歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
増補版として未収録だった作品を追加しての
新たなな文庫化。ご本人もあとがきで触れていますが
この放浪探偵の「信濃譲二」シリーズは今後一切
書かないとの事で、シリーズとして完全に
完結しているんですね。その当時に「動く家〜」を
読んだだけなので、今回改めてこの「信濃譲二」
シリーズに触れられた事が新鮮。
なぜだか分からないけれど、イマイチ探偵役の
信濃ではなく、その信濃に愚弄(?)される警察や
関係者や、そして犯人側に同情に近い感情を抱いて
しまうという不思議な探偵。事件が彼を招くのか、
彼が事件を呼ぶのか、何故か事件周辺にいつも
彼がいて、皮肉混じりに事件をサラリと解決して
しまうのですが、 -
Posted by ブクログ
太平洋戦争末期、兵吾少年は加藤様の別荘の老婆に助けられたその夜、窓から忍び込もうとする鬼を見かける。
その後やってきた日本兵たちに起きる殺人事件。あるものは庭の虎の彫像の口にくわえられ、あるものは武者像の弓矢に貫かれていた。
果たして鬼のしわざなのか?老婆は安達ヶ原の鬼婆なのか?
真相は50年の後、直感探偵の手により明らかとなる。
というのが本編のあらすじなのですが、なにより構成にやられました。
4つのお話からできているのですが、まず
1・ひらがなカタカナのみ使用の子どもの絵日記風なある事件(ほのぼのイラスト付)
に肩透かしされ、いきなり次の話の
2・アメリカが舞台のサイコキラーの話
に一瞬 -
Posted by ブクログ
表紙かわいい。こういうタイトルの映画ありましたね。内容は違うけれど。それはともかく、いつの間にこんなものを書くようになったのだろうというのが、いちばんの驚き。白い家とか長い家の名残はほとんどありませんね。いちばん問題になるのは、オチだと思うけれど、私はそれもありかなと思います。だって、途中で明らかに変だもの。4回だけお願いかなえてくれる券。みたいなのが登場した時点で、すわ、まったく新しい実験ミステリなのか?とおもいきやオチではそうではないことが判明するという。で、これまで付き合って読んできたのになによー。という気にもなるのですが、まあ、そりゃそうだわなという気にもなる。だって、作品に出てくる女