感情タグBEST3
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作中作スタイルの本格ミステリです。
文庫本のあらすじに「二重三重のカラクリ」とありますが、まさにその通りでした。
これぞ、本格ミステリという内容でした。
なぜ「白骨鬼」は書かれたのか。
そのトリックは、鳥肌ものでした。
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小学生の頃に初めて手に取って、そしてミステリの世界に足を踏み入れるきっかけとなった作品。
江戸川乱歩やら萩原朔太郎やらと書かれたらなんだか難しそうではあるが、そんなことはなく、そして意外な連鎖にきっと驚くはず
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江戸川乱歩作品を知らなくても面白く読めると思います
生粋のミステリ好きが書くミステリ!!
という感じ
種明かし部も、これでもかこれでもかと出るわ出るわで
しかも、ひとつ残らずすべて綺麗に伏線回収がされているし、
文章自体はちょっと時代を感じるんだけど
それでもちゃんと全部理解できたし
作中作?スタイルなんで
またすごいお得感
桜葉…
絶望ノート
など
もう歌野晶午さん最高です
もう
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先日のお出かけ先で「3000円以上お買い上げで駐車料金割引」という謳い文句が。平日上限が1500円。んー、どうせなら本を買おうということで3000円分、歌野晶午さんの文庫本を4冊ゲット!その内の1冊がこれ。まぁ1200円に…割引300円か、微妙。まぁ出版業界に少しでも貢献したと納得だけども。
そしてこの本、作中で「白骨鬼」という乱歩の未発表作が発見!?言わずと知れた江戸川乱歩と詩人の萩原朔太郎、2人が事件の謎を解明する物語。なのだが度重なる仕掛けにワクワクする本格ミステリ!ミステリ好きにはおススメ!さすが歌野さん!
作中作「白骨鬼」では、白浜の宿で夜な夜な似合いもしない女装をし、月を見ながら泣く男。そして一本松での首つり自殺。その死体が消えた。乱歩と朔太郎は犯人捜しの冒険に出る。
本編の物語では、乱歩の未発表作があったのか?作者は誰だ?と主人公はその作者と対峙し、その作中作を我が物にしようと企むのだが…。二転三転する物語。そして二重三重のしかけが!タイトルも「したいをかうおとこ」→「とおいかこをしたう」とアナグラムに!読めば納得のタイトル。
そして後日、4冊のうち1冊「絶望ノート」は既読だった事実に愕然とした。(笑)
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何回も騙された!
どんでん返し好きにはたまらない作品。
個人的に古典的な表現が多い作品が苦手で、少し読みにくいと感じたので、星4つ。苦手だなぁと思いつつ読み始めたけど、諦めずに最後まで読んでよかった。途中からは引き込まれるように読んでた。
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確かに二重三重のからくりはあるが、最後の最後は犯人の自白によって真実が明かされるだけで犯人の正体の根拠になるものがその前の文中にほとんど書かれていないので、どんでんがえしにあるすっきり感を感じず、「あっそう!?」という感じで終わってしまった(;O;)ただ、「白骨鬼(楽屋噺)」の前までは面白かった!
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職場の同期に借りた。以前読んだ葉桜の季節に君を想うということと同じ作者。葉桜はどんでん返しが凄かったけどこれはトリックが二転三転あって今までに読んだことがない作風だった。作中作もすごく面白いから1冊で2冊読んでる気持ちになれる。本の中の現実と作中作がリンクして紐解かれていくんだけれど途中どっちがどっちか少し混乱した。作中作には江戸川乱歩と萩原朔太郎が出てくる。乱歩の作品は少し読んだことあるけれど萩原朔太郎の作品は読んだことないから両者の作品を知っててなお作風も分かっている人なら私の倍面白く読めると思う。両者を知らなくてもミステリーとして十分楽しめると思う、ボリュームはあるけど。タイトルの意味が最後まで分からなかったけれど読み終わって少し時間が経ってから「あ、そういうことか!!」ってなった。
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「白骨鬼」という探偵小説からこの物語が始まる。その作中で、縊死体が消えるという珍事が起きる。警察は風により、崖から海へ落ちたと結論づけたが…
この雰囲気、謎が謎を呼ぶ展開。江戸川乱歩が好きな人には堪らないだろう。
最後の最後にこの本の題名に納得。
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作中作ってヤツやな。
作品の中に出て来る作品。
結局、お前は、兄なのか?弟なのか?どっちやねん!って最後まで引き摺ってしまう…
更に今は、どの作品の中や?というのもあって、何か微妙に、絡んでて混乱して…(^^;;
二段三段にトリックしてて、「う〜ん…う〜ん…」と唸らされながら終わりまで〜
雰囲気は、江戸川乱歩とかが活躍するので、時代がかってる感じやけど、ええ感じ。
ミステリー小説というより、推理小説って文言が似合う。
タイトルの「死体を買う…」ってどこに関係するんやろ?
