中島京子のレビュー一覧

  • 竹取物語/伊勢物語/堤中納言物語/土左日記/更級日記

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    読むのに時間がかかってしまったけど、すごく面白かった。
    竹取物語、堤中納言物語 : 読みやすい。普通に面白い短編集。
    伊勢物語 : 女遊び三昧の主人公が嫌な感じで、なかなか読み進められなかった。
    土左日記 : 紀貫之って面倒臭い。女たちの水浴び(胎貝や鮨鮑!)を覗き見しといて、これはモト歌があって…と言い訳してるのウケる。
    更科日記 : 江國香織の訳がいいのか、作者に共感しまくり。
    当時の結婚制度、女房の仕事など謎が多いのできちんと調べてみたい。

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    2023年08月14日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    やはり、何事も白い方がいい

    様々な結婚の形を色で表現した短編集。黒組は、あまり気分のいいものではなかった。結婚の意義って、そこにあるの?疑問に思ってしまった。白組も様々ではあるが、心癒されるモノばかりであった。

    #感動する #切ない #泣ける

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    2023年08月13日
  • 妻が椎茸だったころ

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    中島京子さん作品は初めて。
    個人的に好きなのは、植物愛好家の話である「ラフレシアナ」と、料理にちなんだ温かい物語の「妻が椎茸だったころ」。
    五作とも偏愛に満ちた作品で、ちょっと気持ち悪かったり、温かい気持ちになったり、どんでん返しがきまっていたりと、ジャンルの垣根を超えた作品だなと感じた。

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    2023年08月07日
  • 小日向でお茶を

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    中島京子さんという方は、小説を書かれる上で、おそらくかなりの量の資料を読み込まれたり、調べられたりする方なのだろうと思う。
    しかしそれを小説というフィクションのなかで感じさせることなく、虚構の中にリアリティを与えている。
    小説なのに、本当にそういったことがあったような…誰かの話に耳を傾けるように、気が付くと心を掴まれている。

    そんな中島京子さんのエッセイである。
    面白くないわけがない。
    そしてタイトルの小日向。最初に住む予定だった社宅が小日向にあった(取り壊しで住めなかったけど)。
    住みたかった小日向のエッセイ…必読であろう。

    読み終えての感想は…
    中島京子さんという方は、おいしいものに目がなく、料理好き。
    好奇心もきっと強いのだろうけれど、丸出し感はなくお茶目でどこかお上品。
    年齢的にも近く身近にこんな先輩がいたら、色々な変化のある人生の後半も心強いなぁ、と思う。

    そばに置いて読み返したくなるそんなエッセイだった。2023.6

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    2023年07月08日
  • ワンダーランドに卒業はない

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    中島京子さんは子ども時代に幸せな読書体験をしている。
    お姉さんとともに毎月の一冊づつ好きな本を買ってもらい、その本を繰り返し読み、お互い交換して、声に出して朗読し、すっかり頭に入れて、覚えたフレーズを日常会話で使って生きてきたそうだ。大人になった姉妹は、二人に共通する言葉を使い合う。なんて素敵な姉妹だろう。
    子どもの頃好きだった児童文学18冊を再読し紹介している。
    それらの本の想い出と溢れる愛が伝わる。さらに大人になってから読み返すからこその気付きも語る。
    『トムは真夜中の庭で』をトムではなハティ目線で読み返してみたくなる。読みたい本がいっぱい。

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    2023年01月24日
  • キッドの運命

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    中島京子さん「キッドの運命」中島さん初の近未来小説、凄かった!流石です。6つのストーリー全てが、「確かに、こうなるかもね」と感じられ、ギョッとする結末も、「以外と、この選択肢もいいかもね」と納得。ぶっちぎりの星五つ。大好き!

