歌野晶午のレビュー一覧

  • 死体を買う男

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     江戸川乱歩御大の遺稿ではないかと思われる原稿の存在や作中作の江戸川乱歩&荻原朔太郎のコンビの活躍など他に類を見ない形のミステリーでありつつ、随所随所で挟まれるある推理作家と一人の若者のやり取りがどのように繋がるのかも気になりながら読み進め、想像しなかった結末だったと思いきやそれすらも覆るような仕掛けに驚かされた。歌野晶午先生のトリックスターぶりにはいつも翻弄される…

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    2024年10月27日
  • それは令和のことでした、

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    昭和、平成とは違った令和の考え方。
    令和だからこそ起こる話を描いた短編小説。
    おもしろかった。
    しっかり読んでおかないとオチがわからなくなる。
    オチが強いものもあれば弱いものもあったけど、面白い話ばかりだった。

    「有情無情」が好きだった。
    昔は近所の子を助けるのが当たり前だったのに、同じようにすると令和の時代では・・・

    「彼の名は」のオチは流石にわからんかったな。
    伏線は散りばめられてるけど、さらっと流してしまうようにつくられてる。

    「無実が2人を」までもオチ読めず、最後あっとやられてしまった。

    さすがやね。
    歌野さんの文体がすごい好き。
    スーッと頭の中に入ってくる。

    どの話もいい味

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    2024年10月12日
  • 魔王城殺人事件

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    子供向けに書かれたミステリ。「魔王城」と呼ばれる屋敷を調査する、いかにも少年探偵団らしいストーリー。終盤の謎解き、トリックの解明も面白かった。

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    2024年09月30日
  • 家守

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    そこはかとなく漂う不気味さにぞーっとしました。

    過去と現在と視点が変わる、あるいは現実と空想(妄想、幻想?)も描かれていて、不気味で、妖しくて、おぞましさ満点。

    トリックなどはちょっと無理があるかな?とは思いましたが、それ以上に物語にひきこまれました。

    文体がなんとなくレトロだし、設定も昭和の作品もあり、そこがまたこのミステリをより魅力的にしているのかなぁと感じました。

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    2024年07月17日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    前回と同じように推理が好きな人がネットで集まり、出題者が実際に殺人を起こし、そのトリックを当て合うというゲームを行われていた。
    この作品は事件が起こる動機や物語よりも、そのトリックに重点がおかれており、淡々と事件が発生し解決していくという他の推理小説ではみられない進み方でとても面白い。
    前作と同じ進み方をするためスムーズに読み進めて行けたが、徐々に前作を読んでるからこそ襲ってくる違和感が、『2.0』というタイトルの意味を浮かび上がらせる。

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    2024年06月26日
  • 新装版 長い家の殺人

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    人間の錯覚と思い込みをうまく利用した、単純である見事なトリックだと思った。
    マリは真梨子のことだと単純に思っていた。
    暗号については、普通はそこまで気がつかないんじゃないかな?

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    2024年06月22日
  • 死体を買う男

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    「白骨鬼」というタイトルで雑誌に素人で作者を隠して連載されていた。
    江戸川乱歩の未発表作品を思わせるような作風で、「夢幻」という作品で
    で一世を風靡したミステリー作家の細見辰時は、
    白骨鬼を読み、作者名がないことが気になり、
    出版社の社長に確認をする。その後、作者と会うことになるのだが・・・。

    作中作で、現実と白骨鬼の作品とが交互に展開していき、
    白骨鬼ではミステリーとして先が気になる展開をしていくなかで、
    現実では、この作品をめぐって作者と細見との間で波乱が巻き起こる。

    作品を読んでいて、単純に江戸川乱歩・風作品として発表しても
    人気が出るのではと思える「白骨鬼」に対して、現実でのやり取

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    2024年05月29日
  • ずっとあなたが好きでした

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    読みやすかったーおもしろかったなぁ
    短編集なんだ。と読みやすく読んでたらまさかのww
    私には新しい展開の著者さんで一気にお気に入りでした。この方、幅が広いわー

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    2024年05月21日
  • 死体を買う男

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    作中作スタイルの本格ミステリです。
    文庫本のあらすじに「二重三重のカラクリ」とありますが、まさにその通りでした。
    これぞ、本格ミステリという内容でした。
    なぜ「白骨鬼」は書かれたのか。
    そのトリックは、鳥肌ものでした。

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    2024年04月14日
  • 葉桜の季節に君を想うということ

    葉桜の季節に君を想うということ

    元私立探偵の成瀬将虎が
    同じフィットネスクラブに通う高校の後輩キヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と悪質な霊感商法の調査を依頼された。
    そんな折、線路への飛び込み自殺を図ろうとしている間宮さくらと出会う。

    前々から気になっていた歌野晶午先生の作品
    桜前線も近づいてきたので読んでみようかなと…(葉桜とは


    序盤から少し違和感を感じながらも
    読み進めていくと あ…やられた。って感じの典型的な叙述トリック
    物語のあらゆるところに鏤めてある伏線の数々を見事に回収していく様に
    終盤は一気に読み進めてしまいました。

    是非、再読したいと思った作品

    #エモい #ドキドキハラハラ #アツい

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    2024年04月06日
  • 間宵の母

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    面白くて一気読みしてしまった。
    最初は取り留めもない文章が続くので、わけわからないストーリーだなと思ったがすべて仕組まれたもので読み進めるうちにつじつまが合っていく。
    虐待、貧困など世代をこえて連鎖する不幸というのは確かに存在するのだろう。
    なぜそうなるのかという部分に深く踏み込んだ結果突拍子もない結論になってしまっているが、常識や知っていることが世の中のすべてではないとしっかり釘をさしているところが秀逸であると感じた。

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    2024年02月24日
  • 絶望ノート

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    そんな話だったの?
    貴方はこの本を読み終わって、そう呟くだろう。
    斜め上を行く結末。
    予想だにしなかった結末。
    今までに味わったことのない読後感。
    それ書いてしまうとネタバレになっちゃうから、書かないけど。

    凄絶ないじめに苦しんでいる中学生が、
    日々の苦しみを日記に記していき、
    それを偶然?発見した両親がとった行動とは?

