長いお別れ

長いお別れ

作者名 :
通常価格 723円 (658円+税)
紙の本 [参考] 726円 (税込)
獲得ポイント

3pt

    【対応端末】
  • Win PC
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ
    【縦読み対応端末】
  • iOS
  • Android
  • ブラウザ

※縦読み機能のご利用については、ご利用ガイドをご確認ください

作品内容

認知症を患い、正常な記憶が失われていく父。日々発生する不測の事態のなかでも、ときには笑いが、ときにはあたたかな感動が訪れる。

「十年か。長いね。長いお別れ(ロング・グッドバイ)だね」
「なに?」
「ロング・グッドバイと呼ぶんだよ、その病気をね。少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから」

東家の大黒柱、父・昇平はかつて区立中学校長や公立図書館の館長をつとめ、十年ほど前から認知症を患っている。
長年連れ添った妻・曜子とふたり暮らし。
娘が三人、長女の茉莉は夫の転勤で米国西海岸暮らし。次女の奈菜は菓子メーカー勤務の夫と小さな子供を抱える主婦、三女の芙美は独身でフードコーディネーター。

ある言葉が予想もつかない別の言葉と入れ替わってしまう。
迷子になって遊園地へまぎれこむ。
入れ歯の頻繁な紛失と出現。
記憶の混濁により日々起こる不測の事態――しかし、そこには日常のユーモアが見出され、昇平自身の記憶がうしなわれても、自分たちに向けられる信頼と愛情を発見する家族がいつもそばにいる。

認知症の実父を介護した経験を踏まえて書かれた短編連作。
暗くなりがちなテーマをユーモラスに、あたたかなまなざしで描いた作品は、単行本発表時から大きな話題になり、中央公論文芸賞や日本医療小説大賞にも選ばれた。

映画化決定!

解説・川本三郎

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
文藝春秋
掲載誌・レーベル
文春文庫
ページ数
288ページ
電子版発売日
2018年03月09日
紙の本の発売
2018年03月
コンテンツ形式
EPUB
サイズ(目安)
1MB
  • 映画化

    「長いお別れ」

    2019年5月31日公開
    出演:蒼井優、竹内結子、松原智恵子

関連タグ:

長いお別れ のユーザーレビュー

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月30日

    家族にはそれぞれに日常は続く、そして時々重なり合う、ということが感じられる内容でした。
    大変になっていく介護の現実を、状況が描かれることで手に取りやすくイメージできるし、でもそれを受け止める曜子さんが素敵だなと思いました。

    0

    Posted by ブクログ 2022年12月09日

    とにかくこの娘をしっかりつかまえていよう。それはとてもだいじなことなんだ

    時にコミカルに、真に迫った認知症の実態を表す。妻の真摯や娘の真摯が、同世代として胸を打つ。だからこそ娘の世代の今、そして母の世代の未来に再度読みたい作品。必ず訪れる死への心づもりとして。

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月22日

    読み終わって、まぁ予想はしていたんだけど昇平さんが亡くなってしまってものすごく悲しかった。
    物語の中で認知症のお年寄りの世話をする大変さ。
    老老介護の問題など、これから訪れるであろう自分自身の親のことなどと重なって他人事とは思えなかった。
    でも昇平さんと曜子さんがとてもいい夫婦で昇平さんは曜子さんと...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月13日

    読んでよかった。

    認知症の父と家族たち。
    やりとりも、家族の事情も、それぞれの気持ちも、すごくリアルだった。

    大切な人のことも、大切な思い出も、自分のことさえも忘れていってしまう認知症。切ないなぁ
    少しずつ少しずつ周りの人のことを忘れて、まさに『長いお別れ』だなぁ、と。

    どこの家族にも起こりう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月27日

    素直に面白かったです。
    でもとても考えさせられる本でもありました。

    認知症のことを『Long Goodbye=長いお別れ』というのですね。
    少しずついろんなことが分からなくなって、遠ざかっていく、という。
    老夫婦に3人の娘。
    2人は嫁ぎ、1人は独身。
    娘たちはそれぞれが家庭を持ったり、仕事をもって...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年11月21日

    義父が認知症だったこともあり、身近なテーマとして読むことが出来た。
    義父は、最期は夫のことを自分の子供だということもわからなくなっていた。
    親が自分を誰だかわからなくなってしまうなんて、本当に切ないこと。
    自分の親が認知症になるなんて想像したくないけれど、もしもの時に私はどう接することができるだろう...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月01日

    よかった。久々に本読んでジワリと泣いた。
    物語の主人公が誰だろうって思えたって事は、
    みんなのそれぞれを感じられたってこと。

    0

    Posted by ブクログ 2021年03月03日

    「長いお別れ」は自分の親や自分自身の将来にもあり得る話だなと考えながら読んでいたら、遠い自分の未来を見ているような気がして心に刺さるものがあった。人間人間は早ければ明日、遅くて何十年後かに突然の別れがやってくる。認知症は介護が大変でマイナスなイメージを抱きがちだったけど、東家のように時間をかけてお別...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月14日

    だいぶ前に一度読んだ事がある。
    現在、認知症の義父と同居しているのでまた読んでみたくなりました。
    あ~、あるある!と共感しながら読みました。

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月06日

    認知症の父、介護をする母、それぞれに生活のある娘たち3人。
    認知症は少しずつ進んでいくが、ただ大変なだけではなく、ちょっぴり可笑しくもあり、家族のつながりを感じる温かい作品。

    0

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

関連書籍

文春文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング