中島京子のレビュー一覧

  • うらはぐさ風土記

    Posted by ブクログ

    ・優しさが詰まった作品。こうやって人は繋がって暮らし、未来が続いていくといいなぁ、と心から思える物語。

    0
    2025年07月15日
  • 明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと七軒の物語【電子限定特典付】

    Posted by ブクログ

    ずっと読んでいたシリーズの『あずかり屋』さんがアンソロジーに入っている!
    と、読み始めました。
    商店街の店についてのアンソロジーなので、作家さんが違うのに統一感があるように思えました。
    まるで連作短編みたい。
    このシリーズ、積読にあと3冊控えているので楽しみに読みます!

    0
    2025年07月11日
  • やさしい猫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    キリスト教と社会という大学の講義で、難民問題について、在留ビザについて学んだ。学問として知ったことが現実で起きていると、肌で感じることが出来たのはこの本のおかげだ。

    クマさんが受けてきた差別は、とてもリアルで、差別する側の人たちの気持ちも日本人としてよく分かるからこそ、私はやさしい猫、覚醒した猫にならなければならないと思う。
    外国人を人とも思わない入館管理局の行いは、「追い出してやるぜ」というメンタリティに貫かれた行動は、裏返すと私たち日本人の、マジョリティの考えの現れとも言える。それを正しく理解するべきだと強く迫られる気分になる本だった。

    0
    2025年07月09日
  • ワンダーランドに卒業はない

    Posted by ブクログ

    児童文学の中から18作を選んで書かれたエッセイ。読みながら、そうだったよねーと共感するのと同じくらいに、そんな話だったっけと自分が気がついていなかった読み方に驚くことも多かった。子どもが楽しめるというだけでなく、大人になったからこそ見えてくるものがきちんと描かれている作品であり、子どもの頃の私は心地良さは感じていてもそこまで読み取れてはいなかったからだろう。まえがきに、著者がこの18作を選んだ理由は、読み直してみたときに「子どもの時間を思い出しただけではなくて、大人になったいま、書いてみようという気持ちを起こさせた」作品だからとあった。大人になったいま、読み返してみたいと思う作品がいくつもあっ

    0
    2025年07月07日
  • 妻が椎茸だったころ

    Posted by ブクログ

    なんとも言えない不思議なお話が多く、
    読書だから味わえる世界観。
    私はとても好き。

    表題作がいちばん好き。

    0
    2025年07月06日
  • 坂の中のまち

    Posted by ブクログ

    まず装丁が可愛い 読む前からワクワクする
    富山に住む真智は亡き祖母の親友である志織里の家で下宿させてもう事になる。そこは東京の日向坂にあるのだが近くに曰くありげなキリシタン坂始め数々の坂がある場所。坂にまつわる文豪の話が出てくるので、それらの本を読み返したい。

    0
    2025年07月06日
  • うらはぐさ風土記

    Posted by ブクログ

    東京の西の方だと思われるうらはぐさ。
    アメリカから離婚して帰ってきてうらはぐさの伯父の家に住むことになった沙希。
    そこは学生時代にも馴染みのある場所。
    そこで様々な人々と出会い、その人々と関わっていくことになる。
    その中でうらはぐさの歴史に触れたり、再開発に心を痛めたりしていく。
    沙希が出会う人は年齢も、バックグラウンドも多種多様、まさに現在。
    うらはぐさに大きな何かが起こるわけではないけど、時代が変わっていくと共にうらはぐさも変わっていく。
    何処にでもある都心からちょっと離れた街、そこに暮らす人々の日常、そしてちょっぴり、沙希の海外での生活も顔をのぞかせる。
    大学の非常勤講師である沙希と学生

    0
    2025年07月02日
  • 平成大家族

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大家族小説と言えば「東京バンドワゴン」を連想するのだが、この小説はあれほどにぎやかで幸せに満ちた一家ではない…いや、静かではないし、とんでもない不幸というのはないし、起こっている事件もあのシリーズでとりあげてもいいようなことばかりなのだが…。

    東京バンドワゴンが昭和の良き日のテレビドラマをリスペクトしているなら、こっちはサザエさん、それもアニメじゃなく、長谷川町子が新聞連載した4コマを平成(コロナ以前と言い換えればよいか)に再現した感じ。

    どこの家族にもある、下手すると大きな事件につながりかねない火種、そういうものを家族が時にはそろって、時には単独や数名のチームで消していく。そういう雰囲気

    0
    2025年06月10日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    するするっと読める本。
    「幼い頃タタンと呼ばれていた私」のお話し。
    タタンの実体験としての記憶だから自然に流れていくのに、「タタンとは呼ばれなくなった大人の私」が思い出して語るには矛盾や違和感があって、その違和感が読者の中でも膨れたところで、ここはもしかしたら曖昧かも、というような一文が入る。
    最初の方は、そうか昔の記憶だと思い出補正も確かにあるよね、と何も思わなかったのに、特に最後の一編は序盤からとても警戒しながら、疑いながら読み進めた。途中からミステリ小説になったのかと思った。
    ただひたすら最後の一文に向けて書かれたのだなという印象。面白かった。

    0
    2025年05月20日
  • 樽とタタン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    著者が幼少期(3歳から12歳)の記憶を手繰りながらとある喫茶店での物語を紡ぎ出した思い出実話風小説。主人公タタンとマスター、そしてクセのある常連たちによる全9話の連作短編。