    2転3転する展開、全く先が読めなかった〜。
    間違いなく、今年1年で一二を争うオススメ本になるだろう。
    それくらい衝撃だった。

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    2024年01月11日
  • 新装版 長い家の殺人

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    ネタバレ

    勢いのある歌野さんのデビュー作。犯人や、トリックを考えながら読み進めるのはとても楽しく、読みやすい一冊だった。プロローグの”マリ”の伏線が面白かった。そう、"マリ"。

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    2023年12月29日
  • 絶望ノート

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    ネタバレ

    犯罪にフォーカスを当てるのではなく、主人公を取り巻く環境、心情が色濃く描かれていてどのページも面白いと思えた。飽きが来なかった。出来事だったり第三者の発言に対して放った言葉ではなく心の中で思ったことがツッコミのような瞬発性のある面白い言葉で描かれていたので新しい面白さを発見した気持ち。にしても歌野さんは言葉で騙すのが上手い、騙されない人なんていないと思う。読み手と本の中の人物の視点のギャップを生かした叙述トリック最高です。殺人云々ではなくて、目に見えない愛の確かめ方、寂しさ、が心に響く作品だった。主人公に対する自分の気持ちがコロコロ変わる展開、すごく不思議な感覚だった。怒りから切なさに変わって

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    2023年12月29日
  • 新装版 正月十一日、鏡殺し

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    装丁が違うけどこのタイトルはこの新装版しかないみたいなのでこちらで登録。歌野さんの中では第三期の作品だと。好きな作家さんなんで昔のものから読もうと。第一期と第二期は読み終わった。贔屓目からかどれも面白い。これは著者初の短編集。7つの物語が入っている。ボキャブラリーがないので、どれも面白かったとしか言えないのがもどかしい。長編とは違い、とくに謎解き役がいるわけでもなく、コンパクトにまとまりながらも楽しませてくれる。あえて挙げるなら「逃亡者~」「美神崩壊」「プラットフォームの~」「正月十一日~」が上位に入る。

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    2023年10月15日
  • ガラス張りの誘拐

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    先日読んだ誘拐ミステリ「さらわれたい女」も面白かったのだが、この「ガラス張りの誘拐」もやはり面白かった。やる気のない中年刑事の佐原。妻は数年前に通り魔殺人にあい他界している。親子関係がぎくしゃくしていた娘の深雪が誘拐された⁉犯人からの要求は「現金で一億円用意してください」と。しかしその犯人は、身代金をバレバレの状態で運べというではないか。そしていざ身代金を用意して次の指示を待つが、なかなかその後の指示がない。そして娘、深雪の視点でも展開は語られる。養護教諭、占い師…絡まった糸が解ける瞬間が気持ち良い。

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    2023年10月15日
  • 春から夏、やがて冬

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    これは面白い
    天性のホームランバッター歌野晶午
    三振もするがこれはホームラン

    スーパーの万引犯の処遇を決める責任者と万引したダメ女の話しなんだけどなんか読みやすいなと思ってた所からの後半怒涛の展開
    完全にこっちが緩い球投げてたとこに打ち込まれたわ

    表紙が「葉桜の〜」に似てたから、あああれ系かな?みたいなノリで読んで、途中ああ違うのかなからの後半ウホっと興奮したよ
    自分の死生観や家族の有り難さも考えさせられる筆力、奥深い作品でした

    歌野晶午ファンは是非手に取ってもらいたい作品


    °今回のタメになった言葉°
    「桜餅に使われる葉は伊豆に多くあるオオシマザクラのものです、ソメイヨシノの葉は硬く

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    2023年08月10日
  • ずっとあなたが好きでした

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    14パターンありそれぞれの人生感や
    生き方など読んでいくうち面白く
    なってきた。タイトルはずっとあなたが
    好きでした‥何歳になっても恋愛が
    できるのは素晴らしいこと恋愛するのに
    年齢は関係ない‥。と思った

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    2023年07月30日
  • 世界の終わり、あるいは始まり

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    ネタバレ

    歌野晶午さんの作品を読むと毎回さすがと思ってしまう。
    本当に好きな作品しかない。

    自分の息子が殺人犯だということがわかってから、どうにかして現実に折り合いをつけるために、いろいろなシナリオを考える父親の妄想が続く。
    かなり序盤で息子が殺人犯だということに気づいていたので、残り半分以上どのように展開していくのかと思っていたが、まさか父親の妄想が何パターンも続くとは思っていなかった。
    途中から、これも妄想なんでしょと思いつつ読むのも楽しかった。

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    2023年07月10日
  • ハッピーエンドにさよならを

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    寝る前に一つずつ話を読んでいましたが、面白くて続けて読んだりもしました☺️
    ハッピーエンドではないからこその意外さや感慨深さがあり友達にもオススメしてかしました!

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    2023年04月21日