【感想・ネタバレ】妻が椎茸だったころのレビュー

あらすじ

亡き妻の残したレシピをもとに、椎茸と格闘する泰平は、料理教室に通うことにした。不在という存在をユーラモスに綴る表題作のほか、叔母の家に突如あらわれ、家族のように振る舞う男が語る「ハクビシンを飼う」など。日常の片隅に起こる「ちょっと怖くて、愛おしい」五つの偏愛短編集。<泉鏡花賞受賞作>

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Posted by ブクログ

「妻が椎茸だったころ」から読んで、他のものを読んだので驚きました!どの物語も余韻が残る物語でした。アメリカの市民のニュースを耳にしたら、食虫植物を見かけたら、干し椎茸を見たら、鉱物を手に取ったら、ハクビシンと聞いたらふとこの登場人物たちのことが浮かんできそうです。

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2025年09月12日

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偏愛短編集。表題作タイトルに突っ込まずにはいられない、椎茸だった…とは?めっちゃいい話だったよ…。
最初の「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」が衝撃的だった。マジでゆるされないやつ(語彙喪失

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2025年04月20日

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このタイトルが気になって読まずにはいられませんでした。5篇の短編集ですが、どれも面白かったです。

『妻が椎茸だったころ』は妻を亡くした夫が妻が生前予約していた料理教室に代わりに参加するお話ですが、これは想像力を掻き立てられますね。私は昔何だったのだろう?

そして一時期「石」に興味を持っていた時があったので『蔵篠猿宿パラサイト』のお話はとても楽しく読めました。猿宿温泉も鍾乳洞も実在してないようですが、『宇宙からの色』という小説はあるようなので読んでみたくなりました。

どの短編も不思議な世界観と最後のオチも良く楽しめました。これまで中島京子さんの作品は長編を2冊読んでいますが、私の好みは断然こちらの短編集。興味を引くタイトルの付け方にもセンスを感じました。

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2024年08月26日

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好きなアーティストがオススメしていたので読んでみました。
タイトルが不思議でしたが、読んでいくうちにタイトルの意味がわかってあぁそういうことか!ってなりました。
心が温かくなったり、どんでん返しにうわぁ!ってなったり、バラエティに富んだ短編小説だと思います。

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2023年10月28日

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中島京子さん作品は初めて。
個人的に好きなのは、植物愛好家の話である「ラフレシアナ」と、料理にちなんだ温かい物語の「妻が椎茸だったころ」。
五作とも偏愛に満ちた作品で、ちょっと気持ち悪かったり、温かい気持ちになったり、どんでん返しがきまっていたりと、ジャンルの垣根を超えた作品だなと感じた。

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2023年08月07日

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表題作が素敵すぎた。大切な誰かにいつも料理を作っている人、大切な誰かがいつも料理を作ってくれる人は、私も椎茸だった頃あるある…!となんとなく共感できるんじゃないかな。わかんないけど(笑)

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2023年06月03日

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タイトルに強烈に惹かれ、いても立ってもおれず即予約!短編集。中島京子さんのファンになった作品。
どれも面白くて、先が気になって一気読み。
気になる設定、不可思議な登場人物たち、そしてなんだかひんやり怖いという、その塩梅がたまらなかった。
「妻が椎茸だった頃」は一番地に足ついていてじんわり。それこそ椎茸のような味わいのある作品だった。「ラフレシアナ」は強烈。
最初の作品はとてつもなく怖いよ…。
怖いけどクセになる。現実と狂気の隣り合わせ感にゾクゾク。また読み返したい。

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2022年06月29日

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リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い
ラフレシアナ
妻が椎茸だったころ
蔵篠猿宿パラサイト
ハクビシンを飼う

