歌野晶午のレビュー一覧

  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    おすすめミステリの常連本なので、何度も手にして何度も途中で断念してきた。
    ようやく読み終えた。
    警備員などを掛け持ちしつつ生活する、元私立探偵の成瀬将虎。自殺を図ろうとした麻宮さくらを助けて、彼女と縁を持つ。
    そんなおり、フィットネスクラブの知人、お嬢さまの愛子から悪質な霊感商法業者の調査依頼を受けるが。

    回想や成瀬以外の視点やらが混じってだんだんと今読んでいるのがどの時点なのか混乱してくる。
    混乱の原因を考えていたら、あら?もしかして、と気づいてしまった。
    それでもやっぱり、最後の展開にはやられたー!って思う。
    ラストの5行が未来に対して力強いから、読後もいい感じ。
    ただ、途中の裏社会の辺

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    2025年12月06日
  • ●●にいたる病

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    ネタバレ

    面白かったのはコンコルド。
    矢木さんは知らない作家でしたが途中まではインパクトあって面白かったけど最後意味不明なんでもありの怪談落ちで少し残念。他の作品もどれも上手だなと思った。

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    2025年12月03日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    どんでん返された。けどキヨシが高校生だって書いてたのはミスリードって言えるけど、ちょっとずるいやんって思ったり思わなかったり。

    ミステリとしての完成度の高さと、どんでん返しの驚きに注目が行きがちだが、人は年をとっても、何歳でも、気力を持ってやりたいことを好きなだけやっていいのだというメッセージがメインである作品だと感じた。
    この本は、「〇〇するにはもう遅いか、、」と思った時に、ぜひ最終章だけでも読み返して欲しい作品だ。

    今の自分も、22歳という若さで破天荒な恋愛や、仕事などの将来の選択肢など、色々と諦め始めているのを否めない。80歳まで生きるとして、あと60年程を後悔に生きるのかと考えると

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    2025年12月03日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    自分の中でのハードルを上げすぎて、そこを超えてはこなかったというのが正直な感想です。

    この作品の叙述トリックは初めて味わうものでもちろん終盤正体が明かされる場面には驚きました。しかし主人公の過去編(ヤクザ探偵、千絵を訪ねて三千里)の内容が濃すぎたが故に肝心な事件に関する内容の重厚感があまり感じられませんでした。

    ミステリを前面に意識しすぎて読んでいたのでこう感じましたが、恋愛小説のスパイスとしてあのトリックを用いていたり、主人公のヒューマンドラマとして読めばより純粋に本作を楽しめたと思います。

    過去の出来事と現在の事件、そして恋人
    様々なものが交錯していて一つ一つが繋がる感覚は気持ちよか

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    2025年11月28日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    友人を助けるために悪徳商法の会社に立ち向かう話しかと思いきや。途中でびっくりさせられる。真実が分かり、ガラッと印象が変わる後半。文庫本裏表紙にある二度三度読みたくなるに納得

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    2025年11月27日
  • 女王様と私

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    オタクとそのオタクをけなしてけなしまくる女王様のお話。そして相当な分厚さの小説を頑張って読んだ結果、何が残ったんだろう。。。と自分を反省してしまう小説である。
    ハマる人にはハマるとは思うし、ここまで読ませる作者の力量も認めざる得ない。なかなか類をみないとも言える。そういう意味では一読の価値はある。
    序盤は叙述トリックが怒涛の勢いで押し寄せるのも他にはないかな。
    ただし人に堂々と勧めることはしないと思う、人を選ぶ小説である。

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    2025年11月26日
  • 新装版 白い家の殺人

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    ネタバレ

    最初の事件は良かったと思いますがだんだん面白味のない事件になっていく感じが・・・。市之瀬君の存在がそう思わせたのでしょうか・・・。最後の日記のところは良かった(笑)

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    2025年11月25日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    2回読みましたが、霊感商法にのみ絞って展開しても良かったのではないかな。ヤクザの残虐な場面は必要?私には難しかったかも。まあ、元私立探偵さんが主人公だからかな。途中で年齢構成が混乱しました。

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    2025年11月25日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    堅苦しくなく、テンポ良い文章で読みやすかった。 終盤あるところから、「あれっ」ってなり出してちゃんと騙されてたことに気づいた 笑

    ばらばらしててどう繋がるのか疑問だったものも納得ができて、面白かった

    だけど、「そこで終わって欲しくなかった」「その後は?」 という気持ちが残って少しもやもやしてしまった。

    途中まで前世とかが関わってくる恋愛を想像してました

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    2025年11月25日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    「どんでん返しがあるミステリー」といった内容で紹介されており、手に取った。
    なるほどストーリーは面白かったのであるが、一番最後の展開だけはあまり納得も共感もなく。(自身が恋愛要素の小説が苦手だと再認識した。)

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    2025年11月23日
  • 首切り島の一夜

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    ネタバレ

    登場人物のバックグラウンドがわかっていく展開は好きだけど、それが全部個人の回想なのが、じゃあ今クローズドサークルである意味ないですやん…な感じがして私としては微妙だった。一晩動けない中でお互い監視しあってるからできることが考え事だけなのはわかるけど…からのそれらが全部実質無意味なのもガッカリ…同窓会には行かなくていいかな、と思う本。笑

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    2025年11月23日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    タイトル通り、体をこの世に執着する女性に乗っ取られるストーリー。
    よくこんな展開思いつくなぁと思うが、ちゃんと主人公と主人公の中の別人のセリフがわかるように、行間も工夫されている。
    想像よりもブラックユーモア色が強かった。

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    2025年11月22日
  • 7人の名探偵

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    最近日本酒の飲み比べセットを楽しむ機会があった。思わず舌がでてしまう辛口のものから甘ったるくて眉を顰めるもの、華やかなフルーティさが口の中に広がるもの。私は結局にごり酒を購入した。それからしばらくにごり酒を目にするととりあえず買って飲んでみることにしている。本作品集を読んで、ふとそれと似ているなと思った次第であります。

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    2025年11月20日
  • ●●にいたる病

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    人が犯罪を犯す理由。

    生まれながら犯罪者としての血が流れているのか。

    事件が起きるまでや、起きた後、色んな視点で書かれてるので面白かった。


    もし、不慮な事故を目撃し、人の死が美しいと思ってしまったら。。。

    もう見れないとわかっていても、また見たいと思ってしまう。
    自分は異常かもしれないと思いながらも倫理と欲望に揺れ葛藤する。

    その時私だったらどうするのだろうと考えずにはいられなかった。

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    2025年11月19日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    前作の話をだいぶ忘れているのだけど、巳代子がだいぶマイルドになっている気がしないでもない。
    前作の感想がイヤミス感満載ぽかったので、今回もそういうのを期待したけど、意外に最後はちょっとしてやったりな結末だったかな。

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    2025年11月18日
  • ●●にいたる病

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    我孫子先生の35周年祝いアンソロジー。
    全体的には面白い。ただ全ての作家さんのイヤ度を知ってるとかなり易しい気がした。
    もっと厭で陰鬱で胸糞で後味悪くていいんですよ…!と。まぁ導入には丁度いいのかな。

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    2025年11月17日
  • それは令和のことでした、

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    8編からなる、パンチの効いた短編集

    印象に残ったのは、「彼の名は」「有情無情」
    「わたしが告発する!」「無実が二人を分かつまで」
    「彼女の煙が晴れるとき」

    〈彼の名は〉
    第1話目から、最後で、えーーーーーーーっと
    なった。‥なるほど、これが聞いていた、
    この作家さんのどんでん返しか‥
    途中のイジメの描写が結構キツい。
    主人公が人を殺めてしまった、という心理は分からないでもないが、その原因となった
    名前が‥(太郎)その名前をつけた母親の
    思考回路、完全におかしい。
    〈有情無情〉
    救いようのない話だった。
    悪いのは誰だ?老人はただ、親切心から
    した事だったのに性犯罪者とされてしまう。
    自分が手

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    2025年11月13日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    3.5

    SNSでお薦めされているのを見て手に取った。読み終わってから、葉桜の〜の著者だと知り、それを知らずに手にとり、読み終わってから事実を知った自分に1番衝撃を受けた。

    正直内容的には、ん〜。なんていうか、推理してる人達の話をただただ読んでる感じで、そこまで入っていけなかった。終わり方が終わり方なだけに続編は気になるが、買うかは迷うところ。

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    2025年11月11日
  • ●●にいたる病

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    「え?え?え〜!」率直な感想と云うより反応!
    著書でも出てくる「叙述トリック」まさに完璧にハマってしまう。
    特に心に残る?う〜ん印象に残る、短編が
    ・切断にいたる病
    ・怪談にいたる病
    この我孫子武丸著、「殺戮にいたる病」を読んだ時の様な衝撃を感じる。
    この短編2作は「世にも奇妙な物語」的世界観で進行していく不思議な物語。
    正直、次の展開が気になり、ついつい一気読み!しかし読後、冒頭の「え?え?え〜!」と反応してしまい、もう一度読み直す、この感覚は非常に良かった!
    我孫子武丸ワールドと背筋ワールド、それぞれでも更に読みたくなる!
    正直不思議な感想!

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    2025年10月29日
  • それは令和のことでした、

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    ひとつひとつが、かなり読み応えのある短編集でした。どんでん返しがあったり、名前のひっかけがあったり、感動しちゃう話があったり。色とりどりで、飽きさせません。

    しかも一話が短いから、隙間時間に読めるのも良かったかな。すこーしだけ残念なのは、前半あたりまでが面白くて、後半は少し失速した印象だったことです。

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    2025年10月27日