イトウの恋

イトウの恋

770円 (税込)

3pt

維新後間もない日本の奥地を旅する英国女性を通訳として導いた青年イトウは、諍いを繰り返しながらも親子ほど年上の彼女に惹かれていく――。イトウの手記を発見し、文学的背景もかけ離れた二人の恋の行末を見届けたい新米教師の久保耕平と、イトウの孫の娘にあたる劇画原作者の田中シゲルの思いは……。

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イトウの恋 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年05月24日

    イザベラ・バードの紀行文はまだ読んだことがない。少し読んでみたくなった。伊藤はどのように描かれているのだろう。確かにかの時代、通訳は必要だ。イザベラの通訳として淡い恋心、慕情を抱く伊藤鶴吉視線の話。手記、日記、書いている当時はなんてことないただの雑文でも50年、100年経つと価値が出てくる。その重要...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月30日

    イトウこと通訳伊藤亀吉、I.Bこと旅行家イザベラ・バード。
    年齢も国籍も文化的背景も違う2人の出会いと別れを綴った手記と、それを見つけた中学教師久保耕平と、イトウの曾孫田中シゲル。
    いくつもの平行した視点でもって進むストーリーだか、派手すぎず寄り添っているように読み進められる。
    余韻のある読後感も、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年01月13日

    明治初頭に北海道を旅した40代後半の英国人女性と、通訳兼ガイドとして彼女に同行した横浜出身の17歳の日本人少年の間の「恋」を描いたフィクション。日本人少年通訳が晩年になって記した手記をたまたま発見した高校教師が現代語訳した手記を、その通訳の子孫である女性(元モデルの劇画原作者)が読んでいくという重層...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月18日

    中島京子さんの作品は「ちいさいおうち」以来、2作目で2冊ともとても読みやすくて面白かった。両作品とも切ないと言えば切なく、かと言って読後感はスッキリとしているという不思議なお話し。数世代に渡って歴史上の人物と現代の人々が繋がっているというのも中島作品の特徴の一つなのかな、と思う。他の作品もどんどん読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月29日

    絶対ハズレはないだろうな〜と思ってました。(どや)

    面白い。そしてすごい調べてある・・・
    昔の時代背景しかり全部全部。。。
    本当に頭が上がりません。
    横浜の雰囲気、とても小説の中で出てました。本当にイトウの翻訳文の章はとても面白かった。
    ただ、現代の部分はシゲルが劇画原作者ということを活かすなど、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月07日

    明治時代の通訳家の青年が年上の西洋人に惹かれていく手記を発見したことから始まるお話。
    手記をきっかけに色んな物語が広がっていくのが面白かった。最近現代の軽い内容の小説ばかり読んでたから、明治時代の移り変わりの激しい時代のはざまで生きた人々の生活や思想も垣間見れて新鮮だった!中島さんの作品はしっかり作...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月18日

    いつしか加速度的に、早く続きが読みたい、続きが読みたいと思って、駅で電車を乗り換えるときも、改札へ向かうエスカレーターに乗るときも、ずっと手放せずに読んでしまった。
    食べるときは、食べることに集中しようという私の信条(最近はじめた)も破ってしまうほど(簡単だった)ずっと手放せなくて、続きがものすごく...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年06月02日

    大学生の時に、作者である中島さんとのうれしいつながりを発見し、手にした本が、文庫化されているのを知って再び手に取る。

    実在の人物をモチーフにした物語。イザベラ・バードことI・Bとその通訳をしていたイトウの恋の物語。ありえないとは思っても、つい想像してしまう。そんなお話を見事に実現したのがこの本だと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年03月05日

    郷土部顧問が見つけた古い手記に書かれた恋の話。

    手記はイトウという男性のもので、相手の女性はひとまわりも年上の異国女性I.B。

    現代と過去をいったりきたりする不思議な恋愛小説だが、独特の酔いのようなものがなく、歴史小説のようにさらりと読んだ。

    I.Bの言葉遣いの悪さやハンモックで寝るとこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月03日

    横浜にいきたくなった。今でこそ国際結婚や国際恋愛は珍しくもなんともないが開国間もない頃、日本人が欧米人から黄色い猿とリアルに呼ばれていた時代の一人の男の恋を巡るお話。
    英国人IBの「私はおまえがあの、やっかいなことにばかり人間を引きずりこむ困った力の罠に落ちつつあるのに気づいていて・・・・(略)~~...続きを読む

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