【感想・ネタバレ】小日向でお茶をのレビュー

あらすじ

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人気直木賞作家、中島京子初の普段の生活や暮らしを語ったエッセイ本。50代を軽やかに味わいながら生きる作家の素顔がここに。

人気直木賞作家 中島京子初・グルメ、旅、自身の身の回りや体調の変化などについて、
ユーモラスに語ったエッセイ集。
雑誌「ゆうゆう」に5年にわたり、2018年から連載された「羊のところへはもどれない」に加筆し、
時系列に1冊にまとめた。

執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、
コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、
小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。
中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上の読者のこころを軽くしてくれる本。

タイトルの「小日向(こひなた)」は、この連載中に、著者が住んでいた自宅があった文京区の地名。
体やこころに不調があったとしても、「小さくとも、日向の明るいほうを向いて」生きるきっかけをくれる。

帯は、著者とかねてより親交のある俳優の室井滋さん。コメントはこちら。
「``直木賞作家の毎日ってどんな?``なんて興味津々でページを捲れば、京子さんの美味しん坊生活に仰天!
世界中の絶品グルメが登場する。おまけにそれ故の体調管理にも余念がない。プラティス、鍼、筋膜リリースまで、
『どんだけやるのぉ!?』と叫んでしまった。何事に対しても手を抜く人ではないらしい。
転んでも何度でも起きあがる。素晴らしい。

現役のおばさんも、未来のおばさんも皆が学べるエッセイ集。
小説のベースとなった家族秘話、若かりし頃のハプニング、御主人との甘い生活もチラチラ見え隠れする。

とってもホットな京子さんの本書は、かならず食後にお読みくださいませ!」。


中島京子(ナカジマキョウコ):1964 年東京都出身。東京女子大学文理学部史学科卒。出版社勤務、フリーライターを経て渡米。帰国後の2003 年『FUTON』(講談社)でデビュー。2010 年『小さいおうち』(文藝春秋)で第143 回直木賞を受賞。2014 年『妻が椎茸だったころ』(講談社)で第42 回泉鏡花文学賞を受賞。2015 年『かたづの!』(集英社)で第3回河合隼雄物語賞、第4回歴史時代作家クラブ賞作品賞、第28 回柴田錬三郎賞を受賞。同年『長いお別れ』(文藝春秋)で第10回中央公論文芸賞、さらに翌2016 年、同作品で第5回日本医療小説大賞を受賞。2020 年『夢見る帝国図書館』(文藝春秋)で第30 回紫式部文学賞を受賞。2022 年『ムーンライト・イン』(KADOKAWA)、『やさしい猫』(中央公論新社)で第72 回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)を受賞。同年『やさしい猫』で第56 回吉川英治文学賞を受賞。その他、著作多数。

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Posted by ブクログ

中島京子さんという方は、小説を書かれる上で、おそらくかなりの量の資料を読み込まれたり、調べられたりする方なのだろうと思う。
しかしそれを小説というフィクションのなかで感じさせることなく、虚構の中にリアリティを与えている。
小説なのに、本当にそういったことがあったような…誰かの話に耳を傾けるように、気が付くと心を掴まれている。

そんな中島京子さんのエッセイである。
面白くないわけがない。
そしてタイトルの小日向。最初に住む予定だった社宅が小日向にあった(取り壊しで住めなかったけど)。
住みたかった小日向のエッセイ…必読であろう。

読み終えての感想は…
中島京子さんという方は、おいしいものに目がなく、料理好き。
好奇心もきっと強いのだろうけれど、丸出し感はなくお茶目でどこかお上品。
年齢的にも近く身近にこんな先輩がいたら、色々な変化のある人生の後半も心強いなぁ、と思う。

そばに置いて読み返したくなるそんなエッセイだった。2023.6

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2023年07月08日

Posted by ブクログ

 人間は人から世話をされるより、人の世話を焼くのが好きな生き物であること、地球温暖化で桜の開花が早まっていたり、火事などで生態が変わっていく事への想い、新型コロナウィルスですっかりそれまでと変わってしまった生活の日々 の事などが綴られていました。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

「ゆうゆう」という雑誌に掲載されていたエッセイを一冊に。連載は本書発行の時点でまだ続いているということ。
2018年10月から2022年9月までの期間で、著者の年齢は50代半ばから還暦前までと、「ゆうゆう」の読者層にだんだん近づく。
この期間には、100年に一度のパンデミックという大きな事件があった
『第1章 世界中、どこへ行ってもおなかはすくのだ』には、まだコロナの影は見えず、著者は元気に海外出張に飛び回り、美味しいものの描写が続く
『第2章 人は老い、地球は温暖化する』では、ちょっと健康に不安も出てきた体のメンテナンスのこと。そして美味しいもの。
『第3章 奈良公園の鹿、タイのジュゴン』になると、コロナ禍真っただ中でそれ以外の話題を探すのは難しい。しかし、インターネットが普及していたことは大きな救い、とあった。
『第4章 孫娘、ばーさんから「刑務所脱出カード」を買う』ステイホームは確実に人を太らせるという実感。ワクチン狂騒曲もあった!やっと外出ができるようになり、久々に大阪に行った場面では、美味しいもの描写が爆発しているように溢れ出ていた
『第5章 ごはんさえあれば、人生は最高!』やっとコロナ禍を振り返る余裕が出て来た時期。気がつけば、著者も還暦が目の前である。
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自分でもこの5年くらいを振り返ってみると、あんなに大騒ぎしたコロナ禍も、もう遠いことのように感じていることに驚く。本当に大変だったし、コロナ前と後でガラッと変わったものもあれば、何だかダラダラと元の木阿弥と化しているものもあるように思う。
あまり著者の年齢のことに触れるのは失礼とは思ったけれど、このエッセイに関しては重要な要素だと思ったので書かせてもらいました。
ーーいつまでもきれいでいるのはいい。だけど、いつまでも「若く」いるのは無理がある。いかに上手に老境に入るかーー
そうそう、努力の方向を間違えてもいけないし、頑張りすぎても楽しく生きられないですね。

