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Posted by ブクログ
いつしか加速度的に、早く続きが読みたい、続きが読みたいと思って、駅で電車を乗り換えるときも、改札へ向かうエスカレーターに乗るときも、ずっと手放せずに読んでしまった。
食べるときは、食べることに集中しようという私の信条(最近はじめた)も破ってしまうほど(簡単だった)ずっと手放せなくて、続きがものすごく気になった。
すごい推進力のある小説…!
気になるのは、もちろんIBと、イトウの恋の行方である。
イトウの想いは、どこへどういくのか、
彼はどこへ向かうのか。
ひっぱるのが、「恋の行方」というところがいい。
サスペンスは数あれど、恋の行方を謎にしたものはそんなにないような気がする。
「恋の行方、すなわちイトウの恋」を謎にしてしまったのが、素敵なアイディアだったのかもしれないな。
歴史的事実でも、驚愕の大発見でもなくて、
一人の男の恋心にこんなにも引っ張られてしまう。
そしてこれが、どうやら本当にいた人物たちをもとにして描かれているらしいところが、またいい。
ついついスマホ片手に、実在の人物を調べながら読んでしまった。
本当にいたのかと思うとき、歴史というのは事実だけで作られていないことを知って、なんというか、奇妙な、暖かいような、複雑な気持ちになる。
いつだって、時代は「人の気持ち」がつくっているのだ。
「誰のようにもなる必要はない。不可思議な人生を生きろ」
なんかぐっときたよ、このコトバ。
この物語だったからなのか、今の自分に響いたからかは分からないけど。
ああ、なんだか良い時間だったな。
うーん、面白かったなあ!
Posted by ブクログ
大学生の時に、作者である中島さんとのうれしいつながりを発見し、手にした本が、文庫化されているのを知って再び手に取る。
実在の人物をモチーフにした物語。イザベラ・バードことI・Bとその通訳をしていたイトウの恋の物語。ありえないとは思っても、つい想像してしまう。そんなお話を見事に実現したのがこの本だと思う。
イトウの手記をとおして、「日本人」の視点で、東北への旅を追体験したような感覚。だから、フィクションとはいえ、イザベラ・バードは、当時の日本を、日本人を、東北という地をどう見ていたのだろうか。そんなことが気になり、『日本奥地紀行』も読んだのだけれど、面白かったという記憶しか残っていないという・・・。もう一度、『日本奥地紀行』も読み返してみようと思う。
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