歌野晶午のレビュー一覧

  • ハッピーエンドにさよならを

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    ネタバレ

    ホームレスは男だという先入観が強すぎる
    脳をそろそろアップデートしないと

    行為に夢中で焼け死んだカップル
    哀れすぎるけど幸せの中逝ったのか

    ほどよくよくない後味
    節が効いていた

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    2025年02月16日
  • 家守

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    面白かった。いずれも家に関するミステリー短編。どれも後味が妙に悪く、良いことになるとは到底思えない(ミステリーって大体そうだと思うけど)
    どれもその後の展開が気になるような終わりになっていて、それぞれどんな生活を送ることになるのか、すこし妄想が捗るなと思った。

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    2025年02月04日
  • 死体を買う男

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    『昭和八年、作品を書きあぐねていた江戸川乱歩は三段壁の突端から身を投げようと、紀州の白浜を訪れていた。恐怖を感じつつも、死が間近に迫る中で、とある美青年に自殺を止められる。「死にたくないのに死んでしまう人間もいるんですよ」と言い残して去っていく。その命の恩人が首をくくって死んだ、と乱歩は女中から聞かされる。自殺を止めた彼は、何故、自殺をしたのか。本当に自殺なのだろうか。乱歩と親交ある萩原朔太郎と事件を追うが』

     平成に入って、突然こんな内容の『没後の未発表作』と銘打たれた作者名の欠落した「白骨鬼」と題された作品が雑誌に載った。これは乱歩の未発表の原稿か、それとも誰か別の人物が書いたものなのか

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    2025年01月16日
  • 名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート

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    ミステリで読みやすくて面白かったです。
    短編…とはいえ話が繋がってて読み応えもありました。
    家族の関係性がなんか良いですね。
    あと歳三さん好き。

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    2024年12月07日
  • それは令和のことでした、

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    ネタバレ

    歌野晶の短編集。タイトル通り、未来から見れば「令和っぽいねぇ」と言われそうな社会背景に描かれるミステリー。どれもこれも社会提議を問いかけるような背景をもつ。

    のだが、どれもこれも結末が想像を超えてくる。え、そこに着地させるの?という意外性は「葉桜の季節…」の歌野節である。ひっかけられる快感・醍醐味を存分に味わえて楽しい。

    そういう特徴なのでネタバレ回避のため、細かくは書けない。でも騙されたと思って…いや、騙されることが好きな人にこそ是非読んでもらいたい。エエ方向にしか騙されないので。

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    2024年12月01日
  • 7人の名探偵

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    新本格ミステリ30周年記念アンソロジー。ミステリを象徴する「名探偵」たちが登場する。特に、麻耶雄嵩「水曜日と金曜日が嫌い -大鏡家殺人事件-」、有栖川有栖「船長が死んだ夜」、法月綸太郎「あべこべの遺書」は、それぞれ名探偵のメルカトル鮎、火村英生、法月綸太郎が登場する、とても良い作品。また、山口雅也「毒饅頭怖い 推理の一問題」は、落語をテーマにした作品で、かつ最後のサプライズに驚かされた。

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    2024年11月30日
  • それは令和のことでした、

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    短編なのに最後にしっかりやられました
    すごく良かったです
    「彼女の煙が晴れるとき」が1番騙された

    タイトルありきの作品か
    後付けのタイトルなのか
    どちらにしてもとにかくセンスいいな〜と思った

    昭和生まれだけど
    令和の時代についていけるよう頑張ります!

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    2024年11月22日
  • それは令和のことでした、

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    *一行を読み逃せば、謎の迷宮から出られない。奇想の歌野ワールド、珠玉の作品集。新しい価値観のゆらぎが生み出す7つの悲劇*

    確かに、この作品は令和ならではのストーリーです。
    巧い!と唸りながらもやるせなく、背中がぞわぞわする展開も相まって、参りました感でいっぱいです。
    いつからこういう時代になってしまったのか…
    やや誇張されていると思いますが、今まさにどこかで起きているようなお話ばかり。
    イヤミスよりもっとおぞましい読後感、さすがです。

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    2024年11月21日
  • 家守

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    ネタバレ

    「家」にまつわる、ミステリーの短編集。
    後味スッキリな話は皆無で、でもイヤミスというほどではない。ギリギリ、読み終わった時にため息一つで済む感じ。

    表題作である「家守」は、一つの殺人事件が解決したと思ったら、殺された主婦に実は秘密があり‥当事者が死んでしまって、あららこの後大変だね〜という感じで終わる。程良いどんでん返し。

    かくれんぼで見つけてもらえず、大きな洋館の中で白骨化してしまった小学生。山の中の村で住民のために働く医者が偽医者だと知り、強請ろうとして返り討ちに遭ってしまう青年。破格のアルバイト料に釣られて、不幸な事故で命を落とす若者。そして不謹慎なんだけど、妻に手の込んだイタズラを

