歌野晶午のレビュー一覧

  • さらわれたい女

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    旦那の愛を確かめるべく狂言誘拐をたくらむ女の話。
    章が変わるごとに忙しいくらい物語が二転、三転していきます。
    便利屋のおっさんがたくましいんだか頼りないんだかのところがおもしろかった。

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    2012年03月19日
  • 新装版 ROMMY 越境者の夢

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    このテーマをこの時代に設定して、本格ミステリーとして描いたのはすごい。
    初期はいわゆるただ、名探偵が事件を解くという懐かしき本格でしたが、今の歌野晶午に繋がる。
    本格は人間を描けないなんて言説はある意味、意味のないことだと思う。

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    2012年01月19日
  • 新装版 動く家の殺人

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    ネタバレ

    家シリーズ3作目!
    作者まえがきで「信濃を殺すことにした」とあってかなり落ち込みながらの読み始め。
    日付をまたぎながら時間をかけて読み進めたので夢にまで内容が出てきて色々とうなされました(笑
    作中の「神様はアーティストがお好き」も面白かったです!何となく歌野先生の自画自賛な描写もコミカルでした。

    しかし完全に騙されましたね…もう途中から謎解きなんてどうでもよくなってしまいましたよ!
    葉桜を読んであれだけもう騙されないぞ!と思っていたのに本当に悔しいです…!
    悔しい!悔しいけれど、本当に良かった…
    信濃というより徹の心配をしていたので心底安心しました(笑
    それだけこの作品にハマっていたのだなあ

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    2011年06月08日
  • 新装版 白い家の殺人

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    ネタバレ

    信濃譲二の家シリーズ第2弾。
    最初読んでいて徹が巻き込まれた過去の事件のお話かと思いましたが違いましたね。今回は信濃がやたらと小綺麗に探偵をしていて何だか信濃じゃないみたいでした(笑

    トリックのまとめ方も好きです。
    最初から最後までムラなく楽しめる本でした。
    被害者も加害者も何となく憎みきれないあたりが魅力的なキャラクター作りに長けた歌野先生らしいですね。
    犯人はヤス!と騒ぐ徹にうるさいよ(笑)と思いつつも、信濃と徹はなかなか良い「探偵と助手」だと思います。

    解説は正直必要無いのでは…。
    ミステリーには様々な種類があり、流行のミステリーというのも存在すると思うのですが、そんなに深く考え

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    2011年06月03日
  • 増補版 放浪探偵と七つの殺人

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    ネタバレ

    信濃譲二シリーズ短編集
    「~家の殺人」に出ていた信濃譲二が学生のときの話

    「ドア⇄ドア」
    同アパートの住人を衝動的に自室で殺害してしまった男が
    証拠隠滅のため死体を被害者宅に運び、玄関のドアを交換する。

    「幽霊病棟」
    廃墟となった病院に死体を隠した男が落とした財布と取りに戻ると
    死体が別の場所に移動しており、学生達が肝試しをしていた。

    「烏勧請」
    ゴミ屋敷に住む主婦がベランダで死体となって、カラスにつつかれ発見される。
    被害者は旦那の浮気が発覚してから、急にゴミを集めはじめたらしい。

    「有罪としての不在」
    学生寮で殺人事件が発生。容疑者は寮内にいた人物と特定された。
    元カノの嫉妬が原因

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    2011年06月07日
  • さらわれたい女

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    歌野氏の作品を読むのは「世界の終り、あるいは始まり」に続いて2作目。
    買ったのは講談社文庫だが、現在は角川文庫より発売している。
    「カオス」というタイトルで映画化(主演:中谷美紀)もされている。
    冒頭の「私を誘拐してください」から面白そうだなと思わせてくれるが
    ただの狂言誘拐というのではなく、エンディングまで二転三転してニヤリとさせられる傑作。

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    2010年07月03日
  • 新装版 動く家の殺人

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    またやられたよ。
    衝撃的なプロローグから、
    のめりこむように夢中で読みふけった。
    歌野さんのことだから、絶対にひっくり返されるって
    そんなことは、はなからわかっていたのに。
    それでも私の中の可能性という幅は
    歌野さんのそれとは比べ物にならないほど狭かったようです。
    騙され続けてすべてを読んでしまったことを後悔するのは
    いつも読み終わったそのあとで、
    あぁ、これでまた歌野さんの思うつぼだと思うとともに
    尊敬と降参のためいき。
    家シリーズ、読破!!

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    2009年12月12日
  • 女王様と私

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    ネタバレ

    様々なトリックを畳み掛ける演出はさすが。中盤ちょっと中だるみはあったけど、最後のオチもキレイに決まっていて満足。

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    2011年10月14日
  • 女王様と私

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    ネタバレ

    2009/9/26 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
    2018/2/4〜2/7

    3年ぶりの歌野作品。いやいや、またまたやられました、歌野流の大仕掛に。この作品はどういう仕掛けかと探りながら読み進めるも、解説で杉江松恋さんも書いているように、目前の展開が気になってどんどん読み進めてしまった。うまい!

