【感想・ネタバレ】首切り島の一夜のレビュー

あらすじ

壮年の男女と元教師が四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画する。
行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島とも言われる離島。
宴席で久我陽一郎は、当時自分たちの高校をモデルにミステリを書いていたと告白する。
その夜、宿泊先で久我の死体が発見される。
折悪しく荒天のため、船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。
宿にとどまった七人は、一夜それぞれの思いにふける……。
彼ら一人ひとりが隠している真実は、事件の全容をあきらかにするのか──。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歌野晶午の他作品を読んでいて「とんでもない変化球を投げてくる」作家だと分かっていたので、他のレビューにあるような不満は感じなかった。
解説で表現されてる「本格推理の骨格を脱臼させた」という言葉が見事で、本格推理としては低評価をつけざるを得ないが、そうでなければとても面白いと感じた。
事件の本筋とは関係なさげなあの大仕掛けが個人的には好き。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

難っず!そして葉桜の作者としてのハードルか、皆様の評価厳しっ!笑

どう読み解いたら良いのか1ターンでは謎すぎました。ストーリーに関係無さそうな個々の過去エピソードが大半なのに、、ここに量を稼ぐのは何か意図があるはず、、

このクラスをミステリー小説にしたいと書き出して辞めた同窓生の件もあり、、

じゃこれは全て小説の中の小説、、?

タイトルも内容とは違うし、、

うーん、違うか。もやもやー、、

もう一回読むかぁー、分厚いけど、、

いつのまにか星が増えていたら、察してください。

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

あっという間に読めてしまいました。引き込まれる文章でした。しかし、最後の方にみうしなってしまいました。再読が必要かもしれません。私には難解であったのかもしれません。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物のバックグラウンドがわかっていく展開は好きだけど、それが全部個人の回想なのが、じゃあ今クローズドサークルである意味ないですやん…な感じがして私としては微妙だった。一晩動けない中でお互い監視しあってるからできることが考え事だけなのはわかるけど…からのそれらが全部実質無意味なのもガッカリ…同窓会には行かなくていいかな、と思う本。笑

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

結構ミステリー小説は読んできましたが、かなり尖った作品だなあと思いました。
謎に向かって皆んなで推理をして解決を目指すが、その間に新たな犠牲者が、、といういわゆる王道系ではありません。
事件自体は数ページで解決しますが、そこに行き着くまでの間で、それぞれの人間性が明かされていく。。
結局、犯人以外もそれぞれ悪い人間性を持っている事を突きつけられ、犯人を探すだけがミステリー小説では無いのかなと少し考えさせられました。
少し変わったミステリー小説を読んでみたいかも、と思う方にはオススメの作品かもしれません。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

首切り島の一夜
オムニバス形式で綴られる短編連作の様な構成。
登場人物其々の学生時代や過去の様子が浮き彫りになり、現代に起きた殺人事件と関わる・・・。
結末まで通しで読んだが置いてきぼりをくらう。
全く持って意味が分からず、頭の中はクエスチョンマークだらけ。仕方がないので、久しぶりにペンとメモ帳を用意し2周目。結末で気になった部分の整理。アナグラムを用いて鳥飼の謎を把握までは出来たがその後の結末にはモヤモヤが残る。

以下ネタバレ含めての僕なりの考察











ラスト、作中作ないで鳥飼が行方不明→現実世界を反映。久我の殺害→殺されたのは冒頭の久我ではない(久我を語っている別人→鳥飼のアナグラムに気付いていない・・照れ隠しの様に見せて実は把握していない)久我の家族げ呼ばれているが、警察は被害者を久我と言っていないため(言っているかも?)本当は別人である可能性がある。久我の家族に電話する際、おそらく〇〇さんの同級生の誰々と申しますと伝えるため、名前があっていれば久我陽一郎でなくてもまかり通る。

こんな妄想しているが、真相は其々になるだろう。リドルストーリー的な作品だが、もう少し真相があった方が面白い。






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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歌野晶午さんだ!と脊髄反射で手にしましたが、これは…なんて言ったらいいんだろ…。
ちょっと不思議な読後感ですが、決してつまらない訳ではないです。だけど、ゴリゴリの謎解きミステリと思って(よーし、謎解いてやるぞ〜!)っていうスタンスで読むと、肩透かしをくらったような気持ちになるとは思います。

・殺人事件とその謎と叙述トリック
・同窓会マジックと各人の過去や思い出と現在
これだけの要素、それぞれをもっと近づけて絡ませる事も当然できたんだろうけど、それはそれでどこかで読んだことあるような作品になってたかもしれないな、と思うので、各章が時々、ほんのわずかずつ絡んでるこの仕あがりが唯一無二で、私は楽しめました。というか、読後にこうやっていろいろ考えられていて、今楽しいです。

私が購入したのは文庫初版ですが、
帯には『「嵐の孤島」なのに、友人が死んだのに、──それどころじゃない。』
帯の背表紙部分には『歌野ミステリの極北』とあり、
解説の円堂都司昭さんからは “歌野晶午は相変わらず、読者を悩ませる作家だ。” とのことなので、賛否がはっきり分かれるタイプの作品かもしれないですね。
個人的には、悪くない読書体験でした。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは歌野式アンチミステリなのかしら?


旅行参加者のエピソードが積み重ねられていくが、それはメインの謎に対して何の伏線でもない

江藤洋基=大島健司という叙述トリックが仕掛けられていてるが、それも事件には何の関係もない

かと思えば、最終章で突然事件の真相が語られメインの謎は解決してしまう
しかもあまりにもあっさりと、あっけなく、味気なく

というかそもそも、久我陽一郎殺しが『メインの謎』という自分の認識自体を見直すべきなのでは?
事件と関係なくても叙述トリックがあればミステリなのか?
そもそもミステリってなんだ?
みたいな考えになってきます

ラスト、鳥飼雄悟=久我陽一郎の不在、という作中作で締めくくられるのだけれども、これもどういった意味なのかさっぱり……

手放しで面白いと言えるような内容ではないのだけど、かと言って駄作と切り捨ててしまいたくはないような癖になる謎の魅力があります


あと、登場人物の一人「栗原心平」、これ、同姓同名の料理研究家が実在してますよね???
なかなかにクズな人間として描かれていたけれど、大丈夫なんでしょうか(笑

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

著者のファンだったので、即購入。案の定ぐいぐいと読まされたものの、作中作の意味合いなど全てを読み解けなかったような読後感。1人1人のエピソードは面白く、メインの事件の犯人らしき人物には意外性もあり、著者お得意とも言える叙述トリックも味わえた。しかし、期待が高過ぎたのか、自分の読解力・推理力が足りなかったのか、巻末の解説でもう少しネタの解説があるかと思ったがそれもなく、なんだかスッキリしない。
別の著者なら星4つだったかも知れない。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

思ってたミステリではなかったけど、それぞれの章が短編のようでもあり面白かった
同窓生ラスト2人についてはかなり怒りながら読んでた気がする

解説の最後の文にすごく納得
歌野さんについてもう少し知るために他の作品も読んでみたいなと思った

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

修学旅行を再現した孤島への旅行。
そこで殺人が起こり、参加者の隠された真実が1人ずつ描かれています。全ての参加者に動機がありそうでワクワクしながら読み進めました。殺人事件の真相はストーリーと全く関係ないところで、しかも不鮮明なままあかされます。
が、すっきりしなさすぎる最後を作者は提供してくれたのかなあ?とも思えて仕方ないです。
結論、「これってミステリー」って作品でした。

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2025年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

サブタイトルを付けるなら「こんな同窓会は嫌だ!」でしょうか。「映像化不可能!」でもあるかな。

一章ごとに語り部を変えて、それぞれの秘めた嘘が述べられる本作。厳密には全員が嘘をついてるわけではないし、今回の事件に直接関わるような嘘をついてる人間は実は一人もいないっていう、まさかの展開。


今作最大の謎が「誰が同級生の一人を殺したか?」であると見せかけて、実は意外な叙述トリックが仕掛けられててそっちがメイントリックだったっていうのは嫌いじゃないんだけど、犯人が意外な人物っていうか最早アウトでは?なギリギリなところ攻めまくってて、ちょっとがっかり。「意外な犯人」って言うかさ…そっちはあかんやろ…

確かに、その人物に関係する「ある人物」がやたら作中に出てくるなとは思ったんだよな…。
そっち(殺人事件の犯人指摘)が書きたいメインじゃ無かったんだろうなとは思いますが、なんかもったいなく感じちゃった。
メインの謎の方が結構びっくりさせられたから本当は星四つ付けたかったけど、犯人像が微妙だったので星一つマイナス。うう〜惜しい〜〜
メインの謎に関わる人物をどうにか犯人にしてくれれば文句なしの星四つだった〜泣。

アナグラムのくだりはエピローグで気付いてちょっとしんみり。作中作とシンクロする被害者か…予言めいててちょっと怖くも切ない余韻。

だからこそ!!
この犯人なのはもったいない!!!!


【内容まとめ】

腹に一物も二物も抱えたような同級生の男女と恩師がとある離島で同窓会を開くが、折り悪しく悪天候の為に島に孤立することに。
その日の宿泊客は彼等のみ。そんな状況下で、参加者の1人が死体となって発見される。
(ほぼ)全員が嘘をついているーーー彼等の抱える嘘が明らかになる時、事件の全容が明かされる(?)

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

なんというか、びっくり。
想像してたのんと全然違ったー
え?こんなのアリ?

壮年の男女が修学旅行を模して当時の先生も加え島に行った先で一人が首を斬られ、嵐になって閉じ込められるって流れと思うじゃん。
章ごとに旅行の参加者の生い立ちや若かりし頃の話しになって
犯人は唐突にラスト5ページくらいで明かされる。
これ、いつ推理になるの?第2の犠牲者は?と思ってるうちに読み終わってしまった。

あ〜、ビックリ。

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2025年08月14日

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