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    2022年11月26日
  • 冠・婚・葬・祭

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    成人式、結婚、葬式、お盆に関連する4つの連作小説。平成の時代を背景にしてはいるけれど、なんとなく昭和の残り香のする人情味がじわじわ感じられる物語ばかりで、ノスタルジーとともになんとも言えないユーモアと暖かさが感じられてとても良かったです。かつてたくさんの男女の縁をとりもってきたお見合いおばさんが主人公の「この方と、この方」は、お見合いという今ではほとんど無くなった古き風習を描いていながらも、恋愛小説は星の数ほどある中で、お見合いを書いた小説はそういえばあまりないかも…?という点でむしろ新しさを感じました。「最後のお盆」は登場人物がこの世の人なのかあの世の人なのか微妙に曖昧になっていくあたりが主人公たちも読者もわからなくなってるあたりは上手いなぁと思いました。各話ごとに登場人物に繋がりがある所も面白かったです。

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    2022年10月30日
  • 夢見る帝国図書館

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    今まで読んだことがない小説と思った。
    もっと文豪達の小説のオリジナルを知っていたら愉しさがもっと大きかったかも
    最後まで色んな思いが交錯したまま読みました。
    面白かった。

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    2022年10月18日
  • 平成大家族

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    楽しくて一気に読んでしまった。
    わりと身近に大家族がいるし、私も10年前はまあまあ多い人数だったから状況が想像できちゃう。

    作中の緋田家は夫婦と妻の母親と引きこもりの息子で暮らしてた。
    そこへ長女の婿が自己破産して一家が押しかけてきた。さらに、次女は離婚して戻ってきた。

    それぞれの視点で次々と起こる事件が語られる。

    引きこもりの息子が家族からは存在感の薄い人物なのに一番興味そそられた。
    実写化する機会があったら、この息子は宮下草薙の草薙をキャスティングしてほしい〜

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    2022年08月01日
  • 彼女に関する十二章

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    ふだんミステリーばかり読んでいると、こんな本が無性に読みたくなる。
    中島京子さんの文章や物語がとても好き。

    「明日は今日予想できるものじゃない、とは、誰にも否定できない真実だ。明日という日に意味があるのは、今日とは違うことが起こるからなのだ」

    いつか読んでみたい、伊藤整「女性に関する十二章」

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    2022年03月07日
  • イトウの恋

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    ネタバレ

    なんとまぁ。素敵な物語を読んでしまったんでしょう。私ってば。
    タイトルも、なんだかとてもダイレクトな感じがして、いいですよね。

    男子校の新米教師が、実家の屋根裏で見つけた「イトウ」という人物の手記に興味をもち、調べていくという物語。

    もう、ほんと、「イトウ」若くて一途な気持ちが、とても心に響くんだなー。
    若さゆえの暴走だったり、若さゆえの悩みだったり、それがとてもせつなくて、しかも、国も年齢も身分さえも全く違う二人の距離感が、なんともはがゆくて、お互い素直になれないその感じ。
    誰かを好きになる。って、なんだかとても素敵なことなんだな。なんて胸がキュンとしたりしました。

    「イトウ」の手記を調べている、高校教師の耕平と「イトウ」の子孫・シゲル(女)、そして、耕平の教え子のまこっちゃんの三人も、とても魅力的なキャラクターで、特に、シゲルの性格、すごく好きです。

    ラストの解釈や、登場人物のその後のことなど、読者に投げかけてるような感じが、より一層、物語全体の想像力を掻き立てられるようで、私なりの解釈としては、なんとなく、ニヤニヤしながら、見守る。みたいな、そんな感じかなー。

    とても素敵な一冊でした。

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    2022年02月17日
  • 彼女に関する十二章

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    ごく普通の50台主婦の日常を題材としたコメディタッチの小説。
    中島京子さん、市井の人々の姿と時代の空気を描くのが本当に上手。
    暖かいユーモア満載で楽しく読ませる。
    同年代の作家で一番好きかも。

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    2021年08月19日
  • FUTON

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    中島京子さんの書く人や東京が魅力的なのは、デビュー作からなんだなあ。
    田山花袋の蒲団からの発想で、ここまで想像するとは凄すぎる。

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    2021年05月08日
  • 彼女に関する十二章

