【感想・ネタバレ】間宵の母のレビュー

あらすじ

小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!

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Posted by ブクログ

歌野さん大好きで読みました。
一気に読みました。
最後とう繋がるのか?一体どう言うこと??
と、全然読めなくて、謎めいていてホラー感が期待通りでした。
これに限らず、生い立ちが不幸だと、その不幸が連鎖して行くんだなって、小説を読んでいるといつも思います。

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2024年11月02日

Posted by ブクログ

面白くて一気読みしてしまった。
最初は取り留めもない文章が続くので、わけわからないストーリーだなと思ったがすべて仕組まれたもので読み進めるうちにつじつまが合っていく。
虐待、貧困など世代をこえて連鎖する不幸というのは確かに存在するのだろう。
なぜそうなるのかという部分に深く踏み込んだ結果突拍子もない結論になってしまっているが、常識や知っていることが世の中のすべてではないとしっかり釘をさしているところが秀逸であると感じた。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

帯でやたら怖い怖いと煽ってるからビビって読み始めたら、歌野節前回のエンタメ小説だった。「女王様と私」に近いものがあるが、よりホラー寄りでより多重な構造になってる。ひさびさに濃い歌野晶午を読めて最高だった!

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2022年11月13日

Posted by ブクログ

歌野晶午『間宵の母』双葉文庫。

『間宵の父』『間宵の母』『間宵の娘』『間宵の宿り』と4つの話で構成された連作形式のイヤミス風ホラー小説。

綿密に組み立てられた恐ろしい罠による恐怖の連続……

歌野晶午の作品を読むのは『葉桜の季節に君を想うということ』に次いで2作目。

間宵己代子と娘の紗江子、紗江子の娘の和香菜の三代に亘り、繰り広げられる忌まわしいき物語。最後の『間宵の宿り』で全ての謎が明らかにされるが、余りのことに愕然とする。

『間宵の父』。小学三年生の間宵紗江子には母親の己代子よりかなり若くてイケメンの夢之丞という名の義父が居た。ある時、紗江子と親友同士だった西崎詩穂の母親が夢之丞と駆け落ちしたことから詩穂の人生の歯車は狂い出す。

『間宵の母』。間宵紗江子の義父の夢之丞が駆け落ちしてから10年後。大学生になった紗江子は精神に異常を来した母親の己代子と共に生活する。その家に興味本意で忍び込んだ紗江子の同級生は……

『間宵の娘』。紗江子の母親である己代子の死から数年後、紗江子に興味本意で近付いた会社の同僚は……

『間宵の宿り』。西崎詩穂の息子の蒼空が母親と祖母の死に深く関わっている間宵紗江子に接近する。全ての謎が明らかになり、恐ろしい結末が……

本体価格700円
★★★★★

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2022年09月13日

Posted by ブクログ

なかなか面白かった!
外面がよい夢之丞さん。
感じが良くて愛想良くて人気者で…。
私の中では超イケメンを想像笑
しかしまさかなぁ。
そんな人とは…。恐ろしい裏の顔。
そういう人と結婚すると、己代子としては精神的に壊れてしまうだろうなぁ。

それにしても、現実として自分と接する人たちがどんどん不幸になったとしたら、私ならやっぱり病んでしまうかなぁ。
ホラー感だけじゃなく、ミステリー要素も強くてかなり良かった!

