歌野晶午のレビュー一覧

  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    トリックは普通レベル。歌野さんの作品は、自分の人生を生き抜くということをなんとか伝えようとしているんだと思う。

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    2011年04月15日
  • ブードゥー・チャイルド

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     前世の記憶がある少年・晃士。その記憶とは、自分はチャーリーという黒人の男の子で、バロン・サムデイという悪魔に殺されたというものだった。
     そして現世。とある事件の現場にチャーリーが殺されたときにバロン・サムデイが遺したサインと同じものが描かれていた。
     この不思議な2つの事件を繋ぐものとは。

     いやあ、見事。歌野さんお得意(?)のどんでん返し。しかし、だからあまり内容にについて語れない……!!
     これは生命の物語だ。

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    2010年11月23日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    太平洋戦争末期、兵吾少年は加藤様の別荘の老婆に助けられたその夜、窓から忍び込もうとする鬼を見かける。
    その後やってきた日本兵たちに起きる殺人事件。あるものは庭の虎の彫像の口にくわえられ、あるものは武者像の弓矢に貫かれていた。
    果たして鬼のしわざなのか?老婆は安達ヶ原の鬼婆なのか?
    真相は50年の後、直感探偵の手により明らかとなる。

    というのが本編のあらすじなのですが、なにより構成にやられました。
    4つのお話からできているのですが、まず
    1・ひらがなカタカナのみ使用の子どもの絵日記風なある事件(ほのぼのイラスト付)
    に肩透かしされ、いきなり次の話の
    2・アメリカが舞台のサイコキラーの話
    に一瞬

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    2010年09月27日
  • 女王様と私

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    表紙かわいい。こういうタイトルの映画ありましたね。内容は違うけれど。それはともかく、いつの間にこんなものを書くようになったのだろうというのが、いちばんの驚き。白い家とか長い家の名残はほとんどありませんね。いちばん問題になるのは、オチだと思うけれど、私はそれもありかなと思います。だって、途中で明らかに変だもの。4回だけお願いかなえてくれる券。みたいなのが登場した時点で、すわ、まったく新しい実験ミステリなのか?とおもいきやオチではそうではないことが判明するという。で、これまで付き合って読んできたのになによー。という気にもなるのですが、まあ、そりゃそうだわなという気にもなる。だって、作品に出てくる女

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    2011年09月03日
  • 新装版 動く家の殺人

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    信濃譲二シリーズ
    劇団の制作として参加した「信濃譲二」。劇団でかつて起きた事故で死んだ女性。死んだ女性の父親が作った劇場での追悼公演。小道具のナイフがすり替えられ起きた事件。そして公演続行中に起きた同じすり替えによる刺殺事件。

     2010年1月31日購入

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    2010年04月20日
  • ブードゥー・チャイルド

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    あらすじに惹かれて、ほぼ一気読み。
    どうせ煙に巻いたような結末で終わるんでしょと、ひねくれた気持ちで読んだけど、あらら、ちゃんとキレイに終わったではありませんか!
    途中から何となく予測がつく話ではありますが、面白かった。
    探偵役の人物はあまりに出来すぎなキャラで、とっても魅力的なだけに、もっと偶然性を省いた登場だったらよかったのにな。
    それから、殺人のあった家で一人で夜を過ごすのは怖くないんだろうかとすごく不思議だった。
    なんにせよ、面白かったことには変わりない。
    この作者の、若者の言葉遣いは自然で好きだな。

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    2010年01月11日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    本格ミステリ。
    他に2作品収録。
    この2作品の前半の後に、表題作品が挿入され、最後に2作品の結末が置かれるという変わった編集になっている。

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    2009年12月18日
  • 新装版 動く家の殺人

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    ジョージ最後の事件
    徹が助手の域を飛び出しかけたり、ジョージがひどい目にあったり、最後にふさわしいけどさびしいな
    昨今大麻を高らか叫んで嗜好する探偵はやっぱだめかな
    シリーズものでは密室殺人と同じくらい好きなのに

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    2009年11月22日
  • 新装版 白い家の殺人

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    本人が最初に記している通り、若い時に書いた作品なんだなっていうのが分かるような気がしました。
    全体の流れは面白くてのめりこんだけど
    最後の纏め方が、今書けばもっと上手く纏めたんだろうなあっていう印象。
    でも、逆を返すと、やっぱり最初っから
    偉大な作家になるべき人だったんだなあ、と。
    家シリーズ、残るは「動く家の殺人」。

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    2009年10月04日
  • ブードゥー・チャイルド

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    これはいままでの歌野作品のなかでいちばんおもしろかった、というか好み!!
    やっぱりトンデモなキャラの名探偵が出てくるとわくわくする。単に
    御手洗が好きなだけかもしれないが、ジュリアンはかなり気に入った。
    ストーリーのオチは中盤から読めてしまうし、すごい勢いで矛盾な点とか不思議な
    点もあるが、10年前の作品ということと、なにより作者を楽しませようという
    気概がひしひし伝わるのがいい。麻衣ちゃんもいい。主人公だけ立ってないけどな…

