歌野晶午のレビュー一覧

  • 新装版 白い家の殺人

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    振り子にロープウェイ。
    今となっては、あまり驚かないが、当時はなかなか突飛なアイデアだっただろう。

    「意図せずに偶然起こった」というのの使い方も面白い。
    ラストで明かされる真実も驚き。

    王道ともいえる、悪くない作品だった。

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    2021年06月05日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    葉桜の季節で気になった歌野晶午さんの作品。

    構成がものすごく独特で、前半1/4くらいは事件の事実とそれに関わる人達の感情を描くことで、その人達の個性と特徴を示唆してる。

    後半は父親の妄想編。前半で示された事実から、パラレルワールドのように真相が明かされては妄想でした、が繰り返される。
    妄想の結末は全て悲劇で、ある一家にとっての世界が終わるという結末になる。しかしその度に妄想を打ち消し、始まりに戻る。
    結局事件の真相はわからない、というミステリー小説としては変態な部類の終わり方。

    賛否両論あるかもだけど、読みやすいし没入して一気に読めた

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    2021年05月25日
  • 死体を買う男

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    読み易い
    二転三転するし面白かったけど求めてるどんでん返しのゾクゾクはなかった
    先が読めたとゆうか双子の設定で似たようなの読んだことある気がする(笑)気がするだけかも知らんけど(笑)

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    2021年05月16日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    購入済み

    作品紹介も何も読まず予備知識なしで読み始めたので、冒頭は推理小説とさえ気付かず、作品の雰囲気や話がよく飛ぶなという印象。
    終盤、こういう読者のミスリードの仕方は好きじゃないなと少し嫌な気分になりましたが、最後の主人公の語りは力強く引き込まれました。

    #アガる

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    2021年05月02日
  • 新装版 長い家の殺人

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    評価は低い人が多いみたいだが、そんなに悪くない作品だと思う。
    自分は、信濃が「二つともどん詰まりの部屋」と言うまで気づかなかったが、気づいても、ペンキ、鍵、人魂などの伏線は見事だと思った。歌に込められた暗号も面白い。
    冒頭の"マリ"にもまんまと引っかかった。
    デビュー作から持ち味を出してるな、という感じ。

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    2021年04月28日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    購入済み

    後半、えっ?えっ~って感じでした。最初に人物のイメージを頭の中で設定してしまったので最後ものすごい違和感でした。なので、内容をわかったうえで人物イメージを設定しなおして2回目よみました。
    題名からして、もっと穏やかな内容かなと思ったのですが…
    けっこうハラハラドキドキな内容で とても読みごたえあり、騙されました。

    #ドキドキハラハラ

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    2021年04月26日
  • そして名探偵は生まれた

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    どれも平均以上で、とても面白かった。

    「そして名探偵は生まれた」
    "名探偵"という存在そのものに焦点を当て、そして密室トリックも混ぜ込んだ作品。
    この探偵シリーズ化してほしいな...

    「生存者、一名」
    教団に裏切られ、無人島に閉じ込められてしまう5人を描いた作品。色々な意味で予想できない結末はとても良かった。

    「館という名の楽園で」
    見事なトリック。まんまと騙された。
    個人的にはこの作品が一番良かった。

    「夏の雪、冬のサンバ」
    叙述トリックには気づいたが、お金の隠し場所は面白かった。後から考えると、生卵が伏線だったのか...

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    2021年04月06日
  • 春から夏、やがて冬

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    初めての歌野晶午作品

    「春から夏、やがて冬」
    題名も意味深で、読む順番としては合ってたのか?

    登場人物ー平田誠は自分の名前平田の「平」は平凡の「平」だと自負していた、
    スーパーの保安担当、ある日万引きした末永ますみを二度としないというところで許してしまった、
    彼女は同居人から酷いDVを受けている、そこから始まっていく〜

    末永ますみの語り口がいやだった。いかにも今時かもしれないが
    「サーセンシタ」ーすみませんでした
    「アリアタッシタ」ーありがとうございました。
    主人公平田は高校2年生の娘を交通事故でなくしている、犯人は不明のまま。
    そして妻も自死 

    とかく世の中は皮肉にできている
    平田と

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    2021年03月17日
  • Dの殺人事件、まことに恐ろしきは

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    どの作品もどんでん返しがあって面白かった。「陰獣幻想」が一番インパクトあった。流石歌野晶午。短編集は読みやすい。

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    2021年02月28日
  • 7人の名探偵

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    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進めることができる。

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    2021年02月28日
  • 新装版 長い家の殺人

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    歌野晶午のデビュー作。巻末に島田荘司の解説付き。
    行動力すごいな!とびっくりした。すごい……。

    大学生のロック・バンドが晩秋の湯沢で合宿し、そこで殺人事件が起きる。
    解決しないまま、メンバーが欠けた状態で解散ライブを行うと、
    そこでまた殺人事件が起こり、バンドを数年前に抜けて渡独していた元メンバーが帰国し、謎解きをする……

    出だしの意味ありげなコードと歌詞が気になりつつも、
    「コードが読めなくてもまあいいわ」と読み進めていったら、暗号!
    しかも、犯人も誰もわかっていなかった暗号!
    関係ないわけなかった!あんなに意味ありげだったのに!
    CDEFGをハニホヘトに読み替えるだけで、セブンスは単純