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歌野晶午さんのホラーミステリーということで読んでみた。
間宵己代子は20歳以上年下の夫夢之丞に駆け落ち不倫をされて以来、年中おかしな行動を取り始める…
•己代子の娘紗江子に近づく同級生、紗江子の娘和香子の友達たちが、間宵家と関わる中で混沌に巻き込まれていく。
•家中のものに間宵夢之丞と書いてあったり、駆け落ちした不倫相手の女である西崎早苗の顔写真に”WANTED”の文字をつけたビラをあちこちに貼り付けていたり、己代子の狂っぷり(常にお経を読み上げていたり…お隣さんに毎日怒鳴り込んだり、己代子異常性が脳内でリアルに想像できて恐ろしかった。
•夢之丞はかつて娘の同級生に目をつけ、娘を使って家におびき寄せ、ドラッグを使い性的行為を犯す鬼畜野郎。
•娘の紗江子も同様の行為をされていたが、友達を連れてくることで自分はその間逃げられるので、と絶望的な流れでの出来事。
•夢之丞の鬼畜を知った己代子は夫を許すことができず、夢之丞を殺してしまう。
•紗江子の同級生西崎詩穂も性被害者の1人で、母の西崎早苗は娘がおかしいことに気づき、間宵家へ乗り込むも、己代子によって殺されてしまう(西崎早苗と夢之丞は駆け落ちなど実際はしていなく、2人とも己代子により葬られていたのだ。
•己代子の数多の凶行は、夫に駆け落ちされ精神を病んでしまった妻を演じることで、夫の鬼畜が世間に知れ渡り、娘の紗江子に災難が降りかかるのを防ごうとしたのだ。
その結果途中で演じて行っていたはずの凶行を家でも行ってしまうほどに本当に狂ってしまい、そのまま亡くなり、己代子の魂は呪いとなってしまった…
ラストシーン(己代子の魂が自分の体に乗り移ったことを知った詩穂の息子が、呪いの連鎖を終わらせるためにボールペンで耳を刺し自殺を試みようとするシーンで終わる)が結構好きです。

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

久しぶりに歌野晶午読んだ(^ ^)
一気読み大賞1位の帯のとおり、とくに序盤はどうなるの??どういうこと???と引き込まれるシーンの連続。
オチはなんとも。悲しい
映像化してもおもしろいと思う。

また、初めて眼にする単語がいくつかあり、調べながら読んだ。御母堂とか。賢くなったw

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2024年06月27日

Posted by ブクログ

終わらない悪夢
ミステリーとして何重にも仕掛けられた伏線が回収されていくのに
マトリョシカ構造の最後の箱の中身がホラーだった、みたいな感じ

救いのない話なので人には勧めづらいけど(勧めたら嫌われそうで)
ハロウィンにかこつければおすすめできるかも、な小説

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

途中、あまりにも気持ち悪くて(その世界にどっっぷりはまり)電車を降り損ねてしまった…

最後に全ての気持ち悪さが解消されるところはお見事!

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2023年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

序盤からかなりの鬱展開。親友同士の親が不倫駆け落ちして残された家族がみんなして地獄に。ミステリというよりはホラー感が強いな・・・と思ったらラストでいろいろと真相が。
失踪っていってもこれなんか殺されてる感じじゃないの?と一章の時点で予想はできたけど、接ぎ木とかオカルト的な展開までは予想できなかった。。。結局のところ最後まで誰も幸せな人がいない胸糞展開。ホラー要素の強いイヤミスというか・・

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

良く考えられている凄い話だとは思うけど、とにかく読後感が悪い。
ずーっと嫌な感じがつきまとっていて、こんな気持ちになるために時間を使ったのかと思うと、正直読まなきゃ良かったと思った。
好みの問題だけど、私は嫌ミスはダメだと痛感した。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

面白かった。一気に読んだ。でも最後のオチに期待しすぎてしまった。そして帯にあるような「最恐」ではない。スリルは楽しめた。

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2023年09月29日

Posted by ブクログ

最恐のホラー・ミステリーということだったが、得体の知れない気持ち悪さがあった。
その気持ち悪さが何に起因するか、理由を知りたくてどんどんページをめくっていき、気がつけば一気読みしていた。
失踪した人間の家族の、地獄のような人生の物語。

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2022年11月07日

Posted by ブクログ

救いようのない後味の悪さ。誰も幸せな人は存在しない話。夢か現実か、薄気味が悪いと思ったまま最後まで一気読み。一章(なのかな?)を読んだ時は、ハズレだったかと思ったけれども、最後まで読んで納得がいった。

しかし、歌野晶午という作家、葉桜の季節…だけじゃなかったのね。(密室殺人ゲームシリーズも読んでるけど)

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

不条理ホラーと見せかけてのミステリからのホラーやないか!
帯に、風呂敷を破綻なく畳んでる…みたいなコメントがありましたが、破綻なく畳めなくてホラーで蓋した感はあります。
オチまで含めて文句のつけようがない胸糞加減ですが、ライトな語り口とキレキレのツッコミに時々笑ってしまう。
ラノベ好きの方にもオススメです。

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2022年09月17日

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