と思ってたら最後に登場。
トリックだけだなく、登場人物の心情にもホロリ(T . T)
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読み易い
二転三転するし面白かったけど求めてるどんでん返しのゾクゾクはなかった
先が読めたとゆうか双子の設定で似たようなの読んだことある気がする(笑)気がするだけかも知らんけど(笑)
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江戸川乱歩と詩人の萩原朔太郎が不可解な事件に挑む本格推理小説「白骨鬼」が江戸川乱歩の未発表作と題し、雑誌に掲載される。「白骨鬼」の本編紹介と謎に包まれたこの作品に隠された真実を追う物語。
本書を読んで、動機や状況証拠を丁寧に考察することで、真相にたどり着くまでに推理が二転三転する展開に、本格推理小説ならではの面白さを感じました。
本書は、江戸川乱歩の作風に見事に寄せて描かれている点が評価されており、自分自身は江戸川乱歩の小説を読んだことがないので、本家の小説も読んでみたいと思いました。
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面白かったです。
江戸川乱歩の未発表作品として掲載された作中作が楽しい。江戸川乱歩と萩原朔太郎が探偵役になり、月恋病の青年の事件を追う。乱歩調の文体なので高まりました。
乱歩をキャラクターにした小説は他にも読んだことがあるので(久世光彦さんの乱歩作品もかなりいい)、乱歩のまごまごしてるところは本当にこんな人だったんかな…となっているのですが、萩原朔太郎も良いキャラしています。作中作を執筆した青年と、彼が心酔していた老作家とのやりとりは途中で気分悪くなりましたが、そういう事だったのか…と腑に落ちたときに心が晴れました。だからこのタイトルなのか。
二転三転する展開で引き込まれる作品でした。
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乱歩を模した作中作とそれをめぐる話の多重構造。作中作自体が乱歩の贋作として結構良くできている。時代がかった文体が楽しい。一方、外側の話も作中作と絡めてラストに向かって盛り上げっていく感じが良い。
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作中作として描かれる【白骨鬼】を細見達明氏が纏め、出版した、という作品。
読み進めると、現実なのか作中作なのかちょっと混乱する。なんで作中作なのか、分かりにくいなぁと思っていたけれど、最後の最後でどんでん返し。
後半誰が誰だか頭ごちゃごちゃになって何度も戻った(笑)
よくできてるなぁ、と感心しつつ、ありがちかもなぁ、という気持ちもありつつ。
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作中作品の小説でした。
作中作品が何かの鍵を握っているのは考えたが、余計にわからなくなった。
作中作品も現代も一癖あり、楽しめました。
ただ、少し読みにくいのが難点かな。
乱歩の未発表小説に隠された驚愕のトリック
乱歩と詩人朔太郎の名コンビが紀州白浜の首吊り自殺の謎に挑む!
乱歩の未発表作品が発見された!?「白骨記」というタイトルで雑誌に掲載されるや大反響を呼ぶ――南紀・白浜で女装の学生が首吊り自殺を遂げる。男は、毎夜月を見て泣いていたという。乱歩と詩人萩原朔太郎が事件の謎に挑む本格推理。実は、この作品には二重三重のカラクリが隠されていた。奇想の歌野ワールド!
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「白骨鬼」
江戸川乱歩の未発表作品がある文芸誌に掲載される。 江戸川乱歩と萩原朔太郎の2人の作家が探偵役を努めるその作品にはある秘密が隠されていて・・・。 作中作と現実パート、そしてミステリの遊び心光る技巧派作品。
がっつり作中作を取り込み、しかも江戸川乱歩の文体の寄せる徹底ぶり。 現実パートに仕組まれた仕掛けに驚嘆。
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江戸川乱歩と萩原朔太郎のコンビ!
