水は動かず芹の中

水は動かず芹の中

小説・文芸
1,980円 (税込)

9pt

長いスランプに陥った小説家はやけっぱちになり、唐津を旅することに。陶芸体験をした窯元の夫婦から、水神にまつわる不思議な伝承を聞く。今でいう「難民」であったという流浪の水神は、戦国時代、いかにして秀吉の朝鮮出兵を止めようとしたのか……。『かたづの!』の著者が、かつてないスケールで歴史と現代を深く結びつける長篇小説。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    水は動かず芹の中
  • タイトルID
    :
    1994459
  • 電子版発売日
    :
    2025年10月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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水は動かず芹の中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    中島京子の突拍子もない(褒め言葉)歴史小説です。

    主人公はスランプの作家で、スランプ脱出のための旅先で不思議な窯元に出会う。その窯元が語るのは、水神=河童一族で伝わる水神夜話。そしてそれは、ウンビの器と、水神、秀吉朝鮮出兵にまつわる壮大な歴史物語だった。

    水神たちは、戦争を止めようとする。戦いを好まない水神たちはどこかおっとりとしていて、戦をしたり、平気で嘘をついたりするヒトのことがいまいち理解できない。
    水神さんたちがせっかくおっとりして、良い感じのお話になっているのに、史実のおかげで語られる物語は凄惨である。

    史実とファンタジーの境目で、ふわふわした世界観のなか、ラストはけっこう重たいなあと思った。なんで人間ってずっと戦してるんだろうね。なんでだろうね。

    斉藤洋の「白狐魔記」のようだな。
    あれも、狐は長い日本の中で、戦をするヒトのことが理解できないんだ。

    0
    2026年03月31日

    Posted by ブクログ

    僕は、先の併合植民地化と大震災での虐殺とそれに続く大戦で、その国の人々に大変な災いをもたらしたことを非常に恥じていて、大きな借りを負っていると思って生きてるけど、そのもっと前の出征とその時の振舞いの話しを小説とはいえ改めて読み、さらにもう一つ大きな借りを負ってしまったと感じた
    まずは借りを少しずつでも返すことから始めなければいけない

    小説はとても悲しかった
    上に書いたことを感じたながらよんだからだと思うし、たまたまこの前に読んだ不屈の人とひと続きになってると感じたからというのもありそう

    この作家の小説の終わらせ方はいつもとても好きで、でも今回はなぞかけも含めて理解が追いつかなかったと思う

    0
    2026年01月07日

    Posted by ブクログ

    『かたづの』を想わせる、私の好きな中島京子小説。
    しかも舞台は名護屋城のある唐津というんだから、
    そりゃ好き好き大好き。

    スランプの女性小説家・わたしが
    ひょんなことから唐津の陶芸家と親しくなり
    水神(河童)の史書「水神夜話」について聞かされる・・・

    加藤清正による水神ホロコーストから
    朝鮮出兵の悲劇、
    そして秀吉の死・・・

    摩訶不思議な夢とうつつを行き来するような
    世界が良い。
    そして、「戦争は始めたら止められない」ことが
    切々と伝わるのは今だからこそ。

    0
    2025年12月25日

    Posted by ブクログ

    唐津の作陶家から聞く水神(河童)の言い伝え「水神夜話」。
    時代の大きなうねり、朝鮮出兵に河童が関わっていたなんて。
    そして河童はあくまで平和主義。
    力を持たない者たちに河童たちが奮闘するも、出兵は止まらない。

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    スランプの小説家の話がもっと多ければさらに楽しめたかも。歴史に詳しければもっと引き込まれたかも、と自分の知識のなさにガックリきちゃう。

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    猿太閤の朝鮮攻め、唐入りを防ごうとした〝水神たち〟(きゅうり、カイ、スズ)の400年前の物語「水神夜話」を、スランプ中の作家が水神(河童)の末裔から聞き出すファンタジー仕立ての物語。

    0
    2026年06月25日

    Posted by ブクログ

    水神夜話 太閤秀吉の時代、唐津から朝鮮出兵があったけれど、その戦いを止めようとしたものの言伝えは史実なのか、神話なのか、さらさらと流れる水の中

    0
    2026年06月02日

    Posted by ブクログ

    何度も挫折しそうになりながらなんとか11日かけて読んだ。★ふたつかな?と思いながらも三つは中島京子さんへの敬愛を含めて。
     最初は面白いな、と思ったけど、その後なんだかページがちっとも進まなくなった。もっと言えば、苦痛で苦行のような読書。 
     秀吉の朝鮮出兵というテーマはとても興味があるのだけど、その興味にいくら読んでいっても乗っかれなかった。それにその人物(?)の設定にも不可解感がずっと付きまとって、よくわからないままに終わってしまったのでした。
     「利休にたずねよ」を読んだときでもそうだったけど、秀吉ってどんどん印象が悪くなってゆくなぁ。

    0
    2026年04月11日

    Posted by ブクログ

    「秀吉の朝鮮出兵」について、河童族(水神)が見聞きしたことを記録した文書「水神夜話」。その内容を、朝鮮出兵の拠点となった佐賀で、現代の作家が、水神と何か関係のありそうな?陶芸家夫妻から聞くという話。
    「秀吉の朝鮮出兵」は遠い昔、歴史の授業で習ったけれど、「そういう事実があった」程度しか教わらなかったので、こんなに大勢が亡くなった、16世紀最大規模の国際戦争だったと初めて実感した。
    河童の記録という体裁なので、本作には幻想的だったりユーモラスな雰囲気もあるのだけれど…
    何故戦争をするのかよくわからないまま始まった戦争であることや、なかなか終わらせることができずに無駄に続けられたこと、トップ(秀吉)の権力が大きすぎて誰も止められない・意見を言えない等、今現在のアメリカの対イランの状況を思い起こさせる。
    また、本作にも書かれているように、兵站(戦場における食料や燃料、医薬品等の補給・輸送)をちゃんと考慮せずに無暗に突き進んで多くの兵を飢餓で失った事実は、第二次世界大戦中の日本軍を思い起こさせた。現在の食料自給率37%にも私はたいへんな恐怖を覚えるのだけれど、日本人は昔から、食料確保についてはあまり考えないみたい。日本人は食べることが好きな人が多い気がするのに、なぜなんだろう?
    九州に行くと、古代からの朝鮮半島・中国との交流の歴史や、物理的な距離の近さ、文化的な影響を肌で感じることがあって、九州(西日本)にルーツを持たない私としては物珍しいというか、面白い。佐賀の唐津や名護屋城跡なども行ってみたいなと思った。

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    想定とタイトルからは想像つかない歴史小説

    唐津の不思議な陶芸家夫婦がスランプ中の小説家に語るのは、あるひとつの器にまつわる伝承
    ここから秀吉の朝鮮出兵に話が広がり、なんとか戦争を食い止めようと奔走するのは九州の殿様であったり、水神と呼ばれる河童であったり

    口伝えなので、話は行ったり来たり
    何が本当の歴史なのかを気にしすぎるのはきっと野暮で、人間の凄まじい欲望がこれだけの人を不幸にするんだと呆れながら苦しくなった

    全体的に散漫な印象はあって、焦点が定まらないけど、口伝えの伝承物語の雰囲気のため敢えてなのかなと感じた

    0
    2026年01月28日

水は動かず芹の中 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    水は動かず芹の中
  • タイトルID
    :
    1994459
  • 電子版発売日
    :
    2025年10月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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