中島京子のレビュー一覧

  • いつか、アジアの街角で

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    どれも良かった!
    語彙力無さすぎ!
    日本の中にあるアジア
    アジアに残る日本の爪痕(かすかに出てくる程度だが)
    それらがほのかに香る短編たち
    どれもその先を知りたくなる
    ああ、短編ってそこがね〜
    もどかしいというか…

    私も3月に初めて台湾に行ったが、また行きたいと、もっと色々な所を見てみたいと感じさせてくれた。

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    2026年04月06日
  • 水は動かず芹の中

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    中島京子の突拍子もない(褒め言葉)歴史小説です。

    主人公はスランプの作家で、スランプ脱出のための旅先で不思議な窯元に出会う。その窯元が語るのは、水神=河童一族で伝わる水神夜話。そしてそれは、ウンビの器と、水神、秀吉朝鮮出兵にまつわる壮大な歴史物語だった。

    水神たちは、戦争を止めようとする。戦いを好まない水神たちはどこかおっとりとしていて、戦をしたり、平気で嘘をついたりするヒトのことがいまいち理解できない。
    水神さんたちがせっかくおっとりして、良い感じのお話になっているのに、史実のおかげで語られる物語は凄惨である。

    史実とファンタジーの境目で、ふわふわした世界観のなか、ラストはけっこう重た

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    2026年03月31日
  • やさしい猫

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    みゆきさん一人娘のマヤ、そしてクマさん。
    スリランカ人の震災の時、ボランティアとして共にした、夫なる、マヤの父となる人クマさん。
    就労ビザがキレ、職を探し婚約までしたが引き裂かれてしまった。
    ホーム局に収監されて強制送還?
    有能な裁判官に巡り合い戦いの日々がまた3人で暮らす事が出来るか?
    日本の優しさは困っている難民に差し伸べる温かい温もりは?
    考えさせられた。

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    2026年03月28日
  • ツアー1989

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    中島京子さんの作品にこんなミステリアスな物語があるなんて知らなかった。

    15年も前に書かれたラブレターを受け取ってしまった凪子は、書いた人のことをまったく覚えていなかった。
    ようやく謎の手紙を本人に渡せたケイスケは、書いた人を探しに行くことにする。
    1989年に「迷子ツアー」という旅行会社の企画があったことを探る。


    15年も前からのラブレター!しかも人伝てで届くなんて気味悪さもあるけど、ちょっとワクワクするじゃないですか。
    時代はバブル真っ只中。
    なるほどな。
    だけど、時間が経てば、いろんなものが移り変わる。
    バブルは崩壊した。
    香港は返還された。
    九龍城は壊された。
    ボンヤリボーヤと影

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    2026年03月19日
  • ゴースト

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    ネタバレ

    注!
    内容に触れています






    なんだか、「たんに面白いお話(物語)を久しぶりに読んだー!」って感じ(^^)/

    たんに面白かったという意味での★5つなんて、エッセイや雑誌を除くと、去年(2025年)の夏の『死んでいない者(滝口悠生著』以来だ。
    いや、九段理江の3冊はエキサイティングでよかったし。高山羽根子の2冊もよかった。
    ただ、九段理江のそれらは「たんに面白い物語」という意味では、まだ今一つそこに届いていないし。
    高山羽根子のそれらは『首里の馬』の良さと比べちゃうとなぁ…、という感じだった。
    よかったと言えば、中村文則の辛気臭いお話も「なんでこんな辛気臭く書くかねぇ…w」って、クスッ

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    2026年03月14日
  • 長いお別れ

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    とても読みやすい文章でサッと読めました。主人公を他者の視点で見ながら進んでいくお話。うっすらと愛が漂う雰囲気。微笑ましく、羨ましくもありました。

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    2026年02月03日
  • 水は動かず芹の中