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2022年02月27日

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2013年、他のWEB本棚に入れてあった本、久しぶりの再読でした。
これより前の『桐畑家の縁談』や、『さようなら、コタツ』では何気ない日常を描いていたのに、これは一気に非日常へと誘い込む。いや、引き摺り込まれると言った方がいい。妻が椎茸で、料理の先生はジュンサイだったのです、と言われても、「そうなのだ」と思わせてしまう世界観。
その後の短編集『ゴースト』にもつながる。まとめて読むとさらにすごいよ。
長編の読み応えから長編作家としての面白さは揺るぎないが、短編も隙がない。
『かたづの』のような奔放さも憎めない。好きな作家さん。

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2022年02月20日

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著者の作品は「小さいおうち」しか読んでなかった。こんな不思議な作品もあるのね。
「リズ・イェンセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」は結末4行で突然ホラーに転換するのがお見事。さすが泉鏡花賞受賞作。
他の作品も何かしら「もの」への偏愛が軸にある。
「ラフレシアナ」では食虫植物、「蔵篠猿宿パラサイト」では石、「ハクビシンを飼う」では文字通りハクビシン。
来月著者の講演会があって申し込んでるけど、抽選当たるかな…お話聞いてみたい。

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2025年09月21日

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タイトルが気になって購入。
SFというか、ホラーというか、ファンタジーというか、何とも表現のし難い短編集で、初めて小川洋子さんの著書を読んだ時に似た、自分の理解が及ばないものに対する畏怖のような感覚があった。

自分にしかわからない、自分でもわからない感情や気持ちがすごく読みやすい形で表現されていてとてもいい作品だと思った。

あと紙質が通常の文庫本より少し厚く感じて、それもまた絵本を読んでいるような感覚になった。

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2025年09月13日

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なんとも言えない不思議なお話が多く、
読書だから味わえる世界観。
私はとても好き。

表題作がいちばん好き。

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2025年07月06日

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年末年始の休暇が終わり、バタバタと日常に戻っていくなかで、1話ずつを本当に味わいながら至福のひとときをいただきました、新年1冊目の本。
ユーモアがあって、優しさがあって、好きです。
流行った本は映画になりがちだけど、これは本でしか通じないな〜と。
なんでも物事には具体性や明確性、真実を求められるけど、本は個々の想像力にゆだねることが許される。改めて読書って自由で楽しいな〜って思えた一冊でした!

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2025年01月18日

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5種類の短編集
みんな趣が違って面白かった
表題の 妻が椎茸だった頃
私も料理しますが、こんな事考えた事ない
料理の先生は普通の事のように語ってますがw
ハクビシンを飼う
エロい部分もあるけど、読者に青年は何者?と考えさせますね
全体を通して 不思議な物語でした

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2024年02月23日

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 本屋で表紙を見てからずっと気になっていた作品です。タイトルからは話の内容が想像できなくていつか読んでみたいなと思っていました。

 構成は短編集でそれぞれの話につながりはありません。タイトルにもなっている「妻が椎茸だったころ」というのは、そのうちの一つのお話です。

 内容は細かいところはネタバレになるので、詳細は書きません。全話を通してどことなく掴みどころのない、不思議な空気感が漂っています。読み終わってもスッキリするというわけではありません。あの場面はこういうことだったのかと想像を膨らまるのが楽しみ方なのかと思います。
 
 ホラーチックであり、ファンタジーっぽさもあり、はたまた過激なシーンもあったりとたくさんの要素を含んでいます。こういった詰め合わせのような作品が好きで、不思議な読後感を味わいたい人にはおすすめできる作品です。

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2023年12月15日

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「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」の最後のオチがよかった!「妻が椎茸だったころ」は心が温まった。
著者の他の作品を読んでみたい。

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2023年05月05日

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不思議な物語が展開される短編集。
表題作中の「おまえたち、戻ったのか!」が印象的。
期待以上でした。

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2022年06月23日

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タイトルが不思議すぎて気になり読みました。
短編集なのでサクッと読めて、どの話も独特ではあるもののオチがあり面白かったです。
ゾッとしたり切なさがあったりと、全編通して様々な感情を楽しめました。
個人的にはやはりタイトルの「妻が椎茸だったころ」が一番面白かったです。最後にどこか切なさと暖かさが感じられる話でした。