    記憶を辿っている風なせいかはっきりした物言いをしない書き方と幼少期のやりとりというのが合わさって妙なゆるさを醸し出している。 
    読み進めるうちにちょっとずつ創作感が濃くなるのもきっぱりと小説だと認識するのにちょうどよい流れだった。

    初読み作家さんでしたがけっこう好みの一冊になりました。頁数が少なく文庫、感情の起伏が大きくなりすぎない本は好きなんですよね。

    いい一冊に出会えました。

    0
    2025年05月20日
  • 小さいおうち

    Posted by ブクログ

    教科書で習った戦争の時代、その時代を生きている人の言葉で日々を綴られた文章を読む機会はなかったのですごく新鮮だった(フィクションだが)
    戦争中の辛い場面の映画は多いが、タキさんの一生なので小さな幸せやありふれた日常の方が多く書いてあったのがすごくリアルですごく怖くなった。
    時子さんの戦争中だとしても心の豊かさはなくしたくない思いはとても大事だと思った。

    0
    2025年05月16日
  • うらはぐさ風土記

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと読みたかった本。

    といっても、読むまで内容とかも知らず、表紙とタイトルがとにかくかわいくて。

    なんだか体験記のような、

    よ見始めてからもこれが小説なのかノンフィクションなのか、

    なんだろう、

    時に詳しすぎてなんの話、みたいな、

    とにかく語り手に生活にとても密着していくような、

    とても具体的で現実的で、親しみ深い、

    これからも追い続けたくなるような、

    生活のストーリーでした。

    0
    2025年05月08日
  • イトウの恋

    Posted by ブクログ

    イトウの手記による明治時代と謎解きをする現代が行ったり来たりする。ストーリーだけを追えば真面目な話で、登場人物は皆それぞれに真剣なのだが、なぜかどこかユーモラスで、これこそ中島京子さんの巧みな筆致かと思う。

    日本人と西洋人、若者と親子ほどの年上、雇われ人と雇人といったハードルがあってなお、I.Bに惹かれた明治時代の一青年、イトウの姿が切なく胸に迫るとともに、現代のパートでの3人のやりとりもおもしろく、いつのまにか引き込まれ一気読み。

    0
    2025年05月04日
  • 小日向でお茶を

    Posted by ブクログ

     人間は人から世話をされるより、人の世話を焼くのが好きな生き物であること、地球温暖化で桜の開花が早まっていたり、火事などで生態が変わっていく事への想い、新型コロナウィルスですっかりそれまでと変わってしまった生活の日々 の事などが綴られていました。

    0
    2025年04月22日
  • うらはぐさ風土記

    Posted by ブクログ

    家族にも勧めたい。

    心温まる物語なんだけど、自分が今、荒んでいるせいか、とんとん拍子にうまくいく様子が、なんとも羨ましくて、星四つ。
    半年でそんなにたくさん知り合いができるなんていいなあ。
    戦争はよくないということを再度再度思った。

    0
    2025年04月19日
  • やさしい猫

    Posted by ブクログ

    あっという間の一気読み

    マヤという女性が
    自分の昔話を誰かに語って聞かせる

    帯書きなどを読んで
    外国人との結婚における
    差別にフォーカスするのかなと思っていたら

    言葉では聞いたことがあったけど
    全くの知識不足な世界を垣間見る

    そして自分の中の暗い気持ちにも
    目を向ける機会になった

    家族が揃って生活できること
    結婚の理由
    日本という国が抱える問題

    いろんなことが
    ぐあーって頭に襲いかかってきました
    考えさせる部分と
    胸に襲いかかる熱い気持ちに
    忙しい読書時間でした

    とりあえず
    自分の国の社会保障のこと
    学んでみたいなと思って
    そのための本も購入してみました

    0
    2025年04月15日
  • 坂の中のまち

    Posted by ブクログ

    たくさんの坂のある町、小日向が舞台のお話。 実際の文学作品とともに流れるお話にワクワク。エイフクさんの気遣えない感じには不思議と腹は立たなくて可愛らしさを感じましたw 今度のお休みに実際にお散歩してみようかな

    0
    2025年04月11日
  • ゴースト

    Posted by ブクログ

    電車のりっぱなしの日、車中で1日かけて読んだ
    戦時下での一人一人の過酷な人生がゴーストとなってあらわれ語られる
    温かい語り口で悲しい

    0
    2025年04月05日
  • 長いお別れ

    Posted by ブクログ

    元中学の校長だった東昇平が認知症になり、かれこれ10年に渡り、家族で支えていく話。
    読んでいて自分の父親の介護を思い出した。時にはワガママを言う父に腹を立て、弱っていく父を見て何とも言えない気持ちになった。そしてこの話は私が経験したことであった。いつまで続くのかと思っていた介護もある日、突然父が旅立ってしまうと今度はもっとやってあげられたんじゃないかという罪悪感に苛まれた。
    人生100年時代。子供に迷惑をかけたくないと思いつつ、私の老後はどうなっていくのかと不安になってしまったな。

    0
    2025年04月04日
  • 長いお別れ

    Posted by ブクログ

    妻である曜子さんが明るく強いので、そこまで深刻な雰囲気でなくたまにクスッとしながら読めましたが、、、実際の介護はもっと大変なんだろうなと思いつつ。
    記憶がどんどんなくなって、体力も知力も衰えていく。
    親が、または自分がそうなるかもしれないと思うとなんだかとても重く考え始めてしまう。
    曜子さんの飄々とした感じ、見習ったら少しは乗り越えやすいかもな。

    0
    2025年04月03日