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    僕は、先の併合植民地化と大震災での虐殺とそれに続く大戦で、その国の人々に大変な災いをもたらしたことを非常に恥じていて、大きな借りを負っていると思って生きてるけど、そのもっと前の出征とその時の振舞いの話しを小説とはいえ改めて読み、さらにもう一つ大きな借りを負ってしまったと感じた
    まずは借りを少しずつでも返すことから始めなければいけない

    小説はとても悲しかった
    上に書いたことを感じたながらよんだからだと思うし、たまたまこの前に読んだ不屈の人とひと続きになってると感じたからというのもありそう

    この作家の小説の終わらせ方はいつもとても好きで、でも今回はなぞかけも含めて理解が追いつかなかったと思う

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    2026年01月07日
  • 妻が椎茸だったころ

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    亡き妻のレシピ帖に「私は椎茸だった」という謎のメモを見つけた泰平は、料理教室へ。「ハクビシンを飼う」など、ミステリー要素を含む、少し怖いような、不思議な短編集だった。個人的には「ラフレシアナ」という話が好きだった。

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    2025年12月20日
  • やさしい猫

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    ネタバレ

    読み初めには想像もしなかった、圧巻の読みごたえ。
    ドラマティックな物語展開。
    知らなかったことを知り、知らなかったことを恥じる。
    けれども少女の視点で語られる口調は、読者を決して拒むものではない。

    小4のマヤはお母さんと二人暮らし。
    ある時お母さんが連れてきた恋人のクマさんは、スリランカ人。
    変わった料理を作ってくれたり、面白い話を聞かせてくれたりするクマさんを、マヤはすぐに好きになった。

    お母さんが倒れて入院したとき、クマさんが泊まりに来てくれたから、マヤは一人の恐怖と戦わなくてすんだ。
    いろんなことがあったけど、ようやく二人が結婚しようとしたとき、クマさんが逮捕された。

    普通に就労ビ

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    2025年11月04日
  • 小さいおうち

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    昭和初期の中流家庭で女中として働いていた、タキの回想録という形で進む物語。

    時代設定は太平洋戦争直前の東京の郊外。戦前、戦中を描いた作品は、多かれ少なかれ戦争の悲惨さ、民衆の苦しい日常、軍の愚かさなどが目立つ内容になる事が多いが、本作の面白いところはそういったものが物語の後半になってほんの少し出てくるものの、ほとんど描かれていないことだ。

    逆に、「南京陥落記念セール」とか、「アメリカと戦争が始まって、なにがよかったって、世の中がぱっと明るくなったことだ」などという記述があり、教科書で戦争を学んだ現代人からは到底想像もつかない日常があったことを思い知らされる。

    かと言って、決して戦争を礼賛

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    2025年10月08日
  • やさしい猫

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    とにかく勉強になります。
    小説として満足させてくれる上で、勉強もさせてくれるのがこの本のポイント。

    私にとって外国の方は道ですれ違うだけの存在。なかなか問題に向き合うきっかけが作れない。

    何年か前にスリランカの女性が収容中に亡くなった件や、"クルド人"や"難民"などのワードがニュースで出るたびに、そろそろ自分も知識をつけなければいけないのでは?と思っていた。が、恥ずかしいことに、何も調べられていなかったのが現状。

    この小説は登場人物の描写が細かく、みな生き生きとしているので、描かれている出来事が自分のすぐ目の前で起こっているように感じることができる

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    2025年10月07日
  • やさしい猫

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    恥ずかしいくらい何も知らなかった。読めて良かった。やさしい猫は、猫の覚醒かもしれないけど、「やさしい猫」っていうタイトルに、人の本質を信じている希望があるのかもって思った。

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    2025年10月06日
  • 妻が椎茸だったころ

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    「妻が椎茸だったころ」から読んで、他のものを読んだので驚きました!どの物語も余韻が残る物語でした。アメリカの市民のニュースを耳にしたら、食虫植物を見かけたら、干し椎茸を見たら、鉱物を手に取ったら、ハクビシンと聞いたらふとこの登場人物たちのことが浮かんできそうです。