なんですが、萩原朔太郎の作品はまだ未読。江戸川乱歩は小学校の頃「怪人二十面相シリーズ」をとにかく読みまくってましたが、少し記憶も薄れていました。
作中作で描かれる『白骨鬼』。古風な描写で少し読みづらい部分もあったが、江戸川乱歩好きなら面白いと感じるかもしれません。
トリック自体はそんなに驚いたものではないが、ヒントに気づかなかったことが少し悔しい。
歌野さんが江戸川乱歩のことめっちゃ好きなんだなってことがよく伝わる小説。
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『葉桜〜』が推理小説の中で一番好きな私は歌野晶午の作品は無条件で好きだ。
ホントに読みやすいし、本格サスペンスを楽しめる。この作品も推理小説としては楽しめた。
乱歩作品を読んでないので、乱歩好きならもっと楽しめたのだろうと思う。
トリック的には、誰が誰で誰なのか混乱するが基本的には、双子が入れ替わってるだけ。それを数十年後のネタバラシ。みたいな構成でみせるのは流石だなと思った。
最後にドンデン返しこそ、歌野晶午の真骨頂。そこに向けて、細かな伏線やミスリードを重ねていく。
次の作品を見たくなる作家
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発想が素晴らしく、昔の文豪にありがちなねちっこい文章は見事。この手の作品は本家に比べると見劣りすることが多いが、入れ子構造がそれをカバーしている。ただ、結末はまあ落ち着くところに落ち着いた。どんでん返しのテイストは刀城言耶みたいなイメージかな。
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同じ歌野晶午作品の「葉桜〜」のような驚きや感動を期待しているとちょっと肩透かしを喰らう。
作中作の形式で江戸川乱歩を真似た文体で書かれているとのことですが、私自身が江戸川乱歩作品を読んだことがないこともあって、文体や時代描写の魅力や上手さがわからなかった…。
乱歩や朔太郎が好きな読者なら楽しく読めたのかもしれませんが、2人がじゃれてる場面がちょっと冗長だなぁ…と思いながら読みました。
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トリック自体はそこまで新しいものではない。
でも入れ子構造になっていてテンポ良く読める。
トリックや伏線回収にそこまで重きを置いておらず、キャラクターの魅力や心情描写で読ませる作品だと思った。
驚きはなかったけれど、双子の入れ替わりミステリの中ではこれが一番好き。
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作中作が登場する長編。あらすじから乱歩と朔太郎がメインとなって活躍するのかと思っていたのだがちょっと違っていた。結末は正直言ってそれほど意外でも突飛でもないのだが、それでも最後の犯人の心情のリアルさはなかなか真に迫っていたように思う。
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大正ロマン(であってるかな?)なお洒落な空気のどんでん返しミステリって感じで楽しかった。
作中で登場人物が「○○ってことはこうなのです。」と言い切り、それが決定打になって推理を完成させたにも関わらず、次の展開では【異なる結論ありきで】同じ事象について「そうとは限らないだろう」ってあっさり否定して推理を覆してしまうのが、なんというか、仕方ないのかな…………って感じでもやっとするが些細なことといえば些細なことかな。
あまり重くもならないエンターテインメントって感じで楽しめば十分楽しい作品だと思う。
屋根裏の散歩者とか、人間椅子とか、色々楽しかった。
作中作の二重構造というのも、混乱するかな?と心配したけど全くそんなことはなく楽しめた。さすが。
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途中はほんとに乱歩を読んでるのではと錯覚した。
何重にも掛け合わされたトリック。根拠は薄弱でほとんど推測という感じだが、それでも妙に納得がいく。
最後に弾き出されたのは哀しい真実。
萩原朔太郎のキャラがよかった。
死体を買う男というタイトルはどういう意味なんだろう…?
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西崎和哉という無名の作家が「白骨鬼」という江戸川乱歩が主人公の小説を,作者が分からない小説として発表する。細身辰時というミステリ作家は,西崎に対し,「白骨鬼」を自分の名前で発表したいと告げる。西崎が首肯しないと,裏から手を回し,最終回に当たる第三回を雑誌に掲載させないという手段を取り,自分の名前で発表するように,西崎に迫るというストーリーの話。
作中作の「白骨鬼」は,江戸川乱歩がワトソン役で,萩原朔太郎が探偵役になっている。この作品は,江戸川乱歩好きなら楽しめるのかもしれないが,そういった加点要素がないと,全く楽しめないというレベルではないが,及第点以下の作品でしかない。
真相は,「白骨鬼」は,実際にあった事件をベースとして,西崎が登場人物を江戸川乱歩にしたという設定になっており,細身こそが,「白骨鬼」のモデルとなった事件の真犯人で,遺作として自分の犯罪を告白する形で発表したかったというものになっている。
意外性がないわけではないが,ミスディレクションとなるような仕掛けがないので,真相を聞いても「ふーん」としか思えないのが残念。材料は一流だが,うまく料理できていないという印象がある作品。シンプルでそれなりには楽しめる作品ではある。★3で。