じで魅力的とは言い難かった。前作との絡め方も期待したほどではなかった。次回作でさらにあっと言わせてもらえるのに期待。

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    2022年10月29日