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    2021年02月25日
  • 明日なき暴走

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    久々に歌野晶午先生。
    相変わらず、最後にアッと言わせてくれる。
    読んでて、今の世の中ってこんなんだなぁとしみじみ思い、嫌な部分を浮き彫りにしたこの小説が痛い…

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    2021年01月28日
  • ずっとあなたが好きでした

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    ネタバレ

    短編で同じ名前があるとまた前に戻り、そして読み返す。
    解説を読んでやっと納得。
    とやっぱり伏線に次ぐ伏線。
    最後に種明かしがあるけど、でもなるほどって思うのは解説があったからなんだろうなぁ。

    短編でもおもしろいのに、短編から 全て繋がるのはやっぱりこの作者のすごいところかも。

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    2021年01月17日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    いかにも歌野晶午の作品らしく、設定そのものに影響するタイプの小説。
    多少長いな、と思うかもしれない。
    結局未来がどうなるかなんて分からないんだなと思った。

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    2021年01月14日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    舞田ひとみと言えば、たしか...と思いつつ読み始めるも、
    最初にひとみ嬢が登場する際に度肝を抜かれる(^ ^;
    一体何があった!?(^ ^;

    実際にいろいろあったり、ところにより叙述トリック、
    出だしから作者のサービス精神が遺憾なく発揮され(^ ^

    本作は、二つの誘拐事件と一件の失踪事件とを
    力業で合体させたような構成となっている(^ ^
    幼児誘拐が二軒続けて起こり、どうやら同一犯で、
    相互に重要な役割で絡んできて...というメインの話は
    とても新鮮で興味深く読めた(^o^

    が、いかんせん長い(^ ^;
    正直「欲張りすぎ」な感じは否めなかった(^ ^;
    謎解きの説明も、ものすごく「説明く

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    2021年01月08日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ウラスジに「究極の徹夜本」って書いてある。確かに、今、午前1時前…明日、仕事やのに…
    (感想は後日書きます!)
    いきなりあのシーンからなんで、元気はつらつハードボイルド系なんかと思ってた。
    どんでん返し系と聞いていたのにな?と思いながら、ず〜と読んで行くと、最後の辺りであった〜
    こんな微笑ましいというか何というかのどんでん返しとは!
    もう一度、読むと更に風情があるかも?
    桜にも満開だけでなく、紅葉もある!若いモンには負けてられん!頑張れおじいちゃん!

    林語堂『人生の黄金時代は老いて行く将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず。』

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    2025年12月01日
  • 誘拐リフレイン 舞田ひとみの推理ノート

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    ネタバレ

    誘拐事件についてはかなり面白い内容だったと思います。最初の事件で違和感を覚えたところが二つ目の事件真相の布石みたいになってて、上手く考えたものだと感嘆します。真相が分かったときは、かなり驚きました。ただ、これを頭があまりよくなさそうな大久保夫妻が考えた、というのには疑問が……(実は地頭が良かったりするのかな)

    あと、馬場由宇の兄が良い奴だったらその疑いを晴らすことに共感できたのですが、過去に不幸があったとはいえ、途中まではただの嫌な奴だったので、由宇が兄を助けようとする動機がちょっと理解しづらかったです。

    それもあって、由宇の家庭の事情関連のお話は蛇足気味に感じてしまいました。真珠&陸斗の

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    2020年12月12日
  • 明日なき暴走

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    ネタバレ

    承認欲求過多なTVディレクターと無神経で身勝手なその仲間たち、Twitterで毒を吐きまくる美容師など、登場人物がとにかくクズ過ぎて共感しにくく(川島輪生の家庭環境には多少同情)なかなか入り込めませんでした。特に前者の集団がやってることは迷惑系YouTuberみたいでムカついちゃいます。

    けど終盤の偽装放火あたりから、長谷見の仲間やかつての同僚たちがそれぞれの目論見で動き始めて、先の結末が予測できなくなりました。どうなるかが気になって、深夜なのに最後まで一気読みすることに。結局、皆が皆最後までクズのまま終わるので後味は悪いのですが、化かしあい合戦みたいな様相はスリルもあって結構楽しめました。

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    2020年11月16日
  • 魔王城殺人事件

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    歌野晶午の長編ミステリ
    町外れに建つ洋館へ忍び込んだ小学生が、庭の小屋の中で女性が消失したり、死体が消えたりする謎に挑むミステリです。
    子供の頃に読んだポプラ社「少年探偵団」シリーズや、最近だと「青い鳥文庫」を彷彿させる文体で、一人称で進んで行くのですが・・なかなかの「本格」で、一気読みでした。
    歌野晶午、恐るべし!(^_^;)

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    2020年11月15日
  • 女王様と私

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    引きこもりのオタクと小学生の女の子のお話
    本編のほとんどの妄想編でそんなのありなの?
    いいのそれで?なんていうことがいろいろありましたが
    あ、妄想だからいいのかなと
    最初と最後にちょっとだけ現実編がありますが
    まぁ妄想で楽しませてもらいました

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    2020年11月04日