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亡き妻の残したレシピをもとに、椎茸と格闘する泰平は、料理教室に通うことにした。不在という存在をユーラモスに綴る表題作のほか、叔母の家に突如あらわれ、家族のように振る舞う男が語る「ハクビシンを飼う」など。日常の片隅に起こる「ちょっと怖くて、愛おしい」五つの偏愛短編集。<泉鏡花賞受賞作>
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Posted by ブクログ
「妻が椎茸だったころ」から読んで、他のものを読んだので驚きました!どの物語も余韻が残る物語でした。アメリカの市民のニュースを耳にしたら、食虫植物を見かけたら、干し椎茸を見たら、鉱物を手に取ったら、ハクビシンと聞いたらふとこの登場人物たちのことが浮かんできそうです。
偏愛短編集。表題作タイトルに突っ込まずにはいられない、椎茸だった…とは?めっちゃいい話だったよ…。 最初の「リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」が衝撃的だった。マジでゆるされないやつ(語彙喪失
このタイトルが気になって読まずにはいられませんでした。5篇の短編集ですが、どれも面白かったです。 『妻が椎茸だったころ』は妻を亡くした夫が妻が生前予約していた料理教室に代わりに参加するお話ですが、これは想像力を掻き立てられますね。私は昔何だったのだろう? そして一時期「石」に興味を持っていた時が...続きを読むあったので『蔵篠猿宿パラサイト』のお話はとても楽しく読めました。猿宿温泉も鍾乳洞も実在してないようですが、『宇宙からの色』という小説はあるようなので読んでみたくなりました。 どの短編も不思議な世界観と最後のオチも良く楽しめました。これまで中島京子さんの作品は長編を2冊読んでいますが、私の好みは断然こちらの短編集。興味を引くタイトルの付け方にもセンスを感じました。
好きなアーティストがオススメしていたので読んでみました。 タイトルが不思議でしたが、読んでいくうちにタイトルの意味がわかってあぁそういうことか!ってなりました。 心が温かくなったり、どんでん返しにうわぁ!ってなったり、バラエティに富んだ短編小説だと思います。
中島京子さん作品は初めて。 個人的に好きなのは、植物愛好家の話である「ラフレシアナ」と、料理にちなんだ温かい物語の「妻が椎茸だったころ」。 五作とも偏愛に満ちた作品で、ちょっと気持ち悪かったり、温かい気持ちになったり、どんでん返しがきまっていたりと、ジャンルの垣根を超えた作品だなと感じた。
表題作が素敵すぎた。大切な誰かにいつも料理を作っている人、大切な誰かがいつも料理を作ってくれる人は、私も椎茸だった頃あるある…!となんとなく共感できるんじゃないかな。わかんないけど(笑)
タイトルに強烈に惹かれ、いても立ってもおれず即予約!短編集。中島京子さんのファンになった作品。 どれも面白くて、先が気になって一気読み。 気になる設定、不可思議な登場人物たち、そしてなんだかひんやり怖いという、その塩梅がたまらなかった。 「妻が椎茸だった頃」は一番地に足ついていてじんわり。それこそ椎...続きを読む茸のような味わいのある作品だった。「ラフレシアナ」は強烈。 最初の作品はとてつもなく怖いよ…。 怖いけどクセになる。現実と狂気の隣り合わせ感にゾクゾク。また読み返したい。
リズ・イェセンスカのゆるされざる新鮮な出会い ラフレシアナ 妻が椎茸だったころ 蔵篠猿宿パラサイト ハクビシンを飼う
2013年、他のWEB本棚に入れてあった本、久しぶりの再読でした。 これより前の『桐畑家の縁談』や、『さようなら、コタツ』では何気ない日常を描いていたのに、これは一気に非日常へと誘い込む。いや、引き摺り込まれると言った方がいい。妻が椎茸で、料理の先生はジュンサイだったのです、と言われても、「そうなの...続きを読むだ」と思わせてしまう世界観。 その後の短編集『ゴースト』にもつながる。まとめて読むとさらにすごいよ。 長編の読み応えから長編作家としての面白さは揺るぎないが、短編も隙がない。 『かたづの』のような奔放さも憎めない。好きな作家さん。
著者の作品は「小さいおうち」しか読んでなかった。こんな不思議な作品もあるのね。 「リズ・イェンセンスカのゆるされざる新鮮な出会い」は結末4行で突然ホラーに転換するのがお見事。さすが泉鏡花賞受賞作。 他の作品も何かしら「もの」への偏愛が軸にある。 「ラフレシアナ」では食虫植物、「蔵篠猿宿パラサイト」で...続きを読むは石、「ハクビシンを飼う」では文字通りハクビシン。 来月著者の講演会があって申し込んでるけど、抽選当たるかな…お話聞いてみたい。
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妻が椎茸だったころ
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