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2022年06月21日

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タイトルに惹かれて手に取ったんだけど、夢なのか現実なのかよくわからない不思議な少し不気味な短編集だった。個人的にはリズ・イェセンスカが好き。

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2025年10月26日

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不条理劇のような独特な空気感をもつ短編集だった。

個人的には2話目の「ラフレシアナ」がよかった。 なんなんだこの男は…と思いながら読んでいて途中から 女の方だったかぁ〜 という感じだった。

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2025年07月16日

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亡き妻が行くはずだった料理教室にちらし寿司を教わりに行った泰平。そこから妻のレシピにチャレンジし始めたなんだかいいお話し「妻が椎茸だったころ」けれど、「ラフレシアナ」とか一編目とか、不気味なお話しばかり。でも面白かったよ

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2025年06月30日

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不思議な世界観の短編集。
ホラー?から文学的作品まで味わえます。

タイトルに惹かれて手に取りました。
このタイトル気になりすぎる(笑)
表題作はちょっと文学的というか、『世にも奇妙な物語』の感動パートに最適。
表題になった作品以外に、ちょっとゾッとするもあって、レパートリーもあって読みやすい。

「ちいかわコラボ」で、しおりや応募券が欲しい!けど冊数足りないな〜と思ってる人にオススメです。

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2025年06月01日

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ゾクっとする話と、不思議な話と、ほわっとあったかい椎茸の話の短編集。
ネペンテスの話がなんだかよくわからなかった‪なぁ( ⍨ )‬

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2025年05月14日

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ホラーのような、世にも奇妙な物語みたいなお話しの短編集。
タイトルにもなっている『妻が椎茸だったころ』が気になって購入したが、個人的には『ラフレシアナ』という植物を育てる女性の話しが印象に残った。

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2025年04月02日

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どの話も読み終えると不思議な感覚に陥る。どれも愛には変わりないんだろうけど、不思議。最後の一行まで見逃せない話ばかりで、読み手にその後のことを想像させるような話だった。

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2024年12月19日

Posted by ブクログ

気になるタイトルに思わず手に取ってしまう。

5つの短編集になっているが、どれもちょっと謎っぽくて、理解できないわけではないけどあえて理解したくない…不思議なままでそっとしておきたいと思うようなものばかり。
どれもぎゅっと「偏愛」が色濃く詰まっていて楽しめた。

「妻が椎茸だったころ」は、亡き妻のレシピ帖に書いてあった、どこかの時代にいけるなら、私は私が椎茸だったころに戻りたいと思う。という記載に想像力がついていかないという夫が、あたりまえに面白く思った。


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2024年07月15日

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表題作「妻が椎茸だったころ」。優しい素敵なお話。最後の1行、想像してウルッときた。
本の紙質がしっかりしていて、高級な感じ。
(余談)「パラサイト隕石」を調べようと思って「隕石」をググったら面白いことが起こったので、皆様もぜひ。

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2023年08月08日

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タイトルに惹かれて読んだ
5つの短編集

どの物語もありそうでなさそうな
不思議な世界に引き込まれた

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2022年07月15日

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非日常な内容だが、それは男と女の恋に纏わる話。

妻が椎茸だったころの章は、残された者に寄り添っていた頃の事を思うと切なく心温まった。懐かしい記憶を思い出すかの様に。やはり妻と同じ椎茸だった事を。

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2022年05月28日

Posted by ブクログ

 『妻が椎茸だったころ』 え、どういうこと? まずはタイトルの意味不明さに惹かれて読んでみました。
 五つの短編からなる本書は、現実世界であるけれど、すぐその隣の不思議な異世界へとつながり、時に怪奇もの、或いは理解不能と受け取られるかもしれません。
 ただ、(個人的な好みは別にして)全編に共通して、質の高い幻想世界・浪漫の香り高い世界が広がっていて、そこが魅力な気がします。特に表題作は、妻を亡くして初めて、寄り添う大切さを真に理解するという、深い内容なのではないかと思いました。

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2022年05月10日

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