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    2018年02月07日
  • 安達ヶ原の鬼密室

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    これ、おもしろいですよ!!過去の事件と直感探偵、その助手と現在の事件(もう終わってるからこれも過去なんですが)、そして思わせぶりな青春アメリカ学生恋愛白書事件。直感て・・・いやすごいですよこの人!!理にかなってる直感ってやつは素敵です

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    2009年10月04日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    まさかそうだったとは!と見事に騙された。
    途中積読になってしまったので、少し読み返しつつ。
    クセありハードなインパクトあるストーリー。
    苦手な描写もあったけど、全体的に結構楽しめた。
    (強烈だけど)
    とにかく、まさかそうだったとはね。

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    2025年11月30日
  • ●●にいたる病

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    私が今年の5月から本を読み、アプリに記録をし始めたのは『殺戮にいたる病』を読んだからなのでこの本を書店で発見したときは感極まった。短編集だから読みやすい。個人的には背筋の話が好き。

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    2025年11月28日
  • 新装版 長い家の殺人

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    ネタバレ

    新装版で再読(笑)殺人が2つも起きたっけ?(笑)トリックは分かりやすく単純だけど面白いと思います(笑)探偵役の登場が少し遅いかな〜。もう少し早く登場してあーでも無いこーでも無いって推理してくれる方がいいな〜(笑)それに性格が(笑)まあちょっと変わってますね(笑)巻末の島田荘司が良いです(笑)すごいですね〜(笑)歌野さん(笑)

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    2025年11月25日
  • 中にいる、おまえの中にいる。

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    ホラーあまり得意ではなく
    ホラーかと思って読んだら違った。
    いろんなタイプの悪い人が出てきた

    続編だった

    面白かった。

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    2025年11月24日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ネタバレ

    だまされた!みんなも言ってるけど!

    叙述トリックの作品って種明かしされる瞬間が1番面白いと思います。まあミステリー全般そうですが。
    ヒロイン?と何か起こりそうな雰囲気やヤクザに潜入するハラハラした感情で、全く気付かず読み進めてしまいました!

    でも主人公にはところどころ共感出来なかったし、作者も感情移入するには主人公と歳の差があるように思えるので、何を思って書いたのかすごい気になりました

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    2025年11月22日
  • ●●にいたる病

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    ネタバレ

    まーーじで作家さんが豪華すぎる
    短編集好きじゃないけど読み切れた
    殺戮にいたる病、大好きだよ
    小説沼に戻ってくるきっかけになった本
    これを最初に読んだ時のワクワクと衝撃の快感が忘れられなくて今日まで色んな小説を読み漁ってるまである。

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    2025年11月21日
  • それは令和のことでした、

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    タイトルが気になって読んでみましたけれども、割合面白かったですね! 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    叙述トリックというんでしょうか、自分はよく分からなかったけれども、物語の最後まで読んでああそうだったのか、みたいな落ち着きが得られるかと思いきや、そうではなく(!)前述したように僕はそのトリック的な文章に気が付かなかったので最後まで読んでみてちんぷんかんぷんでした…(!) 社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    でもまあ、トリック以外の部分、登場人物たちの心情などに関するところでは共感もしましたし、特に女性の内面部分に関するところなんて大分あれですね、リアルですよ! 著者は女性なんじ

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    2025年11月21日
  • 首切り島の一夜

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    歌野晶午の他作品を読んでいて「とんでもない変化球を投げてくる」作家だと分かっていたので、他のレビューにあるような不満は感じなかった。
    解説で表現されてる「本格推理の骨格を脱臼させた」という言葉が見事で、本格推理としては低評価をつけざるを得ないが、そうでなければとても面白いと感じた。
    事件の本筋とは関係なさげなあの大仕掛けが個人的には好き。

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    2025年11月19日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    2003年の作品
    ガラケーだしセキュリティや個人情報に対する意識も薄い。
    だからこそできる探偵業ではある。

    主人公が「何でも屋」ではなく「何でもやってやろう屋」と謳っている理由に一貫性があって最後まで信念を貫く様がよかった。

    ただ冒頭から感じてしまった生理的な嫌悪感は最後までどうしても拭えず…
    作者は意図的にそう書いたのだろうけど、プラトニック恋愛を求めていながらやることやって女性を軽視する発言はちょっと無理。
    特定のパートナーを持たない男って、経験人数が多いだけでなぜか自信持ってて、女性を満足させられていると勘違いしている。その典型例すぎて。

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    2025年11月22日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

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    ほんためで紹介されていたので、
    これは読まなきゃと思い、即購入。

    正直な話、物語中盤までは読んでいて苦痛だった。
    というのも全く関係のないような、
    数軸で物語が進むからである。

    ・さくらとの恋愛
    ・愛子に依頼された事件
    ・節子の被害状況
    ・ヤクザに潜入した過去
    ・安さんの娘さんを捜索

    様々な視点かつ、時間軸が変わるため
    構成的に読みづらい。
    そして、これらの要素がどう着地するのか
    分からないため道中、退屈にも感じた。

    しかし、物語終盤、怒涛の面白さだった。
    ドンデン返しの作品の中でも、
    「読者を騙す」というエンタメで終わらず、
    現実世界の社会問題に考えさせられたり、
    自分の人生をどう生

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    2025年11月18日