【感想・ネタバレ】水は動かず芹の中のレビュー

あらすじ

長いスランプに陥った小説家はやけっぱちになり、唐津を旅することに。陶芸体験をした窯元の夫婦から、水神にまつわる不思議な伝承を聞く。今でいう「難民」であったという流浪の水神は、戦国時代、いかにして秀吉の朝鮮出兵を止めようとしたのか……。『かたづの!』の著者が、かつてないスケールで歴史と現代を深く結びつける長篇小説。

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Posted by ブクログ

僕は、先の併合植民地化と大震災での虐殺とそれに続く大戦で、その国の人々に大変な災いをもたらしたことを非常に恥じていて、大きな借りを負っていると思って生きてるけど、そのもっと前の出征とその時の振舞いの話しを小説とはいえ改めて読み、さらにもう一つ大きな借りを負ってしまったと感じた
まずは借りを少しずつでも返すことから始めなければいけない

小説はとても悲しかった
上に書いたことを感じたながらよんだからだと思うし、たまたまこの前に読んだ不屈の人とひと続きになってると感じたからというのもありそう

この作家の小説の終わらせ方はいつもとても好きで、でも今回はなぞかけも含めて理解が追いつかなかったと思う

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

『かたづの』を想わせる、私の好きな中島京子小説。
しかも舞台は名護屋城のある唐津というんだから、
そりゃ好き好き大好き。

スランプの女性小説家・わたしが
ひょんなことから唐津の陶芸家と親しくなり
水神(河童)の史書「水神夜話」について聞かされる・・・

加藤清正による水神ホロコーストから
朝鮮出兵の悲劇、
そして秀吉の死・・・

摩訶不思議な夢とうつつを行き来するような
世界が良い。
そして、「戦争は始めたら止められない」ことが
切々と伝わるのは今だからこそ。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

唐津の作陶家から聞く水神(河童)の言い伝え「水神夜話」。
時代の大きなうねり、朝鮮出兵に河童が関わっていたなんて。
そして河童はあくまで平和主義。
力を持たない者たちに河童たちが奮闘するも、出兵は止まらない。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現在と過去、歴史にファンタジー
水神&歴史パートは史実&カッパ要素で面白いが、現代パートは現実なのかファンタジーなのか、謎が謎のまま
あっちいってこっちいって、ケムに巻かれてさようならはチトつらい

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

キャリア20年の女性作家が、唐津の陶芸作家夫婦から聞いた「河童たちの間で言い伝えられてきた秀吉の朝鮮出兵の顛末」を記すという形式の作品です。さらに、正体不明の芹農家の老人が、時折ちらりと顔を見せたりします。
中島さんの作品でいえば、南部の女性大名・祢々の物語を一本角のカモシカの霊が語る『かたづの!』とほぼ同様の形式で、ファンタジーと歴史を融合させた作風です。
読後の感想も似たものでした。なぜ河童という伝奇的な要素を取り入れる必要があったのか。しかも、河童の中の伝承を陶芸作家が語り、それを聞いた女性作家が記すという「又聞きの又聞き」のような構造で、まどろっこしい。いっそ、登場人物の一人である日本に流れ着いた朝鮮の名陶工の娘・銀非あたりを語り部にした方が、物語としてすっきりしたのではないかと思います。

ちなみに、語り部である「キャリア20年の女性作家」は中島さん本人かとも思いましたが、本文ではここ2年ライターズブロックに陥っていたと書かれていますし、昨年も『うらはぐさ風土記』『坂の中のまち』を出版されているので、どうやら違うようです。

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2025年11月02日

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