中島京子の作品一覧
「中島京子」の「小さいおうち」「いつか、アジアの街角で」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中島京子」の「小さいおうち」「いつか、アジアの街角で」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京女子大学文理学部史学科卒。2003年『FUTON』で小説家デビュー。2010年『小さいおうち』で第143回直木賞受賞。その他作品は『イトウの恋』、『均ちゃんの失踪』、『冠・婚・葬・祭』、『小さいおうち』などがある。
Posted by ブクログ
読み初めには想像もしなかった、圧巻の読みごたえ。
ドラマティックな物語展開。
知らなかったことを知り、知らなかったことを恥じる。
けれども少女の視点で語られる口調は、読者を決して拒むものではない。
小4のマヤはお母さんと二人暮らし。
ある時お母さんが連れてきた恋人のクマさんは、スリランカ人。
変わった料理を作ってくれたり、面白い話を聞かせてくれたりするクマさんを、マヤはすぐに好きになった。
お母さんが倒れて入院したとき、クマさんが泊まりに来てくれたから、マヤは一人の恐怖と戦わなくてすんだ。
いろんなことがあったけど、ようやく二人が結婚しようとしたとき、クマさんが逮捕された。
普通に就労ビ
Posted by ブクログ
昭和初期の中流家庭で女中として働いていた、タキの回想録という形で進む物語。
時代設定は太平洋戦争直前の東京の郊外。戦前、戦中を描いた作品は、多かれ少なかれ戦争の悲惨さ、民衆の苦しい日常、軍の愚かさなどが目立つ内容になる事が多いが、本作の面白いところはそういったものが物語の後半になってほんの少し出てくるものの、ほとんど描かれていないことだ。
逆に、「南京陥落記念セール」とか、「アメリカと戦争が始まって、なにがよかったって、世の中がぱっと明るくなったことだ」などという記述があり、教科書で戦争を学んだ現代人からは到底想像もつかない日常があったことを思い知らされる。
かと言って、決して戦争を礼賛
Posted by ブクログ
とにかく勉強になります。
小説として満足させてくれる上で、勉強もさせてくれるのがこの本のポイント。
私にとって外国の方は道ですれ違うだけの存在。なかなか問題に向き合うきっかけが作れない。
何年か前にスリランカの女性が収容中に亡くなった件や、"クルド人"や"難民"などのワードがニュースで出るたびに、そろそろ自分も知識をつけなければいけないのでは?と思っていた。が、恥ずかしいことに、何も調べられていなかったのが現状。
この小説は登場人物の描写が細かく、みな生き生きとしているので、描かれている出来事が自分のすぐ目の前で起こっているように感じることができる