    ジュリアンシリーズ読みたい。

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    2009年10月04日
  • 新装版 白い家の殺人

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    大富豪の別荘で起こる3件の殺人事件。どれもが密室性を持っている。謎が解けていくと、第一の殺人が偶然に密室になったがために謎が深まっただけのこと。殺人の理由は、最後まで明かされないが、不幸な過去をもった女の日記が発見されてすべて解決する。こんなのありか・・・という思いもあるが、初期の作品とは言え良く書けている。

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    2009年10月04日
  • ブードゥー・チャイルド

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    最後の最後に驚かされた葉桜と違って、途中で結末の見当はついてしまったのが、ちと残念だけど、まぁまぁ楽しめた。

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    2011年07月15日
  • ブードゥー・チャイルド

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    2007/9/12~9/17
    この本も6年前に出たものだが、ようやく読むことができた。チャーリーという黒人少年の記憶をもつ日本人、日下部晃士。突然、母親が殺人事件の被害者になってしまう。同じ年の義姉、麻衣とその犯人を追いながら、自らの記憶の謎に挑む。そこに天才少年が助っ人となって...と展開される。インターネットが大きな位置を占めているが、今となっては少し古い感じがするのはいたし方ないところ。いつものように詳細は、未読の人がいたら悪いので書けないが、なかなか良く考えられたストーリーだと思う。天才少年の生い立ちが...まあ、このあたりまででやめておこう。

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    2010年03月24日
  • さらわれたい女

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    「私を誘拐してください」美しい人妻は、そう呟いて便利屋の手をにぎった。夫の愛を確かめるための"狂言誘拐"だというのだ。金に目がくらんだ俺は依頼を引き受けた。完璧なシナリオを練り脅迫を実行、身代金までせしめたが、そこには思わぬ落し穴が待っていた。二転三転、息をもつかせぬ超・誘拐ミステリー。

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    2010年05月24日
  • ブードゥー・チャイルド

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    前世の僕はチャーリーと呼ばれ黒人でした。そしてある雨の晩にバロン・サムディがやってきて、僕のお腹をえぐり、僕は死にました。
    そんな前世の記憶がある日下部晃士・16歳。彼は四年前にきょうだいになった麻衣と麻衣の母・和子、そして彼女(和子)と再婚した血の繋がった父・正隆と4人で平穏な日々を過ごしていた。
    そんなある日、父あてに一本の電話がかかってくる。彼女の名は「堀井キン」彼女は晃士を父・正隆と間違い「あたしたちの子供のことで相談があるの」ととんでもない事を発した。
    父が不倫?そんな思いを抱えたまま、晃士は彼女との待ち合わせ場所へ赴くが、会えなかった。朝帰りした晃士を麻衣は罵り、一旦は自宅を飛び出

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    2010年04月19日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    素直に騙されたが爽快感とかはなく。
    なんというか一発目からの描写が正直きつかった。
    まあこれがあったからこその騙されではあったが…。
    個人的にはあまり感動などはなかった。

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    2025年12月21日
  • ●●にいたる病

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    我孫子武丸の名作『殺戮にいたる病』をなぞらえたアンソロジー作品。6人の作者が●●を変えた短編が収録。
    よくもこんなバリエーションができたな、と。
    本家同様グロイものからライトなものまで。
    個人的には『コンコルドにいたる病』が良かった。
    クスっとさせられる。

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    2025年12月13日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    なんでもやってやろうと悩む主人公。
    終盤、え?とおもって最初を何度も読み直した。

    キヨシ、お前禿げてたんだな。

    ミステリーではない気がする。

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    2025年12月12日
  • 密室殺人ゲーム王手飛車取り

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    チャットに集まった4人の登場人物が順番に推理ゲームの出題者(犯人)となり、残りの3人がその事件の謎を解く(探偵役)という展開が新鮮であり斬新で楽しめた。理由があって人を殺すのではなく、面白いトリックを思いつきそれを実践するために人を殺すという相当ぶっ飛んだ4人のチャットでの掛け合いが何故かほのぼのとした空気さえ感じさせ、まるで自分もそこに参加している様な気持ちになりつつ、徐々に主軸がチャットから現実にシフトしていく展開も良かった。
    続編があるとは知らずあまりに唐突なラストに肩透かしを喰らったが続編次第では星が4にも5にもなりそうなお話でした。

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    2025年12月09日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    そんなにセックスの話する??って思ったらそれもまた伏線だったとは。叙述トリックは面白かったけどそれ以外はそんなに合わなかった。葉桜の季節になれば良さがわかるようになるかもしれない。

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    2025年12月08日