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    ネタバレ

    50歳を迎える主婦宇垣聖子の日常を、1950年代に大流行した伊藤整のエッセイ「女性に関する十二章」を照らして描く日常小説。

    夫婦のなんということもない雑談が知的でいい。大滝迎える主婦宇垣聖子の日常を、1950年代に大流行した伊藤整のエッセイ「女性に関する十二章」を照らして描く日常小説。

    夫婦のなんということもない雑談が知的でいい。何気ない会話に出てくる比喩や発展する話が、大瀧詠一だったり明治文学だったり詩集だったりシュトーレンだったり…。やっぱり教養は日常を刺激的に色をつけてくれるんだなぁと思う。

    主婦の目を通してみる世の中が面白く描けていて、これって俺みたいな読者よりそれなりの年齢を経た女性読者の方が絶対楽しめるんだろうな。

    中原中也の「思えば遠くきたもんだ」が引用される部分が秀逸!『それは海援隊よ、「へ」がつくだけでダサく台無しなのよ。女に振られてしのうと思ったとか、うっとうしい歌詞にしちゃって…』に大爆笑!ほんま、それな!

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    2021年01月31日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    ネタバレ

    最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。
    黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。
    白い結婚の方は、「シュークリーム」は婚約者の彼に不信感を抱き始めるけど、大どんでん返しで安心する素敵な話。こういう人いるよね、と思った。周りからは「要領のいい奴」とちょと誤解されるんだけど、実は見えないところでけっこう努力している。けな気というか。「あいつは要領がいい、ずるい」などと妬む人は、そういうことに想像が及ばず、自分では何の努力もしない人だ。
    「ダーリンは女装家」は、15歳の頃の純粋な初恋もうまく描かれているし、40歳の大人の愛も素敵だ。女装が趣味の彼を愛し、理解し、お互いに理解しあい、ボーダーを超えて行く。
    「いつか、二人で。」も、愛しあい、支えあって生きた老夫婦の物語で涙が出ます。
    結婚って、いいよね、と黒から読んで白で終わったから思えた。逆に読んだらそうは思わなかったのかも!?

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    2020年08月16日
  • 黒い結婚 白い結婚

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    楽しく読めました

    いろいろな 結婚、夫婦のストーリーが面白いです。

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    2020年08月08日
  • のろのろ歩け

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    台湾に、北京に、上海に
    行きたくなった。
    アジアの都会の、雑多な、少し臭くて汚くて
    エネルギッシュで不安でワクワクする
    あの感じ

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    2017年10月28日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。

    【感想】

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    2017年08月07日
  • エルニーニョ

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    こんなにも魂の呼応を感じ取れる小説、今までにあったろうか。7歳のニノと21歳のテル。全然関係ない二人だが不思議と惹かれ合う。ニノが陰でテルが陽。それはニノはテルを見つけられるが、テルはニノを見つけられないことで示されている気がする。二人は世間の常識をはねのけ自分たちで人生の決断をする。小さいからとか若いからとか、そんなことは意味をなさない。彼らには信念がある。間違った道を歩む時もあった。離れてしまう時もあった。でも絆は消えなかった。ラスト、二人の凱旋。抱きしめてずっと寄り添っていたくなるそんな優しい小説。

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    2017年07月24日
  • かたづの!

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    祢々と羚羊の出会いから始まる。祢々は不思議な魅力に溢れる女性で羚羊はじめ、河童、猿など生きとし生けるものから愛され、加護を受ける。祢々は何事にも冷静で、ずっと先を見て判断を下す。(時々、毒も吐くが)そして人間だから動物だからなど差別せず、心と眼差しを傾ける。夫、息子、娘、最後には故郷を捨てざるを得ず、幸福とは言い難い人生だったかもしれないが祢々は知っていた。味方がたくさんいることを。だからこそ波乱に満ちた人生を生き抜くことができた。羚羊、河童の祢々への敬愛が微笑ましく、そして素晴らしいのが本書の魅力。

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    2017年07月12日