かたづの!

かたづの!

770円 (税込)

3pt

遠野の羚羊の片角には霊妙な伝説がある。慶長五年、根城南部氏当主直政の妻・祢々は片角の羚羊と出会う。直政と幼い嫡男・久松が立て続けに不審な死を遂げた直後から、叔父の三戸南部氏・利直の謀略が見え隠れしはじめた。次次とやってくる困難に祢々は機転と知恵だけで立ち向かう。「戦でいちばんたいせつなことは、やらないこと」を信条に波瀾万丈の一生を送った江戸時代唯一の女大名の一代記。河合隼雄物語賞(第三回)、歴史時代作家クラブ賞作品賞(第四回)、柴田錬三郎賞(第二十八回)、王様のブランチブックアワード2014大賞受賞作!!

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かたづの! のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時代小説棚にあるのがわかっていて、どんどん時間が過ぎてしまった。ようやく読めた。読み応え半端ねえ、その分満足感がある。直虎を見ていたので、でも寧々さんは知らなかった、悔し涙。歴史に翻弄されたんだけど、性格そのままで器でした。羚羊の字も良いし、語り口も500年以上生きている筈の伝説ですね。遠野に行った

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    祢々と羚羊の出会いから始まる。祢々は不思議な魅力に溢れる女性で羚羊はじめ、河童、猿など生きとし生けるものから愛され、加護を受ける。祢々は何事にも冷静で、ずっと先を見て判断を下す。(時々、毒も吐くが)そして人間だから動物だからなど差別せず、心と眼差しを傾ける。夫、息子、娘、最後には故郷を捨てざるを得ず

    0
    2017年07月12日

    Posted by ブクログ

    歴史小説はそれほど好きではないけど
    面白く読めた。

    東北の歴史に詳しくなくてどこまでがファンタジーなのかよくわからなかった、知ってたらもっと面白かったと思う。

    0
    2022年04月25日

    Posted by ブクログ

    いきなりの羚羊目線である。
    そして歴史話というものに対して、「あれがあっちについた、これがこっちについたとわかりにくい」と主人公祢々に言わしめてしまう。
    「私には、胃袋並みに三つか四つ、脳みそが必要…」とは羚羊の言葉。

    時代物が苦手な身としては、ちょっと体をほぐしてもらったような気持ちになった。

    0
    2022年03月21日

    Posted by ブクログ

    実在した女城主と角とのファンタジー?

    どうしたら、こんなに強く生きられるの?
    責任感だけじゃ無いよね。
    心持ちの少しでも、真似できたらと思いました。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    八戸南部家→遠野のお家のことは知らなかった。
    マイナーな土地・家の小説は、知らないことが多くて面白く、ありがたい。
    史実に軸を置きつつ、人の感情の彩りがよかった。
    かたづのの語りであるとか、河童のみんなの話はファンタジー。
    歴史的な物語と、時折すっと入るファンタジーな挿話のバランスが良かった。

    0
    2019年09月12日

    Posted by ブクログ

    遠野の羚羊の片角が語る江戸時代唯一の女大名の一代記。
    夫と幼い嫡男を立て続けに失う。二度と大切な人たちを失いたくないと、戦わず困難に知恵と勇気で立ち向かう。
    しかし、謀略と武士を気取る男どもに何度も窮地に陥り、身を削りながら、最後にようやく短いけれど静かな時を迎える。
    河童や、絵か抜け出たペリカンも

    0
    2018年01月20日

    Posted by ブクログ

    女城主としての生きざまが、井伊直虎を彷彿させる。違うのは、直虎は外圧との戦いだったが、祢々は身内との戦い。でも共通しているのは、男には分からない苦労を背負ったということ。

    0
    2017年12月17日

    Posted by ブクログ

    ときは江戸時代、徳川家康が天下統一を成し遂げようとする頃から2代目将軍秀忠の頃、ところは現在の青森、八戸辺りから岩手の遠野周辺を仕切っていた南部藩所縁の年代記。しかし、このお話は一風変わっています。語り手は羚羊(カモシカ)それも一本の角しか持たない鹿の角が死後も「南部の秘宝」と呼ばれて意思を持ち語り

    0
    2017年07月30日

    Posted by ブクログ

    歴史というのは実に面白いというか、こんな風に突然に女城主の話が描かれて、しかも史実ではないか。今や話題の初の女性総理大臣も、なってしまえば既成事実というか、普通に受け入れられて、このあたりの日本人の感覚?は面白いのう。
    でもって主人公は女性らしさの細やかさとかではなく、女性であること以外は至って普通

    0
    2025年11月22日

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