彼女に関する十二章

彼女に関する十二章

726円 (税込)

3pt

〈五十歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり〉

息子は巣立ち、夫と二人暮らし。会計事務所でパート勤務の宇藤聖子が、
ふとしたことで読み始めたのは、六十年前にベストセラーとなった「女性論」。
一見古めかしい昭和の文士の随筆と、
聖子の日々の出来事は不思議なほど響き合って……。

どうしたって違う、これまでとこれから。
人生の新たな段階を迎える世代ならではの感慨と、思いがけない新たな出会い。
セクハラ、LGBT、貧困――身近な社会問題を織り込みながら、
くすりと笑える読み心地のよさ。
ミドルエイジを元気にする上質の長編小説

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彼女に関する十二章 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ふだんミステリーばかり読んでいると、こんな本が無性に読みたくなる。
    中島京子さんの文章や物語がとても好き。

    「明日は今日予想できるものじゃない、とは、誰にも否定できない真実だ。明日という日に意味があるのは、今日とは違うことが起こるからなのだ」

    いつか読んでみたい、伊藤整「女性に関する十二章」

    0
    2022年03月07日

    Posted by ブクログ

    ごく普通の50台主婦の日常を題材としたコメディタッチの小説。
    中島京子さん、市井の人々の姿と時代の空気を描くのが本当に上手。
    暖かいユーモア満載で楽しく読ませる。
    同年代の作家で一番好きかも。

    0
    2021年08月19日

    Posted by ブクログ

    伊藤整の同タイトルエッセイをなぞりながら展開する50歳主婦のミドルライフ。理想と現実とよろめきと、色んな事件が巻き起こりつつ中高年も捨てたものではないと思わせる?ほっこり小説。

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    伊藤整『女に関する十二章』を元にエッセイを書くという夫・守の話を聞いて、妻・聖子がその本を読みながら自分の身の回りの出来事を考えて見ます。NPO法人の経理を手伝いに行って出会った人たち、特に調整さんとのやり取りに興味を引かれます。初恋の人が亡くなったと息子さんから連絡が来て出会います。実の息子が彼女

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    暫く読書断ちしていたから、久しぶりに手に取った一冊。
    中島さんの本は「ムーンライトイン」以来だけどまたまた面白かったなぁ。
    表面だけ眺めると、”中年女性に訪れた小さなロマンス”という風体だけど、読み進めていくと根底には、なんでもない人間の生と、多分その先にある死への愛おしさが満ちていることに思い及

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    聖子さんの脳内独白が面白い。
    最初の出だし
    「どうやらあがったようだわ。」と梅雨の晴れ間を見上げてつぶやく聖子さん。これだけでもう面白い。やられた!
    60年前の古くさい「女性論」と主婦の聖子さんの日常がシンクロしてるところも面白い。
    聖子さんの人生考察とも言える脳内独白は、答えがあるわけじゃないけど

    0
    2022年11月25日

    Posted by ブクログ

    聖子さんが素敵。
    ウィットに飛んだ言葉選びに、この人と友達になりたいと思いました。
    息子と恋人のチカちゃんが結婚して子供が生まれることになり、その後の聖子さんのエピソードを読みたいなと思います。

    0
    2021年11月02日

    Posted by ブクログ

    女性論を語る…というと難しいが、50歳女性のありのままの日常風景。

    4章あたりからなかなかユーモア溢れる語り口調で、ナイスなセンスを感じた。
    徐々に心に響く言葉が、じんわりと胸にくる。

    0
    2021年09月29日

    Posted by ブクログ

    最初は何となく垣谷美雨さんのような作品かと思った。
    特に思い入れを持ってこの本を読み始めたわけではないけれど、面白く、すっかりはまってしまった。

    49歳、税理士事務所パートの主婦、宇藤聖子。
    夫の守は大学の同級生で、ライター。
    その夫が、ある企業のPR雑誌に、創業者から女性論を連載する注文を受ける

    0
    2021年05月02日

    Posted by ブクログ

    50歳になっても、人生はいちいち驚くことばっかり。
    帯の文言。この一文の内容で、共感したり疑問符付けたり面白く読めました。

    0
    2020年03月26日

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