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    2024年11月05日
  • 間宵の母

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    歌野さん大好きで読みました。
    一気に読みました。
    最後とう繋がるのか?一体どう言うこと??
    と、全然読めなくて、謎めいていてホラー感が期待通りでした。
    これに限らず、生い立ちが不幸だと、その不幸が連鎖して行くんだなって、小説を読んでいるといつも思います。

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    2024年11月02日
  • それは令和のことでした、

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    ネタバレ

    彼の名は
    有情無情
    わたしが告発する!
    君は認知障害で
    死にゆく母にできること
    無実が二人を分かつまで
    彼女の煙が晴れるとき
    花火大会

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    2024年10月28日
  • 死体を買う男

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     江戸川乱歩御大の遺稿ではないかと思われる原稿の存在や作中作の江戸川乱歩&荻原朔太郎のコンビの活躍など他に類を見ない形のミステリーでありつつ、随所随所で挟まれるある推理作家と一人の若者のやり取りがどのように繋がるのかも気になりながら読み進め、想像しなかった結末だったと思いきやそれすらも覆るような仕掛けに驚かされた。歌野晶午先生のトリックスターぶりにはいつも翻弄される…

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    2024年10月27日
  • それは令和のことでした、

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    昭和、平成とは違った令和の考え方。
    令和だからこそ起こる話を描いた短編小説。
    おもしろかった。
    しっかり読んでおかないとオチがわからなくなる。
    オチが強いものもあれば弱いものもあったけど、面白い話ばかりだった。

    「有情無情」が好きだった。
    昔は近所の子を助けるのが当たり前だったのに、同じようにすると令和の時代では・・・

    「彼の名は」のオチは流石にわからんかったな。
    伏線は散りばめられてるけど、さらっと流してしまうようにつくられてる。

    「無実が2人を」までもオチ読めず、最後あっとやられてしまった。

    さすがやね。
    歌野さんの文体がすごい好き。
    スーッと頭の中に入ってくる。

    どの話もいい味

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    2024年10月12日
  • 魔王城殺人事件

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    子供向けに書かれたミステリ。「魔王城」と呼ばれる屋敷を調査する、いかにも少年探偵団らしいストーリー。終盤の謎解き、トリックの解明も面白かった。

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    2024年09月30日
  • 家守

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    そこはかとなく漂う不気味さにぞーっとしました。

    過去と現在と視点が変わる、あるいは現実と空想(妄想、幻想?)も描かれていて、不気味で、妖しくて、おぞましさ満点。

    トリックなどはちょっと無理があるかな?とは思いましたが、それ以上に物語にひきこまれました。

    文体がなんとなくレトロだし、設定も昭和の作品もあり、そこがまたこのミステリをより魅力的にしているのかなぁと感じました。

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    2024年07月17日
  • 密室殺人ゲーム2.0

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    前回と同じように推理が好きな人がネットで集まり、出題者が実際に殺人を起こし、そのトリックを当て合うというゲームを行われていた。
    この作品は事件が起こる動機や物語よりも、そのトリックに重点がおかれており、淡々と事件が発生し解決していくという他の推理小説ではみられない進み方でとても面白い。
    前作と同じ進み方をするためスムーズに読み進めて行けたが、徐々に前作を読んでるからこそ襲ってくる違和感が、『2.0』というタイトルの意味を浮かび上がらせる。

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    2024年06月26日
  • 新装版 長い家の殺人

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    人間の錯覚と思い込みをうまく利用した、単純である見事なトリックだと思った。
    マリは真梨子のことだと単純に思っていた。
    暗号については、普通はそこまで気がつかないんじゃないかな?

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    2024年06月22日
  • 死体を買う男

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    「白骨鬼」というタイトルで雑誌に素人で作者を隠して連載されていた。
    江戸川乱歩の未発表作品を思わせるような作風で、「夢幻」という作品で
    で一世を風靡したミステリー作家の細見辰時は、
    白骨鬼を読み、作者名がないことが気になり、
    出版社の社長に確認をする。その後、作者と会うことになるのだが・・・。

    作中作で、現実と白骨鬼の作品とが交互に展開していき、
    白骨鬼ではミステリーとして先が気になる展開をしていくなかで、
    現実では、この作品をめぐって作者と細見との間で波乱が巻き起こる。

    作品を読んでいて、単純に江戸川乱歩・風作品として発表しても
    人気が出るのではと思える「白骨鬼」に対して、現実でのやり取

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    2024年05月29日
  • ずっとあなたが好きでした

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    読みやすかったーおもしろかったなぁ
    短編集なんだ。と読みやすく読んでたらまさかのww
    私には新しい展開の著者さんで一気にお気に入りでした。この方、幅が広いわー

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    2024年05月21日
  • 死体を買う男

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    作中作スタイルの本格ミステリです。
    文庫本のあらすじに「二重三重のカラクリ」とありますが、まさにその通りでした。
    これぞ、本格ミステリという内容でした。
    なぜ「白骨鬼」は書かれたのか。
    そのトリックは、鳥肌ものでした。

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    2024年04月14日