歌野晶午のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ単純におもしろかった。
読み進めていく中で、彼女が犯人なんてことあり得る⁉︎って半信半疑。
可能性はある。
でも、そんな偶然あるのだろうか。
最後のオチは、ある意味で納得のいくものだった。
というか、女の覚悟に戦慄する。
娘を事故で亡くした男と、娘と同い年の女との出会いは万引き犯と保安員から始まる。
男は妻も自殺で亡くしていて、実は自分も肺癌で死を覚悟している。
女はDVの彼氏やら、不幸な生い立ちやらで生きることに精一杯。
2人の出会いから、心を通い合わせる流れは、磁石が引き合うようなものだったかもしれない。
もちろん性的なものは一切ない。
ネタバレだけど、女は最後、男に絞め殺され -
購入済み
話を整理するのに時間がかかった
気が付くと「んっ???」何の話をしてんだ。
ストーリーをどこか見落としたかと思うほどだまされた。
色々突っ込みどころはあるが、
人間の先入観や想像力を見事に利用した話だった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ推理小説短篇集。
『そして名探偵は生まれた』は、麻耶雄嵩のとある助手に似たようなキャラが出てきて麻耶作品好きの私には最高だった。
『生存者、一名』は、この中で一番面白かったかな。
孤島のサバイバルということでハラハラ感もあった。もう一人ってまさか…となんとなく察したような気になったが最後の最後にまた驚かせてくれた。
『館という名の楽園で』は、この中では展開が読みやすく驚くポイントはそんなになかったけど、懐かしいような切ないような気持ちになれる作品。
『夏の雪、冬のサンバ』は、これもオーソドックスな推理小説かな?と思いきや犯人がわかったときに「え?誰!?え?!あぁ!」となって一番純粋に驚 -
Posted by ブクログ
最初、キモオタの日常を描いただけの物語かと思ったら、やっぱり殺人事件が起こって、ミステリ的展開に突入していく。そこからは、反則スレスレっていうか、もうこれ、アウトじゃない!?みたいな展開が連発して、何回も唖然とさせられながら、力技でエンディングを迎える。もうこれは、こういうもんだとして楽しんだ方が良いんですね、きっと。ミステリとしての結構云々にとやかく言っても仕方ない。そういう意味では良くできたエンタメ作品だと思うし、”向日葵の~”のときに覚えた反発心を、今回はあまり自覚しなかったのです。読み手としての心持の違いかな。自分の読解力の成長と思いたい。