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2025年02月18日

Posted by ブクログ

軽く読めて、笑ったり納得したり感心したり共感したり。ふむふむ、へぇー、あはは、それそれ、わかるー って感じで、ちょうどいい読み心地。
軽めで読みやすいけど中身がちゃんとあるエッセイで私好みだった。(わざわざ書いて読ませるほどでもない当たり障りのないことしか書かれていなエッセイは読み応えがないので、好きじゃないけど、この本は好きだった。)
この著者は小説だけでなくエッセイも良かったので嬉しくなった。

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

著者があとがきで書いてあるように、ご飯とからだのメンテナンスの話が中心の本。さすがの文の上手さで、ご飯の描写はどれも美味しそうだし、からだの不調についてもこんなに的確に表現出来たらいいのにと思いながらあっという間に読み終えました。

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

「小さいおうち」の著者、中島京子さんのエッセイ集です。2018年10月から2022年9月までの4年間のエッセイが収録されています。
体調や旅行のことなど参考になりました。
エッセイに出てきたバランスボールやフォームローラーを買ってしまいました。

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2023年05月23日

Posted by ブクログ

この作家さんの本、途中で読むのをやめちゃったなあ…と思いつつエッセイに手を出してみたら。まあゆるっとした日常生活を綴っていらっしゃるのだけど、読みやすい。創作よりも断然エッセイの方がいいなーと思ってしまいました。なんだかあったかい縁側でお茶を飲んでいるようなまったりした読後感でした。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

小日向にすんでいる頃の話だけれど
小日向はあまり出てこなくて、
食べることと年齢にともなう体のメンテナンスの話題が満載。

海外旅行の話は羨ましくて
海外の本に対する文化の高さを知る。

ちょっと前なのにコロナの頃の話はそうそうと思出話のよう。

食べることも料理することも大好きで
でも料理する時間が執筆のための息抜きなになっていそうで
だけれど保存食から異国の料理まで息抜きにしてはスゴすぎる!

なんだかんだそうそうとヘェ~を繰り返しながら読み終えた。

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2023年07月19日

Posted by ブクログ

食や旅の話に於いては、生活水準が高過ぎて置いてけ堀を食らった感あり。何れも此も登場する料理やお菓子は高級で美味しそうでした。

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2023年07月02日

Posted by ブクログ

海外への旅とかグルメとか自分が興味がある内容だったので面白かったです。特に長時間の機内での過ごし方、参考にしたいと思いました。こういう風に歳を取れたらいいな、と思います。

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2023年05月21日

Posted by ブクログ

星3.5
中島京子さんって、ユーモアのある文章がうまい。思わずクスッと笑ってしまうところがたくさんあった。
内容は掲載誌の性格から中高年向き。
とん蝶食べたくなった。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

著者のエッセイは初読み。

年代が同じなので、うんうんと幾度となく頷きながら楽しめました。

ちょっと前に流行った筋膜はがし。
エッセイの中に度々出てくるので、私も復活させました。
そして、買いそびれていた「筋膜ローラー」、再び物色中(笑)

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2023年04月27日

Posted by ブクログ

コロナ前とコロナ後を跨いだエッセイ集なので、生活の変化と、それに伴う体の変化が顕著に書かれている。けれども、中島さんは、生活様式が突然ガラリと変わってしまっても、自分の体をどう動かしたら気持ち良くなるのかを色々試されていて、たくましい!
コロナ禍で行動が制限されても、老化現象が始まっても、人生楽しまなくちゃ損だ!という前向きな考え方に励まされる。
中島さんのように、老いていく自分の体の声に冷静に向き合い、優しくしていきたいと思う。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

雑誌『ゆうゆう』に連載されていたものを再編集して単行本化した作品で中島京子さんの初エッセイ。
全48話が収録。

1964年生まれの中島さん、身体にも所々変化が起きている様で色々気をつけていらっしゃる。

二週間に一度、鍼とピラティスに通ったり、フォームローラーで身体をグリグリさせたり、その様子が浮かんで来て楽しい。

人間ドックの結果に一喜一憂するのも、健診を受ける前の数か月、数値を良くする為に秘かに努力するのも、分かる分かると共感。

私も5月に健診予約を入れているので、仕舞っているフォームローラーを取り出すとしよう。

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2023年03月27日

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