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    2025年09月12日
  • 平成大家族

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    中島京子さんの文章はとても読みやすくて好きですが、この本は、特に面白くて、どんどん進んであっという間に読み終わりました。最後は、まだ終わらないで〜〜って思うくらい笑

    家族それぞれが主人公になっていて、他の家族からは見えない部分が沢山あり、皆んな何かしら問題を抱えつつ、でも最後は希望がみえて、読み終わりは爽快な気分でした。

    家族の一人一人が憎めない可愛らしさがあり、クスッと笑ってしまう箇所も多くてホッコリしました。

    また、こんな本を書いていただきたいです^_^

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    2025年09月10日
  • 小さいおうち

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    タキさんの女中時代と今が書かれていて
    読んでいてその時代の時間が感じられました。
    女中に大雪な掃除や炊事の家事だけでなく《ある種の頭の良さ》が伝わる文章でスラスラ読めました!

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    2025年08月28日
  • やさしい猫

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    日本に来て暮らしている外国人の苦労を知りました。
    でも、ほんの少しです。まだまだ知らないことがこの年になってもあるんだと実感しました。
    日本がもっと外国人に寛容で理解をしてくれる国になることを願います。

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    2025年08月18日
  • 長いお別れ

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    「長いお別れ」=ロンググッバイ
    「少しずつ記憶を失くして、ゆっくりゆっくり遠ざかって行くから。」

    介護を経験したことはないが、この本のおかげで擬似体験させていただいた。実際の介護とはもっと、言葉にならない、経験した人にしか分からない事がたくさんあると思う。タイトル通り、本当に長い、長いお別れというか、戦いというか。3人の娘たちの、配偶者である妻の、全てが「遠く」なっていく痴呆症である本人の、気持ちがじんわりと伝わってくる。自分の立場や未来を想像しながら読んだ。切ないなぁ。でもこうして人生は順番に回って行くのだなぁと感じた。

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    2025年07月25日
  • 小さいおうち

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    ネタバレ

    早々に映画を見なくては!

    暗いイメージが強い、日本が戦争へと足を踏み入れていく時代を、一般の庶民がどのように感じ、考え生活していたのか雰囲気がとてもよく分かる作品。
    辛い事もある時代でも楽しくしっかり生活していたタキ。時子奥様を中心に生き生きと書かれていて良かった。
    お友達の睦子さんはタキ本人も気づかない気持ちを同類として、早々と悟り、重要な部分は言わずに励ます場面良かったな。
    多分、タキ自身も恋がどういったものなのか分からなかったのか…。
    時子奥様、すごく素敵な人だったのね。
    板倉さんが最後時子に会いに来た時のタキの気持ちが全く書かれていないことが興味深い。
    とてもきれいな物語。

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    2025年06月19日
  • やさしい猫

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     なんて尊い家族! なんて優しく温かい物語! でも、なんて酷いこの国の差別と偏見! 本書を読みながら、ずーっとそんなことを考えてました。

     震災ボランティアで出会い惹かれ合った2人、スマトラ出身のクマさん(24歳)とシングルマザーのミユキさん(32歳)、そしてミユキさんのひとり娘・マヤ(8歳)。物語は、一貫してマヤから"きみ"へ語りかける形式で綴られていきます。

     諸々の困難を乗り越え3人は家族となるも、クマさんの在留資格が切れ、不法残留で東京入国管理局に収容されてしまいます。そこからクマさん返還のため、ミユキさんとマヤの闘いが始まります。

     入管制度がこれほど重く理

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    2025年06月01日
  • 坂の中のまち

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    女子大生の物語としても面白いが、文学作品紹介と文京区案内が織り込まれているので、何重にも面白い。文学好きで文京区に縁のある人は必読かも。時代の世相や課題にも触れられているが、全体的には軽く明るい気持ちで読める。

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    2025年05月30日